No.1テニス上達道場日記

テニスを通して感じたこと、学んだことなどを書いていきます。全然関係ないことも書くかも・・・

自分の身体の感覚に集中する時間を持つ

2009年06月05日 | 身体の使い方・打ち方
柳原です。

全仏オープンも2週目に入り、ますますおもしろくなってきましたね。
ナダル、マレー、ジョコビッチが既に敗退という大波乱の今大会。
残る大本命のフェデラーも、毎回のように、ほとんど負けそうなところから、
なんとか逆点勝ちしている状態。
誰が優勝するのか、本当に楽しみです!
もちろん僕はフェデラーを応援していますが。

さて、今日のテーマは、”自分の身体の感覚に集中する時間を持つ”です。

僕自身の話ですが、最近平日の練習相手が見つからないことが多いので、
ときどき一人で練習しています。
サーブを打ったり、自分でバウンドさせてボールを打ったり。
一人で練習するのは正直寂しいですが(笑)、
結構メリットがあったりするんです。

そのひとつが、”感覚に集中できる”ということ。
相手がいると、ボールが入った入らない、勝った負けたなど、
結果にどうしても意識が向いてしまいます。
自分の身体で何が起こっているかということに鈍感になってしまうんです。

ミスをするとき、ほとんどの場合、自分の身体のどこかに違和感を感じます。
手首であったり、肩であったり、腰であったり、どこかが気持ち悪い感じ。
逆に身体に気持ち良さが残ったときは、良いショットが飛んでいきますし、
次もまた良いショットが打てそうな気がします。

一人で練習していると、
”どこが気持ち悪いんだろう?”
”どうすれば気持ち良くなるのかな?”
などと試行錯誤ができるので、
普段気付かないようなことに気付くことができるんですね。

とは言え、一人で練習していても、
コートで打ってしまうと、やっぱりボールの行方が気になることがあります。
そんなとき、僕が行う練習方法は、フェンスに向かってボールを打つこと。
フェンスに向かってボールを打つと、結果がわからないので、
否応なく自分の身体の感覚に集中できるんですね。
そうしているうち、気持ちの良い打ち方を思い出したり、
気付いたりすることがよくあります。

レッスンでもこの方法を取り入れることがあるんですが、
生徒さんを見ていると、とてもおもしろいことが起きます。
それはフェンスに向かって打つときと、コートで打つときとで、
打ち方が明らかに変わること。

フェンスに打つときは爽やかにスウィングしているのに、
コートで打つときは、スウィングがもたつくことがとても多い。
知らず知らずのうちに結果を気にし過ぎて、
うまくスウィングできなくなっているんですね。
フェンス打ちは、そんなことを気付かせてくれたりもします。

みなさんも寂しさを乗り越えて(?笑)、
たまには一人で練習してみてくださいね。

それでは。