サイケデリック・ペンタトニック!?

カリメロレコード(架空)の店主の何でもござれの日々の音楽コラム

石川晶「カウント・バッファローとジャズ・ロック・バンド/ソウル・アンド・ロック」

2008年04月28日 20時32分39秒 | 邦楽
若干発売が延期になっていた
コロンビア100年企画「コロンビア*レディメイド コロンビア100年」が
2008年4月16日にいよいよスタート。

その第一弾が小西康陽監修の9タイトルが一斉発売となりました。
(残念ながら1タイトルは発売中止)

私もその並々ならぬラインナップから今か今かと待っていましたが、
とりあえずの一枚はやはりこれ!ということで、簡単にレビューしたいと思います。

『カウント・バッファローとジャズ・ロック・バンド/ソウル・アンド・ロック』
(オリジナル発売日:1969年7月25日)

1.ザ・クーガー
2.アイム・ゴンナ・メイク・ユー・ラヴ・ミー
3.ミッシェル
4.グリーン・スリーヴス
5.いそしぎ
6.最後の一滴
7.ヘイ・ジュード
8.深い河
9.馬子唄

60年後半からそれこそ目をみはるような膨大な数のセッションをこなした
売れっ子ドラマーで、今や日本のレ・グルーヴ・マスターとしても評価の高い
石川晶の一枚。彼が率いたバンド(メンバーは流動的だが、超一流のジャズメン/スタジオメン)
で有名なのが、「ゲンチャーズ」や「カウント・バッファローズ」だが
「カウント・バッファローとジャズ・ロック・バンド」の結成第一弾となるのが本作と解説に書いてある。
まぁ、「カウント・バッファローとジャズ・ロック・バンド」でも「カウント・バッファローズ」でもほぼ同じであるわけですが、
録音は1969年の4月となっています。

またまた見開きジャケに書いてある解説が正にその通りなので引用させてもらうと、
「ニュー・ロックがどうのR&Bがどうの・・・・・・・・・・と文字で説明するより、
 このレコードを聞いて頂く方がてっとり早いことでしょう。」と!!!

メンバーはこのようなメンツ。
石川晶 :Ds
寺川正興 :B
佐藤允彦 :P
鈴木宏昌 :P
杉本喜代志 :G
村岡建 :Sax

今見てもかなり豪華なメンバー。それぞれの出自はもちろんジャズにあるわけですが、
時代の空気を存分に取り込み多いにハッスルしており、
否が応でも熱くなります。
特に石川晶の手数の多いドラミングと、寺川正興のグルーヴィーなベースのリズム隊。

この70年前後の時代にとって、R&Bでもファンクでもロックでもなく、
かつジャズでもない、異様に主張しまくるグルーヴィーなベースが多く聞かれるが、
多くが寺川正興と江藤勲のベースであり、この二人がいなければこの時代成り立たないのでは?というほど。

このアルバムでも寺川正興のブンブンいうベースが痛快である。

そのリズム隊の上に村岡健の豪快なSAXが絡むのだからたまらない!

曲は石川晶がこの時代多く演奏することになる洋楽のカバーが多いのだが、
彼とこのメンバーが演奏すると先の解説ではないが、
ロックでもジャズでもなく、正にジャズ・ロックとなるわけである!

しかしここで注目なのが佐藤允彦。
1966~68年までバークリーで学んびその帰国後、
同じ1969年に自身の『パラジウム』を発表しSJ誌の「日本ジャズ賞」を受賞した佐藤允彦である。

その佐藤允彦がこのアルバムの中でオリジナル2曲を提供(①⑥)。
それが非常に面白く作用しており、
石川晶はこの時代正直同じようなインストものを沢山発表しているが、
そこでは聞かれないような「フリージャズ」の感覚がこのアルバムの中には入っているのである。
これも1969年ならではであり、佐藤允彦や杉本喜代志といった若手を起用する
石川晶の凄いところではないだろうか?

そんな時代の空気をふんだんに取り込んだ要注目の一枚が、
紙ジャケで、しかも中綴じのピンナップも再現し2,100円という価格なのは驚きである。

同時発売の8タイトルも面白そうなラインナップでぼちぼち買い集めようかと思ってます。

さらにこの9タイトルが第一弾ということで、これ以降第二弾も楽しみです!

コロンビア*レディメイドの特設ページはこちら!
http://columbia.jp/columbia-readymade/catalog/index.html

10の数え方

2008年04月26日 00時32分50秒 | その他
皆さん「いちにのさん~」で10を数える方法って小さいときから
やってると思うんですが、覚えてますか?

ちなみに私は、
「いちにのさんぼのしいたけでっこんばっこんちゅーちゅーかまぼこですこんぱ」
という感じなんですが、
しいたけまでは分かるものの、その先は全く数字になっていないという・・・

でも凄く私に近い人いるみたいなんですよね。

私は小さい頃、東京~大阪~滋賀と転々としていたので、
どこで覚えたのか全く定かでない(青森出身の母は知らないという)んですが、
近い方いますか?

どうやらネットで調べると、色々とあるみたいで凄く面白いんですが、
「いちにのさんまのしっぽゴリラ・・・」と続くのが割りと多いみたいです。
でもそのゴリラの後も色々とあるみたいで。

これは地域によって違うのか、年代なのか、調べれば実は奥が深そうな、日本語の謎ですね。

興味ある方、返信下さい!

参考までに。
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1414021179

http://www.fumi23.com/to/s13/h/4299.html

ROCK LEGENDS 四人囃子×CREATION 於JCBホール

2008年04月23日 20時09分37秒 | 邦楽
行って来ました!08年4月19日(土)、水道橋のJCBホールに!!!

小雨が降りつく中、仕事がうまく切り上げられず、
スタートの18時に水道橋駅につき、
走ってJCBホールに向かい、四人囃子の一曲目の頭を、
座席を探しながら聞きました。
(なんとアリーナ席の前から四番目!近かった!)

実は20代にして四人囃子を見るのは三回目。
今回も格好良かった!森園さんなんてより精悍な顔つきになっていて、
鋭いギターソロも良し!

ただしやけにプログレ感を狙った感じの
大業なライト(まぶしかった・・・)や映像処理などちょっとやりすぎ感がありました。
もしスクリーンに映してくれるならもっと森園さんの手元アップが見たいです!

01. なすのちゃわんやき
02. 空と雲
03. おまつり
04. オレの犬 (新曲)
05. 空飛ぶ円盤に弟が乗ったよ
06. レディ・ヴァイオレッタ
07. カーニバルがやってくるぞ
08. 泳ぐなネッシー
09. 佐久間#1 (新曲)
10. 一触即発
アンコール
11. Cymbaline

アンコールは、いわずと知れたピンク・フロイドのシンバライン!
雰囲気もぴったりで、曲自体好きなので嬉しかった!

それにしても新曲を2曲も披露したり、チラシにも挟まってましたが、
フジファブリックとの対バンを行う予定だったりといつにも増して
精力的で、ファンには嬉しい限り!

そして休憩を挟み次はクリエイションの登場!
2005年にフュージョンのイベントでクリエイション名義でLIVEを行いましたが、
これが実質的な再結成となるんではないでしょうか?

私はブルース・クリエイションがそれこそ凄く好きで、
そこから順を追ってCREATIONにたどり着き、
1STや2NDなどMDに録音してずうっと聞いてきました。
この気持ちはなかなか文章におこすのは難しく、
クラプトンや成毛滋と並んで、私にとっては神!なわけですが、
私が好きになった頃には、御仁はすでにアメリカに活動の場を変えており、
時折日本に帰ってはくるものの、今回昔の曲もやるという
「CREATION」の再結成が、どんなに私にとってどんなに嬉しいか!

で始まるやいなや、初期の曲のオンパレードに涙・涙・涙!
かっちょえ~!歌もレコード聞いてた通りの声だ~!
ギターもうまい!と当たり前だが、初めて目にして再確認!

01. PRETTY SUE
02. LONELY NIGHT
03. YOU BETTER FIND OUT
04. SECRET POWER
05. DARK EYED LADY OF THE NIGHT
06. TRY ME TONIGHT
07. NEW WAY NEW DAY
08. JOHANNA
09. NEW YORK WOMAN SERENADE
10. LONELY HEART
11. MAMA YOU DON'T CRY
12. STORMY MONDAY BLUES
13. DREAMS I DREAM OF YOU
14. TOKYO SALLY
15. TOBACCO ROAD
アンコール
16. SPINNING TOE-HOLD

途中、モニターの不具合があり大変歌うのが苦しそうで、
見てるこっちも不安になってしまいましたが、
MCにオヤジギャクをはさみつつ進行していき、
あっという間に過ぎてしまいました。

欲をいえばタバコロードでもっと熱いソロが聞きたかったナァ!

色々とリハ不足など聞こえてきますが、そういうことも含めて
私は後追い世代で見れたこと自体が奇跡でもあるので満足です!

さあ!次は5月の野音!
今度はブルース・クリエイションの再結成だ!

中央線な本

2008年04月21日 20時57分49秒 | 邦楽
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自分は中央線在住者ですが、なぜ中央線が好きなのか?
この本を読めば分かるような気がする本2冊をご紹介。

一冊目は、左の写真の『たのしい中央線5』。
いつも立ち読みで済ませてたんですが、
今回第5号が出てて、手に取ったら知り合いが写真で出てるんでびっくり!
思わず買ってしまいました(笑)

まだ全部読んでないのですが、
銀杏ボーイズやリリー・フランキー、みうらじゅんなど、
サブカルなメンバーが中央線についてあれやこれやいってるわけなんですが、
リリー・フランキーのかばんチェックは面白かったなぁ。

やっぱりリリーさん粋ですよ、男の格好良さを知ってる。
「この子は中央線から抜け出せない」「変な草が見つかったら警察に通報だね」
「コアラのマーチを入れておいて欲しい」「六角レンチで何をまわしてるのか」
など、つっこみのコメント一言事に笑ってしまいました。

そしてみうらじゅんx鈴木研一(人間椅子)の対談!
これも笑ってしまいました!
「田園都市線なんてもうロックじゃないラインだと思ってるでしょ?」
という発言だったり、中央線ロック事情(?)だったり、
中央線ロックの今昔だったりを、二人の昔ばなしに例えて対談していて笑えました。

他にもなぎら健一が語る高田渡など、音楽的にも面白い記事があるので楽しみです。

あ、でもこれが面白いと思うのは、自分が中央線に染まっているからだろうか(笑)?

もう一冊は、右の写真の『中央線ジャズ決定版101』。
今まで「中央線ジャズ」という言葉を耳にしたような気はしますが、
これを読めばより明快に分かりそうな一冊。

中央線の「メインストリームとは違う独自の方向」というのが、
ジャズというジャンルでもまんま当てはまるというのが面白い。
でもメインストリームではないのだけど、重要な一面があるっていうのが格好良い。

こないだライブを見て、CDもこのブログで取り上げた古澤良治郎さんなんて、
本当に中央線ジャズって感じだもんなぁ。
さっきの「たのしい中央線」を引っ張ってくれば、
田園都市線でジャズって言ったらやたらお洒落そうでなんか違うわけで(笑)
ロックもジャズも、これぞ中央線って感じです。

ある意味今盛り上がっている和ジャズとは絡みそうで、絡まないが、
実は非常に日本ジャズ史にとっても重要な一冊であると思う。
年代順に並べてあるのも良いですね。

中央線に住んでる人も、住んでない人も是非興味ある人は手にとってみて下さい。

GSフィルム・パーティー~黒沢進を偲んで

2008年04月21日 13時35分19秒 | 邦楽
4月18日(金)は、阿佐ヶ谷に黒沢進さんの追悼イベントに行ってきました。

亡くなった時は、新宿のロフトで追悼イベントがありましたが、
今回は復活した阿佐ヶ谷のロフトでのイベントとなりました。
黒沢さんがなくなって、早くも二年が過ぎたことにあります。

残念ながら、仕事で終わりの方しか見ることが出来ませんでしたが、
貴重な映像を見ることができ、満足です。

私が着いた時には、1981年の日劇さよならウェスタン・カーニバルの
映像が長く流れておりました。

映像は初めてみましたが、本当に感激するくらい格好よく、
あまりGSブームの頃の映像は残ってませんが、
それを偲ばせるステージ・アクションに目から鱗でした。

特にタイガースとスパイダースのステージに時間が割かれておりましたが、
GSブームからまだ10年ばかり、メンバーも恐らく30歳前後、
GS後に、それぞれ役者にソロにと活動していた時期で、
皆さんまだまだ現役バリバリの頃なんですね~。

タイガースは、今の俳優姿からは想像できませんが、
サリーのグルーヴィンベースが大好きなんですが、
そのベースもブリブリいっており、シーサイド・バウンズにおける、
メンバーそろってのステージアクションが格好よかった!

さらに名曲「君だけに愛を」におけるジュリーの指を指すアクション!
あれは女性だけでなく、男性でも思わずグラリと来てしまう格好良さ!
これは人気が出るのも当たり前ってもんです!

スパイダースはもうさすが!と言いたいステージング。
演奏もさることながら、もうマチャアキのMCが素晴らしいのなんの!
きっと60年代もこんな風にお客さんをわかしていたんだなぁと想像出来ました。

わざわざ81年のこのステージのためにおろしたという、
おそろいのミリタリールックも勇ましかったですが、
ロックの先駆者!といえるような堂々のロックン・ロールさに感激しました。

思えば今や「日本のロック」といえば、「はっぴいえんど」がやたらと持ち上げられる時代ですが、
やはり日本のロックの最初はGSにあったのではないかと思います。

もちろんロカビリーやエルビス・プレスリーの影響もあり、
それこそウェスタン・カーニバルが全盛を極めていましたが、
ビートルズ・ショックのあとに自分達でロックをやりたい!と
純粋にロックを始めたのが、戦後生まれのベビーブーマーたちであり、
ただそれが既存の歌謡曲という枠に埋め込まれてしまい(当時はそれしか適わなかった)、
それが「グループ・サウンズ」というかたちで消費されてしまったわけである。

GS終焉後のニューロックの時代だって一朝一夕で出来たわけではなく、
GS畑出身のミュージシャンがそれこそ大勢いたわけで、
どう考えても無視できる存在ではない。

と、まぁ、長くなってしまいましたが、
この1981年の「さよならウェスタン・カーニバル」のステージをみて、
キョウレツにロックを感じてしまったわけなんです。

結構YOUTUBEにUPされてるみたいなので、
探してみてください。

スパイダースによる「デイ・トリッパー」のカバー!
あえてあのリフを使わないアレンジが逆にファンキーさを出してます。
メンバーの振り付けも要チェック!
(観客の女の子がカメラを向けられて顔を隠す/そむけるのが、なんとも当時を偲ばせます・笑)



BECK/WHRE IT'S AT

2008年04月17日 00時11分54秒 | 洋楽
急に思い出しました。

高校の頃、凄くBECKが好きでした。

特に「odelay」は何回聞いたことか!

そうそうなんで思い出したかというと、
なんと「odelay」のデラックス・エディションが出ていたのを
たまたま店で見かけたから。

デラックス・エディションといえば、どうしても60-70年代の
ロックなどの名盤が対象と思っていたのだが、
いつのまに「odelay」まで!?

この年になるとさすがに愛情が薄れてしまって、
買うまでには至らなかったけど、
当時うちにはケーブルテレビに入ってたおかげで、
MTVにずっとかじりつきで色々と影響受けました。

BECKもそんな中の一枚。
「odelay」自体は確か、高校の頃にアメリカにショート・ステイしたことがあって、
その時にニルヴァーナやノー・ダウト(凄く懐かしく、そして恥ずかしい...)
などと一緒に買ってきた中の一枚で、そうした事もあって色々と思い出す一枚。

「odelay」の中からはそれこそ全曲カットするのかと思うくらい、
実際シングル・カットも多く、プロモーション・ビデオも何種類も沢山流れてました。

その中の「WHRE IT'S AT」は特に好き。
ノスタルジーとヒップホップとオルタナ感が楽しさいっぱいに詰め込まれてる感じがして、
本当に久々に棚から引っ張り出してきて聞いたけど、最高に格好良し!

最近の動向はまるでチェックしてないけど、
あの頃はルックスから何から格好良かったなぁ。

そういえば、いつかの武道館にも足を運んだこともありました。

今日はそんな青春の一枚の紹介でした。

98年のFUJI ROCKでのBECK!


萩原健一 著『ショーケン』

2008年04月15日 21時12分06秒 | 邦楽
3月に発売されたショーケンの暴露本。
発売された時にテレビで宣伝していて買いに走ったのですが、
どこにも売っていなく、その後すぐに手に入れたものの、
すでに第3版だったので、相当売れたか、初版が相当少なかったか、
実はどちらもその理由でないかと思ってます。

で、この本、すっごく面白いです。

私はもちろん音楽面からショーケンに入った口なので、
テンプターズ~PYGの話が興味深かったですが、
その後の俳優の話も面白かったです。

麻薬漬けから色恋沙汰まで、非常に読みやすい文体で、
どんどん読み進みあっという間に読み終えてしまいました。

実は物心付いた時には、あまりドラマにも出演しておらず、
あまり俳優面としては印象が薄いんですが、
この本を読んでからというものの、
色々な映画/ドラマを観てみたくなりました!

数年前のあの事件のことなどあくまでショーケン目線だったりするわけですが、
ショーケンはショーケンでしかなく、
みんなそのショーケンが好きなんです!

これからの活躍にも期待したいです!

まだ読んでいない方、是非読んでみてください!

アンデルセンズ meets 墓場戯太郎オーケストラ feat山本達久!

2008年04月13日 23時15分27秒 | 邦楽
08年5月2日に新譜『Musiquestions』をリリースするアンデルセンズのバックを、
墓場戯太郎オーケストラが務めるライブがいよいよ明日あります!

乞うご期待!

日にち:4月14日(月)
場所:高円寺円盤
料金:1500yen+1order
時間:start 19:00
出演:ANDERSENS include 墓場戯太郎オーケストラ / 山内桂solo&session / 大島輝之(f:sim)solo

ここからは、企画者で様々なセッションでひっぱりだこの山本達久君から
のを引用させていただきます↓

■ANDERSENSinclude墓場戯太郎オーケストラfeat山本達久
2000年結成
2003年1st.CD「Between static and fire」リリース
2004年2nd.CD「Prepared landscape」リリース
2006年3rd.CD「Gzi Gzi Gzeo」リリース
2008年春4th.CD「Musiquestions」リリース予定
メンバー流動的。 音楽性漂流的。
◆今回はANDERSENSのバックバンドを墓場戯太郎オーケストラが務めるという特別編成!
ANDERSENS
http://www.geocities.co.jp/MusicHall-Horn/6298/
墓場戯太郎orchestra
http://pksp.jp/guitarow/
山本達久
http://free-archive.main.jp/tyamamoto.html

■大島輝之 (guitarist,composer)
リーダーユニットとして2003年feep「the great curve」(mao)、2005年sim「sim」(WEATHER/HEADZ)、2006年sim featuring kaumura moe「common difference」(Midi Creative)をリリース。2006年12月、初のソロアルバム「into the black」(body electric/ewe)もリリース。
ギタリストとしては、エフェクターを駆使した演奏で、国内外のインプロヴァイザーと数多く共演している。
http://hello.ap.teacup.com/ohshima-sim/

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■山内桂(saxophone)
1954年大分県別府市生まれ。松山の大学でサックスを始め、内外のミュージシャンと共演する他、作曲も行う。また、ミルフォード・グレイブス、ハン・ベニンク、デレク・ベイリー、トリスタン・ホンジンガー等の初来日松山公演の主催にも関わる。 '02年、23年半のサラリーマン生活に終止符を打ち、音楽活動に専念。 音楽であることと、サックスを演奏することとから出発した「SALMO SAX」は、音の原点への回帰も目指している。salmo(サケ)が母川に回るように。 太古の記憶の音に耳を澄まし、人々の身体や細胞への融和と浸透によるコミュニケーションする一見抽象的で具象的な音は、静かに波紋を広げ続けている。 現在ソロを中心に国内外をツアー活動中。大分市在住。 CDはソロの「SALMO SAX」、「Patiruma」、Michel Donedaとの 「La Drache」、スイスミュージシャンたちとの「signal to noise」vol.2、4。
http://salmosax.com/

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高円寺円盤:
杉並区高円寺南3-59-11五麟館ビル2F TEL/FAX 03-5306-2937
営業時間 pm1:00-pm11:00 年中無休
高円寺駅南口を出たら右(三鷹方面)に線路沿いを真っ直ぐ。大将2号店を通り過ぎてすぐです。
1階には小料理屋が2軒入っています。
http://www.enban.org/

みうらじゅん+大槻ケンヂ+人間椅子

2008年04月12日 14時27分03秒 | 邦楽
ずっと気になっていた一枚を、復刻されたみたいなので聞いてみました。

『みうらじゅん/青春ノイローゼ-1974~1999-』

1 君は千手観音
2 お釈迦様
3 いい崖だしてるツアー
4 裏切りはしない
5 微熱が続いた夜
6 大人の悩みに子供の涙
7 満足できるかな
8 大脱走´95
9 Slave Of The Slaves
10 ミイラの恋
11 We Are The Rogkn Roll Sliders
12 とんまつりジャパン
13 ジェレミー
14 The Day Of Christmas
15 アイデン&テイテイ
16 ある日のエピローグ
17 初めと終り
18 カリフォルニアの青いバカ(ライブ)

自身の音楽活動である、大島渚やブロンソンズ、VAGINALSなどからなる、
まさにみうらじゅん氏の集大成ベスト。

実はみうら氏の音楽には全く触れたことがなかったのだが、
まったく胸がすく思いです!早く聞いておけばよかった。

ボブ・ディラン大好きの彼ならではの、ハープ・ワークや、
フォーク調の曲のほか、エンケンの「満足できるかな」のカバーが興味深い。

その他にも一見ばかげたことを本気でやる姿勢に、
氏の一本通った部分が見える。

そしてこの中でも私がもっとも気に入ったのは、
みうらじゅん+大槻ケンヂ+人間椅子による(クレジットは「アンダーグラウンド・サーチライ」)、
「君は千手観音」!!!

これは凄い名曲だ!っと聞いてから一人で思い込んでいる私ですが、
(ずっとリフや歌詞がぐるぐると頭をめぐってます・笑)
やはりこれは、どう考えたって名曲ですよ・爆!

まず千手観音を題材に捉えているが、これはバカにしているのではなく、
まさしく敬愛の念が感じられ、その上で世の中にこんなにキャッチーに観音様を
知らしめる曲はなく、それが凄い!
(仏像マニアとしても有名ですね)

さらに人選が、大槻ケンヂと人間椅子。

このCDには人間椅子と組んだ曲が何曲かあり、
さらにギターの和嶋慎治のゲスト参加の曲も多く、
いかにみうらじゅんと人間椅子がシンパシーを感じていたかが分かるし、
日本文学のロックへの昇華を成し遂げた人間椅子に、
みうらじゅんが千手観音を題材にロックにしようとした時に
自然と話がいったのではと思ってます。
(そういえば人間椅子と大島渚はイカ天に出ていた!)

もし人間椅子がいなかったら出来なかったのでは?と穿った見方をしてみる。
が、作曲は人間椅子の「鈴木研二&和嶋慎治」になっているので(作詞はみうらじゅん)
制作のいきさつは全くしらないが、あながち間違っていないと思います!

そしてその奇跡的な組み合わせの上に相成った「君は千手観音」
曲といい、歌詞といい最高です!

それではYOUTUBEから「君は千手観音」三連発!

それにしても人間椅子の和嶋慎治(ファンは「ワジー」と呼ぶ)、
ギターうますぎ!ソロもなんともツボを心得ているフレーズ連発で最高です。









赤い鳥と渡辺貞夫とオールマンズ!?

2008年04月10日 13時22分25秒 | 邦楽
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1973年10月に文京公会堂で録音された
フォークグループ「赤い鳥」の
実況録音盤『ミリオン・ピープル 赤い鳥コンサート実況録音盤』。

2枚組みのLP仕様で、「竹田の子守唄」「美しい星」「翼を下さい」など、
今までのベスト選曲のライブ盤である。

その中でB面一枚まるまる使った曲がある。それが津軽民謡を元にした「もうっこ」である。

これがまさにジャズ・ロックといえる作品で、最近ずっと聞いてます。

「赤い鳥」は大村賢司、村上秀一が参加していた時期もあるが、
この時のメンバーは、

平山泰代 :ピアノ
山本潤子:ギター
後藤悦治郎(リーダー):ギター、ハーモニカ
山本俊彦:エレクトリック・ギター
大川茂:ベース

そしてこの「もうっこ」の曲には以下のメンバーがゲストで参加している。

深町純:エレクトリック・ピアノ
桜井英顕:ハイチ・ドラム
森本哲也:タブラ
渡辺貞夫:アルト・サックス

この曲のリード・ボーカルは平山泰代、
後藤悦治郎は、インド絃楽器、笛&カリンバを演奏している。

笛とパーカッションを伴奏に歌が始まる。
そこにベース、ギター、エレキ・ピアノが加わり徐々に盛り上がっていく。

そして歌のパートが終わると、演奏陣による演奏がにわかに熱気を帯びてくる。

笛によるテーマ~短いソロの後にギターのパートに移行するのだが、
ここがなんと、微妙にフレーズは違う(コピーできていないだけかも)ものの、
完全にオールマン・ブラザーズ・バンドの「Hot'Lanta」のリフと同じなのである!

もともとジャズっぽい展開や長い即興演奏が売りのオールマンズであるが、
「赤い鳥」のジャズ・ロックナンバーにもぴったりと当てはまり花を添えている。

そして「Hot'Lanta」のリフが終わり、ソロパートに移る瞬間、
ほんのちょっとの間があり、そこからナベサダのサックスソロが炸裂!
そして同時にパーカッション、エレピも演奏MAXで加わり、怒涛のジャズ・ロックが始まる!
※ちなみにベースラインは基本は「Hot'Lanta」。

この瞬間は本当に何度聞いても格好良い!ホントにゾクゾクきます!

単体でのCD化は残念ながらなっていませんが、
赤い鳥のコンプリートのCDBOXが発売されており、そちらで聞けます。
またオリジナルLPも安い値段で探せば買えると思いますので、
気になったかたは是非聞いてみてください。

「赤い鳥」と思って、このジャズ・ロック・ナンバーを聞くと、
卒倒すること間違いなしです。

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そしてナベサダつながりで紹介したいのがこのアルバム。

1971年6月22日に録音された『ペーサージュ』。

渡辺貞夫以下のメンバーはこちら。

菊地雅章:ピアノ、エレクトリック・ピアノ
ゲイリー・ピーコック:ベース
富樫雅彦:ドラム
村上 寛:ドラム

メンツだけを見ても最高なのは読み取っていただけると思いますが、
菊地雅章のエレクトリック・ピアノがとにかく最高で、
そこにツイン・ドラムで怒涛のグルーヴが生み出され、
極上のジャズ・ロックに仕上がってます。

この中で特に注目したいのが、タイトル曲でもある
「ペーサージュ パート1&2」。

10分にも及ぶ曲で、ここではナベサダがフルートを吹いてます。
有名曲「パストラル」に続く牧歌的なナンバーですが、
ここにエレピのグワングワンした音が加わりなんともいえない高揚感があるのですが、
よく聞くとこのテーマ、どこかで聞いたことがあるような。。。

そう!なんと、先ほど紹介した「赤い鳥」のジャズ・ロック・ナンバー「もうっこ」で、
笛が奏でていたテーマとほぼ同じではないですか!

ということは『ペーサージュ』の録音が1971年で、「赤い鳥」のライブ盤の録音が1973年ということで、
「赤い鳥」がナベサダをゲストに招いて演奏すると言うことで、前々年に発売された「ペーサージュ」を
参考にアレンジをしたのが「もうっこ」ということになります。

こうしてみると意外なところで、フォーク・グループと日本のジャズと、
そしてオールマン・ブラザーズ・バンドの三つが結ばれ、
そして怒涛のジャズ・ロックが仕上がったことになり、
なんとも音楽って奥深いな~と思うと同時に、何て楽しいんだろう!とワクワクしてしまいます!

ではまた!

ハカダバダン!

2008年04月04日 15時48分32秒 | 邦楽
http://www.youtube.com/v/mk-JaZ7ZFF0

2008年3月29日、新宿JAMでの模様!

ダカダバダンの二人に、墓場戯太郎オーケストラの3人と、
フーチークーチーのメンバーも参加しての、
『気になるイグワナ』!!!

墓場戯太郎オーケストラのMYSPACEでは、逆に、
戯太郎にハカダバダンの二人が参加した映像も見れます!

http://profile.myspace.com/index.cfm?fuseaction=user.viewprofile&friendid=1001158924

ELECTRIC ALLNIGHT SHOW 1973.11.3-4 @SAITAMA Univ.

2008年04月04日 13時54分06秒 | 邦楽
ラリーズなどの音源を出しているアイドル・ジャパンの
デッド・フラワーより久々のリリース。

『ELECTRIC ALLNIGHT SHOW 1973.11.3-4 @SAITAMA Univ.』

タイトルの通り、1973年の埼玉大学でのイベントを収録した2枚組CD。

曲目は下記の通り。
Disc 1
1. 「すべてが消えた今」(8:54)安全バンド
2. 「ドアをしめろ」(5:57)安全バンド
3. 「※タイトル不詳」(8:24)レイジー・キム・ブルース・バンド
4. 「幻が誰かを」(20:03)裸のラリーズ
5. 「※タイトル不詳」(11:35)アシッド・セブン
6. 「※タイトル不詳」(14:00)アシッド・セブン

Disc 2
1. 「プルルン・パプ・ラパ」(4:52)ジプシー・ブラッド
2. 「深い悲しみの中で」(9:55)ジプシー・ブラッド
3. 「※タイトル不詳」(6:36)ニュー・ソウル・セッション
4. 「雨上がりの空を」(3:29)南正人
5. 「白いめざめ」(3:27)裸のラリーズ
6. 「FISHIN' HOLE」(20:43)めんたんぴん

メーカーの売りは、やはり裸のラリーズの2曲。
一枚目の「幻の誰かを」は20分の演奏は、これぞラリーズとも言うべき、
深いエコーの聞いたヘヴィでサイケな演奏。格好良いです。

でも最近は公式盤の三枚のCDこそ、今でも万を越える値段で取引されているものの、
ブートレグなどで気軽に聞けるようになったのも事実。

だからあえて言いたい。このアルバムで重要なのは、
ラリーズではなく、その他のバンドであると!

安全バンドは、URC(ウラワ・ロックンロール・センター)での音源がリリースされたが、
それとも違う音源だし、レイジー・キムだって今となっては知る人ぞ知るバンド。
ジプシー・ブラッドも速水清司在籍で、アルバムを一枚だけ残して消えたバンド。
ニュー・ソウル・セッションなんて名前すら私は聞いたことがない。

日本のロックは、ようやくカタログが揃いつつあるが、
洋楽に比べてまだまだ発掘という点においては遅れている。

この発掘アルバムはそういう意味で非常に重要な意味を持つのではないだろうか。

音源こそ悪いものの、1973年という空気が、学祭という空気が存分に詰め込まれている
のではないかと思う。

ニューロックあり、ブルースあり、フォークあり、ソウルあり。
過渡期的な1973年という年を見事に捉えていると私は思う。

残念ながら音が悪く(ブートなれしている人であれば充分なオーディエンス録音)、ラインナップも中途半端な感じは否めないが充分に日本のロック史の一面をのぞける音源である。

CDのジャケットに載っているポスターには、四人囃子やクリエイション、カルメン・マキ&OZ、
下田逸郎、久保田麻琴と夕焼け楽団の名前も。
さらにライナーによればCHARを擁するスモーキー・メディスンのデビューもこのイベントだったらしい。
これらの音源が少しでも残っているようなら是非世に出して欲しいものである。

最後に。日本のデッドと言われた「めんたんぴん」だが、二枚目の最後に20分の
「FISHIN' HOLE」を披露している。ツイン・ドラム、トリプル・ギターから放たれるスケールの大きなジャムは、あまり日本のバンドにいないのだが、めんたんぴんは凄い!
でもこの曲、オールマンズの「マウンテン・ジャム」にそっくり!