若干発売が延期になっていた
コロンビア100年企画「コロンビア*レディメイド コロンビア100年」が
2008年4月16日にいよいよスタート。
その第一弾が小西康陽監修の9タイトルが一斉発売となりました。
(残念ながら1タイトルは発売中止)
私もその並々ならぬラインナップから今か今かと待っていましたが、
とりあえずの一枚はやはりこれ!ということで、簡単にレビューしたいと思います。
『カウント・バッファローとジャズ・ロック・バンド/ソウル・アンド・ロック』
(オリジナル発売日:1969年7月25日)
1.ザ・クーガー
2.アイム・ゴンナ・メイク・ユー・ラヴ・ミー
3.ミッシェル
4.グリーン・スリーヴス
5.いそしぎ
6.最後の一滴
7.ヘイ・ジュード
8.深い河
9.馬子唄
60年後半からそれこそ目をみはるような膨大な数のセッションをこなした
売れっ子ドラマーで、今や日本のレ・グルーヴ・マスターとしても評価の高い
石川晶の一枚。彼が率いたバンド(メンバーは流動的だが、超一流のジャズメン/スタジオメン)
で有名なのが、「ゲンチャーズ」や「カウント・バッファローズ」だが
「カウント・バッファローとジャズ・ロック・バンド」の結成第一弾となるのが本作と解説に書いてある。
まぁ、「カウント・バッファローとジャズ・ロック・バンド」でも「カウント・バッファローズ」でもほぼ同じであるわけですが、
録音は1969年の4月となっています。
またまた見開きジャケに書いてある解説が正にその通りなので引用させてもらうと、
「ニュー・ロックがどうのR&Bがどうの・・・・・・・・・・と文字で説明するより、
このレコードを聞いて頂く方がてっとり早いことでしょう。」と!!!
メンバーはこのようなメンツ。
石川晶 :Ds
寺川正興 :B
佐藤允彦 :P
鈴木宏昌 :P
杉本喜代志 :G
村岡建 :Sax
今見てもかなり豪華なメンバー。それぞれの出自はもちろんジャズにあるわけですが、
時代の空気を存分に取り込み多いにハッスルしており、
否が応でも熱くなります。
特に石川晶の手数の多いドラミングと、寺川正興のグルーヴィーなベースのリズム隊。
この70年前後の時代にとって、R&Bでもファンクでもロックでもなく、
かつジャズでもない、異様に主張しまくるグルーヴィーなベースが多く聞かれるが、
多くが寺川正興と江藤勲のベースであり、この二人がいなければこの時代成り立たないのでは?というほど。
このアルバムでも寺川正興のブンブンいうベースが痛快である。
そのリズム隊の上に村岡健の豪快なSAXが絡むのだからたまらない!
曲は石川晶がこの時代多く演奏することになる洋楽のカバーが多いのだが、
彼とこのメンバーが演奏すると先の解説ではないが、
ロックでもジャズでもなく、正にジャズ・ロックとなるわけである!
しかしここで注目なのが佐藤允彦。
1966~68年までバークリーで学んびその帰国後、
同じ1969年に自身の『パラジウム』を発表しSJ誌の「日本ジャズ賞」を受賞した佐藤允彦である。
その佐藤允彦がこのアルバムの中でオリジナル2曲を提供(①⑥)。
それが非常に面白く作用しており、
石川晶はこの時代正直同じようなインストものを沢山発表しているが、
そこでは聞かれないような「フリージャズ」の感覚がこのアルバムの中には入っているのである。
これも1969年ならではであり、佐藤允彦や杉本喜代志といった若手を起用する
石川晶の凄いところではないだろうか?
そんな時代の空気をふんだんに取り込んだ要注目の一枚が、
紙ジャケで、しかも中綴じのピンナップも再現し2,100円という価格なのは驚きである。
同時発売の8タイトルも面白そうなラインナップでぼちぼち買い集めようかと思ってます。
さらにこの9タイトルが第一弾ということで、これ以降第二弾も楽しみです!
コロンビア*レディメイドの特設ページはこちら!
http://columbia.jp/columbia-readymade/catalog/index.html
コロンビア100年企画「コロンビア*レディメイド コロンビア100年」が
2008年4月16日にいよいよスタート。
その第一弾が小西康陽監修の9タイトルが一斉発売となりました。
(残念ながら1タイトルは発売中止)
私もその並々ならぬラインナップから今か今かと待っていましたが、
とりあえずの一枚はやはりこれ!ということで、簡単にレビューしたいと思います。
『カウント・バッファローとジャズ・ロック・バンド/ソウル・アンド・ロック』
(オリジナル発売日:1969年7月25日)
1.ザ・クーガー
2.アイム・ゴンナ・メイク・ユー・ラヴ・ミー
3.ミッシェル
4.グリーン・スリーヴス
5.いそしぎ
6.最後の一滴
7.ヘイ・ジュード
8.深い河
9.馬子唄
60年後半からそれこそ目をみはるような膨大な数のセッションをこなした
売れっ子ドラマーで、今や日本のレ・グルーヴ・マスターとしても評価の高い
石川晶の一枚。彼が率いたバンド(メンバーは流動的だが、超一流のジャズメン/スタジオメン)
で有名なのが、「ゲンチャーズ」や「カウント・バッファローズ」だが
「カウント・バッファローとジャズ・ロック・バンド」の結成第一弾となるのが本作と解説に書いてある。
まぁ、「カウント・バッファローとジャズ・ロック・バンド」でも「カウント・バッファローズ」でもほぼ同じであるわけですが、
録音は1969年の4月となっています。
またまた見開きジャケに書いてある解説が正にその通りなので引用させてもらうと、
「ニュー・ロックがどうのR&Bがどうの・・・・・・・・・・と文字で説明するより、
このレコードを聞いて頂く方がてっとり早いことでしょう。」と!!!
メンバーはこのようなメンツ。
石川晶 :Ds
寺川正興 :B
佐藤允彦 :P
鈴木宏昌 :P
杉本喜代志 :G
村岡建 :Sax
今見てもかなり豪華なメンバー。それぞれの出自はもちろんジャズにあるわけですが、
時代の空気を存分に取り込み多いにハッスルしており、
否が応でも熱くなります。
特に石川晶の手数の多いドラミングと、寺川正興のグルーヴィーなベースのリズム隊。
この70年前後の時代にとって、R&Bでもファンクでもロックでもなく、
かつジャズでもない、異様に主張しまくるグルーヴィーなベースが多く聞かれるが、
多くが寺川正興と江藤勲のベースであり、この二人がいなければこの時代成り立たないのでは?というほど。
このアルバムでも寺川正興のブンブンいうベースが痛快である。
そのリズム隊の上に村岡健の豪快なSAXが絡むのだからたまらない!
曲は石川晶がこの時代多く演奏することになる洋楽のカバーが多いのだが、
彼とこのメンバーが演奏すると先の解説ではないが、
ロックでもジャズでもなく、正にジャズ・ロックとなるわけである!
しかしここで注目なのが佐藤允彦。
1966~68年までバークリーで学んびその帰国後、
同じ1969年に自身の『パラジウム』を発表しSJ誌の「日本ジャズ賞」を受賞した佐藤允彦である。
その佐藤允彦がこのアルバムの中でオリジナル2曲を提供(①⑥)。
それが非常に面白く作用しており、
石川晶はこの時代正直同じようなインストものを沢山発表しているが、
そこでは聞かれないような「フリージャズ」の感覚がこのアルバムの中には入っているのである。
これも1969年ならではであり、佐藤允彦や杉本喜代志といった若手を起用する
石川晶の凄いところではないだろうか?
そんな時代の空気をふんだんに取り込んだ要注目の一枚が、
紙ジャケで、しかも中綴じのピンナップも再現し2,100円という価格なのは驚きである。
同時発売の8タイトルも面白そうなラインナップでぼちぼち買い集めようかと思ってます。
さらにこの9タイトルが第一弾ということで、これ以降第二弾も楽しみです!
コロンビア*レディメイドの特設ページはこちら!
http://columbia.jp/columbia-readymade/catalog/index.html