
2016年4月16日、17日とレンタルバイク三河にてGSX-S1000Fを
レンタルしツーリングしたのでインプレしたい。

16日のコース 340キロ

伊勢湾岸道(豊明~四日市) → 鈴鹿スカイライン → 国道307号 → 滋賀県道5号 → 奈良県道4号
→ 名阪国道 → 青山高原道路 → 伊賀グリーンロード → 国道307号 → 伊勢湾岸道(鈴鹿~豊明)
17日のコース 380キロ

東海環状・中央道(豊田南~松川)→ 長野県道59号 → 国道152号 → 高遠城 → 長野県道18号
→ 国道153号 → 加茂広域農道 → 愛知県道477号
性能
型式
EBL-GT79A
全長 / 全幅 / 全高
2,115mm / 795mm / 1,180mm
軸間距離 / 最低地上高
1,460mm / 140mm
シート高
810mm
装備重量
214kg
燃料消費率
国土交通省届出値:定地燃費値
23.8km/L(60km/h) 2名乗車時
WMTCモード値
19.2km/L(クラス3、サブクラス3-2) 1名乗車時
最小回転半径
3.1m
エンジン型式 / 弁方式
T719・水冷・4サイクル・直列4気筒 / DOHC・4バルブ
総排気量
998cm3
内径×行程 / 圧縮比
73.4mm × 59.0mm / 12.2
最高出力
107kW〈145PS〉 / 10,000rpm
最大トルク
106N・m〈10.7kgf・m〉 / 9,500rpm
燃料供給装置
フューエルインジェクションシステム
始動方式
セルフ式
点火方式
フルトランジスタ式
潤滑方式
圧送式
潤滑油容量
3.4L
燃料タンク容量
17L
クラッチ形式
湿式多板コイルスプリング
変速機形式
常時噛合式6段リターン
変速比
1速
2.562
2速
2.052
3速
1.714
4速
1.500
5速
1.360
6速
1.269
減速比(1次 / 2次)
1.553 / 2.588
フレーム形式
ダイヤモンド
キャスター / トレール
25°/ 100mm
ブレーキ形式(前 / 後)
油圧式ダブルディスク(ABS) / 油圧式シングルディスク(ABS)
タイヤサイズ(前 / 後)
120/70ZR17M/C(58W) / 190/50ZR17M/C(73W)
舵取り角左右
31°
乗車定員
2名
排出ガス基準
平成19年国内排出ガス規制に対応
価格
1,166,400円
旧型GSX-R1000のフレームを流用して作られたGSX-S1000だが、性能に対して価格が安いこともあって、
2015年度の400CC以上、いわゆる大型バイクの販売台数では、ネイキッドおよびカウル付きのFを合計すると、
1303台の販売台数で総合7位、ハーレー2台を除いた、国産車では5位(1位 MT-07 2位 MT-09 3位 MT-09トレーサー
4位 CB1300シリーズ)となり、スズキとしては久々にヒットしたバイクと言える。
今回レンタルしたGSX-S1000Fのスペックをライバルと比較すると以下の通りとなる。
トレーサー MT-09 ニンジャ MT-07 GSX-S
全長(mm) 2160 2075 2105 2085 2115
軸間距離(mm) 1440 1440 1445 1400 1460
シート高(mm) 845 815 820 805 810
車重(KG) 210 188 231 179 214
パワー(PS/回転) 110/9000 110/9000 138/9600 73/7500 145/10000
トルク(KG/回転) 9.0/8500 9.0/8500 11.2/7800 6.9/6500 10.7/9500
燃料タンク(L) 18 14 19 13 17
ABS 有 無 有 無 有
価格(千円) 1048千円 849千円 1350千円 700千円 1166千円
こうして比較してみると GSX-S1000がコストパフォーマンスという面でMTシリーズに
匹敵していることがよくわかる。
エンジンフィーリング
145馬力を誇るだけあって、回せば回すほどパワーが溢れ出てくる感じで、当たり前ながら
パワー不足を感じる局面はない。
しかし回転が上げられない、渋滞した道路や狭い山道を走るときは、3気筒のMT-09シリーズ
と比較するとトルクが多少薄く感じるところもある。
基本的に回せば回すほど楽しいエンジンなので、どんどんぶん回したいところだが、公道では
それもかなわず、ストレスを感じる部分もある。
全体的なフィーリングとしては、大型の高性能水冷4気筒エンジンということで、ニンジャ1000
とかなり似た印象である。

高速性能
上でも述べたように、エンジンパワー自体は160キロ巡航も楽にこなせるほどのパワーだが、
ウインドウプロテクションについてはカウル付きのFでも、下半身はしっかりとガードしてくれるが、
ネイキッドよりはマシとはいえ、上半身はフロントウィンドが小ぶりなこともあってプロテククション
の効果はせいぜい胸のあたりまでで、しっかりと全身を防御してくれるトレーサーやニンジャ1000とは
比較にならない。
ウィンドウを大型のものに替えれば多少ましになるかもしれないが、デザインのバランスが崩れるし
角度もあまり立てれないと思うのでトレーサーやニンジャ1000と同レベルにするのは不可能だろう。


ハンドリング・乗り心地
ハンドリングについてはリッターバイクにふさわしく、スポーティーながら安定したハンドリングとなっており、
コーナーリングの最中でも挙動が乱れることはなく、安心してワインディングを楽しむことができる。
またABSもトラクションコントロールも標準で装備されているので鬼に金棒といったとろである。
乗り心地と言うか乗車姿勢はネイキッドのS1000と全く同一で、さすがにSSほどではないがハンドルが低いポジションに
ついていて、そこそこの前傾姿勢となってしまう。
最初の1日目は腕に体重がかかってしまい多少違和感を感じたが、2日目には慣れてしまったので、あまり気にすることもない。
しかしながら、ツアラーとして専用に作られたニンジャ1000やトレーサーだけでなく、おなじネイキッドのMT-09・07と比較しても
厳しい姿勢となるので、なるべく楽なバイクが良いならおすすめできないところである。
取り回し
リッターバイクとしては車重も軽く、足つきも良いので、かなり良好と評価できる。
燃費
今回のツーリングでは20キロ程度とWMTCモードを上回る結果を残すことができた。
ほぼ同じパワーの愛車である国内仕様YZF-R1の燃費は15キロ程度なので、かなりの高燃費と言って良い。

メーター、デザイン
メーターはスズキお得意のフルデジタルで特筆すべき点はないが、必要とするほぼ全ての情報を表示できる
高性能なメーターであり、デザイン性はともかく、機能的には全く不足はない。

デザインに関しては、サイドから見たときは精悍なのだが、正面からみるとカウルが太く見えることと巨大なヘッドライトと
あいまって、どことなくユーモラスな印象を受ける。
鈍重に感じる人もいるかもしれないが、個人的には気に入っているデザインである。


総評
正直に言うと、GSX-S1000Fをレンタルして半日くらいは、
多少ポジションは前傾だが、特徴がないバイクだなという感想で、
気に入っていたわけではなかったが、
2日間乗って返却する前には、すっかり馴染み返すのがおしくなるほどだった。
このようにGSX-S1000Fは大きな尖った特徴はないが、
145馬力の大パワーとそれを支えるしっかりとしたフレーム・サスペンション、
強力なブレーキ、ABSやトランクションコントロールなどの電子装備が
高い次元でバランスされていて、
さらに価格もカウル無しなら定価で税込111万と
かなりのバーゲンプライスとなっており、
圧倒的なコストパフォーマンスを誇るMTシリーズや
ブランドパワーのあるCB1300シリーズに続く販売実績と
なっているのも納得の完成度と言える。
個人的に惜しいなと思うのは、せっかくネイキッドとカウル付きを作るなら、
Z1000とニンジャ1000とまではいかなくとも、
Fについてはハンドルだけでも高ければ、ライディングポジションも楽になり、
スポーツ性を求めるライダーは無印、ツアラー要素も求めるライダーはFと住み分けができて、
もっと販売台数も伸びたのではないだろうか。
なんにせよ、このGSX-S1000シリーズが、
高性能、軽量、低価格を実現したヤマハのMTシリーズに対抗する、
スズキの回答であることは確かだろう。
レンタルしツーリングしたのでインプレしたい。





16日のコース 340キロ

伊勢湾岸道(豊明~四日市) → 鈴鹿スカイライン → 国道307号 → 滋賀県道5号 → 奈良県道4号
→ 名阪国道 → 青山高原道路 → 伊賀グリーンロード → 国道307号 → 伊勢湾岸道(鈴鹿~豊明)
17日のコース 380キロ

東海環状・中央道(豊田南~松川)→ 長野県道59号 → 国道152号 → 高遠城 → 長野県道18号
→ 国道153号 → 加茂広域農道 → 愛知県道477号
性能
型式
EBL-GT79A
全長 / 全幅 / 全高
2,115mm / 795mm / 1,180mm
軸間距離 / 最低地上高
1,460mm / 140mm
シート高
810mm
装備重量
214kg
燃料消費率
国土交通省届出値:定地燃費値
23.8km/L(60km/h) 2名乗車時
WMTCモード値
19.2km/L(クラス3、サブクラス3-2) 1名乗車時
最小回転半径
3.1m
エンジン型式 / 弁方式
T719・水冷・4サイクル・直列4気筒 / DOHC・4バルブ
総排気量
998cm3
内径×行程 / 圧縮比
73.4mm × 59.0mm / 12.2
最高出力
107kW〈145PS〉 / 10,000rpm
最大トルク
106N・m〈10.7kgf・m〉 / 9,500rpm
燃料供給装置
フューエルインジェクションシステム
始動方式
セルフ式
点火方式
フルトランジスタ式
潤滑方式
圧送式
潤滑油容量
3.4L
燃料タンク容量
17L
クラッチ形式
湿式多板コイルスプリング
変速機形式
常時噛合式6段リターン
変速比
1速
2.562
2速
2.052
3速
1.714
4速
1.500
5速
1.360
6速
1.269
減速比(1次 / 2次)
1.553 / 2.588
フレーム形式
ダイヤモンド
キャスター / トレール
25°/ 100mm
ブレーキ形式(前 / 後)
油圧式ダブルディスク(ABS) / 油圧式シングルディスク(ABS)
タイヤサイズ(前 / 後)
120/70ZR17M/C(58W) / 190/50ZR17M/C(73W)
舵取り角左右
31°
乗車定員
2名
排出ガス基準
平成19年国内排出ガス規制に対応
価格
1,166,400円
旧型GSX-R1000のフレームを流用して作られたGSX-S1000だが、性能に対して価格が安いこともあって、
2015年度の400CC以上、いわゆる大型バイクの販売台数では、ネイキッドおよびカウル付きのFを合計すると、
1303台の販売台数で総合7位、ハーレー2台を除いた、国産車では5位(1位 MT-07 2位 MT-09 3位 MT-09トレーサー
4位 CB1300シリーズ)となり、スズキとしては久々にヒットしたバイクと言える。
今回レンタルしたGSX-S1000Fのスペックをライバルと比較すると以下の通りとなる。
トレーサー MT-09 ニンジャ MT-07 GSX-S
全長(mm) 2160 2075 2105 2085 2115
軸間距離(mm) 1440 1440 1445 1400 1460
シート高(mm) 845 815 820 805 810
車重(KG) 210 188 231 179 214
パワー(PS/回転) 110/9000 110/9000 138/9600 73/7500 145/10000
トルク(KG/回転) 9.0/8500 9.0/8500 11.2/7800 6.9/6500 10.7/9500
燃料タンク(L) 18 14 19 13 17
ABS 有 無 有 無 有
価格(千円) 1048千円 849千円 1350千円 700千円 1166千円
こうして比較してみると GSX-S1000がコストパフォーマンスという面でMTシリーズに
匹敵していることがよくわかる。
エンジンフィーリング
145馬力を誇るだけあって、回せば回すほどパワーが溢れ出てくる感じで、当たり前ながら
パワー不足を感じる局面はない。
しかし回転が上げられない、渋滞した道路や狭い山道を走るときは、3気筒のMT-09シリーズ
と比較するとトルクが多少薄く感じるところもある。
基本的に回せば回すほど楽しいエンジンなので、どんどんぶん回したいところだが、公道では
それもかなわず、ストレスを感じる部分もある。
全体的なフィーリングとしては、大型の高性能水冷4気筒エンジンということで、ニンジャ1000
とかなり似た印象である。


高速性能
上でも述べたように、エンジンパワー自体は160キロ巡航も楽にこなせるほどのパワーだが、
ウインドウプロテクションについてはカウル付きのFでも、下半身はしっかりとガードしてくれるが、
ネイキッドよりはマシとはいえ、上半身はフロントウィンドが小ぶりなこともあってプロテククション
の効果はせいぜい胸のあたりまでで、しっかりと全身を防御してくれるトレーサーやニンジャ1000とは
比較にならない。
ウィンドウを大型のものに替えれば多少ましになるかもしれないが、デザインのバランスが崩れるし
角度もあまり立てれないと思うのでトレーサーやニンジャ1000と同レベルにするのは不可能だろう。


ハンドリング・乗り心地
ハンドリングについてはリッターバイクにふさわしく、スポーティーながら安定したハンドリングとなっており、
コーナーリングの最中でも挙動が乱れることはなく、安心してワインディングを楽しむことができる。
またABSもトラクションコントロールも標準で装備されているので鬼に金棒といったとろである。


乗り心地と言うか乗車姿勢はネイキッドのS1000と全く同一で、さすがにSSほどではないがハンドルが低いポジションに
ついていて、そこそこの前傾姿勢となってしまう。
最初の1日目は腕に体重がかかってしまい多少違和感を感じたが、2日目には慣れてしまったので、あまり気にすることもない。
しかしながら、ツアラーとして専用に作られたニンジャ1000やトレーサーだけでなく、おなじネイキッドのMT-09・07と比較しても
厳しい姿勢となるので、なるべく楽なバイクが良いならおすすめできないところである。
取り回し
リッターバイクとしては車重も軽く、足つきも良いので、かなり良好と評価できる。
燃費
今回のツーリングでは20キロ程度とWMTCモードを上回る結果を残すことができた。
ほぼ同じパワーの愛車である国内仕様YZF-R1の燃費は15キロ程度なので、かなりの高燃費と言って良い。

メーター、デザイン
メーターはスズキお得意のフルデジタルで特筆すべき点はないが、必要とするほぼ全ての情報を表示できる
高性能なメーターであり、デザイン性はともかく、機能的には全く不足はない。

デザインに関しては、サイドから見たときは精悍なのだが、正面からみるとカウルが太く見えることと巨大なヘッドライトと
あいまって、どことなくユーモラスな印象を受ける。
鈍重に感じる人もいるかもしれないが、個人的には気に入っているデザインである。







総評
正直に言うと、GSX-S1000Fをレンタルして半日くらいは、
多少ポジションは前傾だが、特徴がないバイクだなという感想で、
気に入っていたわけではなかったが、
2日間乗って返却する前には、すっかり馴染み返すのがおしくなるほどだった。
このようにGSX-S1000Fは大きな尖った特徴はないが、
145馬力の大パワーとそれを支えるしっかりとしたフレーム・サスペンション、
強力なブレーキ、ABSやトランクションコントロールなどの電子装備が
高い次元でバランスされていて、
さらに価格もカウル無しなら定価で税込111万と
かなりのバーゲンプライスとなっており、
圧倒的なコストパフォーマンスを誇るMTシリーズや
ブランドパワーのあるCB1300シリーズに続く販売実績と
なっているのも納得の完成度と言える。
個人的に惜しいなと思うのは、せっかくネイキッドとカウル付きを作るなら、
Z1000とニンジャ1000とまではいかなくとも、
Fについてはハンドルだけでも高ければ、ライディングポジションも楽になり、
スポーツ性を求めるライダーは無印、ツアラー要素も求めるライダーはFと住み分けができて、
もっと販売台数も伸びたのではないだろうか。
なんにせよ、このGSX-S1000シリーズが、
高性能、軽量、低価格を実現したヤマハのMTシリーズに対抗する、
スズキの回答であることは確かだろう。
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