地震報道を見ていたら８年前を思い出したのでちょっと。
わがふるさと鳥取県日野町は、鳥取西部地震の最大震度を記録した被災地です。
震度６強、そのゆれの規模は阪神大震災とほぼ同等だったらしいです。
あれは、２０年に一回の村の大きな秋祭りを３日後に控えた１０月６日の昼過ぎ。
私は、広島市内の某病院にて勤務中。
広島も結構大きく揺れたので、これは大変！とあわてて病棟ホールのテレビに患者さんと一緒に釘付け。
すると、震源は「鳥取県日野町」と
患者さんたちに「落ち着け落ち着け」と励まされながらとりあえずテレビに見入る。
もちろん、電話はまったく通じない。
そしてなかなか被災地の状況がわからないままに時間がすぎ
ようやく日野町役場と電話がつながりました・・・とアナウンサーの声
テレビから流れてきたのは
役場勤務の松本さん=友人のお父ちゃんの声。
おぉ、おじちゃん、ひさしぶり～なんて思ってる場合ではない。
そして松本さんが言うには
日野町濁谷にて、生き埋め１名 と
うちの実家のある集落 濁谷は全部で３０戸ほど。
もちろん、全員のフルネームがいえるぐらいの知り合いばかり。
というか、もしや、その生き埋め、うちのおばあちゃんじゃあるまいか・・・
ここまでテレビで確認して、
こうしてる場合じゃないと気づき、仕事は早退させてもらい
当時、呉に住んでいた弟と一緒に、一路実家へ
もちろん、この時点で実家と連絡は不通。
不安な中、暗くなりはじめた頃に日野町内に入る。
道路が通れるだろうか・・・
土砂崩れはどうか・・・
通行止めの表示がないのでそのまま進む。
橋という橋はすべて道路と橋の境い目に１０センチ程度の段差。
それをガタンと超えながら進む。
時々、路肩が崩落してガードレールも川の中という場所も。
もちろん、道路に大きな亀裂もあちこち。
弟の小さな軽自動車よりもはるかに大きな岩が道路にごろんごろんとあちこち落ちている。
田舎なので街灯がないのでよく見えないのだが・・・
それを縫うようにジグザグに走りながら
「軽自動車だから通れたね～。小さな車でヨカッタね！」
なんて軽口をたたきながら心の中では「岩よ落ちてくるなよー」と祈るばかり。
カーラジオから聞こえてくるのは
「依然、震度５程度の余震が続いております」 の声
なんとか、家までたどりつき、
ドキドキしながら玄関を開ける。
下駄箱はなぎ倒され、家具という家具は倒れている。
たぶん、電気はきてたと思う。
その奥で散乱した物をちゃぶ台の周りだけどけて座り夕食中の父母と祖父母。
私たちの顔をみるなり
「お、帰ってきたか。まぁ、飲め」
よくわからないままに、ビールで乾杯（笑）
聞けば、数十分に一度は大きな余震がくるので
倒れたものは起こさないほうがいいとか（またすぐ倒れるので）
ガスの火は使うなという役場からの達しがでているとのこと。
冷蔵庫の残り物をつまみにとりあえず夕食。
みんな無事でヨカッタ！
ぐらぐら揺れる余震にもだんだん慣れてきて
ビールを飲みながら、今夜どこに寝るのが安全かの議論。
父は、一階はつぶれたらいけないから２階で寝るという。
近所の人は車の中に寝ると言っていたとか。
結局、私は、２階がない建て増し部分の部屋に寝ることに。
あとの家族がどこに寝たのかは覚えていないが
みな、自己責任で自分の好きなとこに寝ることになったような・・・。
我が家の裏はすぐ山で、今にも崩れてきそうな場所なので
今、冷静に考えれば、避難したほうがよかった気がするんだけど
避難勧告はなかったように思います。
そうやって、みな、それぞれ自分が安全だと思った場所で
不安な夜をすごし、朝を迎えました。
翌日は土嚢づくりとブルーシートはりに疲れた思い出しかありません。
鳥取西部地震は、幸い死者がひとりもでなかったのですが（人口がむちゃくちゃ少ないから・・）
家屋の倒壊、半壊はたくさん。
そして水田の被害も大きく、あれを機に、日野町の特産物がそばになったぐらいです。
（水稲が作れなくなったので）
あれから８年、月日がたつのは早いですが
家はそうとう傾いているらしく、実家のふすまは閉まりません
きっと、岩手の被災地のみなさんも
不安な夜をすごしておられるんだろうなぁと思ったもので思い出して書いてみました。
↑こちらをクリックしていただくとポイントがつく仕組みです(^^)ヨロシク！
お店ブログもよろしく！
ナチュラル家具 ZAKKA ＆カバーリングソファのミヤカグブログ
７月２６日（土）２７日（日）イベントやります！
わがふるさと鳥取県日野町は、鳥取西部地震の最大震度を記録した被災地です。
震度６強、そのゆれの規模は阪神大震災とほぼ同等だったらしいです。
あれは、２０年に一回の村の大きな秋祭りを３日後に控えた１０月６日の昼過ぎ。
私は、広島市内の某病院にて勤務中。
広島も結構大きく揺れたので、これは大変！とあわてて病棟ホールのテレビに患者さんと一緒に釘付け。
すると、震源は「鳥取県日野町」と
患者さんたちに「落ち着け落ち着け」と励まされながらとりあえずテレビに見入る。
もちろん、電話はまったく通じない。
そしてなかなか被災地の状況がわからないままに時間がすぎ
ようやく日野町役場と電話がつながりました・・・とアナウンサーの声
テレビから流れてきたのは
役場勤務の松本さん=友人のお父ちゃんの声。
おぉ、おじちゃん、ひさしぶり～なんて思ってる場合ではない。
そして松本さんが言うには
日野町濁谷にて、生き埋め１名 と
うちの実家のある集落 濁谷は全部で３０戸ほど。
もちろん、全員のフルネームがいえるぐらいの知り合いばかり。
というか、もしや、その生き埋め、うちのおばあちゃんじゃあるまいか・・・
ここまでテレビで確認して、
こうしてる場合じゃないと気づき、仕事は早退させてもらい
当時、呉に住んでいた弟と一緒に、一路実家へ
もちろん、この時点で実家と連絡は不通。
不安な中、暗くなりはじめた頃に日野町内に入る。
道路が通れるだろうか・・・
土砂崩れはどうか・・・
通行止めの表示がないのでそのまま進む。
橋という橋はすべて道路と橋の境い目に１０センチ程度の段差。
それをガタンと超えながら進む。
時々、路肩が崩落してガードレールも川の中という場所も。
もちろん、道路に大きな亀裂もあちこち。
弟の小さな軽自動車よりもはるかに大きな岩が道路にごろんごろんとあちこち落ちている。
田舎なので街灯がないのでよく見えないのだが・・・
それを縫うようにジグザグに走りながら
「軽自動車だから通れたね～。小さな車でヨカッタね！」
なんて軽口をたたきながら心の中では「岩よ落ちてくるなよー」と祈るばかり。
カーラジオから聞こえてくるのは
「依然、震度５程度の余震が続いております」 の声
なんとか、家までたどりつき、
ドキドキしながら玄関を開ける。
下駄箱はなぎ倒され、家具という家具は倒れている。
たぶん、電気はきてたと思う。
その奥で散乱した物をちゃぶ台の周りだけどけて座り夕食中の父母と祖父母。
私たちの顔をみるなり
「お、帰ってきたか。まぁ、飲め」
よくわからないままに、ビールで乾杯（笑）
聞けば、数十分に一度は大きな余震がくるので
倒れたものは起こさないほうがいいとか（またすぐ倒れるので）
ガスの火は使うなという役場からの達しがでているとのこと。
冷蔵庫の残り物をつまみにとりあえず夕食。
みんな無事でヨカッタ！
ぐらぐら揺れる余震にもだんだん慣れてきて
ビールを飲みながら、今夜どこに寝るのが安全かの議論。
父は、一階はつぶれたらいけないから２階で寝るという。
近所の人は車の中に寝ると言っていたとか。
結局、私は、２階がない建て増し部分の部屋に寝ることに。
あとの家族がどこに寝たのかは覚えていないが
みな、自己責任で自分の好きなとこに寝ることになったような・・・。
我が家の裏はすぐ山で、今にも崩れてきそうな場所なので
今、冷静に考えれば、避難したほうがよかった気がするんだけど
避難勧告はなかったように思います。
そうやって、みな、それぞれ自分が安全だと思った場所で
不安な夜をすごし、朝を迎えました。
翌日は土嚢づくりとブルーシートはりに疲れた思い出しかありません。
鳥取西部地震は、幸い死者がひとりもでなかったのですが（人口がむちゃくちゃ少ないから・・）
家屋の倒壊、半壊はたくさん。
そして水田の被害も大きく、あれを機に、日野町の特産物がそばになったぐらいです。
（水稲が作れなくなったので）
あれから８年、月日がたつのは早いですが
家はそうとう傾いているらしく、実家のふすまは閉まりません
きっと、岩手の被災地のみなさんも
不安な夜をすごしておられるんだろうなぁと思ったもので思い出して書いてみました。
↑こちらをクリックしていただくとポイントがつく仕組みです(^^)ヨロシク！
お店ブログもよろしく！
ナチュラル家具 ZAKKA ＆カバーリングソファのミヤカグブログ
７月２６日（土）２７日（日）イベントやります！
