飄(つむじ風)

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不思議な少年!! その106

2011-10-25 11:56:39 | 物語

イエス教訓中誠実をほめ偽善をいましむ。聖気に背く罪について語る!! 


 『無花果の譬え』は聖書では、実に難しい。分かる人がいれば教えてほしい位だ。 

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<記事に無関係-竹田城跡

 

 マタイ伝にはこうある。

2:マタイによる福音書 / 21章 19節   
そして、道のかたわらに一本のいちじくの木があるのを見て、そこに行かれたが、ただ葉のほかは何も見当らなかった。そこでその木にむかって、「今から後いつまでも、おまえには実がならないように」と言われた。すると、いちじくの木はたちまち枯れた。

3:マタイによる福音書 / 21章 20節   
弟子たちはこれを見て、驚いて言った、「いちじくがどうして、こうすぐに枯れたのでしょう」。

4:マタイによる福音書 / 21章 21節   
イエスは答えて言われた、「よく聞いておくがよい。もしあなたがたが信じて疑わないならば、このいちじくにあったようなことが、できるばかりでなく、この山にむかって、動き出して海の中にはいれと言っても、そのとおりになるであろう。



 それに引き換え、この『物語』の譬えは、明白であろう。まあ、前後があるので、分かりにくいのは当然だが、それでもやっぱり、ちょっと分かりにくい。


 人生は自由である。自由意思に委ねられている。ところが、真理に生き抜くことは難しい。


 時に、恨み、妬み、嫉み、喜怒哀楽の内に様々な悩みを抱える。その内に病や挫折の憂き目を見ることになる。それらは葉であり、実であろう。原因と結果は法則であるから、容赦はない。


 その時、イエスが何を語ったかは知らないが、無花果は一瞬にして、葉を落とし、実は枯れたのである。そして、燦々と注ぐ太陽の光を受け入れることが可能となった。


 太陽とは万物の生長の源だ。太陽を塞がれると枯れる。葉、実が枯れるばかりではない。無花果の木そのものも朽ち果てる。


 それを譬えている。魂の源は『神の光』であろう。それを閉ざすのは、間違った自由意思の行使による。最大の原因は偽善であるとイエスは言う。


 時に、生い茂った無用な葉、実を祓う必要がある。それには時節がある。


 そのために、所謂、救世主(キリスト)が下生するのであろう。

 

多数の裕福な婦人たちの後援の下にキリスト者盛んな伝道旅行をする。イエス教訓中誠実をほめ偽善をいましむ。聖気に背く罪について語る。


 さて、裕福でガリラヤのほかの町々に住んでいた多数の婦人たちは、イエスと十二弟子が、外国から来た教師たちと共に、自分たちの地方に来て、教えまた病気をいやしてくれるように懇願した。


 これを所望していた人々のなかには、イエスの語った聖言(みことば)によって追い出された七つの宿なき悪霊にとりつかれたマグダラのマリヤ、

カイザリヤ・ピリピでの莫大な財産家なるスザンナ、

ヘロデの家令クーザの妻ヨハンナ、

ツロの海辺から来たラケル、

その他ヨルダン川や、ガリラヤの海のかなたから来た婦人たちもいた。


 彼らは十分な資産を提供してくれたから、二十一人の男が出かけた。彼らはキリストの福音を伝え、信仰を告白し多くの人々にバプテスマをほどこし、病人をいやし死人を生きかえらせた。


 イエスは朝早くから日の暮れるまで、また夜おそくまで働き教えて、食事する暇もなかった。友人たちはびっくりしてからだがよわりはせぬかと心配し、彼を押えて無理にも引っぱって行つてやすませようとした。


 しかしイエスは人々を叱らずに言った、「あなたがたは神が天使に命じてわたしを守って下さること、また、彼らがわたしをしっかり守って、困らぬようにすると言うことなどを読まなかったか。


 人々よ、わたしはあなたがたに告げる、これほど心配して待っている群衆、わたしが力を注いでいる間は、わたしは神の両腕に抱かれて休息(やす)んでいることが分かる。神に祝せられた使者たちは生命のパンをわたしに持って来る。


 人の一生には潮時(しおどき)がある。これらの人々は喜んで真理を受けようとして居り、今が彼らの好機であり、今がわれらの好機である。われらの出来る間に教えなければ潮は退いてしまう。


 彼らは二度と気にとめなくなるかも知れない。そうすれば一体誰がその罪を負うべきか。」


 こうしてイエスは教えたりいやしたりした。


 群衆のなかには、さまざまな異なった思想の人々がいた。イエスの言ったことについて意見がまちまちであった。或る人々は彼に神を見てこれをおがもうとし、ほかの人々は彼を地獄の悪魔と見て穴に投げ入れたかった。


 また或る人は熱心に二重生活を送ろう試みていた。丁度自分の居る地色によって自分の色を変える守居(やもり)のように。このような人々はどんな拠(よ)りどころないから、臨機応変に都合のよいように、味方ともなり敵ともなった。


 そこでイエスは言った、「人は誰でも同時に二人の主人に仕えることは出来ない。同時に味方となり敵にもなることが出来ない。人はすべて盛んになるか衰えるか、建てているか破っているかである。


 大切な穀物を集めていなければ投げ捨てていることになる。


 人の気に入ろうとして、或は味方のようになったり敵のように見せかけたりする者は臆病者である。あなたがた、人々よ、思想のなかで自分を欺いてはならぬ。あなたの心は知られている。


 偽善が魂をそこなうことは、確かにベルゼブルの悪鬼のようなものである。正直な悪人は不正直な信心家以上に、魂の保護者から能く思われている。


 もし人の子を呪いたいなら、声高く呪うがよい。呪いは内なる人の毒であって、呪いを抱いて呑みくだせば、それは決して消化せずに、あなたの魂のあらゆる極微分子までも毒してしまう。


 もし人の子に対して罪を犯すなら、あなたがたは赦され、あなたがたの罪は親切と愛の行いで清められよう。


 しかし、もし聖気があなたがたのために生命の戸を開く時に、これを無視して罪を犯すなら、また、聖気があなたがたの心に愛の光を注ぎ、神の火をもって、これを清めようとする時に、魂の窓を閉じてしまうなら、あなたがたの罪は現世においても来世においても、消えぬであろう。


 好機は二度と来ないから、幾時代かめぐり来るまで待たねばならぬ。


 その時になって、聖気は再びあなたがたの生命の火に息を吹きかけて、焔々(えんえん)たる火に煽(あお)り立てるであろう。そうすれば、聖気は再び戸を開くから、あなたがたはこれを迎え入れていつまでも親しく食事を共にすることも出来ようが、若しそうでなければ、つい幾度もこれを軽んずることになろう。


 あなたがたイスラエル人よ、今こそあなたがたの好機である。あなたがたの生命の木は見かけだけの木で、葉は豊かにしげり、枝は実でたわわに垂れている。


 見よ、あなたがたの言葉は葉、あなたがたの行為は実である。人々があなたがたの生命の木の林檎(りんご)をもぎとって見たが、全く苦(にが)くて、芯まで虫が喰っている。葉や無用の実が一杯ついているあの道端の無花果(いちじく)を見よ。」


 それからイエスは自然物の霊が分かる一言を発した。すると見よ、無花果は枯葉のかたまりとなった。


 その時イエスはまた言った、「見よ、神は聖言(みことば)を語り給う。そうすれば、あなたがたは日幕れに立っている一本の無花果の木である。ガリラヤ人よ、おそすぎぬうちに、剪定者を呼んで、あなたがたの無用な枝や、見かけ倒しの葉を切りとらせて、日光の当るようにせよ。


 太陽は生命である。あなたがたの無用なものを価値あるものにすることが出来る。あなたがたの生命の木は良い。しかしこれを長いこと自我の露(つゆ)や、肉欲の霧で育てて、日光をさえぎってしまった。


 人々よ、あなたがたに言う。あなたがたの語るすべてのつまらぬ言葉、いやしい行為に対してあなたがたは神に申し開きをしなければならぬ。


 

【宝瓶宮福音書:栗原 基訳】            


第十六部 イエスのキリスト者奉仕の二年目 

第百五章 多数の裕福な婦人たちの後援の下にキリスト者盛んな伝道旅行をする。イエス教訓中誠実をほめ偽善をいましむ。聖気に背く罪について語る。


1)さて、裕福でガリラヤのほかの町々に住んでいた多数の婦人たちは、イエスと十二弟子が、外国から来た教師たちと共に、自分たちの地方に来て、教えまた病気をいやしてくれるように懇願した。

2)これを所望していた人々のなかには、イエスの語った聖言(みことば)によって追い出された七つの宿なき悪霊にとりつかれたマグダラのマリヤ、

3)カイザリヤ・ピリピでの莫大な財産家なるスザンナ、

4)ヘロデの家令クーザの妻ヨハンナ、

5)ツロの海辺から来たラケル、

6)その他ヨルダン川や、ガリラヤの海のかなたから来た婦人たちもいた。

7)彼らは十分な資産を提供してくれたから、二十一人の男が出かけた。

8)彼らはキリストの福音を伝え、信仰を告白し多くの人々にバプテスマをほどこし、病人をいやし死人を生きかえらせた。

9)イエスは朝早くから日の暮れるまで、また夜おそくまで働き教えて、食事する暇もなかった。

10)友人たちはびっくりしてからだがよわりはせぬかと心配し、彼を押えて無理にも引っぱって行つてやすませようとした。

11)しかしイエスは人々を叱らずに言った、「あなたがたは神が天使に命じてわたしを守って下さること、また、

12)彼らがわたしをしっかり守って、困らぬようにすると言うことなどを読まなかったか。

13)人々よ、わたしはあなたがたに告げる、これほど心配して待っている群衆、わたしが力を注いでいる間は、わたしは神の両腕に抱かれて休息(やす)んでいることが分かる。

14)神に祝せられた使者たちは生命のパンをわたしに持って来る。

15)人の一生には潮時(しおどき)がある。

16)これらの人々は喜んで真理を受けようとして居り、今が彼らの好機であり、今がわれらの好機である。

17)われらの出来る間に教えなければ潮は退いてしまう。

18)彼らは二度と気にとめなくなるかも知れない。そうすれば一体誰がその罪を負うべきか。」

19)こうしてイエスは教えたりいやしたりした。

20)群衆のなかには、さまざまな異なった思想の人々がいた。イエスの言ったことについて意見がまちまちであった。

21)或る人々は彼に神を見てこれをおがもうとし、ほかの人々は彼を地獄の悪魔と見て穴に投げ入れたかった。

22)また或る人は熱心に二重生活を送ろう試みていた。丁度自分の居る地色によって自分の色を変える守居(やもり)のように。

23)このような人々はどんな拠(よ)りどころないから、臨機応変に都合のよいように、味方ともなり敵ともなった。

24)そこでイエスは言った、「人は誰でも同時に二人の主人に仕えることは出来ない。同時に味方となり敵にもなることが出来ない。

25)人はすべて盛んになるか衰えるか、建てているか破っているかである。

26)大切な穀物を集めていなければ投げ捨てていることになる。

27)人の気に入ろうとして、或は味方のようになったり敵のように見せかけたりする者は臆病者である。

28)あなたがた、人々よ、思想のなかで自分を欺いてはならぬ。あなたの心は知られている。

29)偽善が魂をそこなうことは、確かにベルゼブルの悪鬼のようなものである。正直な悪人は不正直な信心家以上に、魂の保護者から能く思われている。

30)もし人の子を呪いたいなら、声高く呪うがよい。

31)呪いは内なる人の毒であって、呪いを抱いて呑みくだせば、それは決して消化せずに、あなたの魂のあらゆる極微分子までも毒してしまう。

32)もし人の子に対して罪を犯すなら、あなたがたは赦され、あなたがたの罪は親切と愛の行いで清められよう。

33)しかし、もし聖気があなたがたのために生命の戸を開く時に、これを無視して罪を犯すなら、

34)また、聖気があなたがたの心に愛の光を注ぎ、神の火をもって、これを清めようとする時に、魂の窓を閉じてしまうなら、

35)あなたがたの罪は現世においても来世においても、消えぬであろう。

36)好機は二度と来ないから、幾時代かめぐり来るまで待たねばならぬ。

37)その時になって、聖気は再びあなたがたの生命の火に息を吹きかけて、焔々(えんえん)たる火に煽(あお)り立てるであろう。

38)そうすれば、聖気は再び戸を開くから、あなたがたはこれを迎え入れていつまでも親しく食事を共にすることも出来ようが、若しそうでなければ、つい幾度もこれを軽んずることになろう。

39)あなたがたイスラエル人よ、今こそあなたがたの好機である。

40)あなたがたの生命の木は見かけだけの木で、葉は豊かにしげり、枝は実でたわわに垂れている。

41)見よ、あなたがたの言葉は葉、あなたがたの行為は実である。

42)人々があなたがたの生命の木の林檎(りんご)をもぎとって見たが、全く苦(にが)くて、芯まで虫が喰っている。

43)葉や無用の実が一杯ついているあの道端の無花果(いちじく)を見よ。」

44)それからイエスは自然物の霊が分かる一言を発した。すると見よ、無花果は枯葉のかたまりとなった。

45)その時イエスはまた言った、「見よ、神は聖言(みことば)を語り給う。そうすれば、あなたがたは日幕れに立っている一本の無花果の木である。

46)ガリラヤ人よ、おそすぎぬうちに、剪定者を呼んで、あなたがたの無用な枝や、見かけ倒しの葉を切りとらせて、日光の当るようにせよ。

47)太陽は生命である。あなたがたの無用なものを価値あるものにすることが出来る。

48)あなたがたの生命の木は良い。しかしこれを長いこと自我の露(つゆ)や、肉欲の霧で育てて、日光をさえぎってしまった。

49)人々よ、あなたがたに言う。あなたがたの語るすべてのつまらぬ言葉、いやしい行為に対してあなたがたは神に申し開きをしなければならぬ。

 

【原文:The Aquarian Gospel of Jesus by Levi H. Dowling  


SECTION XVI

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The Second Annual Epoch of the Christine Ministry of Jesus

 

CHAPTER 105

Under the patronage of a number of wealthy women, the Christines make a grand missionary tour. In his teaching, Jesus lauds sincerity and rebukes hypocrisy. He speaks concerning the sin against the Holy Breath.

NOW, many women who possessed much wealth, and abode in other towns of Galilee, implored that Jesus and the twelve, together with the masters from the foreign lands, would thither go and preach and heal.
2) Among these anxious ones were Mary Magdalene, who was obsessed by seven homeless spirits of the air, which had been driven out by the Omnific Word which Jesus spoke;
3) Susanna, who owned vast estates at Caesarea-Philippi;
4) Johanna, wife of Chuza, one of Herod's court;
5) And Rachel from the coast of Tyre;
6) And others from beyond the Jordan and the sea of Galilee.
7) And they provided ample means and three times seven men went forth.
8) They preached the gospel of the Christ, and they baptized the multitudes who made confession of their faith; they healed the sick and raised the dead.
9) And Jesus wrought and taught from early morn until the day had gone, and then into the night, he did not stop to eat.
10) His friends became alarmed lest he should fail from loss of strength, and they laid hold of him and would, by force, have taken him away to a place of rest.
11) But he rebuked them not; he said,
Have you not read that God will give his angels charge concerning me?
12) That they would hold me fast and suffer not that I should come to want?
13) I tell you, men, while I am giving out my strength unto these anxious, waiting throngs I find myself at rest within the arms of God,
14) Whose blessed messengers bring down to me the bread of life.
15) There is a tide just once in human life.
16) These people now are willing to receive the truth; their opportunity is now; our opportunity is now,
17) And if we do not teach them while we may, the tide will ebb;
18) They may not care again to hear the truth; then tell me, Who will bear the guilt?
19) And so he taught and healed.
20) Among the multitudes were men of every shade of thought. They were divided in their views concerning everything that Jesus said.
21) Some saw in him a God, and would have worshipped him; and others saw in him a devil of the nether world and would have cast him in a pit.
22) And some were trying hard to lead a double life; like little lions of the ground that take upon themselves the color of the thing they rest upon.
23) These people without anchorage of any sort, are friends or foes as seemed to serve them best.
24) And Jesus said,
No man can serve two masters at a time. No man can be a friend and foe at once.
25) All men are rising up, or sinking down; are building up, or tearing down.
26) If you are gathering not the precious grain, then you are throwing it away.
27) He is a coward who would feign to be a friend, or foe, to please another man.
28) You men, do not deceive yourselves in thought; your hearts are known;
29) Hypocrisy will blight a soul as surely as the breath of Beelzebub. An honest evil man is more esteemed by guardians of the soul than a dishonest pious man.
30) If you would curse the son of man, just curse him out aloud.
31) A curse is poison to the inner man, and if you hold and swallow down a curse it never will digest; lo, it will poison every atom of your soul.
32) And if you sin against a son of man, you may be pardoned and your guilt be cleansed by acts of kindness and of love;
33) But if you sin against the Holy Breath by disregarding her when she would open up the doors of life for you;
34) By closing up the windows of the soul when she would pour the light of love into your hearts, and cleanse them with the fires of God;
35) Your guilt shall not be blotted out in this, nor in the life to come.
36) An opportunity has gone to come no more, and you must wait until the ages roll again.
37) Then will the Holy Breath again breathe on your fires of life, and fan them to a living flame.
38) Then she will open up the doors again, and you may let her in to sup with you for evermore, or you may slight her once again, and then again.
39) You men of Israel, your opportunity is now.
40) Your tree of life is an illusive tree; it has a generous crop of leaves; its boughs hang low with fruit.
41) Behold, your words are leaves; your deeds the fruit.
42) Behold, for men have plucked the apples of your tree of life, and found them full of bitterness; and worms have eaten to the core.
43) Behold that fig tree by the way so full of leaves and worthless fruit!
44) Then Jesus spoke a word that nature spirits know, and lo, the fig tree stood a mass of withered leaves.
45) And then he spoke again,
Behold, for God will speak the Word, and you will stand a withered fig tree in the setting sun.
46) You men of Galilee, send forth and call the pruner in before it is too late, and let him prune away your worthless branches and illusive leaves, and let the sunshine in.
47) The sun is life, and it can change your worthlessness to worth.
48) Your tree of life is good; but you have nurtured it so long with dews of self, and mists of carnal things that you have shut the sunshine out.
49) I tell you, men, that you must give account to God for every idle word you speak and every evil deed you do.

 【続く】