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うどんのこと香川のこと

開店後、ほぼ週1ペースの更新になってます。
しばらく、主なテーマに信号番号の設置を加えようと思います。

「はなまるうどん激安商売術」という本

2007-12-10 04:49:28 | Weblog
開業前に、2004年6月に発行された、はなまる創業の前田さんが、書いた本を読んでいた。
なかなか、いい本だと思った。
最近、もう一回読み返してみてるが、ほんとにいい本だと思う。

今のところ、うどん店の経営に関して、これよりも詳細に考え方やノウハウを記した本は知らない。
前田さんは、想像で物事を片付けずに、現実はどうなってるのかを突き詰めるところが、田尾さんとも似てると思う。

うどんジムは、15年ほど前に、「うどんが流行るのに、東京はそば文化だとか、そんなことは関係ない。」と多くの人に力説していた。
誰にも賛成されたことはなかったが、これが今、うどん店をやってることとほんの少しは関係があると思う。
長野のような、そば文化で、うどん店のないとこほど、はなまるの売上は好調だったらしい。
また、東京はそば文化とか、勝手に想像で言う人がおかしい。
東京では、香川の数倍そばを一人あたりが食べるので、そばを多くの人が食べるように想像するのかもしれないが、東京でもうどんの消費がそばの消費の何倍もあったように統計で見覚えがある。
事実を見ない人が言うことだと思う。

ロシアでも最近、讃岐うどんのお店がブレイクしているらしいが、元はなまるの事業部長さんが社長だとか。
やっぱり、前田さんがすばらしい感性の持ち主だったから、側近に、それだけリスクのあることに乗り出すバイタリティーや感性が育ってたのかとも思う。

うどんジムも7年ぐらい前から世界中のかなりの国で問題なくうどんははやるとネット上でかなり公言していましたが、当時、まったく信じなかった人は、今、そのことも忘れてるのだろうか?
うどんジムに先見の明があったとは、必ずしも言いません。
考える人は多いだろうし、そこで、あえて公言し続ける人はさらにしぼられるでしょうが、自分に実行力があったわけでもない。
開業にあたって、自分で、ロシアに進出してやろうとまったく思わなかったわけでもないけど、とても、そんな段階でもないし、数年前から海外進出が現実のものになって、自分が開拓者になれる可能性も少なくなれば、ただリスクの大きさだけが目についてモチベーションも上がらない。

ただ。
この、「ただ」にすごく力が入るのですが
先入観や偏見で、かたくなに視野を狭めて、簡単な事実の検証を怠ることが世の中で多すぎるんです。
常識といえばまだ根拠があるかもしれないが、常識以前に、ムードに流され過ぎなんだと思う。

ときどき、「珍しい発想をするね。」とうどんジムも言われますが
「簡単な事実と理屈の検証をしました?セオリーはむしろこっちでしょう。」と言いたくなることがままある。
うどんジムは、ここに書くように、オーソドックスな理屈から出発できないようなことはあんまり言わないし考えない方だと思ってます。

前田社長の本は、考え方がとてもすばらしいことがわかる。
ただ、今も、当時のデータほどはなまるさんが売れてるかどうかはわからないし、フランチャイズを増やしたいからか、営業のプレゼンテーション的なつくりに若干なってそうな気もして、いくらかは割り引いて、読む必要はあると思う。
また、月商500万以上の店ばかりなので、個人の脱サラの人が参考にしにくいとこもあると思う。

2号店、3号店、4号店、田町、今里、多肥は、ほぼ1ヶ月ごとにできてる。
今頃、ほぼ1か月ごとにオープンさせてる、まるいちさんのように、ビジネスモデルが長年でかたまったとこならともかく、2号からの検証段階で、このスピードはすごいと思う。

NPOと金融商品のリスクプレミアム

2007-12-07 00:22:18 | Weblog
さて、世の中にNPO法人なるものがある。
胸張れる成功例って少ないように思う。
非営利の活動としてボランティア活動というのもよく聞く。
世間全般では関心はあっても活動しない人が多いらしい。

また、役所では、内部で活性化のためや、惰性的な活動におかしいと声を上げる人が少ないという。

これらのことを考えるときに

金融商品などの流動性リスクとか、信用リスクとか、金利・価格変動リスクやリスクプレミアムとかポートフォリオの理論とか、よく似たことだと思える。

たとえば、資産の流動性って、どこでも使える現金が高くて、スーパーで物を変えない土地は低かったりする。

それをやって誰もが認めてくれるか、それが誰もに魅力的な活動だったり、それをやってる人々が魅力的見えるか、誰にでも通用することが流動性に近いと思う。
お金持ちのセレブといわれる人の生活は、多くの人に魅力的だったりする。
人は、より流動性の高い結果を求めて行動するだろう。

他人のためにいいことをしようなんて、実を結ぶのに時間がかかる。
満期まで何十年かかるかわからんことやりたいですか?
逆に、不良少年の更生なんかに関わって、トラブル起こして怪我でもさせられたら、即大きな被害。
マイナスの結果だけど、満期はやい。
何でもそうだけど、マイナスの結果はプラスに比べて満期がはやい。

安定してるからと、人生の大選択として役所に入った人がいたら、その人は、役所で安定して生きる以上のことを求めないでしょう。
もし、義憤にかられて、もめたりしたら、その人の人生の最大の投資ともいえる活動と根本から矛盾します。

満期を前に解約したら、元本の半分しか戻ってこない期間の長い金融商品と同じです。
で、役所の人は、そこに就職した時点で、価格変動や金利のリスクの少ないゆうちょに大金を預けたようなものです。
だから、実力主義とか成果主義で給与が変わるんなら、平均給与が大幅に上がらないと、割りに合わないわけです。
標準偏差が大きい投資ほど格付けは低く利回りが高い。リスクプレミアムがついて当たり前なんですから。

ゆうちょだと思って投資したのに、行革だといって、気がついたら、株式投資になってたら困惑する人の気持ちもわからんでもない。

自治会や、NPO、ボランティア、役所などから、期待した報酬(充足感や楽しい仲間のような金銭的でないものも含めて)、また、反対に調整や雑務を押し付けられて、嫌なことにならないかなども、物事によって、金利や価格変動や信用のリスクに近いかもしれません。

世の中の人が行動するには、何か魅力やリスクを感じて判断してやってるわけですから、それを最も高度に理論化した金融商品の理屈ってのは、何かにつけ、通底するものがあると思う。
こういう原則から出発しないと何であれ、笛吹けど踊らずに、なる危険があると思う。

多角化への思い入れ

2007-12-06 23:44:59 | Weblog
うどんジムは、自分の事業に関しては、絶対に多角化しないといけないと思っている。
儲けるよりも多角化することが目的と言っても過言でないかもしれない。

地域社会をよくするためのシナジーの見本となるシステムをつくることがうどんジムが事業をする目的だと思っている。
そのためにどこまでも執念を燃やし続けていきたい。
地域をよくするには、他分野をつないで、連携をよくしながら、パイを大きくしなければならないと思う。

多角化なくしてシナジーはありえない。

うどんジムは、通販のカタログを見ても、ほしいと思うものが一つもない。
タダならもらうけど、感覚的にはタダでも別にほしくはない。

儲けはいるが、そこからモチベーションを沸かすことは不可能だ。

自分が、執念を燃やして築いたシナジーのシステムを世に問うた結果が、儲けになるというのでなければ、事業をしている意味が、うどんジムにとってはない。

事業については、儲かってないと、自分の考えが正しいということにならない。
また、商売人は、儲かってない人間の言うことは信じない。
儲かってない人間が理想を語ると、ただの実績を伴わない口だけ人間に思われる。

だからうどんジムにとって
1に多角化が絶対。
2に、1が意味を持つには、儲けがいる。
という図式になる。

理想と儲けは、セットにならないと、何であれ実現力に乏しい。
拡大再生産する力がないからという説明も可能かもしれない。

5つの要因

2007-12-06 23:22:39 | Weblog
今、うちは、歴代最高の売上水準になっている。

ぱっと5つの要因が思い浮かぶ

①よそが値上げしたので、ちょっと流れてきた。
②JR栗林駅前のお店が廃業した。
③うちが近隣で、粗品をかなり徹底して配った。
④近隣で工事が増えた。
⑤ラジオ番組で取り上げられた(今日もラジオで聞いたから来たとおっしゃるカップルあり。)。

これらがすべて11月に起こりました。

でも、これだけそろって、やっとギリギリ過去最高水準ってとこです。
一過性のものかもしれないし。
悪い気はしてませんが、油断できるようなことでもない。

醤油うどん値下げします。

2007-12-06 23:15:21 | Weblog
うどんジム、まことにささやかながら
醤油うどんを10円値下げすることにしました。

碁で、「相手の石音のしない方に打て」という格言があります。
「戦いは、できるだけ、ライバルに同調しないのが正しい」という感覚をうどんジムは多少なりと持ってます。
まあ、碁は1対1だから、商売とはかなり違うけど、周囲がみんな類似の行動に出たら、いつも、「何かそれをしない方法はないか?それは勝利のチャンスにならないか?」という風に自然に思えてきます。

値上げは、今のところする予定の時期は、まったく決めてませんが、これからも原油と食料品の値上げ基調は続きそうなので、いつかはしないといけないと思っている。
うちは、やるとしたら、かけを10円上げて、玉を70円から80円にアップするにとどめたい。
天ぷらは、そのときの状況にもよるけど、90円から100円にアップするかもしれない。
うち、天ぷらの数は、客数の割りに異常によく売れる店なんです。

これはうれしいけど困るんです。
天ぷらは原価率50%超えるもん。
そういうものの客単価に占める比率が高いと、全体の原価率がとても高くなる。
どう工夫しても、天ぷらの原価率はうどんの玉よりは高いので、90円でたくさん売れるという図式では、いずれきつくなる。

これが製麺所のついでだったり、家賃払ってない店だとOKなんでしょうけど。

たぶん、よその値上げ幅や、うちの固定客の比率を考えたら
かけと玉と天ぷらの10円アップに納得せずに離れる方はほとんどいないと思う。
これができれば、経営の数字はとても楽になる。

でも、値上げは遅らせたい。
ささやかでも値下げして、お客さんにちょっとでも「あれ!?」って思ってもらいたい。

やっとネットがつきました。

2007-12-06 06:01:19 | Weblog
やっと自宅で、インターネットができる環境になりました。

それにしても、自営はボーナスみたいなものがないので、大きな買い物がしにくい。
この程度のことでも、「長い間苦労して、やっとネット環境を勝ち取った。どうだ!」
みたいな気持ちになってます。

勤め時代には考えられないことです。

ネットカフェでもそこそこお金は使ってたので、別にお金がなかったというわけでもないのですが、開業からしばらくは固定費増に神経質になっとこうと考えてました。
今でも、それは変わらないのですが、ネットを事業に活用する口実が栗林公園前を借りたことで生まれました。

次は、軽自動車ぐらい何とかしないと。
これも、事業に使う用事をつくる。
つまり、維持費と買ったお金をその車自体で稼げる何かを見つけて買おうと思う。

よく、「車とか乗る機会ないでしょう。」とか「街中でうどん屋しとったらいらんやろ。」と言われますが。

自分の勤め時代と比較して考えると
車通勤でないサラリーマンの方よりは切実に必要なものだとは思います。
ダンボール2箱分ぐらい自転車で買い物に行くことはしょっちゅうですが、一定ロット以上の決まったものしか、宅配なんかしてくれんからね。
厨房の道具や棚やいすの類も自転車ではなかなか買いに行きにくいものがある。

それに、話題になってる店とか、研究に行くのもなかなかたいへんや。