サイケデリック・ペンタトニック!?

カリメロレコード(架空)の店主の何でもござれの日々の音楽コラム

すきまから/フリーボ

2005年03月16日 02時19分06秒 | 邦楽
私の親友がフリーボのことを自分のところで書いた。
自分も折角だから書こうと思う。

彼は全く音楽とは無縁の男なのだけど、妙にセンスがいいところがあって、
売れる前にボニーピンクを教えてくれたり、
ジャズのMJQ(モダンジャズカルテット)を教えてくれたりした。
フリーボもその一つ。彼がいいよといって確か高校の頃、彼の家で聞いた。
その後ずっと頭の片隅にあって、
ある日自分で手にしたのがこのインディーズ(田口さんのOZディスクから)での
一枚目「すきまから」である。

これが一曲目から八曲目まで捨て曲なしの大名盤!
インディーズの一枚目でこんなに凄いアルバム作っちゃうバンドないですよ?
帯にOZディスクの主催者であり、このアルバムのディレクターでもある
田口氏が「はっぴいえんど(初期)をバックに吉田美奈子が歌っているのか!?」
と書いてありますが、ホントこの言葉どおりの驚きが私の心を揺さぶりました。

サウンドはまさに70年代、それも初期。
そこに絡む吉田奈那子(フリーボのVo、吉田美奈子に名前も似てる・笑)の
すごく素直でそしてよく伸びる声。なかなか現代にこういう歌い方する歌手って
いないですが、その分ぐっと心の中に入ってくるんです。
歌詞もいいんですよね。

1996年の作品ながらも色あせることを知らず、
いまだにターンテーブルにのる愛聴盤である。
ジャケットの雰囲気もいい。
サニーデイ・サービスやハッピーズ、ママレイド・ラグや
勿論はっぴいえんど好きの人にも聞いてもらいたい名盤です。
個人的なお勧めは、一曲目の「すきまから」と六曲目の「月ノ影」。
月ノ影はこのアルバムいちのロックを感じる曲。
フィードバックからギターソロにはいるイントロ。
何度聞いても格好良いです。

とにかく。

フリーボはいい

漣(さざなみ)さんのブログ