霞ヶ浦のほとりで

徒然なるままに

みずほ生活(15:トイレ ー小ー)

2017-12-14 23:20:58 | 南極の思い出
生活上欠かせないものに、汚水や小便大便の処理があります。昭和基地には汚水処理設備があり、トイレも新幹線とに似た水洗式で快適ですが、みずほ基地にはそのような設備はなくて大変でした。
小便処理は、ポリ容器の便器の下にビニール袋を置いたものに用を足します。溜まる尿はやがて凍りますので、それを定期的に外のごみ集積所まで搬出します。
尿は意外と重くて袋に半分(20㍑程)にもなると、高さ3m程の出口の階段を持ち上げるのが相当大変になりますので、1/3程で袋を交換します。
また-35℃の雪道でも尿はなかなか凍らず、4-5日置いてから搬出します。ある時、まだ完全に凍らないうちに搬出しようとした隊員が、出口の階段の途中で足を滑らせて服に被ってしまったことがあり、その時のばつの悪そうな表情を思い出します。多かれ少なかれ皆似たような経験をしています。

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