地引き網も人手不足!!
農作業ならぬ、漁作業に農機具(漁機具)が大活躍!!
当人たちには、当たり前の事だろうが、旅人にとっては目をむく春の珍事に見えた。
のどかな春の日差しに唆されて、ふと浜辺に出た。そこには太平洋を一望に眺めるまぶしい砂浜があった。古びた木造船は一艘、打ち捨てられたようにぽつんとあった。
ふと、目を横にやると浜辺に似つかわしくない耕耘機(こううんき)が一台。いや、二台、三台......。そこに幾人かの人の群れ。いずれも海面を眺めながら、一服か、談笑の体。
何をしているのだろう? 近づいた。 耕耘機が呻っている。動いてはいない。一人は真剣にオペレーターを務めている。その他の者は、綱をのんびりとたぐり寄せている。傍目にはのんびりと見える。春の日差しの所為である。
その綱の先は、深く太平洋に引き込まれている。ん? 辺りを見るともう一グループが、少し離れたところで、同じ作業をしている。『!』 沖合をよく見ると、同じく綱が一直線に太平洋に潜っている。その頂点の辺り幽かに黄色いブイらしきものが見える。
分かった! これは、地引き網の引き上げ作業だ。現代の地引き網の引き上げだ。それにしても、静かだ。黙々と、只、耕耘機の呻る音が波間に響いている。
しばらくの時間が経った。
その他の耕耘機の動きが慌ただしくなった。彼方此方から、人の数が増した。いつの間にか浜辺は、人だかりとなった。
網が上がってきた。
結構大漁だ。アジを中心に様々な魚で重そうだ。タイもいる。ヒラメもいる。あっ鮫もいる。名も知らぬへんてこな魚もいる。かごが投げ込まれる。網バケットが差し込まれる。ポンプを積んだ別の耕耘機が急行した。海水がかけられる。元気よくあらゆる魚が飛び跳ねる。
いつもの地引き網の収穫風景である。
あとは、スナップ写真でどうぞ。
<のどかな春の浜辺....>
<ん?>
<あっちにも!>
<オペレーター>
<一致協力して......>
<まぶしい太平洋の中に引き込まれた綱?.....>
<ちょっと、慌ただしくなってきた。>
<スタンバイOK>
<間近>
<上がってきた!>
<ワクワク>
<すごい!>
<大忙し>
<鮫?>
<生きが良い>
<結構大漁だ>
<もう、大変>
<!>
<なんだ、こりゃ>
<スタンバイ>
<春霞 波間の喧噪 今昔>
<ご苦労さん>
<お疲れさん>
<さようなら>