「聞き返しが多い。トンチンカンの返事やTVをみても理解できないことがある。この生活から脱却したい。」「人の言っていることがわからないために、誤解を生じる。電話はきこえない。すべてにつらい。」
切実な声が次々と寄せられています。
難聴は認知症の要因に…
認知症のリスク要因のうち、35%は予防可能だという研究があります(※注)。そのうち、もっとも高いのが9%の難聴で、喫煙や糖尿病よりもリスクが高いとされています。また、厚労省の新オレンジプランでも難聴は認知症の要因の一つとしています。
(注)国際アルツハイマー病協会会議・ランセット国際委員会(2017)
原点は困ったというつぶやき
池川さんが質問したきっかけは、「困っている」というつぶやきです。活動報告ニュース「都政への架け橋」の難聴と補聴器の記事は大きな反響がありました。さらに、コロナ禍のマスク着用で口元が見えず、きこえの支援の重要性がましています。
浮かび上がった2つの問題点
- 高額で買うことができない。
- 買ったけど使っていない。
党都議団のアンケートでは、平均購入費は27万円(片耳購入のみも含む)。きちんと調整されていない補聴器がタンスの肥やしになっているケースも。→議会で質問
学習会を開催
2019年11月に、共産党都議団は、「高齢期のきこえの支援を考える」を開催。この問題の第一人者である慶應義塾大学の小川郁教授が講演。東京都医師会の尾崎治夫会長などがあいさつしました。池川都議は、共産党都議団を代表して取り組み報告。都内各地の運動を広げる力になっています。(参考:https://blog.goo.ne.jp/u1_ikegawa/e/a94fe7560833d8ca436aeb384d2b8afa)
■池川都議の質問で都の認識が飛躍的発展
きこえの支援を推進
(池川)65歳以上の2人に1人が難聴。難聴が生活の質を低下させ、認知症のリスク要因に。高齢社会における聞こえのバリアフリーの重要性についての知事の認識を伺う。
(小池知事)多くの高齢者にとって難聴は身近な問題。必要な情報を容易に入手できる環境の整備を進めていくことは重要。今後とも、高齢者の聞こえの支援を推進していく。
早期からの使用有効
(池川)補聴器は難聴が進行してからの使用ではなく、なるべく早く使用することが必要。聴力低下がみられる方への早期からの補聴器使用の重要性について、認識を伺う。
(福祉保健局長)聴力低下が見られる方にとって、早期からの補聴器使用は、日常生活の質の向上を図る上で有効なものと認識。
調整とトレーニングが重要
(池川)補聴器を調整するフィッティングと脳が補聴器の音に訓練され音を聞き取れるようにするトレーニングを一体的に行うことが必要。調整を行う重要性の認識を伺う。
(福祉保健局長)聞こえ方に応じて調整を加えるとともに、適切に調整された補聴器でトレーニングを行うことが大切であり、調整は重要なものと認識。
以下のPDFをクリックしていただくと、パンフレット全体を見ることができます。
よかったら、ご覧ください。
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