18年7月14日から15日にかけて、レンタルバイク豊田店にて
V-Strom(Vストローム)1000をレンタルし900キロ程度ツーリングしたので
インプレしたい。
今回のツーリングルート
国道299(メルヘンロード)・妙技荒船林道・万座ハイウェイ・志賀高原道路 など
性能
型式 2BL-VU51A
全長 / 全幅 / 全高 2,280mm / 930mm / 1,470mm
軸間距離 / 最低地上高 1,555mm / 165mm
シート高 850mm
装備重量 233kg
燃料消費率 国土交通省届出値:定地燃費値 32.1km/L(60km/h) 2名乗車時
WMTCモード値 20.5km/L(クラス3、サブクラス3-2) 1名乗車時
最小回転半径 2.9m
エンジン型式 / 弁方式 U501・水冷・4サイクル・90°Vツイン / DOHC・4バルブ
総排気量 1,036cm3
内径×行程 / 圧縮比 100.0mm × 66.0mm / 11.3 : 1
最高出力 ※5 73 kW〈99 PS〉/ 8,000 rpm
最大トルク ※5 100 N・m〈10.2 kgf・m〉/ 4,000 rpm
燃料供給装置 フューエルインジェクションシステム
始動方式 セルフ式
点火方式 フルトランジスタ式
潤滑方式 ウェットサンプ式
潤滑油容量 3.5L
燃料タンク容量 20L
クラッチ形式 湿式多板コイルスプリング
変速機形式 常時噛合式6段リターン
変速比
1速 3.000
2速 1.933
3速 1.500
4速 1.227
5速 1.086
6速 1.000
減速比(1次 / 2次) 1.838 / 2.411
フレーム形式 ダイヤモンド
キャスター / トレール 25゜30' / 109mm
ブレーキ形式(前 / 後) 油圧式ダブルディスク(ABS) / 油圧式シングルディスク(ABS)
タイヤサイズ(前 / 後) 110/80R19 M/C 59V / 150/70R17 M/C 69V
舵取り角左右 36°
乗車定員 2名
排出ガス基準 平成28年国内排出ガス規制に対応
価格 1,447,200円
いま世界で一番盛り上がっているジャンルのバイクだけあってライバルは多いが、
国内メーカーで排気量が近く直接競合しそうなライバルは、ホンダアフリカツイン
ヤマハトレーサー900あたりではないだろうか。
この2台に加え、弟分のVストローム650、格上だがスーパーテネレはすべて
レンタルしたことがあるので、それらと性能を比較しながらインプレを進めたい。
トレーサー テネレ アフリカ Vスト650 Vスト1000
全長(mm) 2160 2255 2330 2275 2280
軸間距離(mm) 1500 1540 1575 1560 1555
シート高(mm) 850 870 870 835 850
車重(KG) 214 257 230 215 233
パワー(PS/回転) 116/10000 112/7250 95/7500 69/8800 99/8000
トルク(NM/回転) 87/8500 117/6000 99/6000 61/6500 100/4000
燃料タンク(L) 18 23 18 20 20
ABS 有 有 有 有 有
価格(千円) 1112千円 1652千円 1382千円 950千円 1447千円
エンジンフィーリング・高速性能
上記の比較表で比較したバイクの気筒数を見ると、トレーサーだけ3気筒、
残りの4車は、テネレ・アフリカツインは並列、大小のVストはV型の違いはあるものの2気筒となっている。
エンジン特性的に一番近いのはアフリカツインのエンジンだが、アフリカツインと比較すると
2000回転も低い4000回転で最大トルクを発生させるセッティングとなっていて、
低速重視のセッティングが多いアドベンチャースタイルのバイクの中でも
さらに低回転型のエンジンを搭載していることが大きな特徴となっている。
この特徴によってVストローム1000はあまり何速か気にしなくとも、
少しアクセルをひねれば滑らかに加速する運転しやすいフィーリングとなっており
高速道路での走行も、160キロ以上の常識を超えた超高速では他のリッターバイク
に劣るかもしれないが、140キロ程度まではあまりエンジンを回さなくとも楽に
加速し巡行できるので、強力なウィンドウプロテクション能力との相乗効果により
高速道路走行における快適性はかなり高い。
ハンドリング・乗り心地
ハンドリングについては233キロの重量があるため、決して軽快とはいえないが、
峠でスポーツ走行をしても、特に不安を感じないだけの性能は備えている。
またアドベンチャータイプのバイクらしく、ストロークの余裕があるサスを装備しているので
舗装が悪い道でもかなりの衝撃を吸収し、乗り心地はよく快適性は高い。
さらに今回のツーリング中、ワインディングで砂が浮いていたためであろうか、
後輪がスリップしたが、トラクションコントロールが働き、難なく立て直すことができたので
安全性についても高いものとなっている。
取り回し
車重については超重量級とまでは言わないが、
この手のアドベンチャーバイクらしく233キロもあるため
軽々と扱えるとは言い難い。
シート高については850mmと極端に高くはないが、シートの幅があるので
高さの割には足つきは悪くなるので注意が必要である。
燃費
今回のツーリングでの燃費はWMTCモード値に近い20キロ程度で
マージンをとっても300キロくらいまで、
給油を考えなくてもよいので、ツーリングの大きな助けとなっている。
ただこのような低回転型エンジンならハイオク仕様でなく
レギュラー仕様にできなかったのかという事が多少不満点として残る。
メーター、デザイン
メーターについては目線に近い高い位置に、大きな画面で表示されるので
見やすく、情報量も多いため機能的には全く問題はないが、
トレーサー900GTのフルカラー液晶やアフリカツインの大画面反転液晶と比較すると
華やかさに欠けており、140万もするバイクのメーターなら
もう少し演出があっても良いのではと感じてしまう。
デザインについては好みの部分が大きので断言はできないが、
個人的な感想としては不格好で、このバイクの販売台数を
かなり減らしてしまっているように感じてしまう。
もしVストローム1000のデザインが、あとから発売されたVストローム250のデザインを
高級に仕立てたようなものであれば、現在の倍は売れていたのではないだろうか。
総評
このVストローム1000を単体のバイクとして評価するなら、超低回転トルク型の扱いやすいエンジン
を搭載しており、ロングツーリングを疲労を感じさせることもなく、難なくこなす優れたバイクだと評価できる。
しかし、他のライバルと比較するとフルカラーディスプレー、クルコン、グリップヒーターなどを
装備しながら120万で購入できるコストパフォーマンスを誇るトレーサー900GTや本格的なオフロードもこなせる
イメージがあるアフリカツインと比較して、いまいちアピールポイントが少ないように感じてしまう。
スズキが予定した通りの販売台数なら余計なお世話かもしれないが、もし売れていないのなら
デザインとメーターだけでももっと華やかなものに変更できれば、
良いバイクなだけにもう少し販売も上向くのではないだろうか。
V-Strom(Vストローム)1000をレンタルし900キロ程度ツーリングしたので
インプレしたい。
キジマ(Kijima) ヘルメットロック Vストローム1000('14-) ブラック 303-1550 | |
キジマ(Kijima) | |
キジマ(Kijima) |
SUZUKI V-Strom 650/1000 PERFECT GUIDE (Motor Magazine Mook) | |
オートバイ編集部 | |
モーターマガジン社 |
今回のツーリングルート
国道299(メルヘンロード)・妙技荒船林道・万座ハイウェイ・志賀高原道路 など
性能
型式 2BL-VU51A
全長 / 全幅 / 全高 2,280mm / 930mm / 1,470mm
軸間距離 / 最低地上高 1,555mm / 165mm
シート高 850mm
装備重量 233kg
燃料消費率 国土交通省届出値:定地燃費値 32.1km/L(60km/h) 2名乗車時
WMTCモード値 20.5km/L(クラス3、サブクラス3-2) 1名乗車時
最小回転半径 2.9m
エンジン型式 / 弁方式 U501・水冷・4サイクル・90°Vツイン / DOHC・4バルブ
総排気量 1,036cm3
内径×行程 / 圧縮比 100.0mm × 66.0mm / 11.3 : 1
最高出力 ※5 73 kW〈99 PS〉/ 8,000 rpm
最大トルク ※5 100 N・m〈10.2 kgf・m〉/ 4,000 rpm
燃料供給装置 フューエルインジェクションシステム
始動方式 セルフ式
点火方式 フルトランジスタ式
潤滑方式 ウェットサンプ式
潤滑油容量 3.5L
燃料タンク容量 20L
クラッチ形式 湿式多板コイルスプリング
変速機形式 常時噛合式6段リターン
変速比
1速 3.000
2速 1.933
3速 1.500
4速 1.227
5速 1.086
6速 1.000
減速比(1次 / 2次) 1.838 / 2.411
フレーム形式 ダイヤモンド
キャスター / トレール 25゜30' / 109mm
ブレーキ形式(前 / 後) 油圧式ダブルディスク(ABS) / 油圧式シングルディスク(ABS)
タイヤサイズ(前 / 後) 110/80R19 M/C 59V / 150/70R17 M/C 69V
舵取り角左右 36°
乗車定員 2名
排出ガス基準 平成28年国内排出ガス規制に対応
価格 1,447,200円
いま世界で一番盛り上がっているジャンルのバイクだけあってライバルは多いが、
国内メーカーで排気量が近く直接競合しそうなライバルは、ホンダアフリカツイン
ヤマハトレーサー900あたりではないだろうか。
この2台に加え、弟分のVストローム650、格上だがスーパーテネレはすべて
レンタルしたことがあるので、それらと性能を比較しながらインプレを進めたい。
トレーサー テネレ アフリカ Vスト650 Vスト1000
全長(mm) 2160 2255 2330 2275 2280
軸間距離(mm) 1500 1540 1575 1560 1555
シート高(mm) 850 870 870 835 850
車重(KG) 214 257 230 215 233
パワー(PS/回転) 116/10000 112/7250 95/7500 69/8800 99/8000
トルク(NM/回転) 87/8500 117/6000 99/6000 61/6500 100/4000
燃料タンク(L) 18 23 18 20 20
ABS 有 有 有 有 有
価格(千円) 1112千円 1652千円 1382千円 950千円 1447千円
エンジンフィーリング・高速性能
上記の比較表で比較したバイクの気筒数を見ると、トレーサーだけ3気筒、
残りの4車は、テネレ・アフリカツインは並列、大小のVストはV型の違いはあるものの2気筒となっている。
エンジン特性的に一番近いのはアフリカツインのエンジンだが、アフリカツインと比較すると
2000回転も低い4000回転で最大トルクを発生させるセッティングとなっていて、
低速重視のセッティングが多いアドベンチャースタイルのバイクの中でも
さらに低回転型のエンジンを搭載していることが大きな特徴となっている。
この特徴によってVストローム1000はあまり何速か気にしなくとも、
少しアクセルをひねれば滑らかに加速する運転しやすいフィーリングとなっており
高速道路での走行も、160キロ以上の常識を超えた超高速では他のリッターバイク
に劣るかもしれないが、140キロ程度まではあまりエンジンを回さなくとも楽に
加速し巡行できるので、強力なウィンドウプロテクション能力との相乗効果により
高速道路走行における快適性はかなり高い。
ハンドリング・乗り心地
ハンドリングについては233キロの重量があるため、決して軽快とはいえないが、
峠でスポーツ走行をしても、特に不安を感じないだけの性能は備えている。
またアドベンチャータイプのバイクらしく、ストロークの余裕があるサスを装備しているので
舗装が悪い道でもかなりの衝撃を吸収し、乗り心地はよく快適性は高い。
さらに今回のツーリング中、ワインディングで砂が浮いていたためであろうか、
後輪がスリップしたが、トラクションコントロールが働き、難なく立て直すことができたので
安全性についても高いものとなっている。
取り回し
車重については超重量級とまでは言わないが、
この手のアドベンチャーバイクらしく233キロもあるため
軽々と扱えるとは言い難い。
シート高については850mmと極端に高くはないが、シートの幅があるので
高さの割には足つきは悪くなるので注意が必要である。
燃費
今回のツーリングでの燃費はWMTCモード値に近い20キロ程度で
マージンをとっても300キロくらいまで、
給油を考えなくてもよいので、ツーリングの大きな助けとなっている。
ただこのような低回転型エンジンならハイオク仕様でなく
レギュラー仕様にできなかったのかという事が多少不満点として残る。
メーター、デザイン
メーターについては目線に近い高い位置に、大きな画面で表示されるので
見やすく、情報量も多いため機能的には全く問題はないが、
トレーサー900GTのフルカラー液晶やアフリカツインの大画面反転液晶と比較すると
華やかさに欠けており、140万もするバイクのメーターなら
もう少し演出があっても良いのではと感じてしまう。
デザインについては好みの部分が大きので断言はできないが、
個人的な感想としては不格好で、このバイクの販売台数を
かなり減らしてしまっているように感じてしまう。
もしVストローム1000のデザインが、あとから発売されたVストローム250のデザインを
高級に仕立てたようなものであれば、現在の倍は売れていたのではないだろうか。
総評
このVストローム1000を単体のバイクとして評価するなら、超低回転トルク型の扱いやすいエンジン
を搭載しており、ロングツーリングを疲労を感じさせることもなく、難なくこなす優れたバイクだと評価できる。
しかし、他のライバルと比較するとフルカラーディスプレー、クルコン、グリップヒーターなどを
装備しながら120万で購入できるコストパフォーマンスを誇るトレーサー900GTや本格的なオフロードもこなせる
イメージがあるアフリカツインと比較して、いまいちアピールポイントが少ないように感じてしまう。
スズキが予定した通りの販売台数なら余計なお世話かもしれないが、もし売れていないのなら
デザインとメーターだけでももっと華やかなものに変更できれば、
良いバイクなだけにもう少し販売も上向くのではないだろうか。
ヨシムラ(YOSHIMURA) バイクマフラー スリップオン HEPTA FORCE サイクロン EXPORT SPEC 政府認証 SSC ステンレスカバー/カーボンエンド DL1000 V-STROM(ABS 14) 110-195-L05G0 バイク オートバイ | |
ヨシムラ(YOSHIMURA) | |
ヨシムラ(YOSHIMURA) |
2017年Vストローム1000XT ABS / Vストローム1000 ABS Suzuki純正アクセサリー ローシート 45100-31J70-BGQ | |
Suzuki | |
Suzuki |
2017年Vストローム1000XT ABS / Vストローム1000 ABS Suzuki純正アクセサリー グリップヒーター57100-28860 | |
Suzuki | |
Suzuki |
2017年Vストローム1000XT ABS / Vストローム1000 ABS Suzuki純正アクセサリー タンクパッド 99000-99035-999 | |
Suzuki | |
Suzuki |
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