サイケデリック・ペンタトニック!?

カリメロレコード(架空)の店主の何でもござれの日々の音楽コラム

ゆらゆら帝国 フリーライブ@多摩美!!!

2006年11月14日 08時33分57秒 | 邦楽
遅くなりましたが、
11月5日に多摩美の学祭でなんとあのゆら帝が、
フリーライブをするということで行ってきました!!!

学祭というと、
我が武蔵大学は狭いキャンパスの中、
出店が所狭しと並びみんな昼間からお酒を飲み、
それは朝まで続く(今は禁止になってしまったらしいが・・・)
というものでしたが、

多摩美というと、
どちらかというと「日頃の自分の成果を発揮する場」という印象が強く、
あちこちで自分の作品を売るフリーマーケットが多く、
我が大学のみんなでわいわい酒を飲むというのとは全く違い、
戸惑ってしまいました。

出店もキャンパスの中のグランドに集中させられており、
学外の客は20歳以上は身分証を示しリストバンドを付けなければ、
お酒は飲めないという厳しいものでした。

とはいうものの、やはり学祭というものは楽しいものですね。
彼女と友達と四人でビールを飲み、出店の食べ物に舌鼓をうち、
それなりに雰囲気を楽しみました。

さて肝心のゆら帝のライブですが、
フリーライブだけあって開始の時間にはステージの前はすごい人手。

はじめにセットリストですが、

1. 2005年世界旅行
2. ソフトに死んでいる
3. ハチとミツ
4. アイドル
5. 貫通前
6. 急所
7. タコ物語
8. 恋がしたい
9. ミーのカー
10. 無い!
11. ロボットでした
12. 3x3x3

とネットから拾いましたが、
おそらく間違いないでしょう。

いつになく母校ということで、
MCも饒舌で(といってもはやり少ないですが・・・)
坂本さん自身も楽しんでいるようでした。

久々に「ミーのカー」や「ハチとミツ」が聞けて嬉しかったなぁ。
タコ物語では、中間の無伴奏で坂本さんが歌うところで、
合唱がおこり思わずこんな曲だっけ?と笑ってしまいましたが、
どれも素晴らしい出来でした。

野外にしては音もよく、若干エフェクターかけすぎで、
ぐちゃぐちゃでどうなっているか分からない部分もありましたが、
まぁ及第点でしょう(←偉そうですね)。

これが無料だなんて!と至極の一時間半を過ごさせて頂きました。

あ、ようつべ(youtube)に多摩美の模様が早くもアップされてます!!!
http://www.youtube.com/watch?v=ynEeHz3VcbQ

うーずの初音源発売中!!!

2006年11月13日 22時39分45秒 | 邦楽
うーずの初の音源がディスクユニオンにて発売中です!!!

といっても大半の方が「うーず」ってなあに?
と思っていると思うので、まずは紹介を。

うーずの結成は、1995年。

構成は、
・うーさん(ベース&ボーカル)
・松田文さん(オルガン)
・黒羽広志さん(ドラム)
のトリオ

現在は、吉祥寺の曼荼羅にて、
大体二ヶ月か一ヶ月おき位にライブ活動をしている。

私は心底このバンドが好きで、
現役のバンドだと、ゆらゆら帝国、フレアオッズと並ぶくらい好きです。

そんな彼らの音はオルガンサイケ!
日本でいうとゆら帝やフレアオッズ好きは勿論のこと、「だててんりゅう」や
「かかし」、エイプリルフール、フードブレインなどが好きな方には絶対オススメ!
な日本語詞によるオルガン・サイケ・ロックです!

ベースのうーさんは、カップスのルイズルイズ加部が好きで、
別ユニットでは「ルイス」と名乗っていたりする。
そんなうーさんのベースフレーズが驚異的で、
ギターがいない分、リズム楽器とリード楽器を両方をこなすような、
音数の非常に多い、正しく加部正義的なベースを弾く。

ドラムのひろしさんは、キース・ムーンやミッチ・ミッチェルのような、
手数が多く、そして70年代のロックの如く、魂を削るかのようなドラムを叩く。

オルガンの文さんは、もう生産されていないハモンドオルガンをクールにあやつるオルガニスト。
以前は自前でハモンドを所有されていたが敢えなく壊れてしまった。
ハモンドでしか出せない表情豊かなサウンドはうーずには欠かせないものである。

初めてみたときは、こんなバンドがいたのか?と心底驚いたものである。
三人ともテクニックは凄いのだが、初音源にも収録された「お散歩」をはじめとして
POPセンスもかなりのもので、この辺りがバンドの懐を広くしている。

といってもやはり私が好きなのは、70年代の熱き時代のロックを彷彿とさせる
そのサウンドで、この三人の音の応酬は必ずや見るものを魅了するでしょう!!!

実は大学のかなり上の悪い先輩たちでして(笑)、
大学時分のとある朝、大学の学館にある部室にいくと見知らぬ人が寝ていて、
それがドラムのひろしさんだったいうのも、今は懐かしい話である。

うーずの音源販売はかねてから希望していたものだったので、
それがかなって非常に嬉しいです!
これでもっと多くの人にうーずを知って頂ければと思います。

しかしかの本人たちは至ってスローペースである(笑)
まぁ一ファンとして末永く見守っていきます。

今度のライブは、11月22日水曜日に吉祥寺曼荼羅にて。
震えて待て!(パクリました・笑)

うーずのHPはこちら

吉祥寺曼荼羅のHPはこちら

ディスクユニオンのうーずの商品のページはこちら


阿佐ヶ谷にてGS映画鑑賞『落葉とくちづけ』

2006年11月01日 18時30分31秒 | 邦楽
定番&マニアックな日本映画を提供し続ける、
有名なミニシアターラピュタ阿佐ヶ谷にてGSの映画特集開催中です!

でもこの企画実は11/2で終了のようで。。。

私が知るのも遅かったのですが、ラストの『落葉とくちづけ』は観たことがなかったので、
滑り込みで見てきました。

やはりこの映画の見ものはヴィレッジ・シンガーズとオックスの演奏シーンに尽きると
思いますが、特にオックスは「ACB」での演奏シーンでグッときます。
またヴィレッジ・シンガーズの面々は前半、長髪のカツラをかぶり、サイケな服を着て、
ヒッピーな若者役を演じていますが、その格好で演奏される曲名不明の「ハングリー!」ととりあえずお腹がへった歌を歌っているのだが、これがちょとだけサイケ・ガレージ風で見ものでしょうか?
でもこの曲は明らかに口パクで本人達は演奏してませんが・・・

しかし本筋は、尾崎奈々(可愛い!)と藤岡弘の主人公二人による恋の行方な訳ですが、
これがどんでん返しがあり、すごいストーリーに全くびっくりしてしまいました。

東京に出てきた彼女を探しに、田舎から出てきた藤岡弘が偶然に彼女と再会を果たすのだが、何と彼女は記憶喪失で、藤岡弘のことを覚えていない!岡田奈々の親友のヴィレッジ・シンガーズの面々は、何かと付きまとう藤岡弘をどうにか引き離そうとあれこれ試すのだが、徐々に彼女の心は藤岡弘の方へ動いていき、記憶も戻りそうになり、なかば二人で駆け落ち同然のように、藤岡の田舎に帰るのだが、ここで一気に話が「自分は一体何者なのだ?」「自分とは何をもってして自分なのだ?」というアイデンティティの問題にまで飛躍する。

それを見つけに彼女が田舎へ戻ったのだが、なんと!実は藤岡弘の方が記憶喪失で、いくら探せど田舎など見つからない、という事態に陥る。この終盤にきてこのどんでん返しはすごい。詰まる所、彼の熱意に、彼女は色々なことが重なり「自分は本当は記憶喪失なのかも知れない」といった錯覚に陥っていたのだが、最後は結局二人で愛を育んでいこうということで終幕を迎えます。87分の中に詰め込み過ぎじゃないのかと思えるストーリー展開。

GS映画はスパイダースやタイガースに代表されるようなドタバタな内容で明るいものが多い中、
この映画は意外にもシリアスである意味楽しめました。

もしまだ未見の方は是非どうぞ。

『落葉とくちづけ』
1969年/松竹/カラー/87分

■監督・脚本・音楽:斎藤耕一/脚本:広瀬襄/撮影:小辻昭三/美術:宇野耕司
■出演:尾崎奈々、藤岡弘、ヴィレッジ・シンガーズ、香山美子、柳沢真一、オックス

演劇部のアイドル・信子に憧れていた五人の青年達(ヴィレッジ・シンガーズ)は、卒業後も彼女に近づく男をかたっぱしから粉砕。だが、ジュンという名の奇妙な青年が現れ…。斎藤耕一が音楽もてがけた青春ラブロマンス。多彩な挿入歌にのって、意表をつくストーリーが展開される。オックスの演奏シーンも貴重!

ラピュタ阿佐ヶ谷のHPは、コチラから。

ラピュタ阿佐ヶ谷のGS映画特集ページは、コチラから。