サイケデリック・ペンタトニック!?

カリメロレコード(架空)の店主の何でもござれの日々の音楽コラム

古澤良治郎の「ね.」のCD『LIVE at AKETA』

2008年03月16日 20時11分55秒 | 邦楽
日本のジャズ・ドラマーとして有名な古澤良治郎。

日本のロック/フォーク・ファンには三上寛との繋がりでも有名で
(2007年には二人による新作『デレキ』発売!)、
知っている人も多いかと思いますが、
実は最近までよく知りませんでした・・・すみません!

知ったのは実は、2008年1月21日の渋谷LUSHでのライブで、
この日は、古澤良治郎「ね.」、久土'n'茶谷 、墓場戯太郎 オーケストラ 、アンダーマインという出演メンツであり、墓場バンドでベースを弾いている私は、実は対バンをさせてもらったわけです!

07年の池袋LIVE INN ROSAでの久土'n'茶谷さんとの対バンを受けての、
1月のLUSHでのライブでしたが、メンツがメンツだけに非常に濃い内容で、
充実した一日でした。「久土'n'茶谷」は正に男が惚れるような熱いライブで、
いつ見ても惚れ惚れしてしまいます。

で、古澤良治郎さん。当日のライブでは、リハはしないということで、
大丈夫なのかな?さすが、大御所は違うなぁなどと思っておりましたが、
ライブではそんなちっちゃなことは杞憂に終わり、ものすごくスケールの大きな
すんばらしいライブを披露していただき、大満足で帰路につきました。

とにかく自由!古澤さん、ステージ上でお酒呑んでます(笑)
で、ドラマーの古澤さんなわけですが、もはや叩いてない(笑)!
いやいや、叩くんですけど、メインは福島紀明さんにその座をゆずり、
基本的にはコンダクターの役割で、メンバー間で分かるサインを次々に繰り出し、
どんどんとライブそのものを操っていくわけです。
でちっちゃなキーボードを弾いたり、時たま叩くわけですけど、
もう実際にかなりなお歳なわけですが、その叩いた時の凄いこと!
貫禄/年期がはいっているとは正にこのことで、叩くその一発の重みが違う!
どこにそんなパワーがあるのだろうと思ってしまいます。

で、ステージングですが、あるキーワードからそれを即興で?曲にしてしまう、
メンバーもとまどいながらそれについていくような感じで、
それが見てる側も次の展開が気になって、どうなるんだろう!と思うような内容。
それでいて古澤さんのキャラもあり、どこか間抜けな感じもあり、
ある意味緊迫感となごみ感が同居する凄まじい空間が存在し、
はまる人にはおそろしくはまってしまうんではないかと思います(笑)

自分も勿論その一人なわけですが、そのLIVEを伝えるCDがこちら!

『ね./ライブ・アット・アケタ』(上記の写真)

2006年の西荻窪アケタの店での何回かのライブを収めたライブ・アルバムです。

1.えらいやっちゃホイ!
2.ちょっとだけお墓
3.たぶん思ったことあんまりまちがってない
4.馬馬虎虎村夫子
5.NICO-BOCO
6.アケタのシマダ
7.ほっとけDUDU
8.ハンパじゃないよ帆!
9.茶わんむしの歌
10.僕のキリンが来た!
11.雨のニューオーリンズ
12.Right As Rain
13.宮崎ドラム愛好会
14.Botanical Garden
15.Audubon Zoo
16.私は水あなたの夢
17.いきなりお墓だぜ!
18.ゴンベエ

ね.
古澤良治郎(ds.vo.key.per)藤ノ木みか(per.vo)
福島紀明(ds.cho)早川徹(b.cho.g)
帆(ts.cho)石崎忍(as.cho)

Guest players
日倉士歳朗(Slide guitars)KOTEZ(Harp.Vo)江口弘史(b)
かわいしのぶ(b.cho.pianica)外山明(per.vo.(M9))
高岡大祐(tuba)

(「ね.」のHPより)

このCD凄くいいです。やはりこの手のバンドはライブが一番ですが、
このCDにもその空気感は充分に詰め込まれてると思います。

タイトルを見てください!この人をくったような曲名!
気になりますよね?!

気になった方!是非「ね.」のHP覗いて見てください。
http://www.nes-pa.com/ne/index.html

歌詞や古澤さんのインタビューが載っててさらにのめりこむこと間違いなしです!

ここまで読んで気になった方は是非CDを買って、ライブ見てみてください!
人生楽しくなりますよ!


フラワー・トラベリン・バンド、FUJIROCK出演決定!

2008年03月11日 23時24分06秒 | 邦楽
2008年再始動を宣言した日本のロックの雄、
「フラワー・トラヴェリン・バンド」。

今までHPのアドレスをたどっても、イントロの画面だけでしたが、
それも次の段階へ移行。続々と決定している模様です。

特になんといってもFUJIROCKへの参戦が決定したのは、
重要事項でしょう!!!

でも個人的には仕事もあるので、FUJIROCKへは足を運べそうになく・・・
日比谷野音とかでやってくれないかなぁ、と思ってます。
再結成がFUJIROCKだけではないはずなので、是非期待したいところ。

そして時代の波に乗ってか、FTBのMY SPACEも登場!
ここで流れてくる「SATORI」のライブ音源ですが、
これってオフィシャルで発売されてるものとは違いますよね!
なんと未発表ライブ音源じゃないんでしょうか!
いつのものか分かりませんが、これはテンションあがります!

さらにYOUTUBEもさすが、オフィシャルで管理してるだけあって、
作りこんだものとなってます。

数年前までは全く動く姿さえ想像出来なかった彼らの勇姿ですが、
ここ最近気軽に貴重な映像が(ジョーが象の像に乗った映像とか)
見る事が出来るようになりましたが、さすがにそれを上回る出来栄え。

NEW ALBUMの告知もされておりますので、付属のDVDでも良いので、
映像も是非とも発表してもらいたいものです。
出来ればカップスのような、単体でのDVDが望ましいですけど!

頭脳警察、四人囃子、紫、クリエイション、(ブルース・クリエイションも!)
スモーキー・メディスンなどなど今年は日本のロックの大物がライブを行う予定で、
今年は日本のロックのターニング・ポイントとなること間違いなし!

FTBのオフィシャルHP
http://www.flowertravellingband.com/top.html

FTBのMY SPACE
http://www.myspace.com/flowertravellingband

FUJIROCK2008のHP
http://fujirockfestival.com/

マイルスを聴け!Version7

2008年03月03日 20時52分07秒 | 洋楽
ついに買ってしまいました。中山康樹氏の「マイルスを聴け!」

買ったあとに気付いたんですが、どうやら2年ごとに改定版が発売しているらしく、
この「Version7」の発売は2006年。順当に行けばまた今年、新装改定版が発売されるわけですね・・・

でも良いんです!今この興味のある感じを埋めてくれるのはこの本しかない!
発売まで待てない!と納得しております。

この本は、公式盤/海賊盤を含めマイルスのアルバムを全473枚も解説した内容で、
どうやらこのVersion7の大幅加筆修正で全キャリアを網羅したことになったようです。

文庫本のサイズながらページ数が1000頁近く半端ない厚さとなってます(笑)

この本を片手にあれやこれやと日付や参加メンバーを調べたり、
音源を聞き比べるのがなんと楽しいこと!
マニアックな行為と揶揄されようとも一向に構いません!
こういう時が至福の時だったりするんです。

思えばツェッペリンも音源研究本が出ていたりして、
同じようにどの日付がいいだの演奏がどうだのと比べていたので、
もともとそういう地味な感じのが好きなのかも知れません。

確かに一枚で消えたバンドも良いんですが、
それよりもこの私の好きなバンドはこの公式に残したアルバム以外に、
ライブやスタジオではどういう音を出していたのかが非常に気になってしまうんです。
特にライブは、バンドの本当の姿を映すものと思っているので、
知らないバンドを買うときもライブ盤から買うときさえあります。

そんなこんなでマイルス・デイビスですが、
1940年代から1990年代までのそのキャリアは長く、
そのライブの数も半端でない数に上るわけです。
行き着くべくして、行き着いたわけですね(笑)

今は興味がある1969年から1970年代を集中して読んでますが、
この時期はアコースティックから電化に移っていく時期で、
その表現方法がジャズの枠から大きくはみ出した時期。
それだけに日々変化によみ、それこそ同じ演奏は全くなし。

この本を手に何枚か入手しましたが、これでさらにマイルスにのめりこむこと間違いなし!

Version8が出たときは、速攻に買っちゃうことも間違いなしです!