サイケデリック・ペンタトニック!?

カリメロレコード(架空)の店主の何でもござれの日々の音楽コラム

アル・クーパー in 国際フォーラム

2005年10月07日 13時14分56秒 | ライブ
30年ぶりの新作「ブラック・コーヒー」をひっさげ、
伝説のアル・クーパーが来日公演!ということで、
10/5、東京国際フォーラム(ホールC)に彼女とともに行って参りました!

ライブは、ブラック・コーヒーからのナンバーを中心に
彼の代表作を散りばめた内容。
一曲目は、「泣かずにはいられない」。
私が大好きな曲の一つで、いきなりテンションがあがります。
そしてグリーン・オニオンのカバーと続き、
ハットフィールドの時と同じくレズリーが回るオルガンの凄みを体感。
しかしロック・オルガンという土俵でいえば、アル・クーパーの方が
一枚も二枚も上手ですね。もういい音出てました。

ステージは何の飾りもないシンプルなもので、単純に「音」勝負でした。
ただアル・クーパーの曲は、派手な装飾がなくても素晴らしい曲ばかりなので、
じっくり聴けるこのステージで良かったと思います。

ラストの曲「カミン・バック・イン・ア・キャディラック」では、
客席に降りてきて練り歩くというパフォーマンスも敢行!
私のいる二階席にはさすがに来てくれませんでしたが、
大物の思わぬ行動に皆さん嬉しい顔をしてました。

そしてアンコールでは、あの名曲「ジョリー」を披露し終了。
というか日本ではこの曲を演らないと、帰してもらえないんではないでしょうか(笑)
それだけに人気のある曲だし、素晴らしい曲だと私も思います。

そして公演後、
何とアル・クーパーも自身の人生で初というサイン会が開かれました!
開演前にサイン会の案内を聞き、あわててCDを買ったのですが、
そのCDはトップにあるフィルモアでの未発表ライブアルバム。
どう考えても、アルのキャリアの中では端っこのアイテムですが、
何故か慌ててこのアルバムを買ってしまいました・・・
やはり「アイ・スタンド・アローン」とか「赤心の歌」などにしてもらえば・・・
と思いましたが、このフィルモアのインナースリーブに格好良い写真が
あったので、そこにサインをしていただきました。
握手もしてもらいましたが、とっても大きな手でした。

ありがとう、アル。

ハットフィールドに引き続き、またしてもサインをもらってしまいました。
こんなに嬉しいことはないです!
それにしても皆さん、日本のファンには優しいですね。
あくまでお金とは考えたくありませんが・・・

*ちなみにフィルモアでのライブですが、未だに名盤として語り継がれる
「フィルモアの奇跡」の数ヶ月後に録音されたもので、
三曲目にはゲストでジョニー・ウィンターも参加。
内容も「~の奇跡」と遜色ないほどの出来栄えでロック・ファンは必聴です。
やはりアル・クーパーのオルガンとマイク・ブルームフィールドのギターは、
確実にあのアツいロックの時代を牽引していました!

ハットフィールド&ザ・ノース in 川崎クラブチッタ

2005年10月04日 19時58分06秒 | ライブ
カンタベリーサウンドの最高峰である、
ハットフィールド&ザ・ノースが初来日!ということで行ってきました!

デイブ・スチュワートこそいなかったものの、
リチャード・シンクレア、フィル・ミラー、ピップ・パイルと
正しく裏英国ロック(いやあえて表か?)の伝説のミュージシャン達が
目の前で、(しかも箱が小さいだけに結構近い)演奏してる様だけで
素晴らしいっっっ!っと思ってしまいます。

内容はというと、初日の10/1は散々だったらしいですが、
二日目はそこまでの破綻もとくになく、個人的には充分満足のいくライブでした。
ただプログレマニアなおじさん方は眉をひそめるかも知れませんが・・・

デイブの変わりに参加したアレックス・マグワイアというジャズ畑の
ミュージシャンの頑張りがものすごく、彼がいなかったら今回の公演は
きっと失敗に終わっていたかもしれません。
しかしレズリーのハモンドって見た目も音も最高ですね!

彼だけでなく、フィル・ミラーのギターにはびっくり。
オリジナル・アルバムよりも弾きまくってました。

ただベースの音がイマイチもやもやしていたのが残念です。

今回の公演は公開録音だったので、どんなライブ盤が出来上がるか
いまから楽しみです。各楽器の音がどうなっているかがポイントか?
(余裕があればセット・リストUPします。)

最後になんとパンフレット購入者に一人一人サインをしていました。
私も一時間半並んでもらいました!また家宝が増えました!
二日目で130人くらいにサインしてました。凄い!えらい!

9/30には元ナンバーガール、現ブッチャーズのひさ子ちゃんの
初のリーダーバンド「トドル」のライブに行きました。
予想以上に楽しめました。しかしその前座の吉村秀樹の
ソロ・ステージが全く面白みがなく残念。

更に明日10/5には、アル・クーパーのライブに行きます!

再びライブ三昧な日々でございます・・・


近況報告&ハイドパークフェスについて。

2005年09月07日 19時19分46秒 | ライブ
近況報告を。

8月の頭に引っ越してから、
阿佐ヶ谷の七夕や高円寺の阿波踊りを体験するにつれ、
あぁ中央線に住んでるんだなぁと実感している私です。

特に高円寺の阿波踊りは物凄い沢山の人手と喧騒、
またあのテンションが異様に高い様は正しく「祭り」、
そしてカオス。「ハレ」と「ケ」を身をもって体験しました。
まぁ友人たちと酒を呑んでいただけなんですけど。

そしてやはりここ一ヶ月の(いや人生でかも?)最大のイベントといえば、
狭山で行われたハイドパークミュージックフェス2005でしょう!
私はなんと急遽スタッフとして参加したんですが、
色々大変でもありながら非常に素晴らしく濃い二日間を過ごさせていただきました。
ライブの見所は人それぞれでして、まぁ細野晴臣さんの「恋は桃色」に
感動しない人はいなかったと思いますが、
個人的にはブレッド&バターの生「ピンク・シャドー」やマーク・ベノの
素敵な人柄、洪栄龍さんのギター弾きまくり&乱魔堂の曲を演奏などなど
常に感動しっぱなしでした。

更には仕事と私事、一緒にしてしまってますが、
色んな方にサインを頂きまして、一気に家宝が増えました(笑)
本当に一生ものです。

やはり1970年代という日本のロックにとって「良い」時代を体験出来なかった
世代にとっては本当にありがたいイベントですし、
普段疲れているおじ様がたには素晴らしい清涼剤になったのではないでしょうか?
このイベントを続けていくことにより、
過去とこれからをつなぐ架け橋にならんことを一ファンとして願っております。

さて全く放置しっぱなしのこのブログですが、
引っ越し先にパソコンがない為に更新出来ずにおります・・・
いつか良いの欲しいなぁと思いつつ、
ド素人の私は何が良いんだか全く分からず時間が経つばかりです。
それから今の家にはテレビもなく、世間から全く遮断されたような状況です。
天気も政治も分かりません。ラジオはありますが。
冬までには全て揃えられたらなぁと気長に思っております。

万が一、このブログを楽しみにしている人がいれば!?
もう少々お待ち下さいませ。

でも仕事先でメールや書き込みはチェックしているので、
お気軽にご連絡下さい。

では。

サンタナ・ハンコック・ショーター in 横浜アリーナ

2005年07月31日 02時03分50秒 | ライブ
「Emissaries for Peace」、平和の使者
という意味の副題がついた、
カルロス・サンタナ、ハービー・ハンコック、ウェイン・ショーター
という音楽界の凄い三人の共演が見ることが出来る!
ということで、勇んで7月27日水曜日に
横浜アリーナに駆けつけました。

水曜という平日にも関わらず17時半開場18時半開演と無茶な
時間設定を嘆き、仕事を早く終わらせて神保町から、
言葉通り横浜アリーナまで駆けつけるものの(遠い!)、
既にコンサートは始まっている!

のっけからパーカッションの洪水に、
一音で分かるサンタナ特有の高音のチョーキング、
更にうわ!誰だこのチョーキングは?
と思ったら、ウェイン・ショーターのブロウだった。
ん~今日は凄い一日になりそうだ!と思い席に着く。

先にセットリストを紹介すると、

SET LIST
1.NOVUS
2.I AM SOMBOY
3.EL FUEGO
4.PUT YOUR LIGHTS ON
5.AYE AYE AYE
6.CONCERTO/MARIA MARIA
7.FOO FOO
8.SPIRITUAL/SUN RA/YALEO B & D SOLO
9.WAYNE AND HERBIE
10.IN A SILENT WAY/IT'S ABOUT THAT TIME
11.EXODUS
12.JINGO
アンコール
13.APACHE
14.LOVE SUPREME

始めに断っておくと、私は正直サンタナの全キャリアを知っている訳でもないし、ハービー・ハンコック、ウェイン・ショーターの両名についてもちょっとばかりの知識とアルバムを何枚か持っている位なものである。なのでSET LISTを載せてみたものの、知らない曲が多い。しかし知らなくても、サンタナのギターや各プレイヤーの妙技は、やはり皆さんキャリアが長いだけあって充分楽しむことが出来た。

ステージの見た目の印象は人が一杯いるなぁ、ということ。
全体的には、サンタナのバンド
(アナウンスがないのではっきりとは分かりませんが)
にショーターとハンコックが加わった形をとっていて、
ドラム、パーカッション、二管、ベース、サイドギター、
キーボード、シンセギターのバックに、この三人が加わる。
ということでステージはなんだか所狭しとなっている。
更にハービー・ハンコックは、
グランドピアノと様々なキーボード群に囲まれている。

そしてステージ上の進行もサンタナお得意のラテン・ロック、
更にはスーパーナチュラル以降顕著になっている、
ラテンロック風味のポップス(この時にはボーカルが出てくる)
中心に進行。バンマスもサンタナのようで、ソロの振り分けを
やたらと指示している。その分熱いギターソロがおざなりに
なってしまう部分があるようでちょっと残念。
そしてサンタナの曲中心なので、ショーターやハンコックの
出番も少なめ、ソロをとるときも若干無理をしていそうな
感じさえしました。

ようやく面白くなってきたと思ったのは、
ベーシストとドラマーのソロが終わってからのこと。
(ちなみにベーシストは、ベースで「イマジン」を弾いてました)
この間、メンバーは幕の中へひっこんでいたので、
あるいは第二部的な意味もあったのかもしれない。
その9曲目は曲名は分からないが、
ショーターとハンコック二人だけの曲。
ひょっとすると完全な即興かも知れない。
この辺りは詳しくないのでなんとも言えないのですが、
最初ハンコックのシンセの音に様子を見ながらショーターが
サックスでもって対戦する。その掛け合いは徐々に熱くなり・・・
それは静かなやりとりながら見てる側も熱くなるような演奏で、
私は単純にクール!と心の中で叫びました。

続いてはこの日一番嬉しかったかも知れない、
本格的なジャズ・ロックの歴史を切り開いた、
マイルス・デイヴィスの「イン・ア・サイレント・ウェイ」!
私の以前の記事でも、初期サンタナがこの曲をフィルモアで
披露したという話はしましたが、2005年の今、サンタナの
サイレント・ウェイが聞けるなんて!

サンタナはマイルスに影響を受けたと公言しているが、
当時はそれと同じくらいジョン・マクラフリンにも影響を
受けていたのではないだろうか?この曲は元々マクラフリンが
ギターを弾いていたし、サンタナとバディ・マイルスとの
ライブ盤でもマクラフリンの曲を取り上げている。
その思いはアルバム『魂の兄弟たち』という
サンタナとマクラフリンの大いなる邂逅によって
果たされた訳だがこのアルバムでのフレーズがマクラフリンに
酷似しているので影響を受けていたので間違いないだろう、
と思う。

そんなリスペストする二人のミュージシャンが参加した
「イン・ア・サイレント・ウェイ」だが、今回は
その時にピアノを弾いていたハービー・ハンコックと
サックスを吹いていたウェイン・ショーターの
本物のマイルス・チルドレンが二人もいる。
サンタナは相当嬉しかったのではないだろうか。
見ているコチラも相当ワクワクして見ていました!
あのEの印象的なギターリフ?から始まり、
そこにウェイン・ショーターの幻想的なサックスが絡むと
あたかも当時の様子が垣間見ることが出来るような
熱いステージが現出した。
この曲ではハンコックもショーターも充分にそして自由に
ソロをとっており聞き応えがあった。
惜しむらくはもうちょっとサンタナに熱いソロを
とって欲しかったということだけ。
あのロックなリフに展開した時点で格好良いソロ
聞きたかったなぁ!

そして「JINGO」でもってクライマックスへ。
ラテン・ロックは大好きですが、席をたってワーワーって
どうも苦手なんですが、この曲はいつ聞いても格好良い。
ここぞとばかりに高音チョーキングをキュイン・キュイン
言わせまくり!ほぼ12フレット以降、
それも17フレット付近が多いと思われるが、
歪んではいるものの、音そのものに全く曇りがない。
非常にクリア。なんて素晴らしく、
スピリチュアルな音なんだろうか!私が目指すのは
クラプトンと並んでこのサンタナのチョーキングです!

いったんこの曲で終わるものの、
すぐにメンバーはステージに復帰。
アンコールで二曲を演奏。
その最後の曲はショーターの重厚なサックスからゆっくりとした
テンポで始まったものの、このベースラインといい、
サンタナが歌っているというか唱えている呪文の
ようなものといい、これは正しく「至上の愛」ではないか!
この曲も元々先ほど挙げた、ジョン・マクラフリンとの
アルバム『魂の兄弟たち』の一曲目に収録されていたもので、
ジョン・コルトレーンの曲である。
まだまだ未熟なので本元であるコルトレーンVer.を聞いたこと
がないのですが、『魂の兄弟たち』は行きの電車の中で
ウォークマンでちょうど聞いていたので、
こんな嬉しいことはない!と思いました。

関東ではこの日一夜限りの公演。平和の使者ということで、
長崎や大阪を巡り最後に広島での公演で終わりとなる
このツアー。純粋なサンタナファンは、ショーターハンコックが
いることを承知しつつも、「あの曲やってないぞ!」や
「もっとギターを聞かせろ!」と思ったかも知れない。
ショーターやハンコックのファンだって、
あまり活躍していなかったので釈然としているかも知れない。

しかしこの3人の組み合わせだからこそ、
出来た曲があったと思うし、そういった曲というのは、
普段の各自のコンサートでは、
滅多にやらないような曲であったに違いない。
私は上でも述べたように、
「イン・ア・サイレント・ウェイ」と「至上の愛」
がこの三人によって奏でられ、
それを目撃出来たことだけでも、幸せです!

追伸、
ここであげたセットリストは、
珍しいことに終焉後のロビーにセットリストが掲げられており、
それをメモして応用したものです。
それによると10曲目と11曲目の間にもう二曲予定されて
いたらしいですが、黒塗りになっていました。
元々なんだったかわかりませんでしたが、
時間の関係かなにかで演奏されなかったというのは
非常に残念です。もっと聞きたかった!

ゆらゆら帝国 Live at 川崎 club CITTA' on JUL 22th

2005年07月30日 01時20分44秒 | ライブ
行ってまいりました!ゆら帝ライブ!
ライブ歴が長い(?)割りに、何と川崎クラブチッタ今回が初!
ここがチッタかぁと思っていたら、以前とは変わったようです。
ふむふむ。でもあまり広過ぎなくて良いところでした。

で、前回の東京公演からツアーを回っていることだし、
当然違った内容になるんだろうなぁと思っていたら、
一曲目なんと「頭炭酸」!これには皆さん度肝を抜かれたのでは
ないでしょうか?一曲目は世界旅行かと思っていたら・・・
しかも構成違うし。でもSGの抜けの良い歪んだ音がやたら
気持ちよく会場に響いてとても良かったです!

そしてその後は怒涛のニューアルバム選曲!
以前も書きましたが、アルバムの抑制された感じがライブでは
解放され、更に凶暴化して素晴らしい音になっているので
かなり聞き応えがある。でも前回も聞いてしまったこともあり、
ちょっとワクワク感足りず。そんでもって前回のような
極悪ぶっとびファズもいまいち少な目。個人的にはあの音こそ、
ゆら帝だと思っているのでちょっと残念。

そんでもって途中から「Ⅲ」以降のノリノリの曲が続き、
若者達が狂喜乱舞。それは「考え中」で頂点に達し、
観客全員がどこか別世界にイッチャッてるような状況に陥る。
す、凄い。但しこの「Ⅲ」と近作ははあまりなじめずにいた
アルバムなので、あまりノリノリになれず、そんな状態だったので、
逆に自分の心は、客の狂騒状態にひいてしまいました。

だからといって別にゆら帝が悪いわけでもないし、
演奏も凄く良かったです。しかもこの日の坂本氏は、いつになく
声をはっていたというか、シャウトが多かったかなぁと思った。
そのまま後ろに倒れるといった普段あまりやらないようなアクション
もありちょっとびっくり。でもギターは相変わらず素晴らしく、
ギターとともにどこかへ行ってしまいそうな変なアクションも健在。
あのテンションは尋常じゃない。笑うどころの話ではなく、
凄すぎて開いた口が塞がらない状態です。うわぁ。

最後の方にはなんと!いたずら小僧とグレープフルーツちょうだいが!
ちょうど開演前久しく聞いてないなぁ、と連れと話していたので
これは嬉しい誤算!こういった古い曲も、ニューアルバムや
他のアルバムの曲とも違和感なく同居していることにも驚く。
毎回リスナーをアッと言わせしめる奇抜なことをやっているにも
関わらず、それでいて結局それはトータルでは寸分違わず
「ゆら帝サウンド」なのだから凄い。

そして坂本氏の相変わらず異常に短いMC(今回は二言のみ?)に
続いて最後の曲、「スイートスポット」。
この曲に関わらず、ライブでは全体的にバンドサウンドにアレンジ
し直されているものが多いのだが、原曲ではピアノが
鳴り響く異色のトラックが、ここでは新たにギターのリフ
が追加され、ソロではジャジーな、それこそクイック・シルバー・
メッセンジャー・サービスのようなサイケなソロがクールながらも
披露され、徐々にフェイドアウトして終わるのかなと思いきや、
ん?ん?ベースラインのこのシンコペーションはあの曲に似ているなぁ
と思っていたら、そのまま曲間なしで「EVIL CAR」に突入!

きたぁ~!この曲はゆら帝の中でも五本の指に入るくらい好きな曲!
この日本語の語感とワクワクする曲展開、そしてこれぞロック!な
ファズギターソロ。間違いなくゆら帝初期傑作にして、
現代日本語ロックの最高峰たる出来の一曲である!
その曲が最後にきた!も~やばいです。
ここにきてテンション上がりまくりです(笑・遅)
もう万々歳です。諸手をあげて喜びました。
あのギターソロ!いつも何をしているのか分からない位、
はちゃめちゃなカオスティックな音が怒涛の波となって会場全体を
包み込む!至福の時でした、本当。

SET LIST
1.頭炭酸
2.2005年世界旅行
3.ザ・コミュニケーション
4.はて人間は?
5.急所
6.貫通前
7.タコ物語
8.冷たいギフト
9.侵入
10.男は不安定
11.頭異常なし
12.ラメのパンタロン
13.ゆらゆら帝国で考え中
14.誰だっけ?
15.ロボットでした
16.ソフトに死んでいる
17.いたずら小僧
18.グレープフルーツちょうだい
19.スイートスポット
20.EVIL CAR

上では坂本氏中心に書いてしまいましたが、やはり今回も凄かった!
柴田氏のドラム!彼にはもう小節や決まりなどがあってないかの如く、
もう自由奔放にリズムを紡ぎだす。だからといってそれが輪を乱すかと
いうとむしろ逆で、新たなグルーヴの獲得に成功している!
これ以上はどこへいくのか?と可笑しな心配までしてしまう程の
素晴らしいドラミング!というわけで写真は柴田一郎氏!

あと一回東京では9月に日比谷野音でのライブが決まっている。
夕暮れ時のゆら帝はそれはそれは素敵なんですが、
今回は固唾を呑んでパス。おそらく一生に一度の凄いフェス、
ハイドパークフェスが同じ日にあるのでそちらに行きます。
でもって今年は夏フェスも出ないし、あまりライブはやらなそう。
普段から週二回のバンド練は欠かさないという彼ら。
だったらもっとライブをやってくれてもいいのにと思ってしまう。
もっと沢山の人たちがゆら帝のライブを経験すべきだ!
そんな風に思っている人たちも多いはず。この願い届かないかな?

取り敢えずは8月と9月に出る予定のアナログ盤を、
楽しみに待ってます!オリジナルミックスに
CDとは別の坂本氏デザインのジャケット!
もうこれは一生もん間違いないです!楽しみ!

前回のゆら帝ライブレポ

ついでに、ハイドパークフェスはコチラから。

オーサカ=モノレールVSザ・ヤング

2005年07月27日 01時03分57秒 | ライブ
7月19日(火)に何とも黒くてファンキーな対決、
オーサカ=モノレールとザ・ヤングの対バンを見に
下北沢はclub 251まで足を運ぶ。

最初はオーサカ=モノレール。
ずっと見てみたいと思ってたバンドで、それが好きなバンドとの
対バンで見ることが出来て少し嬉しく思う。
最初は座っていましたが始まってすぐのジャズロックな演奏に
びびびっとしびれてしまい思わず席を立ちそれからは前の方で
じっくりみてました。いや~格好いいです。
4管にギター2本にベースにドラム。
そしてカリスマ的なボーカルと。いるんですね、こんなバンドも。
しばらくバンドのみの演奏が続いた後ボーカルが登場。
正直まんまJBやないか、と思いましたがそれでオリジナルを
作っているんだから筋が通っているように思う。
ライブは振り付けがついたショーアップされたもので
非常に見ていて楽しかったです。
立ち読みしたミュージック・マガジン(絶対に買いはしない)に、
CANの記事が載っていて、ミニマリズムと、
ジェームス・ブラウンのようなファンキーなR&Bの関連性が
書いてあったが、それもうなづけるような、
ぐいぐいとしたリズムの反復、そしてそれが続くことによっての
高揚感。な~るほど、JBもミニマリズム表現者だったか。
おっとオーサカ=モノレールの話だった。
バンドのギタリスト、確か24歳と紹介されていたと思うけど、
ギブソンのセミアコ(フルアコだったか?)でもって、
凄くジャジーなソロを決めていた。か、格好いい!
ああいうウェスモンゴメリー的な感じのもいいなぁ。と
思っている間にライブ終了。
短いながらも濃くていい内容のライブでした。
これがワンマンだと、どんだけ濃いライブになるんだろうか?
いらぬ心配をしてしまいます(笑)

合間になんと湯浅学氏のDJを挟み、ザ・ヤング登場。

P-VINEからの2ndも発売されたばかりで、
注目されていたのではないかとまたまたいらぬ心配を
してしまったがそれも杞憂に終わる程素晴らしいライブだった。
事前に100分やる(2ndのタイトルはファンキー100分!)という
ことでしたが、その長さを充分活かしたオリジナルあり、
GSあり、R&Bのカバーありで楽しかったです。
途中にはなんとハプニングス・フォーや
フラワー・トラベリン・バンドでお馴染みのキーボーディスト、
”しのやん”こと篠原信彦氏が登場(本当はチト河内氏がゲスト
の筈が都合の関係らしくその代役)。
何とザ・ヤング+篠原氏で、ハプ4の名曲たち3曲
(「あなたが欲しい」「あなたの側で」
「アリゲーターブーガルー」)を演奏!!
普段ライブにはキーボードがないのでこの組み合わせは新鮮
で良かったです。でも普段私はトメさんの声で
聞き慣れているので、ちょっと違和感あったかな。
それにしても篠原氏のオルガンのなんとグルーヴィーなこと。
熟年者だけが出せる音色だ。

本編は、一部ソロ回しなどで無理やり長く演奏している感じが
しなくもなかったが、総体ではやはり格好よかった。
特にサイケデリックなジャムっぽいところとか新機軸だと思うし
もっと拡大して欲しい(笑)

ドラムのホセの髪型がいつのまにかアフロに。
着ている服もサイケっぽかったし、
何だか原始人ぽく見えたなぁ(笑)。
原始人と言えばゲンチャーズでおなじみの石川晶氏か。
ホセも石川氏よりもすごいドラマーになって欲しいなぁ。
取り敢えず風貌はかなり迫っていますが(笑)
今回は先着入場100名にザ・ヤングのR&Bカバーが3曲入った
CD-R「ファンキー10分」が配られたが、
明らかにオーサカ=モノレールのファンを取り入れ派ようと
する意図が感じられたのだけれど、
実際オーサカ=モノレールのファンはザ・ヤングも気に入って
くれたのだろうか。私が見る限り方法論は違えど、
目指す方向は一緒だと思うこの二つのバンド。
両ファンはどっちも好きになればいいなぁと思います。

また近いうちに来て欲しい。またきっと行きます。

オーサカ=モノレールのHP
ザ・ヤングのHP


bonobs In Liquid Room ebisu

2005年07月25日 12時49分36秒 | ライブ
○○マガジンの坂口君にお誘いいただいて、
7/16(土)にボノボの電詩行脚ツアーの東京公演に行ってきた。
場所はLiquid Room ebisu。
まだ数える程しか恵比寿に場所を移したリキッドには行ったことがないけど、
未だに駅からどっち方面に行けばいいのか迷う。

会場はお洒落な若人が沢山集っていた。二十歳過ぎの人が多いのだろうか。
ステージにあがったメンバーも何だかお洒落だ。

Set List
1.Good Morning Groove
-MC-
2.春の嵐
3.グレープフルーツムーン
-MC-
4.Asian Lullaby
5.スモーク
6.今夜はGroove me
-MC-
7.electlyric
8.あたらしいひ
-MC-
9.春夏秋冬
10.Floating
-MC-
11.LOVERS ROCK
12.THANK YOU FOR THE MUSIC
-アンコール-
13.もうじき冬が来る
14.愛してるぜ
15.あの言葉、あの光
-ダブルアンコール-
16.mighty shine mighty rhythm

大満足の全16曲。後半の怒涛のラテンフィーバーあふれる曲があったかと
思えば重たいベースリズムが奏でるサイケデリックテイストなダブソングもある。
こういったバラエティに富んだ曲調が人気を得ている理由だと思う。
加えてボーカリストの声の質とまっすぐな歌詞。
以前も書いたけど、サンキュー・フォー・ザ・ミュージックだったり
愛してるぜだったり、正面きって言うのってなかなか難しいと思う。
それをやってのけるというのはやはり凄いと思うし、
それだけバンドのモチベーションが高いのだろう。

この日一番の盛り上がりはやはり12曲目の
「THANK YOU FOR THE MUSIC」だった。
会場のみんながリズムにあわせて手を叩いていた。
その光景のなんとハッピーなこと!
私は、ワイト島のフェスで観客全員がピースサインする
光景と思わずダブってしまった。
それだけこの曲の根源的なパワーがあるんだろう。
あのリズムと歌詞。

ライブは、バンドの曲調にもよるからだろうけど、
モッシュなどなく、みんなが幸せそうに自分の立ち位置で思うように踊っている。
今までこういった感じのライブは見たこと無かったので、
とても新鮮だった。こういうのもいいなぁ。

最後にちょこっと打ち上げに参加して帰りました。
メンバーもいい人が多そうだったなぁ。

フィッシュマンズはもういないけど、
今の時代にはボノボがいるんだよ。それって凄く幸せなことだよね。

(そういやフィッシュマンズがエゾロックでステージに上がるらしい・・・)

最後に。
私だけだと思うのだけど、蔡(ボーカル)の声、特に「愛してるぜ~」と
歌う時なんか忌野清志郎の声にそっくりだと思うんだけど・・・どうでしょう?

ジェフ・ベック観戦記-当日

2005年07月22日 00時56分16秒 | ライブ
「前日」編でも書きましたが、現在発売されているギターマガジン(写真)に
ジェフ・ベックの最新ライブレポが載っておりそれを読んでワクワクしながら
当日を迎えました。前にも書きましたが、今まであまりジェフ・ベックに
ピンとこなかったのですが、紙ジャケですっかり参ってしまい、
今やすっかり虜です(笑)遅すぎですね(笑)
前回のライブも行けば良かった。

で、行って来ました。7月15日。場所は国際フォーラム。
まずはいきなり曲目から。

1st Stage:
Beck's Bolero
Stratus
You Never Know
'Cause We've Ended as Lovers
Rollin' and Tumblin'
Morning Dew
Behind the Veil
Two Rivers
Star Cycle
Big Block
Scatterbrain

2nd Stage:
Nadia
Angel
Led Boots
Diamond Dust
Hey Joe
Manic Depression
Good Bye Pork Pie Hat~
Brush with the Blues
Blue Wind

Encore:
Earthquake
Going Down
People Get Ready
Over the Rainbow

見ていただければ分かると思いますが、凄いです!
なんてたって一曲目から「ベックズ・ボレロ」!
そして開始早々に「悲しみの恋人たち」!
続いてあのCREAMもやっていたブルーズの古典「ローリン&タンブリン」!
もう早くも卒倒してしまいそうでした。
席は大分遅くにチケットを取ったので、2階席と恵まれてはいないものの、
すり鉢状の会場のため割と見渡しが良く、更に準備万端で持っていった
「双眼鏡」を駆使しジェフ・ベックの手元はばっちり!でした。

私が始めて目の当たりにするジェフ・ベックは、これが61歳?!かと
思うような若々しいルックス(スリムなジーンズにノースリーブ)とその動き。
ミック・ジャガーまでとは言いませんが、いい感じにステージを動き回り、
観客を楽しませてくれます。そしてなんと言ってもそのギタープレイが
素晴らしいのなんの。60歳を超えてまだこんな攻撃的な音を出すのか!
と言うくらい凄まじいものがありました。特にプログレジャズロックの名曲
「スキャッターブレイン」でのあの高速リフとソロフレーズ!
双眼鏡でじっと見てましたが、それでもさっぱり分からず・・・
生で見ても分からないとは・・・
その昔、ブルーズマンは自分の技を盗まれたくない為に後ろを向いて
プレーしていたという話が残っていますが、ジェフにそんな心配は無用の様です。

その日本ツアーでは、あらかじめジェフの40年を振り返るものとアナウンスされて
いた通り、名曲揃いのそのステージングは初めて見る私にとっては誠に有難く、
色んな曲のイントロが始まるたびに「うわぁあの曲だぁ!」とうなっていました。
沢山披露された名曲に混じっての注目曲は、やはりジミヘンの2曲。
ジミヘントリビュートにも参加しているジェフですが、
彼の演奏するジミヘンナンバーを聞けてしまうとは感謝感激・・・
曲の途中にはヴードゥーチャイルドのリフも挿入するというサービスまで
やってくれてとっても良かったです。あまりその相関関係は語られていませんが、
思えばジミヘンもジェフもあの時代きってのテクニカル・ギタリスト。
決して相性は悪くはないはず。ここぞとばかりに引き倒すジェフの格好いいこと!

アンコールでは、ロッド・スチュワートとの名曲「ピープル・ゲット・レディ」を
聞くことが出来ました。攻撃的なギターだけではなく、
「悲しみの恋人」同様こういった静かな曲でのギターさばきも本当に素晴らしい。
これがギターとアンプほぼ直(ワウといくつかのエフェクターは使っている)で
しかも指弾きという限られたスペックの中から無限の音を出すジェフ・ベック。
さすが世界のトップに君臨するギタリスト。尋常ではないです。

最後にはエリック・クラプトンもコンサートの締めで演奏するのでもお馴染み、
「オーバー・ザ・レインボー」。ジェフバージョンは、キーボードとギターのみ。
繊細で、それでいて壮大な感じに仕上がっておりラストの曲にはもってこいでした。

ステージでジェフと同じくらい凄いオーラを放っていたのが、
ドラムのヴィニー・カリウタ。とんでもなく手数の多いドラマーで
名曲を盛り上げてくれました。なんでもフランク・ザッパのドラマーとして
活躍していたそうで、そのジャズのグリップから繰り出される高速ドラミングと
ジェフ・ベックのバトル面白かったです。ジェフは仕切りにヴィニーの方を見ていた
ので、ジェフも相当お気に入りなのではないでしょうか?

しかしちょっと気になったのは、そのヤン・ハマーまんまのシンセの音。
さすがにあの音はもう古いとつくづく感じた。確かにワイアード期には
大活躍、一世風靡した音だけど、今の耳には「古過ぎ」以外の何ものでもない、
と私は思いました。あの曲たちにはぴったりではあるんですけどね。

でも総じて素晴らしかったです。来日プログラムもレアな写真が多いもので、
この手のものに関しては非常に珍しい資料性にあふれた作りになっており
大満足。更には記念にTシャツまでゲットとすっかりジェフ・ベックに
はまっている自分がおりました。ジェフの様には一生弾くことが出来ないと
分かりつつも、無性にギターが弾きたくなった、そんな一日でした。

私も60歳を超えてもギターでロック出来たらいいなぁと思う。

ライブ三昧!!

2005年07月21日 08時53分20秒 | ライブ
明日はゆらゆら帝国のライブです!
各地を回ってきただけに、前回との違いも気になります。
きっともっと良くなっているでしょう!
楽しみです。

7月15日にジェフ・ベック
7月16日にボノボ
7月19日にオーサカ・モノレール&ザ・ヤング

とここ数日ライブが続いております。

更に、

7月22日にゆらゆら帝国
7月27日にサンタナ、ハンコック&ショーター

があります。

ぜ~んぶ楽しみなのですが、ブログが全然更新出来ません・・・
順次アップしていく予定ですので、こちらも気長にお待ち下さい。

ん~いつになくライブが続きます。
嬉しい悲鳴です。

ジェフ・ベック観戦記-前日

2005年07月15日 00時44分02秒 | ライブ
今月末にサンタナ、ウェイン・ショーター&ハービー・ハンコックを
見に行くということでかなりテンション上がっていますが、
(22日のゆら帝ももち!)もう一つかなりテンション上がるライブが。

そう、ジェフ・ベックです。

3大ギタリストでいえば断然クラプトン派。ジミー・ペイジも大好き。
でもジェフのテクニカルなギターがどうも好きではなかったのですが、
今年に発売されたジェフ・ベックの紙ジャケを全部買って
キャリアを振り返ったところ、もうこいつは行くしかない!と思い(遅すぎ!)、
急遽明日の15日の追加公演のチケットを入手するにいたりました!

ジェフ・ベックは、なんと既に61歳!
そのステージに20代半ばの私が初観戦!
一人で行くのですが、内心かなりテンション上がってます!
なんでもキャリアを総括するような選曲ということで、
なお更楽しみです!
最新号のギターマガジンには早くもライブレビューが載っていますが、
何とジミヘンの曲を2曲もやっているという。
あ~凄い楽しみです。

というわけで、数日以内にライブレポお届けいたします!
(恐らくまともなのは書けないと思われす。「凄かった」の連発か?・笑)


ゆらゆら帝国 Live at SHIBUYA AX on MAY 25th

2005年05月27日 02時17分54秒 | ライブ
去年の年末の恵比寿リキッドルーム以来久々のゆら帝のライブ!
行ってきました!渋谷のAX!
ライブ前にお約束のTシャツをゲットし(終演後は売り切れてました)、
ワクワクしながら公演を待つこと、一時間余り。
シンセサイザーの不気味な音と共にメンバー登場!
そしてそのシンセサイザーの音のまま、一曲目「2005年世界旅行」で開演!
そして立て続けに新作「Sweet Spot」から4~5曲演奏。
特筆すべきは、あまり新作では過激なファズなどは聞くことが出来なかったのが、
ライブならではで、開演後数曲でファズのぶっといソロが披露されたこと。
「スタジオ作では抑制された音を目指した」といってた坂本氏だが、
ライブではそんなことお構いなしに格好良いソロをキメキメでした!
アルバム『Sweet Spot』の肉体化とも言うべき素晴らしいライブテイク。
CDとは異なり、どこへ行くか分からないぶっとんだファズのソロ
(坂本氏もどこへ行くか分からないぶっとんだアクション!)
が入るので、見ている側もこの次どうなるの?と本当にワクワクしながら
ライブを楽しみました。正直こっちの方が断然格好良いぞ!

『Sweet Spot』からのアグレッシブなナンバー「はて人間は?」や「貫通前」の
流れからそのまま「夜行性の三匹」などの昔の曲へ。
ここでは何と『3×3×3』から「昆虫ロック」や「アイツのテーマ」、
『ミーのカー』からは「19か20」などが演奏されました!!
やはり個人的には一番大好きなこの頃の楽曲が演奏されると、
もう否が応でもテンションあがっちゃいます!
他にも今までライブで聞くことが出来なかった『しびれ』の「時間」が
ライブで聞くことが出来たので非常に嬉しかった。
しかもスタジオバージョンとは異なり、ファズも入ったりテンポもコロコロ
変わったりと変幻自在で、これもすごく格好良かったです!

途中再び『Sweet Spot』ナンバー「タコ物語」(この曲も凄くロックしてました!)
をはさみつつ、最後はCDと同じく「宇宙人の引越し」で終了。
結局なんと『Sweet Spot』からは全10曲中8曲演奏と、新作ツアーの名に恥じない
内容でした。ライブで演奏されなかった2曲は「スィートスポット」と
「ソフトに死んでいる」でした。演奏も毎度のことながら非常に力強く、
つくづくライブバンドだなぁと思ってしまいました。
先ほども述べましたが、ライブで演奏される『Sweet Spot』の曲の数々、
断然こっちの方がいいです。今回CD聞いて買わなかった人も是非ライブに行って
見てください。以前よりも確実にロックしているのが端的にわかるはずです!

個人的なことをいうと、楽器を演奏する者のサガで、
「ライブを単純にライブとして見ることが出来ない」
つまり「どうしても音が分離して聞こえて各奏者の動きが非常に気になる」訳ですが、
まぁそうじゃない人も勿論多いとは思いますが、私の回りのプレイヤー達は
やっぱりそう聞こえてしまう者が多いです(といってもプロでもなんでもないですが・・・)
今回も勿論そうでしたが、彼等のライブではそのことが逆に凄く面白いということがある。
たとえば、「ザ・コミュニケーション」では最初ギターとベースがリフをユニゾンで
奏でているのが、次の段階ではギターだけリフで、ベースはルート音のみを奏でる。
更にその次はベースだけリフを弾き、ギターは何もしないといったように、
CDとは全く違うパターンをとっている。
同じフレーズは弾かないという亀川千代氏のベースはライブでこそ生きる。
ソロの時などは私も含めて坂本氏の音とパフォーマンスに注目しがちですが、
普通の歌の時、坂本氏がコードで歌っているときのベースラインなんて本当凄い。
CDでは弾いてない物凄くブリブリしたベースラインを聞くことが出来る。

坂本氏も相も変わらず超絶ファズは健在でした。オンとオフの切り替えが非常に見事で、
ファズのスイッチが入る瞬間、見ているこっちのアドレナリンのスイッチも見事に入る。
本当に素晴らしい。ただ今回ファズを踏み逃した箇所が一箇所ありました。
ちょっと笑えたけど、そんなところもほほえましく見えました。
彼はチョーキングタイプのギタリストではなく、コードでソロを構成したり、
細かなフレーズでソロをきっちり構成したりするタイプのギタリストだと
思いますが今回は更に磨きがかかった様な気がしました。
それは「昆虫ロック」など昔の曲だとなお更際立っていました。
それでいてファズがかかった時にはそれこそベルベッツ直系な訳の分からない
ゴチャゴチャグチャグチャな感じになるのだから、たまらない。
ライブを見つつベルベッツやクイックシルバー・メッセンジャー・サービスなどが
頭に浮かびました。彼のギターはホント格好いい。

そして今回のライブで一番目立っていたといっても過言ではないのが、
柴田一郎氏のドラム。坂本氏が最近の色々なインタビューでも語っている通り、
新作でもドラムはかなり目立っていますが、非常に調子がいいのかライブでも
凄かったです。同じテンポの中でちょっとドラムだけリズムをずらしてみたり、
ハットの使い方がやたら印象に残ったり、オカズの入れ方が変わっていたり、
バンドが未知の領域に踏み込んでいくときこそが彼の真骨頂でなにかを試みているかの
ごとく変幻自在にパターンを紡ぎ出す。この感じはあえて例えるなら、
ZEPPのジョン・ボーナム(特に中期以降の彼)に似ている。
左利きということで、ドラムのセッティングも普通の人とは逆なので、見た目の
インパクトもあるが、今回はそれ以上にリズムパターンが興味深く素晴らしかった。

とまぁ思わず長々と書いてしまいましたが、ライブの興奮を伝えるって本当に難しいです。
もう要は「凄い良かったよ!」「素晴らしかったよ!」で済む話なんですけどね。
それだけに私のこの拙い文章であの素晴らしかった雰囲気を伝えられたか心配ですが、
もし何かを感じて下さった方やこれを読んでライブに行きたくなった方など
いっらしゃいましたら足跡を残していってください。
これから彼らは全国ツアーに出発です。関東では、7/25と9/4にライブがあります。
チケットはいつも争奪戦ですが、まだライブに行ったことがない人は是非行ってみる事を
おすすめします!おそらくライブの次の日からいつもと違った日常が
始まっていることでしょう!ゆら帝最高!

(写真は25日のものではなく、2004年のライブから。ネットで拾いました)

クレイジーミッドナイト69

2005年05月07日 01時26分18秒 | ライブ
行って来ました。
真夜中の新宿、24時。

<クレイジーミッドナイト69>
時は、5月4日(祭)24:00から朝は結局6時まで!
場所は、新宿歌舞伎町ロフトプラスワン
ライブは、ザ・サイクロンズ、six、ト-キョ-キラー
クレイジーミッドナイツ(マモル&サイクロンズ他のセッション)
DJ:ワタナベマモル、キングジョ-、サミ-前田

久しぶりにオールナイトのイベント行ってきましたが、これまた久しぶりに楽しみました。
ガールズベンチャーズなトーキョーキラー、ルックス最高なSIXが会場を盛り上げつつ、この日はサイクロンズが全て!といっても過言ではないような素晴らしいライブを見せてくれました。何と言っても客席とステージ(無いようなもんでしたが)が近い近い!それでおそらくお客さんもサイクロンズ自身もテンション上がりまくりだったんじゃないでしょうか?ここ最近で一番でしたね。ザ・ヤングといい、見る度に良くなっていくバンドってすごいなぁ。セカンドアルバムが秋に発売(祝!)ということで今から楽しみ!その他にもこの夜だけのスペシャルユニット、クレージーミッドナイツ(ワタナベマモルさんがドラムでサイクロンズが弦楽器隊(アンボイもギター弾けるのね)で更にボーカルがSIXとトーキョーキラーのかわゆい女性ボーカル、そんでもって最後はお客さんもマイクを持って歌ったりとすごいカオスで終了・笑、ストーンズは永遠なり!)も見る事が出来、大満足。

更には先着入場の方にスペシャルCD-RプレゼントということでもらったCD-Rがこれがすごい濃い内容で(笑)レアで和モノでグルーヴィーな曲をコンパイルした全18曲!行って楽しんで、帰ってからも楽しめる。なんてお得なんだろう。

最後に、サミー前田氏のDJとキングジョー氏のDJの素晴らしさについて語っておこう。二人の組み合わせが本当に最高で心底DJというよりは音楽を楽しんでいるように思える。だからあんなにノリノリになれるんだろうし、聞いてるこっちも楽しめるんだと思う。あの楽しさは一度体験した方が良い。和モノって何?な人でも思わず踊っちゃいますから!最後フロアが5人になるまで回し続ける!というDJ魂も素晴らしくないですか?

VOLT-AGE NIGHT Vol.2 in 渋谷クロコダイル

2005年03月28日 02時24分14秒 | ライブ
昨日の赤布に引き続き、行ってまいりました。
渋谷クロコダイルでの『VOLT-AGE NIGHT Vol.2~ファズ・ブルース・R&R』

今日の出演者は順に

ザ・サイクロンズ
ハウリン・ハチマ
騒音寺(上の写真は、最新作のジャケット)

選曲を変えてきたところは流石のサイクロンズや、
初めてだったが、あのブロークン・ブルースは病みつきになりそうな
ハウリン・ハチマ(デキシーのDr、ハチマ氏のバンド)もさることながら、
今日の主役は誰がどうみても騒音寺だった。

ナベ氏のラストのMCは、本当に胸を打つものでかつロックが好きな人や
携わる人なら涙なしには聞けないものであった。
メジャーからの誘いがあったものの、担当の人から、
「危険でダーティーだからダメ」と言われたという話や
(そうじゃないロックバンドがあったら教えて欲しいものだ・怒)、
音楽誌での「ロックは死んだ」の発言に言及。相当怒っていた。
本当に怒っていた。本物の怒りだ。
そして俺たちを見に来い、俺たちがロックだと。
もうホント泣けてくる。

アンコールでは加川良の名曲「教訓Ⅰ」のロックンロールアレンジも
披露。今度オムニバスに収録だとか。

現在日本のロックシーンを牽引するようなバンドがいない。
そう、日本のロックの椅子が長いことあいているのだ。
そこの椅子に座るのは、誰だろうか?
騒音寺こそは次期を担うロックバンドではないだろうか?

VOLT-AGE NIGHT Vol.1 in 新宿レッドクロス

2005年03月27日 01時31分34秒 | ライブ
DJやプロデューサー、かつてのニューロックの夜明けシリーズの監修者などで
有名なサミー前田氏が去年立ち上げた「VOLT-AGE」レコードのレーベル企画、
「VOLT-AGE NIGHT VOL.1」が新宿のレッドクロスで行われた。

出演者は順に、
ザ・テスクル
ザ・サイクロンズ(京都)
thee 50's highteens(福岡)
マモル&ザ・デイビス

そしてDJにサミー前田氏とキングジョー

仕事の都合で50'Sのライブの途中で入場。
ザ・テスクルは知らないバンドだったので、分からないままだけど、
一体どんなバンドなのだろうか?
それにしてもthee 50's highteens は本当に格好良いバンドだ。
今の所音源としては、P-VINEから一枚とVOLT-AGEから7inch(写真)一枚、
その他オムニバス何枚かに収録されている。
地元が福岡ということで、まだまだ知らない方も多いかも知れないが、
ライブを行う毎に確実にファンを増やしていると思う。
去年の11月には何とドイツやベルギーでのツアーも行っている。
キュートな彼女たちの魅力は、そのルックスからは想像もつかない演奏力と
暴力的なまでのファズ・ガレージサウンド、そしてマニアックなカバーだろう。
東京でのライブはかなりの頻度で通っていると思うけど、
毎回上手くなっているような気がする。浮き沈みもあるけれど・・・
今日も良かった。見ていて自分のフラストレーションが発散する感覚を覚えた。

次は、ザ・サイクロンズ。京都出身。年末にVOLT-AGEレコードから遂に
ファーストアルバム発売されているこのバンドは、ひょっとしたら井筒監督の
『パッチギ』にGSのオックス役で出ていたと言えば分かる人がいるかも知れない。
音源の少なさや東京でのライブがまだまだ少ないのでこちらも認知度が低いが、
井筒監督に見初められた事からも分かるように非常に実力の高いバンドである。
一見GSという枠に収められてしまいそうだが、それに留まらない心にぐっとくる
ソングライティングが魅力的である。
もう一つ忘れてならないのはライブパフォーマンス。
まるでジミヘンのようなファズのギターが聞くことが出来るし、
パフォーマンスもまるでジミヘンみたいだ。
ギターのトヨオカマサユキ氏も恐らく自分なりのサイケデリックなペンタトニックを
得とくしていると思われる。

最後はサミー前田氏にパブロッカーとして紹介されていた、マモル&ザ・デイビス。
全くの初耳にして初見。しかしこれがなかなかどうして格好良かった。
ザ・ピーズっぽいかとも思ったけど、それよりもっとロックンロールしてた。
うん、正にパブロッカーみたいな感じ。
下手かなと思ったギターも、グルーヴィーなベースと
コンガ主体のパーカッションに支えられ良い味出してました。

そして最後の最後は、サミー前田氏&キングジョーのDJ!
外道やムスタング、ピコなどテンションの高い踊れるグルーヴィーな曲を
これでもかと畳み掛ける、畳み掛ける。
しかも回す本人達がそれ以上に高いテンションで踊る、踊る(笑)
そしてフロアも踊る、踊る(笑)

明日は騒音時とハウリンハチマ、ザ・サイクロンズの面子で
「VOLT-AGE NIGHT Vol.2」が渋谷クロコダイルで行われます。

「VOLT-AGE」、レコードも勿論楽しみですが、
これからはこういったイベントも非常に楽しみです。

thee 50's highteens のHP

ザ・サイクロンズのHP

ムッシュかまやつとははの気まぐれ&サミー前田

2005年03月23日 03時22分46秒 | ライブ
21日の夜、下北沢はクラブ251というライブハウスにて行われた、
ははの気まぐれのライブに行ってきました!

ははの気まぐれというバンド初めて聞きましたが、なかなかPOPで、
それでいて古いロックのエッセンスを上手いこと取り込み・・・
といい感じでした。
ゆらゆら帝国のハードな面の急先鋒がスランキーサイドがだとすれば、
POPな面は彼らであると言えば言いすぎかな(笑)
注文をつけるとすれば、もうちょっと技術の向上と、
ロックバンドとしての格好良さを身につけて欲しいということでしょうか。

なんて初めてみたバンドなので色々書いてしまいましたが、
バンドの方、ファンの方ご容赦下さい。

さてこの日は二部構成。一時間ばかりははの気まぐれのステージを堪能した後の
休憩を挟んだ第二部は、あのスパイダースのという枕言葉など必要ないくらい
大物の(!)そして我等の(!)ムッシュかまやつ氏がははの気まぐれと共に登場!

ムッシュが出てくるだけで場の雰囲気が変わるのは流石。
ははの気まぐれをバックに、スパイダース~ソロのヒットナンバーを連発!
いやいやムッシュまだまだ若いのなんの。
つなぎを着てそしてあのVOXの卵型の赤いギターを持った姿は凄く格好良い。
しかもライブ後半には渾身のギターソロで弦まで切ってしまうのだから、
なんて格好良いお年寄りなのだろう。
声が出ていない、あんまりギター弾いていない・・・などあるものの、
そんなことお構いなしの充分に満足なステージを堪能しました!

ムッシュみたいに粋に年をとりたいものだと思う。

さてこの日のもう一人の出演者は、
自分のレーベル「VOLT-AGE」を立ち上げたサミー前田氏のDJ。
ステージ前は、ハプ4やカップス、フラワーズなどジャストな選曲でフロアを暖め、
休憩中はジャジーな感じ、ライブ後はグルーヴィーなポップスで
温まった体を優しくクールダウンしてくれました。
その力量はさすが!
今週末には待望のVOLT-AGEナイトが遂に開催!
今最も注目なサイクロンズなど、良いバンドが目白押しである。

この日の会場にはサエキケンゾウ氏や、
知る人ぞ知る一方井さん(大滝の声に激似!)もいらっしゃってました。
何よりあのムッシュをライブハウスで見ることが出来たなんてこんな喜びはない!
しかしこの組み合わせ、関西でもやるそうなので関西ファンの方は要チェックです!