サイケデリック・ペンタトニック!?

カリメロレコード(架空)の店主の何でもござれの日々の音楽コラム

Peter Green The Anthology 4CD-Box!!!

2009年02月27日 12時54分59秒 | 洋楽


遅ればせながらピーター・グリーンの集大成BOXを入手!!!

3面見開きの仕様で、4枚のCDに、眺めているだけでも満足な貴重な写真がふんだんに使われている美麗ブックレットがついたこのBOX、日本未発売で(今後もきっとないでしょうな・・・)イギリスのSalvoから2008年に発売されました。

あのB.B.キングをして白人で一番凄いギタリストと言わしめたとか言ってないとか・・・どっちにしろ60年代のピーター・グリーンはクラプトンに肉迫するぐらいの実力をもったギタープレイヤーでした。

そのピーター・グリーン自身が監修したこのBOX、1~3枚のCDにジョン・メイオールのブルース・ブレイカーズから自身のフリートウッド・マックの音源、そして主要なセッション音源(オーティス・スパンやダスター・バーネット、ピーター・バーデンズなど)、ソロの音源が収録されており、最後の4枚目に隠遁生活からの復活後のスプリンター・グループでの音源を収録。復活後も侮るなかれ、バディ・ガイやドクター・ジョン、オーティス・ラッシュらとの音源も含まれております。

全4CDで、4時間30分超えの大ボリューム。おなかいっぱいです。

BBCの音源やライブ音源などブートでもサウンドボードで良質なものが現在は大分リリースされているので、その辺りまで視野にいれてCD一枚分全部未発表ライブ音源にしていたら、購買意欲が倍違うんだけどと思うのは私だけではないはず。有名どころだとデッドやクラプトンとのセッションもあるし・・・

現在廃盤ですが公式にもリリースされているBoston Tea Partyでの1970年のライブは本当に壮絶である。通常のブルース/ブルース・ロック、そして長いジャム・セッション、最後にジェレミー・スペンサーが興じる大ロックン・ロール大会。この音楽の三つの柱が同時代のどのバンドにもなく最高に格好よく機能していたのがピーターが抜ける前のフリートウッド・マック。このまま1970年代に突入していたら絶対にもっとビッグになっていただろうに!そういう面白さがあるライブ音源がないのは非常に残念。

でも今後もこれだけのボリュームでのBOXは今後も出てこないし、ブックレットは貴重な写真が本当に満載で史料価値もあり。72ページものカラーブックレットなので、なにはなくともピーター・グリーン・ファンは買うべし!

■Disc1
01.Evil Woman Blues With John Mayall
02.Stumble With John Mayall's Bluesbreakers
03.Sitting In The Rain With John Mayall's Bluesbreakers
04.World Keep On Turning With Fleetwood Mac
05.Supernatural With John Mayall's Bluesbreakers
06.Looking For Somebody With Fleetwood Mac
07.Long Grey Mare (feat. Bob Brunning) With Fleetwood Mac
08.Stop Messin' Around With Fleetwood Mac
09.Train Is Coming With Eddie Boyd & His Blues Band
10.Greeny With John Mayall's Bluesbreakers
11.Soul Dressing With Peter B's Looners
12.I Loved Another Woman With Fleetwood Mac
13.No Place To Go With Fleetwood Mac
14.You Don't Love Me With John Mayall's Bluesbreakers
15.Lazy Poker Blues With Fleetwood Mac
16.Merry Go Round With Fleetwood Mac
17.Trying So Hard To Forget With Duster Bennett
18.Ramblin' Pony With Fleetwood Mac
19.Drifting With Fleetwood Mac

■Disc2
01.Black Magic Woman With Fleetwood Mac
02.Albatross With Fleetwood Mac
03.Ain't Nobody's Business With Otis Spann
04.Someday Baby With Otis Spann
05.Watch Out With Fleetwood Mac (Blues Jam At Chess)
06.Ooh Baby With Fleetwood Mac (Blues Jam At Chess)
07.Horton's Boogie Woogie - Take One With Walter Horton, Otis Spann & S.P. Leary (Blues Jam At Chess)
08.Love That Burns With Fleetwood Mac
09.First Train Home With Fleetwood Mac
10.Need Your Love So Bad With Fleetwood Mac
11.Don't Goof With The Spook With Peter Bardens
12.Answer With Peter Bardens
13.Homage To The God Of Light With Peter Bardens
14.Oh Well Part 1 and Part 2 With Fleetwood Mac

■Disc3
01.Man Of The World With Fleetwood Mac
02.Before The Beginning With Fleetwood Mac
03.Momma Don't Cha Cry Peter Green, solo
04.Underway With Fleetwood Mac
05.Rattlesnake Shake With Fleetwood Mac
06.It's Gonna Be Me Peter Green, solo
07.White Sky (love that evil woman) With Fleetwood Mac
08. The Green Manalishi (with The Two Prong Crown) With Fleetwood Mac
08.Show-biz Blues With Fleetwood Mac
09.In The Skies Peter Green, solo
10.Like A Hot Tomato Peter Green, solo
11.Whatcha Gonna Do? Peter Green, solo
12.Carry My Love Peter Green, solo
13.Corners Of My Mind Peter Green, solo
14.Hidden Depth (feat. Zoot Money) Peter Green, solo

■Disc4
01.Big Change Is Gonna Come With Splinter Group
02.I'm A Steady Rollin' Man (feat. Otis Rush) With Nigel Watson & Splinter Group
03.It Takes Time With Splinter Group
04.Don't Walk Away With Splinter Group
05.Heart Of Stone With Splinter Group
06.Love In Vain Blues With Nigel Watson & Splinter Group
07.From Four Until Late (feat. Dr John) With Nigel Watson & Splinter Group
08.I'm Ready For You With Splinter Group
09.Cruel Contradictions With Dick Heckstall-Smith
10.Me And The Devil Blues With Nigel Watson & Splinter Group
11.Cross Road Blues (feat. Buddy Guy) With Nigel Watson & Splinter Group
12.Dead Shrimp Blues (feat. Hubert Sumlin) With Nigel Watson & Splinter Group
13.Travelling Riverside Blues (feat. Joe Louis Walker & Honey Boy Edwards) With Nigel Watson & Splinter Group
14.Time Keeps Slipping Away With Splinter Group
15.Look Out For Yourself With Splinter Group
16.Albatross With Chris Coco

↓裏ジャケ

大野雄二「永遠のヒーロー」CD化!

2009年02月26日 00時08分03秒 | 邦楽
大野雄二の1977年のアルバム「永遠のヒーロー」が、
SONY MUSIC SHOPのオーダーメイドファクトリーで初CD化と相成りました。

めでたし!めでたし!

でも、ジャケが違う・・・



元々はこのジャケットで、そもそも「永遠のヒーロー」とは、ジェームス・ディーンのことであり、このアルバムはジェーム・ディーンのイメージ・アルバムとして大野雄二が書き下ろしたものでした。

おそらく復刻の段階で、ジェームス・ディーンのジャケの許可が下りなかったのだと思いますが非常に残念。しかも7曲目の曲名にのみ「ジェームス・ディーン」という名前が出てくるにとどまり、淀川長治さんによる解説/ブックレットもなく、もはやアルバムの企画の意図は全く感じられない残念な仕様に・・・

でも内容は文句なしで、これがプレス盤で聞けるということで良しとするしかないですかね。このオーダーメイドファクトリーは、タイミングを逃すともう手に入らないので要注意。大野雄二第二弾の「コスモス」は滑り込みで購入することが出来ましたが、第一弾の「SPACE KID」の発売を知ったのは完売後・・・しかも中古店に出ることはまずなく、ネットオークションで出ても非常に値段が高いんですよね・・・ということで今回のアルバムも既に完売なので、コレクターの心はある程度満たしてくれました(苦笑)

01.エデンの東/フェアモントの想い出
02.母への慕情
03.天性の資質
04.ニューヨークへ
05.愛と反逆の青春(エデンの東~苦悩~スピードへの挑戦~孤独)
06.ピア・アンジェリの愛のテーマ
07.ジェームス・ディーン組曲
  ①理由なき反抗
  ②エデンの東
  ③ジャイアンツ
08.1955年9月30日

大野雄二:Keyboards
松木恒秀:Guitar
寺川正興:Bass
江藤 勲:Bass
武田光司:Drums
穴井忠臣:Purcussion
ラリー須永:Purcussion
ジェク・H・コンセプション:Tenor Sax
伏見哲夫:Flugel Horn

和モノ界おなじみのメンツが揃い、分かる方なら分かるまず間違いないメンバーです。
1977年ということもあり後のルパンに通じるようなファンキーさが垣間見えます。
⑤の途中からファンキーな展開を見せたり、⑦でも大野節には欠かせないファンキーなギターのカッティングが出てきたりと、レコードでもDJに人気の音楽性の高い一枚。ジャケやタイトルが紛らわしいですが、サントラでもなんでもなく、大野雄二が描いたイメージ・アルバムなので、重要なソロ作として捉える方がよろしいかと。

ガラスの仮面 43巻発売!

2009年02月24日 23時12分53秒 | その他
最新刊43巻が無事発売!

ネットで調べてみると、前回から4年ぶり。
その前は6年前ということで、再び徐々にスピードアップしている
「ガラスの仮面」のコミックス。

それにしても長いよ!ちょっとあらすじを思い出すのが大変でした。

今回はなんと携帯電話が登場したり、メールがどうのこうのと
時代の流れを感じざるを得ない場面も(笑)

紫のバラの人とマヤの行方は?マヤと姫川亜弓の対決の行方は?
徐々に進展を見せているので、また次の巻を待つのを気長に待つことにしよう!

Eric Clapton Jeff Beck 共演!!!

2009年02月23日 13時20分36秒 | CREAM/ERIC CLAPTON
行って来ました!

ロックの歴史に残る共演コンサート!
Eric ClaptonとJeff Beckが同じステージにたつ!

21日(土)と22日(日)の二日間のみ行われる共演コンサートの内22日に参戦。
16時開場、17時開演。場所はさいたまスーパーアリーナ。



実ははじめてだったさいたまスーパーアリーナ。
アクセス的には新宿→赤羽→さいたま新都心でだいたい30分位。
グッズを買おうと16時ちょい過ぎに着く予定で足を向けましたが、
赤羽ではもうそれらしいおじさん方(失礼!)を大勢見かけはじめました。
で、さいたま新都心駅についたとたん凄い人、人、人。
普段クラプトンを見る武道館とは異なる熱気が。
そして若い人や女性の方もチラホラと。さすがに世紀の共演。これを見ない手はありません。

目当てのグッズは残念ながら売り切れ・・・ブースを見る限り、飛ぶように売れてました。
不況不況と言われてますが、皆さんお金もってらっしゃいます。ここぞと言わんばかりにTシャツ、ポスター、パンフが売れてたように思います。
私は結局素通り。ネットでも買えるらしいので、早速開場内へ。

開場内はとんでもなく大きい!なんじゃこりゃ!?
でも場所はまぁまぁの及第点な位置。

すっごく分かりづらいですが、左手のスタンド。武道館に例えるなら二階席の奥の方から見てるような感じ。S席17,000円・・・でも、まぁ、こんな感じかなの納得する。(アリーナだと前の人の座高や位置によって逆に神経使うこともあるので・・・)

そして、気がつくと、ステージの左右には巨大なモニターが。
さすがに広いから後ろに人用に?設置されたのかも。
武道館ではいつもシンプル極まりないステージングなので凄く斬新な気が。
自分の目ではステージ全体を俯瞰しつつ、モニターで指裁きや顔の表情をチェック。

まずはジェフ・ベック。ほぼ定刻通り17時過ぎに開始。
■Jeff Beck Set List
01.The Pump
02.You Never Know
03.Cause We've Ended As Lovers
04.Stratus
05.Angel
06.Led Boots
07.Goodbye Pork Pie Hat - Brush WIth The Blues
08.Tal Wilkenfeld Solo instrumental (incl.Freeway Jam)
09.A Day In The Life
10.Big Block
11.Where Were You
12.Peter Gunn Theme

やはりジェフ・ベックは凄い。過去二回しか見ていないですが、
今回の注目はTAL嬢ではないでしょうか。ベース上手いは、チャーミングだはで、
ジェフ・ベックを含めて、観客も見とれてしまったんじゃないでしょうか?
08ではそのTAL嬢のベースソロ。はじまったと思ったらジェフ・ベックがひざまずいて、TAL嬢の前を横切り後ろに回ったかと思うと、一つのベースで連弾!?TAL嬢が高いフレットでフレーズを弾き、後ろからジェフ・ベックが低い弦を弾く。噂では聞いていたものの、す・凄い!そして面白い!名曲03では、一パート、TAL嬢のベースにまるまる譲る場面もありました。よっぽど信頼してるんでしょう。でもその他のパートは非常にアグレッシブ。前回見た富士スピードウェイの時よりも凄く生き生きしていました。

約一時間でジェフ・ベック終了。しばらく休憩の連絡が入り、ステージでセット転換であわただしい。そしてお客さんの方もトイレやらで席を立つ人が凄く多い!私は席を立ちませんでしたが、きっとすごく並んでいたことでしょう・・・
30分たった18時半頃に暗転し、クラプトンのステージ開始。

最初はクラプトン一人のみのアコースティック・ブルース「Driftin'」からスタート。二曲目はアンプラグド・バージョン!この二曲目から他のメンバーも加わりました。そして四曲目までがアコースティック・セット。五曲目からエレキに持ち替え、ドミノスの05「Tell The Truth 」がスタート。一日目は06と07の曲目が異なり「Little Queen Of Spades」「Before You Accuse Me 」だったと言うことですが、「I Shot The Sheriff」が聞けたので二日目で良かったかなという気もしますが、いずれにせよ弾きまくりでノリノリでした。クロスロードも昨今から見るよりも幾分かテンポ早めの印象も。

■Eric Clapton Set List
01.Driftin' (EC's solo)
02.Layla
03.Motherless Child
04.Running On Faith
05.Tell The Truth
06.Key To The Highway
07.I Shot The Sheriff
08.Wonderful Tonight
09.Cocaine
10.Crossroads

クロスロードが終わり、メンバーが袖に引っ込み、また30分休みなのかな?と思いきや、今回は10分程度で、第三部が開始に!

ステージは、クラプトンのメンバーのものは動かさず、ジェフ・ベックのものが追加されただけだったので、そこからもクラプトン・メンバー+ジェフ・ベックという構成になるということは読めたのですが、そんなこんなで世紀の共演スタート!

■Eric Clapton & Jeff Beck Set List
01.You Need Love
02.Listen Here - Compared To What
03.Here But I'm Gone
04.Outside Woman Blues
05.Brown Bird
06.Wee Wee Baby
-アンコール-
07.Want To Take You Higher

一曲目はロニー・スコッツ・クラブの共演時にも演奏されていたカバーからスタート。クリームの「アウトサイド・ウーマン・ブルース」やラストはスライのカバーなど非常に意外なセット。もっとお互いの代表曲で弾きあうのかな、と思ってましたが、平等にする為に?敢えてそういうのを避けたのかな、とも思うSet Listです。でも本当に内容はハイレベルで、非常に楽しませてもらいました!ブルースの曲では、最初のソロをジェフ・ベックがとり、次のソロはクラプトンがソロをとる。三回目は二人同時にソロを取る!その様子がお互いに向き合ってニコニコしながら楽しそうに弾くもんだから、こっちも思わずニンマリ。ある時にはクラプトンが歌終わりで、ソロをジェフに振ろうとしたら、「俺はいやだよ」という感じでジェフはギターから手を離し、苦笑しながらクラプトンがソロをとる(悪い意味ではなく)ほほえましい場面も。おそらくリハ時間が少ないからか、ジェフ・ベックと向き合う為か、割と客席に背中をクラプトンが向けていたような感じでしたが、私の席からは横目からの眺めとモニターがあったので、そこまで気にはなりませんでした。

最後にはクラプトン&ベックに加えて、クラプトンのバック・メンバー&ベックのバック・メンバーも加えて、全員で方を組んでお辞儀。大団円!この瞬間はもうみんなスタンディング・オベーションでした!!!大体20時半ごろ終了。最高の3時間半でした!チケット代の17,000円もこれだと安い!の大満足な内容でした!(この次はこの二日間のブート合戦を楽しみましょう(笑))


鈴木茂の件

2009年02月21日 00時02分17秒 | 邦楽
鈴木茂氏が世間の話題をさらっている。

大好きなギタリストなので、非常に残念な話である。

しかしニュースで「はっぴんえんど」のギタリストとして紹介され、
そこでははっぴいえんどの曲が流れており、逆に注目を集めるような形となった。

小室哲哉の時とも似たような状況だ。

さらになんと今回の件を受けてレコード会社は、
関連アイテムの出荷を止めたそうだ。

同僚のY氏に教えてもらったが、
今回新たにポニーキャニオンからHQ-CD仕様で
URC/ELECのカタログを復刻しているが、
なんとはっぴいえんどのページが削除されている!

こちらがそのページ。「はっぴいえんど」の詳細をクリック!

なかったことになっているのである。

現在の社会的な関心から止むを得ないことかも知れないが、
今作ったアルバムではないのだからちょっとやりすぎな気もします。

海外のロック・ミュージシャンが逮捕されたとしても
決して出荷停止にはならないと思いますが。
まぁ海外と比べてもしょうがないですが。

今回の件があったとしても私の好きなギタリストには変わりなし!

はっぴいえんど時代、岡林信康のバックでも弾きまくっているが、
3月にはいよいよURC復刻音源第四弾が発売されるらしく期待大!

岡林信康のCD情報はコチラ!

ファースト・ソロを日本人で再現した短期間のバンド「ハックル・バック」



私も観たハイドパークでの演奏。昔からのギターを使っている!


THE DIG VOL.33 ERIC CLAPTON特集

2009年02月18日 22時47分47秒 | CREAM/ERIC CLAPTON
シンコーのHP見ると絶版になってましたが
先日本屋で普通に購入したのがこの本。

クラプトンの中でも70年代にスポットをあて特集したのがこの号。
1974年のレイドバックしたクラプトンが表紙。

想像通り、70年代のアルバムのレビューや当時のインタビューなどを元に
検証していくのですが、私の注目は2点。

1970年6月の星加ルミ子によるクラプトンへのインタビューと、
1975年の二度目の来日で実現したインタビュー。

前者はドミノス+デイブ・メイソンによる6月のライブ直前の楽屋でのインタビュー。ライシアムでの70年6月14日のLIVEで、まだ正式にドミノスと決まっていない時期のもの!クラプトンとメイスンが並ぶ写真が有名な、でも音源としては残されていない貴重なLIVE。その直前にあの星加ルミ子さんが、日本人がインタビューしているという事実がまず嬉しいし、エリックも非常にリラックスしたような印象のインタビューをしている。特に「好きな時に寝て、好きな時に起き、好きな時にギターを弾き、作曲する」という言葉にこの時に彼の心が表れているよう。クリーム~ブラインド・フェイスでとことん精神的に傷を負った後に、自分の道を見つけた、そんな言葉です。

後者は1975年の日本でのインタビュー。1974年の初来日時はインタビューも受け付けなかった(アルコールでインタビューが出来なかった?)エリックが、その直ぐ一年後に再び来日。髭もそり落とし、ステージも酔っ払いのレイドバックなステージから初っ端からレイラを演奏しギターも弾きまくりな1975年のクラプトン。体調も良かったのか、来日二年目にしてようやく実現したインタビューである。この時も非常にリラックスしたようなインタビュー。インタビュー時代はいつの時代とも同じような内容で代わり映えがしないものですが、時事的な「天国の扉」問題や日本についての内容や1975年の日本ツアーにしか使われなかった白いエレキャスター
についての発言など興味深い。また「シンガー」としても前向きに捉えていることが分かるインタビュー。1974年の復活劇から1975年の充実したツアーでロック・シーンに確実に返り咲いたクラプトンが、その言葉からも読み取れる好内容。

そして14ページに渡ってカラーで70年代の格好良いクラプトンの写真が使われていることもこのTHE DIG の購入のポイント。

まだバックナンバーを持っているところもあるかも知れないので気になった方は是非。

↓1975年10月23日の大阪フェスティバルホールでの演奏を収めた
 タラの「#1619 ROYAL HOTEL」。タイトルの「#1619」とは大阪でクラプトンが泊まったホテルのナンバーから。そして上記のインタビューが行われたのもこの部屋!この時のクラプトンは精悍で格好よい!


クラプトン&ベック・リハーサル!

2009年02月17日 23時18分40秒 | CREAM/ERIC CLAPTON
いよいよ今週末!

世紀のジョイントコンサート!

udoのニュースで、エリック・クラプトンとジェフ・ベックが
秘密裏にリハーサルを行ったことがアップされてました!

エリック・クラプトン/ジェフ・ベック 共演コンサートの構成が決定!

現在、それぞれ日本各地で単独公演を行い、観客を熱狂の渦に巻き込んでいるエリック・クラプトンとジェフ・ベック。
そんな2人が世界で初めて行う歴史的共演コンサートに先立ち、去る2月10日に首都圏近郊某所において秘密裡にリハーサルを行いました。
その際、第一部ジェフ・ベック、第二部エリック・クラプトン、第三部エリックとジェフの共演という構成が正式に決定!
また、気になる第三部の内容についてはまだ多くは語れないものの、07年にジェフのライヴにエリックが飛び入りした際に演奏されたマディ・ウォーターズの「Little Brown Bird」や「You Need Love」のようなブルース・クラシックの他にも、誰もが知っている彼らの代表曲をリハーサルで演奏したという情報もあり、ロックの歴史に新たなる1ページを刻む貴重なライヴになることは間違いありません。
ロック・ファンなら必見の歴史的コンサートは2月21日(土)、22日(日)にさいたまスーパーアリーナで。絶対にお見逃し無く!
(udoより)


やはりお二人忙しくリハーサルは日本で行ったんですね。
このリハ音源流出しないでしょうか(笑)

udoのニュースにも載っているのはこのLIVE。



このような感じになるんでしょうか。
ブルース・クラシックは共通項としてもちろんやると思いますが、
「彼らの代表曲」というのが、とても気になる!

ジェフ・ベックのスキャッターブレインで、クラプトンもソロを弾きまくるとか?!
想像しただけで楽しみになりますね!

グッズも色々販売されるようです。クリック。

ど~でも良いんだけど、湯のみが意外に渋くてちょっと欲しいかも(笑)


それぞれの単独コンサートも好評なようです。

■Jeff Beck
2月6日(金)@東京国際フォーラムホールA セットリスト

01.Beck's Bolero
02.The Pump
03.Eternity's Breath
04.You Never Know
05.Cause We've Ended as Lovers
06.Behind the Veil
07.Blast from the East
08.Stratus
09.Angel
10.Led Boots
11.Nadia
12.Snake Oil
13.Goodbye Pork Pie Hat / Brush with the Blues
14.Blue Wind
15.A Day in the Life
- encore -
16.Where Were You
17.Big Block
18.Scottish One

■Eric Clapton
2月15日(日)@武道館セットリスト

01.Tell The Truth
02.Key To The Highway
03.Hoochie Coochie Man
04.I Shot The Sheriff
05.Isn't It a Pity
06.Why Does Love Go To Be So Sad

07.Drifitn'
08.Travelin Alone
09.That's Alright
10.Motherless Child
11.Running on Faith

12.Motherless Children
13.Little Queen of Spades
14.Before You Accuse Me
15.Wonderful Tonight
16.Layla
17.Cocaine

-Encore-
18.Crossroads


初期 Weather Report !!!

2009年02月16日 10時10分23秒 | 洋楽
閑話休題。

最近知りました。この画像。
ブートでも出ている初期ウェザーリポートの1971年の映像。
どうやらドイツのテレビ番組でのスタジオでの映像のようです。

ここではマイルス・デイビスもロスト・クインテット~1970年代初期には
たいていライブの前半で演奏していたジョー・ザビヌル作の「Directions」を元にした演奏をしておます。

このフュージョンでもなく、紛れもなく1960年代までのジャズでもない、
真摯に音楽に取り組む様子が収められており本当に格好良いです。

特筆すべきは、ゲストで
Alan Skidmore (ts, ss, fl)
John Surman (bs, ss, b-cl)
Eje Thelin (tb)
の3人が加わっていることで経緯は詳しくありませんが、
アメリカのグループに当時のイギリス(&Eja Thelin=スウェーデン出身)の
俊英ミュージシャンが加わった非常に珍しい映像。

Alan Skidmoreは、あのブルース・ロックの名盤「ジョン・メイオールとエリック・クラプトン(ビーノ・アルバム)」でもサックスを吹いていたことで、クラプトン・ファンにも知っている方もいるかも。ここでは前髪短め&髭&丸眼鏡のいかにも当時のミュージシャンぽい格好で、テナー&ソプラノ・サックスにフルートと多方面の活躍を見せている。

このゲストの三人はそれぞれソロ作も発表していますが、この時はあくまでもアンサンブルを支える役目。ソロは終始ウェイン・ショーターがとっています。ちょっと淡白な感じがして個人的にはそんなに好きではないんですが。

そしてもう一つ貴重なのが、Alphonse Mouzon のドラミング。WRには、ファーストのみ参加なので、ここでの映像はとても貴重。シンバルをシャンシャンいわしながら非常にステディなドラミングが格好良し!

熱い時代を伝える貴重な映像です。












クラプトン来日特集号2

2009年02月13日 21時16分58秒 | CREAM/ERIC CLAPTON
続いては「beatleg Vol.77」。2006年12月発売号。
記憶に新しい前回の来日時の特集ですね。

その前は2003年でした。

今回も冒頭16ページに渡り、クラプトンのカラー写真と各国のレア盤が掲載されており、見応え抜群。

続いて本文には「インタビュー」「ルックスとギターの変遷」「2006ジャパン・ツアー来日バンドメンバー紹介」「First Solo Album『Eric Clapton』ミックスの謎検証」「ジョージ・ハリスンとエリック・クラプトン共演の歴史」「エリック・クラプトン・トリビア100」「ロイヤル・アルバート・ホール2006」として全70ページに渡り特集されています。

最近大手の雑誌ではここまでの特集はされないので、さすがbeatlegというべきでしょうか。(今回のプ○イヤー誌の特集にはちょっとがっかり・・・)

まず嬉しい特集は「ルックスとギターの変遷」。
クラプトンといえば男前。クラプトンのファンの多くも男前ぶりに惚れている方も多いのでは?私が個人的に好きなのは1968年のクリーム時代のもの。アフロから伸びたパーマのロング・ヘアーに髭をたくわえてまるで何かを達観したような姿は孤高のギターヒーローとして君臨しているよう。この頃の姿をにわかファンが見てもクラプトンと気付かないんじゃなかしら。その後の髭を剃った若々しい姿も随分とギャップがあります。同時代のアーティストと比べてもここまでルックスがころころ変わるのも珍しい。きっと生まれつきの洒落ものなんだろう。ジェフ・ベックやニール・ヤングなんてずっと同じイメージだし(笑)

そして興味深いのは「First Solo Album『Eric Clapton』ミックスの謎検証」。
「Eric Clapton」のデラックス・エディションで日の目をみた「デラニー・ブラムレット・ミックス」が、実は「クラプトン・ミックス」ではないかという検証。元々知られているの(発売されているの)は「トム・ダウド」ミックスで、このアルバムには他に「デラニー・ミックス」と「クラプトン・ミックス」があるのは知られた話。で、この検証はそのオフィシャルを覆す説を打ち出した興味深いもの。このアルバムがどうでもいいアルバムならいざ知らず、やはり「名盤」だからこそ色んな話が出てくるというのは非常に面白いですね。

で、今回もbeatlegの最新号はクラプトン特集号かな?と期待しましたが、今回はもう一方の雄ジェフ・ベック来日特集でした。こちらも今までの来日の足跡を音源で振り返るもので資料的にも重要かと。というわけで来月はクラプトン特集号かな?と期待してます。

クラプトン来日特集号1

2009年02月12日 10時50分09秒 | CREAM/ERIC CLAPTON
2004年1月の「beatleg Vol.42」は、
エリック・クラプトン来日記念特集号。

この時は2003年の年末の来日にあわせての特集号です。

その前の来日の2001年の時は、2002年2月の「Vol.19」で
来日特集がされているようです。

この「VOL.42」では、冒頭25ページに渡り様々な時代のクラプトンのカラー・フォトを、そこからの7ページはカラーで「7インチ写真館」と題して各国のオフィシャル7インチがこれでもかと載ってます。

他のアーティストにもいえますが、60~70年代は世界規格が統一されておらず、各国自由なアレンジでデザインをしていて、中には貴重な写真を使っているものもあり、マニア心をくすぐりますが、クラプトンもしかり。まとめて掲載してあって眺めているだけでも楽しいです。

33ページから75ページまでは、1974年の初来日から、この本の発売前の2001年までの15回の来日公演をブートレグの音源を使って総力特集。優良音源を紹介してますので、これから興味を持った人にもオススメの内容です。


Derek & The Dominos/In Concert SHM-CD 紙ジャケ化!

2009年02月10日 23時26分34秒 | CREAM/ERIC CLAPTON
クラプトン、クリームの紙ジャケは何度も紙ジャケ化されているのに、
何故か紙ジャケ化されていなかった一枚がようやく紙ジャケ化。

いったん発売中止になりましたが、
おそらく今回の来日にあわせて「来日記念盤」的な扱いにしたかんでしょうか。

ともあれ目出度いです。

加えてSMH-CD化。でもちょっとこれはまだ真剣に聞いてないので、
比較検証は出来ません。

録音は1970年10月23日と24日にロックの殿堂である「Fillmore East」でのもの。
このときは両日とも昼/夜の4公演だったとのこと。

でも今ライナー読んでて気付きましたが、
発売されたのは解散が大分経ってからの1973年なんですね・・・

でもって折角紙ジャケ化/2009年24bitリマスター/SHM-CD化なのに、
中の解説は当時のLPの解説のままって本当残念。
その頃よりも大分状況は違いし、今でこそ分かる時代背景や今との関連も含めてこそのアップデイトされた解説が必要だと思うんだけど・・・
結構解説が当時のままってよくあるので、本当にどうにかして欲しいです。

「In Concert」
■Disc1
1.Why Does Love Got To Be So Sad
2.Got To Get Better In A Little While
3.Let It Rain
4.Presence Of The Lord

■Disc2
1.Tell The Truth
2.Bottle Of Red Wine
3.Roll It Over
4.Blues Power-Have You Ever Loved A Woman

8曲のみですが、どの曲も長い!一部では長尺という意見も聞こえてきますが、
何をかいわんや!でありんす。

ちなみにドミノスの唯一のアルバムとなった「レイラ」に収録されている楽曲は、
「Why Does Love Got To Be So Sad」「Tell The Truth」「Have You Ever Loved A Woman」のみ。「Let It Rain」「Bottle Of Red Wine」「Blues Power」の三曲は1970年の初のソロアルバム「Eric Clapton」より。「Presence Of The Lord」はブラインド・フェイス時代にクラプトンが書いた名曲。「Roll It Over」はドミノスでシングル用に録音されていたもの。「Got To Get Better In A Little While」はドミノスのセカンド用に用意されていた曲の8曲である。

名盤「レイラ」は1970年の8月から10月に録音を終えて(リリースは12月)、その勢いのままアメリカ・ツアーに出て行くわけですが、録音したものを早く聞かせたい!という衝動が手に取るように分かり非常に興味深い。

短い期間の活動ながらアンダーグランドでは様々な音源が流出していますが、
(中には唯一デュアン・オールマンがLIVEに参加したタンパ公演がありますが)
やはりこの二日間がサウンドボードということもあり一番音が良い!

内容も全キャリアを通してもこの4人、この時代でなければ作り出せない濃密なグルーヴ(クリームとは全く異なる)が本当に素晴らしい。

思えばクリーム~ブラインド・フェイスという大きくなりすぎたスーパーグループのギタリストとしての地位から、自分がリーダーで歌も歌うしギターも弾くというのは実はソロ~デレク&ザ・ドミノス(ソロもドミノスのメンバー参加)からなのだからその後の礎を築いた非常に大事な新たなスタート地点だったわけである(でも麻薬中毒でこれから数年間隠遁生活に入るわけだけど・・・)

ちなみにブートではこの二日間の公演が様々な形でリリースされているので、
気になったかたは要チェック!

その前にオフィシャルではコチラも要チェック。
「Live At The Fillmore」

1994年に「In Concert」を基本に曲を増やしてリマスターしたのが
このCDですが、曲のテイクが差し替えていたりと、ファンとしては両方持っておかねばならない一枚。

ドミノスといえば「レイラ」。確かに。でもスタジオ盤だけじゃこの四人のポテンシャルは充分には伝わってはきません。やはりLIVEを聞かないと!
というわけで今回の紙ジャケ化/SHM-CD化は嬉しいですね。未聴の方は是非!

ユニオンで買うとミニチュア帯が貰えます!


↓最後に1970年11月5日のジョニー・キャッシュ・ショーでの一幕。
長い間ブートでしか見れませんでしたが、2007年に無事にオフィシャル化。
でもWEBで手軽に見る事が出来るようになるなんて(下記画像は悪いですが)。
ドミノスの貴重な動く映像です。後半にはカール・パーキンスも。
ビートルズをはじめこの時代のロック・ミュージシャンの憧れの
偉大なロックン・ローラーとの共演にはさずがのエリックも楽しそう!


エリック・クラプトン自伝

2009年02月09日 22時47分34秒 | CREAM/ERIC CLAPTON
ついに2008年4月に日本語翻訳版で発売された
「エリック・クラプトン自伝」

これは必読。

エリック・クラプトンが好きな人の間では、
母との関係や、ジョージ・ハリスンとパティ・ボイド、
麻薬中毒、アルコール中毒、子供の死は知っていると思いますが、
それらのことが本人の口から本当に赤裸々に語られています。

これを読むと本当にクラプトンって口が開いてしまうほどすけこまし野郎だということが分かります(笑)自分が好きな子がいればすぐしちゃう。凄い。でもこれは母が自分を裏切ったことからくる心理的なものや寂しさの裏返しではあるものの、奥さんが居ようが余裕で浮気しちゃう。凄い。そして麻薬にのまれたり、アルコールにおぼれたり、基本的には人間としてすごく「弱い」。でもそこから今に至る復活劇、あるいはその「弱さ」がきっと人を惹きつけているのではないでしょうか。またそれが彼のブルースではないでしょうか。そんな風に改めて思いました。

今来日公演中のジェフ・ベック。彼のことも好きなんですが、ジェフの場合あまり浮いた話がなく、「車好き」くらいしか知らない私はどうも感情移入がし辛く、その部分でもクラプトンと差が出てしまう。プレイは凄いんだけど。

文体も読みやすく何はなくともファンは読むべし。

でもちょっと欲をいえば、上手く時間的な流れが分かり辛く、今語られているのはいつの話か分からなくなることも。



エリック・クラプトン来日間近!

2009年02月06日 10時08分45秒 | CREAM/ERIC CLAPTON
いよいよ2009年2月クラプトン来日します!

自分的にもツェッペリンの音源収集が一段落したこともあり、
クラプトンの方へ感心が向いており、早く見たい!と思ってます。

ちなみにツェッペリンは持ってる公演数300近くあります。
有名音源は全て、音源的にきついものも多数、
決して持ってる全てがベスト音源ではないですが、
今後はゆっくりとアップグレード目指したいと思います。

で、クラプトンですが、
昨日2/5にビトレグで有名なレインボウ社より
福井章彦著による「Eric Clapton-Live File 1」が発売されたりと

色々と周辺も盛り上がっているようなので、
しばらく私もクラプトン・ネタを続けたいと思います。

上記画像は1975年の二回目の日本公演の時の写真。
この時は気まぐれに買った新品のフェンダー・テレキャスターを
全公演で弾いたようですが、髪型、ファッションといい、
もちろんプレイも前年の初来日と時と比べてもびしっと!していて、
非常に好きな年でもあります。

上記の「Live File 1」もこの時の写真ですね。
最初はベレー帽をかぶっていたようです。うん、これも格好良いです。