霞ヶ浦のほとりで

徒然なるままに

内陸旅行(1:半田付け)

2018-01-11 22:54:13 | 南極の思い出
電気部品をくっつけるのに、昔からずっと半田(ハンダ)が使われています。簡便でしっかり接合できるこの半田に代わるものは、未だ見られませんが、ある時に思わぬ経験をしました。
南極で無人観測点を設置する時のことです。自然の微弱な信号を検出するセンサーとアンプの接続箇所は雑音が発生しやすく、特に重要なので特殊半田を使用しなければならいことになっていました。しかし、この特殊半田は通常でもくっつき難いもので、案の定、地吹雪舞う野外では全くくっつきませんでした。テントを張って風を避けてもダメなのです。他の機器の設置作業が進む中、一日かけてもダメで、焦りからパニックになりかけました。
その状況を無線で聞いた副隊長から、圧着せよとの指示が来ました。圧着端子は使用せずに、互いの芯線をしっかり巻き付けて圧着工具で強くかしめるようにとのことでした。半田でなければ接合できないとの先入観に縛られていましたが、潰すことでしっかりとくっつきノイズ発生もなく、あっという間に解決しました。

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