サイケデリック・ペンタトニック!?

カリメロレコード(架空)の店主の何でもござれの日々の音楽コラム

上半身裸のフルート吹きのおっさん、Herbie Mann。

2008年02月29日 00時19分54秒 | 洋楽
レコード好きなら必ず安箱で目にしているだろう、このジャケット。
私も何度も目にしましたが、どうにもうさんくさい気がしてそのまま箱に戻していましたが、
どうやらジャズ・ロック重要作だということで、中古CDでようやく手にとった次第。

「Herbie Mann/Memphis Underground」

これがもう格好良い!

こういうの聞かず嫌いというんでしょうね。何で早く聞かなかったのか。

というかこれはジャズ・ロックでもなんでもない。ソウル/R&Bである。

それは曲目をみても明らか。

1. Memphis Underground
2. New Orleans
3. Hold On! I'm Comin'
4. Chain of Fools
5. Battle Hymn of the Republic

ホールド・オン・カミンにチェイン・オブ・フールズやってるし!

ただこのアルバムの主旋律をとるのがフルートというだけである。
そしてそこにロックなギターが切り込んでくる、ということで、
ジャズ・ロックな位置づけらしいが、これは刺激的なR&Bといっていいでしょう。

でもそんなジャンルなんて無意味なほど、ノリノリで格好良い。
バックは百戦錬磨のメンフィス軍団。そこにラリー・コリエルとソニー・シャーロックのギター!
完全に同時代のロック勢を意識したチョーキングしまくりのフレーズに悶絶。

意外にマッチしているのが、ロイ・エアーズのヴィブラフォン。
こいうったやかましい音の中にあってもしっかりと主張してる。

そして3曲目のベースは、ミロスラフ・ヴィトウスが弾いてるのだが、
このR&Bのノリノリな大名曲を全く殺さない軽快でグルーヴィーなベースを弾いてます。

そしてどうにもうさんくさいおじさんが主役のハービーマン。
裏にスタジオでの録音風景が写っているのだが、ブースの中で上半身裸で、
さらに凄い顔してフルートを吹いている。

フルートって勝手にお嬢様が吹いてそうなイメージがあるのだが、
どうにもこの写真には笑ってしまう。でも恐らくメンフィス・リズム・セクションの
作り出す素晴らしいグルーヴに熱くなってしまったんでしょうね。
それは音を聞いても分かります、うんうん。

なので、まだ聞いたことのないロックファン、R&Bファン、ジャズファンの皆さん、
是非聞いてみてください。安いし。

それから上半身裸といえば、このアルバム。
またしてもうさんくさい(笑)

「Herbie Mann/PUSH PUSH」

pushhhh.jpg

でもこれはロックファンは絶対に聞かなければならないアルバムであります。
なんてたって、あの全盛期のオールマン・ブラザーズ・バンドのデュアン・オールマンが、
ギターで参加しているから!!!

デュアンはデレク&ザ・ドミノスの「いとしのレイラ」をはじめ、
色々なアルバムに参加していますが、このアルバムは貢献度やデュアン度でも
非常に高いアルバム。

いずれもっと詳しく取り上げたいですが、ここでは紹介にとどめておきます。

エンケンはやっぱりエンケン,森山直太郎と遠藤賢司

2008年02月23日 01時03分49秒 | 邦楽
皆さん見ましたか?

なんとはなしにチャンネルを回すと、
「僕らの音楽」が始まろうとしており、
ふんふん今日は森山直太郎が登場と。

あ~さくらの。森山良子の。で、対談の相手は大竹しのぶ。

ふ~そうね、別のは何やってんのかな~。

とチャンネルを回そうとした瞬間!

画面にエンケンさんが!え?エンケンさん?まさか?
と思いつつもどうやら本当に出るらしいので、こりゃ観なきゃならんと思いその時を待つ。

で歌とゲストとの会話を挟んで、最後の曲にエンケンさん登場!

歌を森山直太郎と分け合う形で、名曲「カレーライス」を演奏!

これが全く持って森山直太郎を圧倒する内容で、思わずニヤリ。
こんな時間にエンケンさんがしっかりとやってくれました!
そして再確認。やはり世界に誇る純音楽家は一人しかいないのだと。
だれも追従など出来っこないと。

ソロも曼荼羅を描く様なサイケな音階使いな内容で、
森山直太郎ファンはついてこれんだろうなぁ、さすがだなぁと思った次第である。

わずか一曲ながらも確実にハートを熱くしてくれた遠藤賢司に感謝!

また是非ライブに足を運びたいと思ってます!

ジャズ・ロックあれやこれや(ゲイリー・バートンにマイケル・ギブスにコロシアム)

2008年02月20日 11時54分21秒 | 洋楽
最近久々に中山康樹/ピーター・バラカン/市川正二の三人による共著
『ジャズ・ロックのおかげです』を読んでいる。

私のジャズロック本と言えば、以前このブログでも紹介したことのある
松井巧氏の『ブリテッィッシュ・ジャズ・ロック』であったが、
最近色々とジャズを聞き進めていくうちに、
ジャズ・サイドからのロックへのアプローチ作品について、
すごく興味が出てきて前に古本で買ってあった『ジャズ・ロックのおかげです』を
取り出した次第である。

私にとってジャズ・ロックと言えば、再三にわたり述べてきたが、
なんといってもジョン・ハイズマンの「コロシアム」。
これを超えるバンドはない!と断言できるバンドである。

コロシアムのようにブリテッィシュ・ジャズ・ロックはどちらかというと、
ロック・サイドからのジャズでのアプローチ(厳密に言えば違うけど)が多い。
これは『ジャズ・ロックのおかげです』の中のピーター・バラカン氏の意見と合致する。

ちなみにピーター・バラカン氏はその本の中でジャズロックな作品を15枚挙げる中で、
最初はバターフィールド・ブルース・バンドの「EAST-WEST」から、
ジミヘン、フランク・ザッパ、ソフトマシーン、サンタナときて、グレイドグル・デッドまで
ジャズロックの範疇に入れており、さすがに私もう~んと思ったが、
外国人の感覚(と言っていいのか分からないが)はさすがに凄いと思った。

さて本著を読み進めていく中で、一枚興味を持ったCDを買ってみた。

61XXZRMZ7HL._AA240_

Gary Burton と Keith Jarrett の名義による1970年のアルバムの全5曲と、
1969年のGary Burton の「Throb」の全9曲を一枚にした2in1仕様のアルバムである。

これが中山氏にいわせれば、「ジャズ・フォーク・ロック」の代表格だそうだが、
まぎれもなくジャズ・ロックと断言していい作品で買って正解であった。
1970年のキース・ジャレットといえば、マイルス・バンドに参加しており、
最近その時期を好んできく私にとってもあの狂った弾き方をする才人が
他でどんなプレイをするのか気になったのが買う動機であった。

GARY BURTON(vib)
KEITH JARRET(p,elp,ss)
SAM BROWN(elg)
STEVE SWALLOW(elb)
BILL GOODWIN(ds)

このメンツによる1970年の作品は5曲中、3曲目を除いて他の4曲がすべて
キース・ジャレットの手によるもので、私は特に5曲目の
「THE RAVEN SPEAKES」がお気に入り。キースのエレキピアノから始まり、
ちょい歪んだグルーヴィーなエレキ・ベースにノリにノッた各面子のソロがあり、
キースはサックスまで披露している。このノリ、正にジャズ・ロック!

このCDの後半は、順番は違うが、前年録音のアルバムが収められている。

こちらは、このようなメンツ。
GARY BURTON(vib)
JERRY HAHN(g)
RICHARD GREENE(vln)
STEVE SWALLOW(elb)
BILL GOODWIN(ds)

リズム隊は同じで鍵盤がおらず、バイオリンのリチャード・グリーンが加わっているのが面白い。
なんでもカントリー/フォーク畑の出身で、ブルース・プロジェクトやマリア・マルダー、
エミルー・ハリスなどの録音に参加しているらしい。
ここからしてジャズではない(笑)

この69年のアルバムも70年のアルバムに負けず劣らず良いのだが、
ここでは作曲のクレジットに注目したい。

全9曲中、ベースのSTEVE SWALLOW によるペンが3曲、ギターのJERRY が一曲、
DAVID PRITCHARDなる人の曲が一曲、残りの一番多い曲がMICHAEL GIBBSである。

ん~!マイケル・ギブスと言えば、あの「タングルウッド'63」で有名な?!

61TAV5JM2SL._AA240_

よくよく調べてみると、やはり同一人物でした。

どうやらゲイリー・バートンとマイケル・ギブスはバークリー音楽大学で一緒だったらしい!
そういう縁ももあっただろう、ゲイリーは早くからマイケル・ギブスの曲を取り上げていたようだ。

そのマイケル・ギブスのジャケも素晴らしいジャズ・ロックの名盤「TANGLEWOOD '63」は、
1970年録音の1971年発表の2作目のリーダー・アルバム。
ヘンリー・ロウザーやクリス・スペンディング、ジョン・マーシャルなどなど、
ブリティッシュ・ジャズ/ロックの面々が参加したアルバムで、
タイトル曲は特に有名。
(どうも渡辺貞夫の「パストラル」にも似ているような)牧歌的な曲ではあるが、
各楽器のアンサンブルや瑞々しいソロがなんとも言えず格好良い。
これもジャズ・ロック名盤!

さてさて「TANGLEWOOD '63」と言えば、コロシアムで有名!

41WV22ZQ9DL._AA240_

もちろんこのアルバムは、オリジナル・ラインナップ(厳密にいうとメンバー変わってますが)による、
唯一のライブ盤にして、オリジナル・コロシアムのラスト作にあたる4作目。
クリス・ファーロウのボーカルがなんとも言えず強力で、
その他技術では同時代のミュージシャンの中でも最高レベルのメンバーの
丁々発止のやり取りも凄まじい名盤。

この中でマイケル・ギブスの「タングルウッド'63」が同じ曲ながらも
全然違うバージョンで収められている(発表の年も同じく1971年)。
聞き分けも面白いです。
どうやら初演はゲイリー・バートンらしく、そっちも聞いてみたいです。

というわけで、なんだかんだで結局繋がってしまった「ジャズ・ロック」。

こうして私はどんどん深い森へと足を突っ込んでいくのである(笑)


熱い!ジョー・ヘンダーソン・イン・ジャパン

2008年02月14日 10時21分29秒 | 邦楽
ジョー・ヘンダーソンの1971年の日本と言えば、
日野皓正、峰厚介、菊池雅章らとのコンサートのLPが有名。

『日野皓正、菊池雅章、ジョー・ヘンダーソン/イン・コンサート』

1971年の8月5日に都市センターホールでのコンサートを音盤化したもので、
ラインナップはこちら。 

ジョー・ヘンダーソン:Tenor Sax
日野皓正:Trumpet
菊池雅章:Piano, Electric Piano
峰厚介 :Soprano & Alto Sax
鈴木良雄 :Bass
村上寛 :Drum
中村よしゆき :Drums

で、曲目はこちら。

1.Sunrise in Tokyo 12:26
2.So What 11:40
3.Get Magic Again 19:54 

このアルバムは非常に好きで、大御所帯で繰り広げられるパフォーマンスは圧巻。
(おいおい触れたいです)

で、ようやく本題ですが、遅ればせながら最近その存在知ったアルバムがこれ。
『ジョー・ヘンダーソン/JOE HENDERSON IN JAPAN』

クレジットによると前述のコンサートの前日の1971年8月4日に、
東京のジャンク・クラブでの録音盤です。

メンバーは、
ジョー・ヘンダーソン:TENOR SAX
市川秀男:ELECTRIC PIANO
稲葉国光:BASS
日野元彦:DRUM    の四人編成。

曲目はこちら。
1.'ROUND MIDNIGHT 12:35
2.OUT'N'IN 9:03
3.BLUE BOSSA 8:25
4.JUNK BLUES 14:46

最近このアルバムを購入してからかなり気に入ってます。
大御所帯による演奏もいいですが、恐らく小さい箱であったろうジャンク・クラブの
熱気が直に伝わってくるようで、かなり熱いです。
観客の「イェー」や「ヒュー」といった声も聞こえてきます。

なによりジョー・ヘンダーソンの熱いサックスが、当たり前ですが
大きくフューチャーされており、その力強さに圧倒されます。
そしていかにも70年代な香りがするエレクトリック・ピアノの音色、
バカにしておりません、大好きなんです。稲葉国光の的確なベースに、
なによりも日野元彦のドラミングが凄い。

私は日野元彦が大好きで、こんなに凄いドラマーは世界を見てもいないと思っている一人で、
クレジットだけで買ってしまったりするのだが、このアルバムでも
怒涛のドラミングを披露しています。

お気に入りは、3曲目と4曲目。
3曲目はスタンダードものながら、かなりブルージーな感じにスウィングしており、
各人のプレイも良いです。
そして4曲目。クレジットはJOE HENDERSONとなっておりますが、
ジャンク・クラブでの演奏で、「JUNK BLUES」と名付けられているところをみると、
当日の即興であったと思われますが(あくまでも推測)、
各人のソロもたっぷりとフューチャーされてます。

最初に早いベースのDの音の連続から始まり、
そこにこれまた細かいリズムで切り込んでくる日野元彦のドラミングが入り、
それからようやくジョー・ヘンダーソンのブロウが始まるときには「ああ!」と
その格好良さに熱い思いがこみ上げてきます。

さらに私が気に入ったのはこのジャケット。
一部には(大半か?)、ダサイと評判らしいですが、
そんなのは他人の世迷言であって、個人的にはかなり格好良いジャケ。
上半身裸で、ストライプのベルボトムをはいてる様は、
いかにも70年代をしていて格好良いです。

そして意味不明な横の線に、
所狭しと並んでいるカタカナでの「ジョー・ヘンダーソン」(笑)
これが外国でも当時店頭に並んでいたかを想像するに、
きっと奇妙に思ったに違いないジャケット。
そういうことも含めて格好良い。
出来ればこのジャケットはやはりLPで欲しいと思う。


私は普通にCDショップの輸入盤で購入しましたが、
amazonだと大分安く買えるようなので、気になった方は是非!

松田優作と舘ひろしとライオンと

2008年02月12日 00時33分49秒 | 邦楽
菊地雅章が音楽を担当した「ヘアピン・サーカス」が
何と渋谷の映画館で上映されるということを最近知ったのだが、
(詳しくはこちら
 http://www.cinemavera.com/index.html

そこで面白そうな映画がやっていたので、観て来ました。

その名も「暴力教室」。

シネマヴェーラのHPから内容を引用させていただく。

「暴力教室」

公開:1976年

監督:岡本明久

主演:松田優作、舘ひろし、山本由香利、安西マリア、村上一海、佐藤秀光、玉川雅己、渡辺和裕

校内暴力が横行する私立高校にかつて自分もワルであった新任教師・溝口が赴任する。早々に喜多条が率いる不良グループ・クールスと対立する。さらに学校側は体育会の生徒を利用し、学内の汚職を暴こうとした女教師と溝口の妹を強姦させ…。映画初主演の松田優作が腐蝕した学園に一人で喧嘩状を叩きつける溝口を熱演!!


単に松田優作だし面白そうだなぁと思って行ったら大間違い。

「面白い」どころではなく、すんごく!面白かった!

まず後から知ったのだが、これが舘ひろしのデビュー作で、
クールスのメンバーもまるまる参加していること。
しかもみんな高校生の悪の役なのだが、
どう考えたってジェームス藤木の高校生役は無理がある(笑)

ストーリーにしても短い時間の中に色々と詰め込みすぎ
(不良、レイプ、シンナー、汚職などなど)で、
ツッコミどころも満載なのだが、
見終わった後は思わずニンマリしてしまう快作である。

とにかく本作が映画初主演作という松田優作と、
本作が映画デビュー作という舘ひろし、そして1976年という年。
全てが絶妙にマッチしており、ものすごく面白かった。

てか二人とも格好良過ぎ。男から見ても惚れ惚れしてしまう。
タイプは違うが、筋が通った男の中の男である。

DVD化もされているみたいなので、未見の方は是非。
音楽ファンは、菊池俊輔によるサウンドトラックも必聴。
冒頭からグルーヴィーなワウが鳴り響き、ワクワクしちゃいます。


この日は久々の渋谷ということもあり、
レコファンやJIROで最近はまっているジャズをチェックしつつ、
そのまま老舗喫茶の「ライオン」へ。

ここはクラシック喫茶で、席がスピーカーへ向かって並べられており、
私語も厳禁とは言わないが、こそこそ話をしなければならない昔ながらの喫茶店。
初めて来ましたが、すごく好きです。こういうところ。

ライオンではアイスコーヒーを注文し、
レコファンでゲットした1973年のスイングジャーナルで当時の熱いジャズをチェックしたり、
その日観た映画に思いを馳せたりして時を過ごしました。

帰り道では地元の古本屋で水木しげる氏の「神秘家列伝」をまとめてGET!

知的好奇心の満足度も高い一日でした!

MILES DAVISの音源

2008年02月08日 02時28分26秒 | 洋楽
2004年に公式についに全貌が明らかになった1970年のワイト島での演奏。
DVD『マイルス・エレクトリック~パフォーマンス・アット・ザ・アイル・オブ・ワイト』

このDVDを先日見直していったら、自分の中での波が来てしまったようで、
無性にこの時期の音源を聞きたくて聞きたくてたまらなくなっていた時に、
出てました、こんなのが。

『MILES DAVIS/CBS CONVENTION 1970』

ワイト島が8月の29日の演奏に対して、
この音源は8月2日と8月18日の演奏が収められています。


CBS Records Convention, August 2, 1970

01. Directions
02. Bitches Brew
03. The Mask
04. Spanish Key

Steve Grossman - saxophone
Chick Corea - electric piano
Miles Davis - trumpet
Jack DeJohnette - drums
Dave Holland - bass
Keith Jarrett - organ
Airto Moreira - percussion

Tanglewood, Lenox, MA, August 18, 1970

05. Directions
06. Bitches Brew
07. The Mask
08. It's About That Time
09. Sanctuary
10. Spanish Key
11. The Theme
12. Miles Runs the Voodoo Down

Miles Davis - trumpet
Gary Bartz - soprano and alto sax
Chick Corea - electric piano
Keith Jarrett - organ, electric piano
Dave Holland - electric and acoustic bass
Jack DeJohnette - drums
Airto Moriera - percussion

一部ではオーディエンス録音となっているようですが、
VAN HALENが表紙のbeatlegでは、BILL GRAHAM所有の秘蔵音源でサウンドボード音源らしい。

定かではないが、一聴しただけではオーディエンスぽっくはなく、
オフィシャルと同等のレベルで聞けるのでサウンドボードなのかも知れない。

ちなみにこれもbeatlegからの拝借だが、
8/2の音源はスティーブ・グロスマン最後のギグで、
8/18の方は、ゲイリー・バーツ加入後初のギグのようだ。
この二人の違いを楽しむのにも最適である。

ワイト島と時期も同じ月ということで、非常に近く、内容も期待以上。

完全にジャズ・ロックしていて、今の自分の気分にぴったり。
70年代の電化マイルス最高です!!!

いわゆるマイルスのブートは始めて買ったのですが、
これはもうはまってしまうかも知れない(笑)

ちなみにCDのクレジットには誤りがあるそうなのですが、
そのままNET上のものをコピペしています。
神経質な方はごめんなさいね。

忌野清志郎・復活!

2008年02月07日 02時21分49秒 | 邦楽
みなさん、見ましたか?2/6のNHS総合の「SONGS」!

私はたまたまチャンネルを合わせていたら、
やっていたというクチですが、見ることが出来て本当に良かったです!

そこにはガンを克服し、戻ってきた元気いっぱいなキヨシローがいました。

それでこそのキヨシロー!

おそらく多くの人が逆に彼に元気をもらったのではないでしょうか?

この番組、カムバック・ステージとして語り継がれることでしょう!

スローバラードが聴けて本当に良かった!

■セットリスト
1.雨あがりの夜空に
2.スローバラード
3.毎日がブランニューディ
4.誇り高く生きよう
5.JUMP

バックの面子も昔からの面子で、
皆さん第一線で活躍中のミュージシャンばかりで、
演奏にも釘付けになってしまいました!

■忌野清志郎&NICE MIDDLE with NEW BLUE DAY HORNS

【NICE MIDDLE】
(G.)三宅伸治
(B.)中村キタロー
(Key.)厚見玲衣
(Dr.)江川ゲンタ

【NEW BLUE DAY HORNS】
(A.Sax)梅津和時
(T.Sax)片山広明
(Tp.)渡辺隆雄


個人的な思い出を話すと、一度だけなんですが生で見たことがあり、
いたく感動した思い出があり、今でも鮮明に覚えてます。

それはゴールデン・カップスの再結成ライブの渋谷公会堂での一幕で、
カップスのDVD「ワン・モア・タイム」(一家に一枚の名作!)の中にも
収録されているので、ご存知の方も多いかも知れませんが、
あの時が初めての生キヨシローでした。

とにかく登場した瞬間に、その場の雰囲気をガラリと変えてしまう、
忌野清志郎の空間に変えてしまう、その力はやはり只者ではないです。
まさしく「KING」!キング・オブ・ロック!

今後は完全復活祭と称し、武道館を筆頭にLIVE活動が再開されるようです。
体に気をつけて、いつまでも日本のロックの至宝として輝き続けていただきたいと、一ファンとして思っております。

曽我部恵一ランデヴーバンド@九段会館

2008年02月03日 18時47分52秒 | 邦楽
先日、ウイルス性の腸炎にかかってしまい、
折角のこの土日をほとんど床に臥せて過ごしております雪の日の一日。

今日は一月の終わりの素敵なライブを思い出して、
このブログを更新することにします。

タイトルにもあるように、一月の30日水曜日に、
曽我部恵一ランデヴーバンドのコンサートが九段会館にて催されました。

ランデヴーバンドとは、'07年の12月に『おはよう』をリリースした
ドラムレスのアコースティック主体のバンド。

曽我部さんのアコースティック・ギターに、もう一本箱ものギター、
ピアノ、ウッドベース、サックスの編成で、
今回のライヴでは各地でエレキギターにあの木暮さんが参加して、
その絶妙なサポートで盛り上げてくれました。

今回のコンサートは、事前に『サニーデイ・サービスの
アルバム「サニーデイ・サービス」を全曲弾き語りで演奏する』という
ことが事前に告知されており、是が非でも行きたかった。

サニーデイ・サービスと言えば、リアルタイムで聞いたのは
遅ればせながら「MUGEN」からだったが、大学に入ってから友人に借りた
「サニーデイ・サービス」を聞いて、それをカセットにダビングし(懐かしい)、
繰り返しきいたものでした。

高校時代には洋楽の古いロックばかりを聞いて、高校の後半から浪人時代に、
ひたすらニューロックや日本のロック/フォークを聞きまくって、
リアルタイムの音楽はほぼ聴いていなかった私は、
大学に入ってきいたサニーデイの雰囲気に、60~70代の音楽に近いものを感じ、
こんなバンドが今いるんだ!と新鮮な感じがしたのをよく覚えている。

それこそ現代のはっぴいえんどと言われたのも、うなづける話だった。

それで聞いた順番や思い入れから彼らの好きなアルバムは、
「サニーデイサービス」と「MUGEN」の2枚な私が、
昨年末に10周年記念で「サニーデイサービスを弾き語りで」と知った私は、
もうこれは行くしかないと思ったわけです。

一月三十日の当日は、ふらっと一人でおもむろにあらわれた曽我部さんが、
第一部で「サニーデイサービス」を演奏する旨を伝えて、
一曲目「baby blue」を演奏し始める。

そして時折MCをはさみながら、「朝」「NOW」「枯葉」「虹の午後に」と
CDの曲順にたんたんと進んでいく。

急に大学の時にずっと聞いてたあの頃なんかを思い出したりして、
ぐっと来るもののあった。(実は席が指定のコンサートで暖かいこともあり、
ちょっとウトウトしてしまったのも本当ですが・・・)

回りも事前に「サニーデイサービス弾き語り」ということを知ってやってきたと
思われる20代後半からその上の世代と思しき方が多く中には赤ちゃんを連れている方もいた。

CDで最後の「bye bye blackbird」まであっという間に過ぎてしまい、
改めてその内容の良さ最確認するとともに、若干声がつらそうな曽我部さんに
10年の歳月を感じ嬉しくもあり寂しくもあり、とその時は思ったのだが、
実はより感動したのが第2部のランデヴーバンドの演奏で、
しばらく曽我部バンドでのロックロックした曽我部さんしか聞いてこなかったが、
じっくりとアコースティックなバンドで聞かせる編成でのコンサートは、
なんと胸にきたことか!九段会館という古い建物の雰囲気とも相成り、
本当に素敵なコンサートでした。

最近は本当に多作な曽我部さんですが、このアルバムはアコースティックな温もりもあり冬に聞きたいアルバム。個人的にはジャズっぽい雰囲気の4曲目「太陽のある風景」が特に格好よく、ライブでも木暮さんのちょい歪んだギターソロが抜群に映えていた。

CDでは娘のハルコちゃんとデュエットしている「雨の日の子供たちの組曲」では、
残念ながらハルコちゃんはあらわれなかったものの、客席からデュエットを募ったりと非常に和気あいあいとした雰囲気。

ライブでは毎度おなじみのMCも含め盛り上がる「テレフォン・ラブ」も
しっとりとしたアコースティック編成で演奏。
何回ものアンコールの末の最後の曲ではサニーデイの「24時のブルース」で
締めくくり大団円で終了。

帰りは神保町の「さぼおうる」で久々のスパゲティを食し家路に着きました。

2008年初頭の良い思い出です。