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サイケデリック・ペンタトニック!?

カリメロレコード(架空)の店主の何でもござれの日々の音楽コラム

山岸涼子『イシス』

2007年01月31日 20時08分26秒 | その他
私は彼女に山岸涼子の『日出処の天子』を借りて以来の、
山岸涼子ファンであります。

実は『日出処の天子』を読み終えた後しばらく、
皇子が美しすぎてその魅力に悩まされ続けましたが、
決してホモではありません。

どちらかというと現代のものよりも時代ものを扱ったものの方が、
あの危険な妖艶さが出ているような気がして好きなんですが、
荻窪のブックオフで購入したこの文庫漫画『イシス』も当たりでした!

短編が4本収録されており、基本はエジプトものです。
この余韻が残る感じが大好きです。

でもでもまだまだ読んでいないものの方が多く、
次は『アラベスク』や『ツタンカーメン』あたりを読んでみようかと思うこの頃。

しかし『日出処の天子』の漫画が近くの古本屋で、
全8巻で840円という破格の安さで売っていたのにはびっくりでした。
思わず皇子の魅力で買いそうになってしまいましたが、
彼女が全巻しっかりと持っているので踏みとどまりました。

皆さん、どれがオススメだか教えて下さい!

ホッピー神山と吉田達也がソフト・マシーンに!SOFT MOUNTAIN発売!

2007年01月22日 17時30分49秒 | 洋楽
「SOFT MOUNTAIN」???

CDショップの店頭で何だこのCDは?
輸入盤のCDに片仮名がデカデカと載っているナァ
と手に取ったCDがこれ。

ソフト・マシーンの故エルトン・ディーン(サックス)とヒュー・ホッパー(ベース)の二人に、
日本人のホッピー神山(キーボード)と吉田達也(ドラム)が参加した
四人のバンドがソフト・マウンテンということだ。

ソフト・マシーンにホッピー神山の「山」をとって「SOFT MOUNTAIN」。
洒落ているではないか。

しかしここで「え?」と思う方もいるかも知れない。
そう、残念ながらエルトン・ディーンはもう亡くなっているからだ。

輸入盤の英文を読んでいると、二人が2003年にソフト・セルとして
来日公演を行っている時に日本で録音され、
一時リリースインフォまで出ていたが延期されていたのが
ようやくこの2007年に発売されたのが今回のCDということだ。

なるほど。

この度日本人がソフト・マシーン・ツリーの一員として加わることはなんとも喜ばしいことだ。
しかしドラムマスターである吉田達也氏とホッピー氏なら世界のロック/プログレシーンに名が知れ渡ることに、なんら不思議ではないのだが。

これまで英国のグループに参加してパッと思いつく有名なミュージシャンは、
山内テツ、クマ原田、ヤマシタツトムくらいだろうか。

曲は「ソフト・マウンテン組曲」のパート1と2の二曲からなる。
どちらも一曲30分近く、二曲で58分40秒。
四人の持ち味が充分に発揮された内容で、
ソフト・マシーンの延長上のものではなく、
これは間違いなく「ソフト・マウンテン」という音楽である。
聞き込めば聞き込むほど味わい深くなってくる。

その中でも聞き所はエルトン・ディーンのサックスだろう。
リリカルでいて情熱的なフレーズは彼にしか吹けないものだが、
亡くなってしまったのでもう彼の新しいプレイを聞くことが出来ないのだ。
それが突然このCDのリリースである。彼のファンならずとも必聴である。

これはジャズロック、カンタベリー、プログレファンだけでなく、
もっと多くの人に聞かれるべき傑作ではないだろうか?
音楽雑誌もこの画期的なCDをもっと大々的に取り扱って欲しいものだ。

そう言えば以前仕事のアルバイト(といっても30代半ばの方だが)の方が、
隣に吉田達也が住んでいると聞いたことがある(それも十年位一緒だったとか)。
高円寺の風呂なしアパートらしいのだが、今でも住んでいるのだろうか?
吉田達也と知らずに夜中五月蝿くしていた吉田宅に怒鳴り込んだこともあるらしい(笑)
日本を代表するもの凄いドラマーだと教えたら心底驚いてたナァ。そりゃそうか。

こちらがリリース元のHPです。

フレアオッズ世界第三位!!!

2007年01月09日 21時00分12秒 | 邦楽
な、なんと!!!

GBOB(グローバル・バトル・オブ・バンド=世界バンドコンテスト)
で、フレアオッズが世界第三位の成績を収めたそうです!!!

個人的に大分前からのファンでもあり、
またこちらの国内予選の審査員も務めた縁もあり、
非常にうれしい結果です!!!

2007年は、フレアオッズの飛躍の年になるのか?!

そろそろ新譜でないか、期待してます!

もっとマスコミは、この結果を取り上げるべきでしょう!
エアギターよりも絶対にすごいですよ!

フレアオッズのHP

GBOB JAPNのHP


Result Band Qualifying Heat
1. (1st) Heavy Mojo Los Angeles CA - Nov 11 2006 8:00PM
2. (2nd) Sixteenth Solid Spread Madrid - Nov 11 2006 10:00PM
3. (3rd) flare odds Tokyo - Sep 21 2006 6:00PM
4. (4th) Electric Co. D.F - Nov 2 2006 7:00PM
5. (joint 5th) Cody Copenhagen - Nov 6 2006 8:00PM
5. (Joint 5th) The Broken Hearted Blyth - Aug 26 2006 8:00PM

コロシアムとジャズロック

2007年01月05日 18時26分00秒 | 洋楽
最近安価で面白そうな古本を入手し読んでいます。

ジャス・ロックのおかげです

著者は、中山康樹、ピーター・バラカン、市川正二の三人。

以前こちらのブログでも、ブリティッシュ・ジャズ・ロックについて
書いたときも同じことを書いたのですが(コチラ)、
やはりこの「ジャズロック」という言葉は三者三様の意味を持つようで、
三人それぞれのジャズロック観が示されている。

この本によると、「ジャズロック」というのは、
リー・モーガンの『サイドワインダー』(63年か64年)かららしく、
しかしそれについてもエイトビートをジャズロックにいれるのか、
いやそれはファンキージャズの一種と見なすべきであるなどなど
論議が戦われているのであるが、
私の場合ジャズロックと言えば、やはりブリティッシュのそれである。

特にコロシアムやニュークリアスといったバンドやソフトマシーンに
代表されるようなカンタベリー一派が大好きで、
先日もディスクユニオンでキャラバンの紙ジャケ6タイトルまとめ買いしてしまいました。

その中でも私は、ジョン・ハイズマン率いるコロアシムが大好きである。
上の本の中でもピーター・バラカン氏も「ジャズロックといえばコロシアム」と
言っておられるが、私もジャズロックと言えばまっさきにコロシアムが思い浮かぶ。

まず私がコロシアムに出会ったのは、一本のビデオであった。
SHUPERSHOW

このビデオは現在DVD化もされているものであるが、私が入手した時には、
廃盤状態ですごく嬉しかった覚えがある。
このビデオは1969年に当時のスーパーセッション・ブームにあやかり、
ジャズとロック双方のジャンルの人々が集まりセッションしたものを収めた
驚愕の内容である。出演者は、レッド・ツェッペリン(単独出演のみ)、
モダン・ジャズ・カルテット(こちらも単独出演のみ)、ローランド・カーク、
バディ・マイルス、ステファン・スティルス、バディ・ガイ、ジャク・ブルース、
コロシアム、エリック・クラプトン、ミスアンダーストゥッドなど。
この面子だけでも凄そうだと思った方!是非見てください。本当に良い内容なので。

私はクリーム解散後のエリック・クラプトンとジャック・ブルース(しかし共演はなし)や、
ツェッペリンが目当てで購入したものの、しょっぱなに収録されていた
コロシアムの「Those Who Are To Die Salute You」に釘付けになってしまった。

ジョン・ハイズマンの手数が多くタイトでいてジャジーな怒涛のドラミング。
ディック・ヘクストール・スミスのローランド・カーク顔負けの二管吹き。
トニー・リーブスのベースらしからぬ音数の多いフレージング。
後に二人のキーボーディストを擁し話題になる「グリーンスレイド」を結成する
デイブ・リーンスレイドのクラシカルかつブルース魂あふれるオルガン・プレイ。
ジェームス・リザーランドのオリエンタルな風もあるサイケかつジャジーなギター。

いずれもコロシアムを構成する重要な要素であるが、
そのどれもが私のツボにはまるものだった。こんな格好良いバンドがいたのか!
それからすぐにオリジナルを4作品集めたが、
あのクリス・ファーローやデイブ・クレムソンら強者らにメンバーチェンジした
ロックの名盤とされる4thアルバムのライブ盤も良いのだが、
私はやはりジャズロック色が濃い1stと2ndが大好きである。

1st『Those Who Are To Die Salute You』はコンパクトながらも
ジャズとロックの両方が上手いことブレンドされたグルーヴィーな曲も多い
アルバムで、特にタイトル曲「Those Who Are To Die Salute You」における
めくるめく展開されるリズムの応酬は素晴らしい限り。

2nd『Valentyne Suite』(写真)はタイトル曲である「ヴァレンタイン組曲」の
デイブ・グリーンスレイドの怒涛のオルガンが本当に素晴らしい初期の名盤。

まだ聞いたことがない方がいらしたら、嘘だと思って聞いて見てください!

さてさて2006年は耳を疑う情報が公開された年でもありました。

「2007年にコロシアムが初来日!」

えぇ~?まさか?と思ったが本当に来日するらしい。
残念ながら、ディック・ヘクストール・スミスは亡くなってしまったが、
4thの頃の鉄壁の布陣のメンバーがやってくる!

JON HISEMAN - historic leader, drums
CHRIS FARLOWE - lead vocals
DAVE GREENSLADE - hammond organ, keyboards, vibraphone
DAVE“CLEM”CLEMPSON - electric guitars
MARK CLARKE - electric bass and back vocals
BARBARA THOMPSON - soprano & tenor sax

クリス・ファーローは、
有名なバンドをわたり歩いた正にイギリスを代表するボーカリスト。
デイブ・クレムソンもピーター・フランプトンの後釜として
ハンブル・パイに入った、こちらも有名なギタリストである。

どのメンバーも現在の日本では容易に見ることが出来ないため、
貴重極まりない来日公演になるのでは!?

今回のライブは、プログ・チッタを開催しているクラブチッタ川崎で、
2007年2月17日(土)、18日(日)の二回公演が開催される。

勿論私は去年情報を嗅ぎ付け、2/18のチケットをゲットしてます。

どんなプレイを聞かせてくれるのか、本当に本当に楽しみです!

プログ・チッタの公式HPはコチラから!

あけまして、ゆらゆら帝国。

2007年01月01日 02時01分58秒 | 邦楽
2007年明けましておめでとうございます。

2006年の年始にも書きましたが、
年中無休の店で働いている為、
大晦日&正月三が日もしっかりと仕事です・・・
年越しもお店でした。まぁもう慣れっこですね、ハ・ハ・ハ。

さて2006年年末12月30日のゆらゆら帝国@リキッドルーム、
最高でしたね。年末ファイナルで機嫌が良かったのか、
MCもいつもより多め(と言っても少しの違いですが・笑)でしたね。
で、演奏もいつもより気合が入っているような音で大満足でした!

セットリストはこちら。
1.砂のお城
2.侵入
3.男は不安定
4.傷だらけのギター
5.ハチとミツ
6.アイツのテーマ
7.誰だっけ?
8.タコ物語
9.順番には逆らえない
10.つぎの夜へ
11.EVIL CAR
12.すべるバー
13.夜行性の生き物三匹
14.ロボットでした
15.3×3×3

個人的に聞きたかった(いつもですが)「EVIL CAR」や「すべるバー」、
「ハチとミツ」良かったなぁ。「3×3×3」でのノリにノッタ上での、
アンプの上からのジャンプでの締めくくり最高でした!

初めてみたオープニング・アクトの三上寛も凄かったです。
正しく「三上寛」としか言いようがない、音楽ジャンルを構築しており、
音源は聞いてはいましたが、やはりご本人のライブのインパクトは「大」でした。
フォークを基本としていながらもフリーの彼方にまで接近する音楽は、
一瞬たりとも聞き逃せないものでした。

2006年でこの衝撃。
彼が登場した1970代(確かフォークジャンボリーでしたっけ?)は、
さらに衝撃的だったのは間違いない。
見ることが出来てよかった。

さてゆら帝の公式HPでも載ってましたがディスクユニオンで、
ゆら帝坂本慎太郎氏デザインの湯呑みがもらえるということで、
早速行ってきました!(写真)

J.A.シーザー紙ジャケ2タイトル、
佐藤奈々子紙ジャケ2タイトルに加え、
石川晶のクリスマスをジャズロック化した紙ジャケに、
坂本さんもインタビューで大好きと語っていた『薔薇門』の紙ジャケ
(今更ですが)など、年明けから紙ジャケ尽くしで攻めてきました!

そして湯呑みも無事2色ともゲット。

坂本さんの絵はどれも好きですが、この手のタッチは可愛くて特に好きです!
是非この絵で干支を揃えたいですね~。

という訳で年末年始はゆらゆら帝国でした!
2006年は東京でのライブ8割方見れた幸運な年だったので、
今年も沢山見れるといいなぁ。

ゆらゆら帝国の公式HP

ディスクユニオン新宿本館日本のロック・インディーズ館のブログ