霞ヶ浦のほとりで

徒然なるままに

雪面電流

2018-03-16 21:55:48 | 南極の思い出
第1次隊で西堀隊長がピースの空缶で飛雪計を作ったアイデア話を思い出して、自分も見習って何か出来ないかとみずほ基地内を物色していたところ、10本ほど炭素電極を見つけました。
オーロラが発生すると雪面にも電流が誘導されるはずで、それを確かめようとこの炭素電極を利用して南北と東西に100mの基線を作り、ペンレコーダでモニターしたところ、オーロラ発生時に0.2-0.3mVの電位差変動がきれいに捉えられました。いわゆる地電流です。しかし、日が経つに連れて信号が小さくなり観測されなくなってしまいました。
そこで雪面の比抵抗を測定しようと、乾電池をかき集めて試験したところ、0.03-0.1[MΩm]の結果を得ました。また信号が小さくなるのは雪の分極作用が大きいためと考えられます。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿