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飄(つむじ風)

純粋な理知をブログに注ぐ。

不思議な少年!! その90

2010-11-10 13:29:41 | 物語

十二使徒イエスの家でその事業に聖別される。イエス彼らを教える!! 


 さて、聖別というのは、キリスト教独特の表現であるが、仏教で云えば出家の様なものであろう。得度と言うべきか。こういう言い方をすれば、クリスチャンの方を逆なでするかも知れないが、そんなことはどうでも良い。真理は普遍的でなければならない。

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 要するに、正邪を峻別することは非常に大切なことである。邪教が生まれるのは、それがないからだ。聖なるものは、目には見えない。邪なるものとて同じである。それは『であるからである。空とはソラではない。肉体の目では見えない世界の総称である。 


 創造主も空なら、神も空、心も空である。そして、悪霊も空である。しかし、存在する。そして万象は空から生じる。まさに空即是色だ。 


 聖書は単なる哲学書では無い所以は、その空の実在を説いているからだ。そこに信を置くか否かが問われている。後に出てくるペンテコステ祭の椿事でもあるように、時には、空(霊)から様々な催事が降りてくることもある。それは当然であろう。人間は肉体存在であるが、霊的存在でもあるからだ。


 不思議な話ではない。神罹りもあろうし、悪霊の憑依もあるであろう。その事を前提に聖書を読まないと、本当に聖書を読んだことにはなるまい。その他の宗教でも同じ事だろう。


 しかし、聖別は何よりも大事だ。正邪の区別が出来なければ、盲が高速道路に迷い込んだような危険性が生じる。生兵法怪我の元、あるいは触らぬ神に祟りなしと云うことは世の中に多い。少なくとも人格、霊格に秀れた指導者を必要とする。イエスはその意味で、類い希な指導者と観るがいかがなものであろうか


 達人とは少なくとも、空を見据えた者を云う。どんなに智者であっても、武芸に秀でた者であっても達人とは云えない。それは心がないからである。心が見えないで、世界は見えない。世界は空と色で成り立っている。その色の知力は、限られたものに過ぎない。



 宇宙は広大無辺であると云うのは、単なる色(物質)の世界のことには止まらない。空(精神世界)をも含めて、広大無辺というのであって、それを想えば、限りない希望がわいてくる。




十二使徒イエスの家でその事業に聖別される。イエス彼らを教える。安息日に会堂に行って教える。憑かれた者から悪魔を追い払う。ペテロの義母の病気をいやす。



 さて安息日の前日、召命を受けた十二弟子一同はイエスの家に集まった。


 イエスは彼らに言った、「今日あなたがた一同を神の仕事に聖別する日であるから、一緒に祈ろう。外なる自我から内なる自我にむかい、肉なる自我の戸を悉く閉じて待つがよい。  

 聖気がこの場所に満ち溢れ、あなたらは聖気のバプテスマを受ける。」


 それから彼らは祈った。真昼の太陽よりも輝かしい光は室内を照らし、人々の頭上から焔の舌が高く空に昇った。ガリラヤの空気が動揺し、遠雷のような音響(ひびき)がカぺルナウムの上にとどろき渡り、人々は一万の天使が一斉に合唱するような歌声を聞いた。


 その時、十二弟子は声、静かな小さな声を聞き、それから思いきって言えない一つの言葉を聞いた。それは神の聖名(みな)であった。


 イエス彼らに言う、「この全能の聖言(みことば)によって、あなたたちは万有と天のすべてのカを統御することができる。あなたがたが心のなかで、この聖言を唱えれば、あなたがたは生死の鍵をにぎり、今あるもの、過去にあったもの、未来にあるものの鍵を手にとる。

 見よ、あなたがたはキリストの葡萄樹の十二本の太い枝、十二個の礎石(いしずえ)、キリストの十二使徒である。わたしはあなたがたを小羊のように野獣のなかに送り出す。しかし全能の聖言(みことば)はあなたがたの小楯となり楯となろう。」


 空は再び歌声に満ち溢れ、あらゆる生物は、「神を賛美背よ、アーメン」と言うような気がした。


 次ぎの日は安息日であった。イエスは弟子たちと共に会堂に行って教えた。


 人々は言った、「彼は学者やパリサイ人のようには教えないで、何もかも知り抜いて居る権威ある者のように教えている。」


 イエスが話していると、悪魔に憑かれた人が入って来た。この人に憑いている悪魔は卑しいたぐいのもので、屢々(しばしば)犠牲者を地上に倒したり火中に投じたりした。


 悪霊は自分たちの知っているキリスト者の教師が会堂に居ることを知って言った、「あなた神の子よ、なぜここに居ますか。まだ時が来ないのに、われわれを滅ぼすつもりか。われわれはあなたと何の関係もない。かまわずにおいてほしい。」


 しかしイエスは答えた、「わたしは全能の聖言によって告げる、出て来い、これ以上この人を苦しめるんでない。お前たちの居所に行け。」


 すると不浄な霊たちはその人を床の上に捨てて、残念な声を発して出て行った。


 そこでイエスはその人を起して言った、「もしあなたが精神一杯に善意を満たしておけば、悪霊はそこに自分の居所を見出すことは出来ない。彼らはただ空虚な頭や心のなかに入って来る。行って再び罪を犯してはならない。」


 人々はイエスの言った言葉や行った業(わざ)に驚いて、互いに言い合った。


 「この人は何人か。どこから不浄な霊すら逃げ出すような力が来るのか。」


 キリスト者の先生は会堂を出て、ペテロ、アンデレ、ヤコブ、ヨハネと共にペテロの家に行ったが、ひとり親戚(しんせき)が病んでいた。ペテロの妻が入って来た。病人とはその妻の母親であった。


 そこで、イエスは床に伏したままの女に手を触れて聖言(みことば)を語った。すると病人の熟はおさまり、起きて彼らに仕えた。


 隣人たちはこの出来事を聞き、自分たちの病人や憑かれた者を運れて来たから、イエスは彼らに手をおき、これをいやした。


 

 

【宝瓶宮福音書:栗原 基訳】            

第十四部 イエ スのキリスト奉仕者としての第一年
 

第八十九章 十二使徒イエスの家でその事業に聖別される。イエス彼らを教える。安息日に会堂に行って教える。憑かれた者から悪魔を追い払う。ペテロの義母の病気をいやす。



1)さて安息日の前日、召命を受けた十二弟子一同はイエスの家に集まった。

2)イエスは彼らに言った、「今日あなたがた一同を神の仕事に聖別する日であるから、一緒に祈ろう。

3)外なる自我から内なる自我にむかい、肉なる自我の戸を悉く閉じて待つがよい。

4)聖気がこの場所に満ち溢れ、あなたらは聖気のバプテスマを受ける。」

5)それから彼らは祈った。真昼の太陽よりも輝かしい光は室内を照らし、人々の頭上から焔の舌が高く空に昇った。

6)ガリラヤの空気が動揺し、遠雷のような音響(ひびき)がカぺルナウムの上にとどろき渡り、人々は一万の天使が一斉に合唱するような歌声を聞いた。

7)その時、十二弟子は声、静かな小さな声を聞き、それから思いきって言えない一つの言葉を聞いた。それは神の聖名(みな)であった。

8)イエス彼らに言う、「この全能の聖言(みことば)によって、あなたたちは万有と天のすべてのカを統御することができる。

9)あなたがたが心のなかで、この聖言を唱えれば、あなたがたは生死の鍵をにぎり、今あるもの、過去にあったもの、未来にあるものの鍵を手にとる。

10)見よ、あなたがたはキリストの葡萄樹の十二本の太い枝、十二個の礎石(いしずえ)、キリストの十二使徒である。

11)わたしはあなたがたを小羊のように野獣のなかに送り出す。しかし全能の聖言(みことば)はあなたがたの小楯となり楯となろう。」

12)空は再び歌声に満ち溢れ、あらゆる生物は、「神を賛美背よ、アーメン」と言うような気がした。

13)次ぎの日は安息日であった。イエスは弟子たちと共に会堂に行って教えた。

14)人々は言った、「彼は学者やパリサイ人のようには教えないで、何もかも知り抜いて居る権威ある者のように教えている。

15)イエスが話していると、悪魔に憑かれた人が入って来た。この人に憑いている悪魔は卑しいたぐいのもので、屢々(しばしば)犠牲者を地上に倒したり火中に投じたりした。

16)悪霊は自分たちの知っているキリスト者の教師が会堂に居ることを知って言った、

17)「あなた神の子よ、なぜここに居ますか。まだ時が来ないのに、われわれを滅ぼすつもりか。われわれはあなたと何の関係もない。かまわずにおいてほしい。」

18)しかしイエスは答えた、「わたしは全能の聖言によって告げる、出て来い、これ以上この人を苦しめるんでない。お前たちの居所に行け。」

19)すると不浄な霊たちはその人を床の上に捨てて、残念な声を発して出て行った。

20)そこでイエスはその人を起して言った、「もしあなたが精神一杯に善意を満たしておけば、悪霊はそこに自分の居所を見出すことは出来ない。

21)彼らはただ空虚な頭や心のなかに入って来る。行って再び罪を犯してはならない。」

22)人々はイエスの言った言葉や行った業(わざ)に驚いて、互いに言い合った。

23)「この人は何人か。どこから不浄な霊すら逃げ出すような力が来るのか。」

24)キリスト者の先生は会堂を出て、ペテロ、アンデレ、ヤコブ、ヨハネと共にペテロの家に行ったが、ひとり親戚(しんせき)が病んでいた。

25)ペテロの妻が入って来た。病人とはその妻の母親であった。

26)そこで、イエスは床に伏したままの女に手を触れて聖言(みことば)を語った。すると病人の熟はおさまり、起きて彼らに仕えた。

27)隣人たちはこの出来事を聞き、自分たちの病人や憑かれた者を運れて来たから、イエスは彼らに手をおき、これをいやした。


【原文:The Aquarian Gospel of Jesus by Levi H. Dowling  


CHAPTER 89

The twelve apostles are at Jesus' home and are consecrated to their work. Jesus instructs them.
He goes to the synagogue on the Sabbath and teaches. He casts an unclean spirit out of one obsessed.
He heals Peter's mother-in-law.
 

NOW, on the day before the Sabbath day, the twelve disciples who had received the call were met with one accord in Jesus' home.
2) And Jesus said to them,
This is the day to consecrate yourselves unto the work of God; so let us pray.
3) Turn from the outer to the inner self; close all the doors of carnal self and wait.
4) The Holy Breath will fill this place, and you will be baptized in Holy Breath.
5) And then they prayed; a light more brilliant than the noonday sun filled all the room, and tongues of flame from every head rose high in air.
6) The atmosphere of Galilee was set astir; a sound like distant thunder rolled above Capernaum, and men heard songs, as though ten thousand angels joined in full accord.
7) And then the twelve disciples heard a voice, a still, small voice, and just one word was said, a word they dared not speak; it was the Sacred name of God.
8) And Jesus said to them,
By this omnific Word you may control the elements, and all the powers of air.
9) And when within your souls you speak this Word, you have the keys of life and death; of things that are; of things that were; of things that are to be.
10) Behold you are the twelve great branches of the Christine vine; the twelve foundation stones; the twelve apostles of the Christ.
11) As lambs I send you forth among wild beasts; but the omnific Word will be your buckler and your shield.

12) And then again the air was filled with song, and every living creature seemed to say,
Praise God! Amen!
13) The next day was the Sabbath day; and Jesus went with his disciples to the synagogue, and there he taught.
14) The people said,
He teaches not as do the scribes and Pharisees; but as a man who knows, and has authority to speak.
15) As Jesus spoke, a man obsessed came in; the evil spirits that obsessed the man were of the baser sort; they often threw their victim to the ground, or in the fire.
16) And when the spirits saw the Christine master in the synagogue they knew him, and they said,
17) You son of God, why are you here? would you destroy us by the Word before our time? we would have naught to do with you; let us alone.
18) But Jesus said to them,
By the omnific Word I speak; Come out; torment this man no more; go to your place.
19) And then the unclean spirits threw the man upon the floor, and, with a fiendish cry, they went away.
20) And Jesus lifted up the man and said to him,
If you will keep your mind fully occupied with good, the evil spirits cannot find a place to stay;
21) They only come to empty heads and hearts. Go on your way and sin no more.
22) The people were astonished at the words that Jesus spoke, the work he did. They asked among themselves,
23) Who is this man? From whence comes all this power that even unclean spirits fear, and flee away?
24) The Christine master left the synagogue; with Peter, Andrew, James and John, he went to Peter's house where one, a near of kin, was sick.
25) And Peter's wife came in; it was her mother who was sick.
26) And Jesus touched the woman as she lay upon her couch; he spoke the Word; the fever ceased and she arose and ministered to them.
27) The neighbors heard what had occurred, and then brought their sick, and those obsessed, and Jesus laid his hands on them, and they were healed.

 【続 く】


不思議な少年!! その89

2010-11-02 19:57:52 | 物語

イエス海辺を歩む。十二使徒の選定!! 


 十二使徒選定は、圧巻である。聖書よりも具体的で、四福音書には、そこまでの具体描写はない。それは視点が違うからである。信ずるかどうかは各自の判断に委ねるとして、アカシックレコードによるものとされている、名目躍如であろう。

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 それはさておき、イエスが選定で当たって、呼びかける言葉に『先生たちは・・・・・。』と言う、三人称を常時使っている(書いている)。これは誤植ではない。原文には『the Masters』とある。主(Lord)でもない。


 こういう事を書くと、クリスチャンやカトリック信者は嫌な顔をするだろうが、投稿者は何れでもない。単なる真理探究者の端くれである。且つ、これは投稿者の創作でもないから書くが、イエス以外の第三者の存在を示している。『the Masters』とは一体誰か? 


 非難を怖れず書くが、イエスを世に送り、世界を啓かんとするプロジェクトチームの面々であろう。兄弟団という言葉も良く出てくるが、それも同じである。そういう観点で、読んでいる。だから、これは単なる聖書を模した福音書ではないのだ。


 聖書であれ、何であれ、盲信する立場に立たない。真理を求める立場に立つ。それは仏典であれ、コーラン(読んだこともないが・・)であれ、ウパニシャッドであれ、盲信するのは愚である。盲信とは、思考と感覚停止の状態であって、生ける信仰とは云えない。


 これは一見解であるから、強要するつもりはないが、生ける神が存在するなら、生けるイエスも今に生きていると考えている。そして、『先生たちは・・・・・。』=『the Masters』も今に生きている。おそらく、Lord(主)も生きているのである。


 はたして、『私は行く。付いて来なさい。』と言われて、素直について行けるであろうか? 価値観の転換が必要である。我々は、娑婆に出て以来、恵みを求めてきた。ひたすらに求めてきた。しかし、真の幸福は、恵みを与える存在たり得ることである。愛は与えられるものではなく、与えることに醍醐味がある。


 何故なら、宇宙は無限であると同じように、愛は無限だからである。




イエス海辺を歩む。漁船に立って人々に語る。人々彼の命ずるままになって大漁す。十二使徒の選定。



 ガリラヤの海のほとりをキリスト者の先生が歩いていると、多くの人々は彼に従って来た。


 漁船が丁度港に着き、ペテロとその兄弟がボートに待って居り、手伝いの人々が岸で、破れた綱をつくろっていた。イエスはボートに乗り、ペテロが一岸から少し沖の方にこれを押してやった。そしてイエスはボートの中に立ちながら、群集に語った。


 「万軍のエホバの予言者イザヤは、将来のことを考え、今日を見越して、海辺に立っ人々、見て叫んだ。

 ヨルダン川のかなた、海のほとりの、ゼブロンとナフタリの地、異邦人のガリラヤ、そこなる人々は道を知らずに暗きにあゆめり。されど、見よ、彼らは大いなる光の昇るを見、光は照り輝く。彼らは生命(いのち)の道を見てそこを歩めり。(イザヤ九・一)


 あなたがたには、今日地上すべての人々以上に祝された。それはあなたがたは最初に光を見、光の子らとなることが出来るから」


 次ぎにイエスはペテロに言った。「あなたの網を船の中に持って来て、深みに入れるがよい。」


 ペテロはイエスの命ずるままにしたが、疑いながら言った、「今日ガリラヤのこの海岸は不漁です。アンデレと共に終夜苦労しましたが、一尾もとれなかった。」


 しかし、イエスは海面の下を魚が群をなしているのを見てペテロに言った、


 「船の右側に網を入れて見よ。」


 ペテロはイエスの言うようにした。すると、見よ、網は一杯になり、魚が多すぎてはいりきれないほどであった。そこでペテロは近くにいたヨハネとヤコブに手伝ってもらった。そして網をボートに曳きあげると二隻のボートが殆んど魚で一杯になった。


 

 ペテロはこの大漁を見て、今更自分の言ったことが恥かしくなった、信仰がなかったので恥かしくなり、イエスの足許に伏して言った、「主よ、わたしは信じます。」


 イエス言う、「獲物を見よ。今からのちあなたは魚をとるに及ばない。あなたはボートの右側で、人間の海にキリスト者の網を投じ、群集を捕えて、これを神聖、祝福、平和の中に入れるのだ。」


 それから一同が岸辺に着くと、キリスト者の先生はペテロ、アンデレ、ヤコブ、ヨハネを呼んで言った、


 「あなたがたガリラヤの漁師よ、先生たちはわれらのなすべき大きな仕事を用意している。私は行く。あなたがたもついて来るがよい。」そこで彼らは一切を捨てて彼に従った。


 それからイエスは岸辺を歩み、ピリポとナタナエルを見て言った、


 「あなたがた、ベッサイダの教師たちよ、あなたがたは長いことギリシヤ哲学を人々に教えて居ったが、先生たちはあなたがたやわたしにもっと高尚な仕事をさせる。われは行く。あなたがたもわたしについて来るがよい。」そこで、彼らはイエスに従った。


 やや遠く行くと、ローマの税関がある、そこにイエスは役人の監督を見た。名はマタイと言い、エリコに住んでいたこともある。


 この青年はいつか主の前を走ってエルサレムに行って、キリストが来たから見よと言ったことがある。マタイは資産家で、またユダヤ人や、シリヤ人、ギリシャ人の智恵に通じていた。


 イエスは彼に言った、「ごきげんよう、マタイ、カイザルの信頼する僕よ、ごきげんよう!先生たちはわれわれを魂の納税所に招いて居る。あなたもわたしについて来るがよい。」そしてマタイは彼に従った。


 イスカリオテとその息子ユダは共にマタイに使われて納税所にいた。


 そしてイエスはユダに言った、「あなたの仕事をよすがよい。先生たちは魂の貯蓄銀行の仕事をするためわれわれを招く。われは行くがあなたもついて来るがよい。」そしてユダは彼に従った。


 それからイエスは、キリスト者のことを聞いて、キリストの学校に学ぼうとする、アンテオケから来たひとりの律法家に逢った。この人は疑いの人トマスで会ったが、教養もあり能力のあるギリシャ哲学者であった。


 しかしイエスは彼に信仰の素質を認めて言った、「教師たちは律法を解釈し得る人を求めて居る。わたしは行くが、あなたもついて来るがよい。」そこでトマスは彼に従った。


 夕暮れになってイエス存宅の時、見よ、彼の親族アルパヨとミリアムの子ヤコブとユダが来ていた。彼らは共に信仰の人々て、ナザレの大工であった。


イエスは彼らに言った、「見よ、あなたがたはわたしと共に働いて、父ヨセフと一緒に、人の住家を建てていた。先生たちはこれから魂の家を建てる助けをせよ、とわれらを呼んで居る。これは槌(つち)、斧(おの)、また鋸(のこぎり)の音なしに建つ家である。

 わたしは行く、あなたも来るがよい。」すると、ヤコブとユダは、「主よ、従って参ります」と叫んだ。


 翌日、イエスは熱心党の指導者で、ユダヤ教の厳格な解釈者シモンにメッセージを送った。


 そのメッセージにイエスは、「先生たちはアブラハムの信仰を宣伝する人を求めて居る。わたしは行くが、あなたもついて来たらどうか」と言ってやったので、シモンは彼に従った。


 

 

【宝瓶宮福音書:栗原 基訳】            

第十四部 イエ スのキリスト奉仕者としての第一年
 

第八十八章 イエス海辺を歩む。漁船に立って人々に語る。人々彼の命ずるままになって大漁す。十二使徒の選定。


1)ガリラヤの海のほとりをキリスト者の先生が歩いていると、多くの人々は彼に従って来た。

2)漁船が丁度港に着き、ペテロとその兄弟がボートに待って居り、手伝いの人々が岸で、破れた綱をつくろっていた。

3)イエスはボートに乗り、ペテロが一岸から少し沖の方にこれを押してやった。そしてイエスはボートの中に立ちながら、群集に語った。

4)万軍のエホバの予言者イザヤは、将来のことを考え、今日を見越して、海辺に立っ人々、見て叫んだ。

5)ヨルダン川のかなた、海のほとりの、ゼブロンとナフタリの地、異邦人のガリラヤ、

6)そこなる人々は道を知らずに暗きにあゆめり。されど、見よ、彼らは大いなる光の昇るを見、光は照り輝く。彼らは生命(いのち)の道を見てそこを歩めり。(イザヤ九・一)

7)あなたがたには、今日地上すべての人々以上に祝された。それはあなたがたは最初に光を見、光の子らとなることが出来るから」

8)次ぎにイエスはペテロに言った。「あなたの網を船の中に持って来て、深みに入れるがよい。」

9)ペテロはイエスの命ずるままにしたが、疑いながら言った、「今日ガリラヤのこの海岸は不漁です。アンデレと共に終夜苦労しましたが、一尾もとれなかった。」

10)しかし、イエスは海面の下を魚が群をなしているのを見てペテロに言った、

11)「船の右側に網を入れて見よ。」

12)ペテロはイエスの言うようにした。すると、見よ、網は一杯になり、魚が多すぎてはいりきれないほどであった。

13)そこでペテロは近くにいたヨハネとヤコブに手伝ってもらった。そして網をボートに曳きあげると二隻のボートが殆んど魚で一杯になった。

14)ペテロはこの大漁を見て、今更自分の言ったことが恥かしくなった、信仰がなかったので恥かしくなり、イエスの足許に伏して言った、「主よ、わたしは信じます。」

15)イエス言う、「獲物を見よ。今からのちあなたは魚をとるに及ばない。

16)あなたはボートの右側で、人間の海にキリスト者の網を投じ、群集を捕えて、これを神聖、祝福、平和の中に入れるのだ。」

17)それから一同が岸辺に着くと、キリスト者の先生はペテロ、アンデレ、ヤコブ、ヨハネを呼んで言った、

18)「あなたがたガリラヤの漁師よ、先生たちはわれらのなすべき大きな仕事を用意している。私は行く。あなたがたもついて来るがよい。」そこで彼らは一切を捨てて彼に従った。

19)それからイエスは岸辺を歩み、ピリポとナタナエルを見て言った、

20)「あなたがた、ベッサイダの教師たちよ、あなたがたは長いことギリシヤ哲学を人々に教えて居ったが、先生たちはあなたがたやわたしにもっと高尚な仕事をさせる。われは行く。あなたがたもわたしについて来るがよい。」そこで、彼らはイエスに従った。

21)やや遠く行くと、ローマの税関がある、そこにイエスは役人の監督を見た。名はマタイと言い、エリコに住んでいたこともある。

22)この青年はいつか主の前を走ってエルサレムに行って、キリストが来たから見よと言ったことがある。

23)マタイは資産家で、またユダヤ人や、シリヤ人、ギリシャ人の智恵に通じていた。

24)イエスは彼に言った、「ごきげんよう、マタイ、カイザルの信頼する僕よ、ごきげんよう!先生たちはわれわれを魂の納税所に招いて居る。あなたもわたしについて来るがよい。」そしてマタイは彼に従った。

25)イスカリオテとその息子ユダは共にマタイに使われて納税所にいた。

26)そしてイエスはユダに言った、「あなたの仕事をよすがよい。先生たちは魂の貯蓄銀行の仕事をするためわれわれを招く。われは行くがあなたもついて来るがよい。」そしてユダは彼に従った。

27)それからイエスは、キリスト者のことを聞いて、キリストの学校に学ぼうとする、アンテオケから来たひとりの律法家に逢った。

28)この人は疑いの人トマスで会ったが、教養もあり能力のあるギリシャ哲学者であった。

29)しかしイエスは彼に信仰の素質を認めて言った、「教師たちは律法を解釈し得る人を求めて居る。わたしは行くが、あなたもついて来るがよい。」そこでトマスは彼に従った。

30)夕暮れになってイエス存宅の時、見よ、彼の親族アルパヨとミリアムの子ヤコブとユダが来ていた。

31)彼らは共に信仰の人々て、ナザレの大工であった。

32)イエスは彼らに言った、「見よ、あなたがたはわたしと共に働いて、父ヨセフと一緒に、人の住家を建てていた。先生たちはこれから魂の家を建てる助けをせよ、とわれらを呼んで居る。これは槌(つち)、斧(おの)、また鋸(のこぎり)の音なしに建つ家である。

33)わたしは行く、あなたも来るがよい。」すると、ヤコブとユダは、「主よ、従って参ります」と叫んだ。

34)翌日、イエスは熱心党の指導者で、ユダヤ教の厳格な解釈者シモンにメッセージを送った。

35)そのメッセージにイエスは、「先生たちはアブラハムの信仰を宣伝する人を求めて居る。わたしは行くが、あなたもついて来たらどうか」と言ってやったので、シモンは彼に従った。


【原文:The Aquarian Gospel of Jesus by Levi H. Dowling  


CHAPTER 88

Jesus walks by the sea. Stands in a fishing boat and speaks to the people.
Under his direction the fishermen secure a great catch of fish.
He selects and calls his twelve apostles.

BESIDE the sea of Galilee the Christine master walked, and multitudes of people followed him.
2) The fishing boats had just come in, and Peter and his brother waited in their boats; their helpers were ashore repairing broken nets.
3) And Jesus went into a boat and Peter pushed it out a little ways from shore; and Jesus standing in the boat spoke to the multitude. He said,
4) Isaiah, prophet of the Lord of hosts, looked forward and he saw this day; he saw the people standing by the sea, and he exclaimed,
5) The land of Zebulon and Napthali, land beyond the Jordan and toward the sea, the Gentile Galilee,
6) The people were in darkness, knowing not the way; but, lo, they saw the Day Star rise; a light streamed forth; they saw the way of life; they walked therein.
7) And you are blest beyond all people of the earth today, because you first may see the light, and may become the children of the light.
8) Then Jesus said to Peter,
Bring your nets aboard, and put out in the deep.
9) And Peter did as Jesus bade him do; but in a faithless way he said,
This is a useless trip; there are no fish upon this shore of Galilee today; with Andrew I have toiled all night, and taken naught.
10) But Jesus saw beneath the surface of the sea; he saw a multitude of fish. He said to Peter,
11) Cast out your net upon the right side of the boat.
12) And Peter did as Jesus said, and, lo, the net was filled; it scarce was strong enough to hold the multitude of fish.
13) And Peter called to John and James, who were near by, for help; and when the net was hauled to boat, both boats were well nigh filled with fish.
14) When Peter saw the heavy catch, he was ashamed of what he said; ashamed because he had no faith, and he fell down at Jesus' feet, and said,
Lord, I believe!
15) And Jesus said,
Behold the catch! from henceforth you shall fish no more for fish;
16) You shall cast forth the Christine net into the sea of human life, upon the right side of the boat; you shall ensnare the multitudes to holiness and blessedness and peace.
17) Now, when they reached the shore the Christine master called to Peter, Andrew, James and John and said,
18) You fishermen of Galilee, the masters have a mighty work for us to do; I go, and you may follow me.
And they left all and followed him.
19) And Jesus walked along the shore, and seeing Philip and Nathaniel walking on the beach he said to them.
20) You teachers of Bethsaida, who long have taught the people Greek philosophy, the masters have a higher work for you and me to do; I go and you may follow me;
and then they followed him.
21) A little farther on there stood a Roman tribute house, and Jesus saw the officer in charge; his name was Matthew, who once abode in Jericho;
22) The youth who once ran on before the Lord into Jerusalem and said, Behold the Christines come.
23) And Matthew was a man of wealth, and learned in wisdom of the Jews, the Syrians and the Greeks.
24) And Jesus said to him,
Hail, Matthew, trusted servant of the Caesars, hail! the masters call us to the tribute house of souls; I go and you may follow me.
And Matthew followed him.
25) Ischariot and his son, whose name was Judas, were employed by Matthew and were at the tribute house.
26) And Jesus said to Judas,
Stay your work; the masters call us to a duty in the savings bank of souls; I go and you may follow me.
And Judas followed him.
27) And Jesus met a lawyer who had heard about the Christine master and had come from Antioch to study in the school of Christ.
28) This man was Thomas, man of doubt, and yet a Greek philosopher of culture and of power.
29) But Jesus saw in him the lines of faith, and said to him,
The masters have a need of men who can interpret law; I go, and you may follow me.
And Thomas followed him.
30) And when the evening came and Jesus was at home, behold, there came his kindred, James and Jude, the sons of Alpheus and Miriam.
31) And these were men of faith, and they were carpenters of Nazareth.
32) And Jesus said to them,
Behold, for you have toiled with me, and with my father Joseph, building houses for the homes of men. The masters call us now to aid in building homes for souls; homes built without the sound of hammer, axe, or saw;
33) I go, and you may follow me.

And James and Jude exclaimed,
Lord, we will follow you.
34) And on the morrow Jesus sent a message unto Simon, leader of the Zelotes, a strict exponent of the Jewish law.
35 And in the message Jesus said,
The masters call for men to demonstrate the faith of Abraham; I go, and you may follow me.
And Simon followed him.

 【続 く】


不思議な少年!! その88 

2010-10-19 12:21:02 | 物語

キリスト者カナに行く。イエス貴族の子をいやす!! 


 いよいよ、十二人の弟子が選ばれる段階に至る。

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記事に無関係>  


 

 それに、信仰とはまさしく心の世界にある。『目に見えない世界』と云われるが、それは確かにある。極大と極微は勿論見えない。目に見える世界とは限られた電磁波周波数帯であることは解っている。かといってその他の周波数帯が存在しないわけではない。 


 紫外線以高、赤外線以低の周波数帯はあっても目には映らない。心の領域はその遥かに高い振動数をもっているから、目には見えず、耳には聞こえないのであるが、存在する。今の科学で測ることが出来るのは、脳波ぐらいなものだ。


 脳波ばかりでなく、心も発信しているのである。だから、こういう事が起こるのだ。その領域は否定する者には響かない。だから、奇跡と思うのだ。


 宗教は全ての教えという源儀がある。宇宙の全てを教えているという意味では宗教は意味が深い。最近ではその宗教を、麻薬のようにマインドコントロールの手段に使う輩が多いから、宗教が大きく誤解されてきたのだ。宗教の宗はうウ冠に示すと書いてある。ウ冠は宇宙を表す。つまり、宇宙を示す教えなのである。


 時代により、言葉は本義を失い、変遷する。これも仕方がなかろう。これほどカルト宗教が跋扈している時代だから、『宗教』と言う言葉自体が憚られるのだ。


 それにしても、正しい宗教は常に大切なものだ。『温故知新(おんこちしん=古きを知り、新しきを知る)』という事ほど、求められる時はない。



キリスト者カナに行く。イエス貴族の子をいやす。キリスト者カペルナウムに行く。イエス母のために広い家を用意す目十二弟子を選ぶ計画を告げる。


 イエスはそれ以上ナザレで教えずに、弟子たちと共にカナに行った。ここはさきに婚姻の席で水を葡萄酒にしたところである。


 ここで彼はひとりの貴族出の人に逢った。その家はカペルナウムにあり、息子は病気であった。彼はイエスにいやしの力あることを信じ、ガリラヤに来たことを知って、急いてカペルナウムに行き、途中でイエスに逢った。


 彼は七時にイエスに逢い、慧いでカペルナウムに行って、自分の息子をいやしてほしいと懇願した。しかしイエスは行かず、しばしだまってそばに立ち、それから言った、「あなたの信仰はいやしの膏(あぶら)となり、お子さんはよくなった。」


 その人は信じてカペルナウムに向って行くと、途中で家から来た僕(しもべ)に逢った。僕は言う、「ご主人、お急ぎになるに及びません。お子さんはよくなりました。」

 父親はいつごろ息子はよくなりかけたかと聞いた。

 僕、「昨日七時ごろ熱がさがりました。」


 それで父親は、それはイエスが息子を救うために送ったいやしの膏(あぶら)であることが分かった。


 イエスはカナに留まらずに、弟子たちと共にカペルナウムに行った。そこで広い家を手に入れ、母と共に住み、また弟子たちが聖言(みことば)を聞くために集まる場所とした。


 また彼は彼を信ずることを告白した人々にこの家に集まるように命じた。弟子たちはこれをキリスト学校と名づけた。彼らが集まって来た時に、彼は言う、

 「キリストの福音は全世界に宣べ伝えられなければならない。このキリストの葡萄の樹は強き樹となり、その枝は地上全体の民衆、種族、言語を受け入れよう。

 わたしは葡萄の樹、十二人は幹の枝である。これは到るところに枝を伸ばすだろう。そしてわたしに従った者の中から、聖気は十二人を招くだろう。

 これから行TT得、今まで通り仕事をしてよいが、いつでも召集に応ずるようにしておくこと。」


 それで、弟子達は日常の仕事について働き、イエスは独りハンモス山に入って祈った。三日三晩、彼は無言兄弟団と交わり、それから聖気の力によって、十二人を選ぶために来た。

 

 

【宝瓶宮福音書:栗原 基訳】            

第十四部 イエ スのキリスト奉仕者としての第一年
 

第八十七章 キリスト者カナに行く。イエス貴族の子をいやす。キリスト者カペルナウムに行く。イエス母のために広い家を用意す目十二弟子を選ぶ計画を告げる。


1)イエスはそれ以上ナザレで教えずに、弟子たちと共にカナに行った。ここはさきに婚姻の席で水を葡萄酒にしたところである。

2)ここで彼はひとりの貴族出の人に逢った。その家はカペルナウムにあり、息子は病気であった。

3)彼はイエスにいやしの力あることを信じ、ガリラヤに来たことを知って、急いてカペルナウムに行き、途中でイエスに逢った。

4)彼は七時にイエスに逢い、慧いでカペルナウムに行って、自分の息子をいやしてほしいと懇願した。

5)しかしイエスは行かず、しばしだまってそばに立ち、それから言った、「あなたの信仰はいやしの膏(あぶら)となり、お子さんはよくなった。」

6)その人は信じてカペルナウムに向って行くと、途中で家から来た僕(しもべ)に逢った。僕は言う、

7)「ご主人、お急ぎになるに及びません。お子さんはよくなりました。」

8)父親はいつごろ息子はよくなりかけたかと聞いた。

9)僕、「昨日七時ごろ熱がさがりました。」

10)それで父親は、それはイエスが息子を救うために送ったいやしの膏(あぶら)であることが分かった。

11)イエスはカナに留まらずに、弟子たちと共にカペルナウムに行った。そこで広い家を手に入れ、母と共に住み、また弟子たちが聖言(みことば)を聞くために集まる場所とした。

12)また彼は彼を信ずることを告白した人々にこの家に集まるように命じた。弟子たちはこれをキリスト学校と名づけた。彼らが集まって来た時に、彼は言う、

13)「キリストの福音は全世界に宣べ伝えられなければならない。

14)このキリストの葡萄の樹は強き樹となり、その枝は地上全体の民衆、種族、言語を受け入れよう。

15)わたしは葡萄の樹、十二人は幹の枝である。これは到るところに枝を伸ばすだろう。

16)そしてわたしに従った者の中から、聖気は十二人を招くだろう。

17)これから行TT得、今まで通り仕事をしてよいが、いつでも召集に応ずるようにしておくこと。」

18)それで、弟子達は日常の仕事について働き、イエスは独りハンモス山に入って祈った。

19)三日三晩、彼は無言兄弟団と交わり、それから聖気の力によって、十二人を選ぶために来た。


【原文:The Aquarian Gospel of Jesus by Levi H. Dowling  


CHAPTER 87

The Christines go to Cana. Jesus heals a nobleman's child.
The Christines go to Capernaum.
Jesus provides a spacious home for his mother.
He announces his intention to choose twelve apostles.

IN Nazareth Jesus taught no more; he went with his disciples up to Cana, where, at a marriage feast, he once turned water into wine.
2) And here he met a man of noble birth whose home was in Capernaum, whose son was sick.
3) The man had faith in Jesus' power to heal, and when he learned that he had come to Galilee he went in haste to meet him on the way.
4) The man met Jesus at the seventh hour, and he entreated him to hasten to Capernaum to save his son.
5) But Jesus did not go; he stood aside in silence for a time, and then he said,
Your faith has proved a healing balm; your son is well.
6) The man believed and went his way toward Capernaum and as he went he met a servant from his home who said,
7) My lord, You need not haste; your son is well.
8) The father asked,
When did my son begin to mend?
9) The servant said,
On yesterday about the seventh hour the fever left.
10) And then the father knew it was the healing balm that Jesus sent that saved his son.
11) In Cana Jesus tarried not; he went his way with his disciples to Capernaum, where he secured a spacious house where, with his mother, he could live, where his disciples might repair to hear the Word.
12) He called the men who had confessed their faith in him to meet him in his home, which his disciples called, The school of Christ; and when they came he said to them,
13) This gospel of the Christ must be proclaimed in all the world.
14) This Christine vine will be a mighty vine whose branches will comprise the peoples, tribes and tongues of all the earth.
15) I am the vine; twelve men shall be the branches of the stock, and these shall send forth branches everywhere;
16) And from among the people who have followed me, the Holy Breath will call the twelve.
17) Go now and do your work as you have done your work; but listen for the call.
18) Then the disciples went unto their daily tasks, to do their work as they had done, and Jesus went alone into the Hammoth hills to pray.
19) Three days and nights he spent communing with the Silent Brotherhood; then, in the power of Holy Breath he came to call the twelve.

 【続 く】

 

 


不思議な少年!! その87

2010-10-14 15:33:43 | 物語

ナザレに居るキリスト者。イエス会堂で語る!! 


 「予言者(預言者)は故郷の人々にはうやまわれない。」とは、有名な言葉であるが、余り知られていない。

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記事に無関係>  


 

 聖書にも少しだけある。

ヨハネによる福音書 / 4章 44節
イエスはみずからはっきり、「預言者は自分の故郷では敬われないものだ」と言われたのである。  


 その意味するところは大きい。が、多くの人々は知らない。そもそも、その器が違うのである。予言者(預言者)は数は極めて少ない。ましてやメシヤと呼ばれる者は時代に於いては唯一とされる。凡俗の測るところではないのである。


 あまねく人類のものだ。


 これと同じで、イエスはユダヤ人のものばかりではない。イスラエルのものではない。ましてやキリスト教一派やバチカンの専有物ではない。こう云うとクリスチャンの顰蹙(ひんしゅく)を買うことを覚悟での事だが、そう言うことだ。そう考えることが、真のイエス、キリストの理解に役立つ。


 この言葉には、そう言う意味が込められている。


 人間の生命(いのち)は普遍であろう。ユダヤ人もインド人もギリシャ人もないのである。勿論、中国人も日本人もそれに於いては同様である。只、機縁がある。時にはクリシュナもゴーダマ・シッダルタ(仏陀)も同じくメシアとして降臨されたものと思われる。サイババとて同じだろうと考える一人だ。


 語られる内容は、よくよく検討すると、対機説法は兎も角としても同じだと考える。


 

ナザレに居るキリスト者。イエス会堂で語る。人々、彼の言葉に立腹し彼を殺さんと謀る。彼は不思議に身を隠して再び会堂に帰る。


 キリスト者はナザレに居た。安息日にイエスは会堂に行った。書物の管理人はイエスに一冊の書を渡したので、イエスはこれを開いて読んだ。


 「エホバの霊われに臨めり。彼はわれに膏(あぶら)を注ぎて、貧しき者に福音をのべつたえ、捕虜(とりこ)を解き放ち、見えざ者の目を開き、しいたげらるる者、膓つける者を救い、めぐみの年の来れることを宣言せしむ。」(イザヤ六一)


 彼はこれだけ読み終わると書を閉じて言った、「この書は今日あなたがたの面前で成就されて居る。めぐみの年が来た。イスラエルが世界を祝福する時である。」


 それから彼は聖なる者の御国について、隠れた生命(いのち)の道について、罪のゆるしなどについて、多くのことを語った。


 さてこの語り手は何人か知らない者もあったが、或る人は、ヨセフの息子でないか、母はマーミ才ン通りに住まって居らないかと言った。また或る人は、これはカナ、カペルナウム、エルサレムなどですばらしい大きな業をした人だと言った。


 その時、或る人は、「医者よ、自分をいやせ、ほかの町で行ったようなすべての力あるわざを、ここであなたの親族のなかでやれ」と言った。


 これに対してイエスは言った、「予言者は故郷の人々にはうやまわれない。また予言者はすべての人々につかわされた者ではない。

 エリヤは神の人であった。彼にカがあって、天の門を閉じたから、四十ヶ月間雨が降らなかった。そして彼が聖言を語ると雨が降り、地は生き返った。国中に多くの寡婦(やもめ)が居たが、このエリヤはザレパテの外には行かないで、彼女だけが祝福された。

 またエリシャ(エリヤ?:転載者注)の生存中、見よ、イスラエルに多くの癩病患者が居ったが、清められた者はただひとり、その人は信仰あるシリヤ人であった。


 あなたがたは信仰がない。気まぐれな好奇心を満足させるだけのしるしを求める。しかし信仰の目を開くまでは見ないだろう。」


 そこで人々は慣然として、彼に突進して来て、縄でしばりあげ、遠くもない断崖(だんがい)に連れていって殺そうとした。

 しかし、彼らがしっかり彼を押えたと思っていたのに、彼は姿をかくし、いつの間にか怒っている人々のなかを通りぬけた。人々は途方にくれて、これは一体どうした人かと言った。


 そして人々が再びナザレに来て見ると、彼が会堂で教えているのを見つけた。


 彼らはもう彼に手出しをしなかった。全く恐れてしまったからである。


 

 

【宝瓶宮福音書:栗原 基訳】            

第十四部 イエ スのキリスト奉仕者としての第一年
 

第八十六章 ナザレに居るキリスト者。イエス会堂で語る。人々、彼の言葉に立腹し彼を殺さんと謀る。彼は不思議に身を隠して再び会堂に帰る。


1)キリスト者はナザレに居た。安息日にイエスは会堂に行った。

2)書物の管理人はイエスに一冊の書を渡したので、イエスはこれを開いて読んだ。

3)「エホバの霊われに臨めり。彼はわれに膏(あぶら)を注ぎて、貧しき者に福音をのべつたえ、捕虜(とりこ)を解き放ち、見えざ者の目を開き、

4)しいたげらるる者、膓つける者を救い、めぐみの年の来れることを宣言せしむ。」(イザヤ六一)

5)彼はこれだけ読み終わると書を閉じて言った、「この書は今日あなたがたの面前で成就されて居る。めぐみの年が来た。イスラエルが世界を祝福する時である。」

6)それから彼は聖なる者の御国について、隠れた生命(いのち)の道について、罪のゆるしなどについて、多くのことを語った。

7)さてこの語り手は何人か知らない者もあったが、或る人は、ヨセフの息子でないか、母はマーミ才ン通りに住まって居らないかと言った。

8)また或る人は、これはカナ、カペルナウム、エルサレムなどですばらしい大きな業をした人だと言った。

9)その時、或る人は、「医者よ、自分をいやせ、ほかの町で行ったようなすべての力あるわざを、ここであなたの親族のなかでやれ」と言った。

10)これに対してイエスは言った、「予言者は故郷の人々にはうやまわれない。また予言者はすべての人々につかわされた者ではない。

11)エリヤは神の人であった。彼にカがあって、天の門を閉じたから、四十ヶ月間雨が降らなかった。そして彼が聖言を語ると雨が降り、地は生き返った。

12)国中に多くの寡婦(やもめ)が居たが、このエリヤはザレパテの外には行かないで、彼女だけが祝福された。

13)またエリシャの生存中、見よ、イスラエルに多くの癩病患者が居ったが、清められた者はただひとり、その人は信仰あるシリヤ人であった。

14)あなたがたは信仰がない。気まぐれな好奇心を満足させるだけのしるしを求める。しかし信仰の目を開くまでは見ないだろう。」

15)そこで人々は慣然として、彼に突進して来て、縄でしばりあげ、遠くもない断崖(だんがい)に連れていって殺そうとした。

16)しかし、彼らがしっかり彼を押えたと思っていたのに、彼は姿をかくし、いつの間にか怒っている人々のなかを通りぬけた。

17)人々は途方にくれて、これは一体どうした人かと言った。

18)そして人々が再びナザレに来て見ると、彼が会堂で教えているのを見つけた。

19)彼らはもう彼に手出しをしなかった。全く恐れてしまったからである。


【原文:The Aquarian Gospel of Jesus by Levi H. Dowling  

CHAPTER 86

The Christines are in Nazareth. Jesus speaks in the synagogue. He offends the people
and they attempt to kill him. He mysteriously disappears, and returns to the synagogue.

THE Christines were in Nazareth. It was the Sabbath day, and Jesus went up to the synagogue.
2) The keeper of the books gave one to Jesus and he opened it and read:
3) The Spirit of the Lord has overshadowed me; he has anointed me to preach the gospel to the poor; to set the captives free; to open sightless eyes;
4) To bring relief to those oppressed and bruised, and to proclaim, The year of jubilee has come.
5) When he had read these words he closed the book and said,
This scripture is fulfilled before your eyes this day. The year of jubilee has come; the time when Israel shall bless the world.
6) And then he told them many things about the kingdom of the Holy One; about the hidden way of life; about forgiveness of sins.
7) Now, many people knew not who the speaker was: And others said,
Is not this Joseph's son? Does not his mother live on Marmion way?
8) And one spoke out and said,
This is the man who did such mighty works in Cana, in Capernaum, and in Jerusalem.
9) And then the people said,
Physician heal yourself. Do here among your kindred all the mighty works that you have done in other towns.
10) And Jesus said,
No prophet is received with honor by the people of his native land; and prophets are not sent to every one.
11) Elijah was a man of God; he had the power and he closed the gates of heaven, and it did not rain for forty months; and when he spoke the Word, the rain come on, the earth brought forth again.
12) And there were many widows in the land; but this Elijah went to none but Zarephath, and she was blessed.
13) And when Elisha lived, lo, many lepers were in Israel, but none were cleansed save one ? the Syrian who had faith.
14) You have no faith; you seek for signs to satisfy your curious whims; but you shall see not till you open up your eyes of faith.
15) And then the people were enraged; they rushed upon him, bound him down with cords, and took him to a precipice not far away, intent to cast him down to death;
16) But when they thought they held him fast, he disappeared; unseen he passed among the angry men, and went his way.
17) The people were confounded and they said, What manner of a man is this?
18) And when they came again to Nazareth, they found him teaching in the synagogue.
19) They troubled him no more for they were sore afraid.


【続 く】

 

 


不思議な少年!! その86

2010-10-04 12:02:22 | 物語

先駆者ヨハネ、牢獄に投ぜられる。イエス神がヨハネの人獄を許した理由を語る!! 


 いよいよヨハネの投獄である。

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記事に無関係:低層雲に影を落とすケムトレイル珍しい写真>  

 

 その理由(わけ)が聖書には書かれていない。何事にも理由がある。それは受け入れられるか、そうではないかと云うことではない。それが分かると、兎も角、納得するのである。


 全てに時節があると言うことだ。そう思えば、納得する。虎は死して、皮を残す。聖人は死に際しても、教訓を残す。そう思えば、納得をする。ヘロデヤの悪業を浮き彫りにするのである。


 そして、自らの生を輝かす。


 

先駆者ヨハネ、ヘロデ王の悪事を責む。ヘロデ彼をマケラスの牢獄に投ず。イエス神がヨハネの人獄を許した理由を語る。

 


 パラカとガリラヤの分封(わけもち)王ヘロデ・アンテパスは放蕩(ほうとう)者で、利己的な暴君であった。彼は親族の妻で、自分と同様に身持ちのわるい不義なヘロデヤを妻に迎えるために、自分の妻を家から追い出した。


 ヘロデはガリラヤの湖畔のテベリオの町に住んでいた。


 

 さて、先駆者ヨハネはガリラヤの海辺で民衆を教えようとして、サリムの泉を去ったが、悪王とその奪い取った妻のすべての罪悪を責めた。

 ヘロデヤはこの説教者が、何の憚るところなく、自分と夫の罪を非難したから、大いに憤慨した。そこで彼女は先駆者を捕えて死海のそばのマケラス城の牢獄に入れるように、ヘロデに説きすすめた。


 ヘロデは彼女の要求に応じた。それから彼女はもう自分を責める者がないので、何のはばかるところなくあらゆる罪悪をほしいままにした。


 ヨハネの弟子たちはヨハネの災難や投獄を口にしないように戒められた。宮廷の命令で、彼らは公衆の集まるところで教えることをさしとめられた。彼らはヘロデがヨハネの異端と好んだその一層すぐれた生活について語ることができなくなった。


 ヨハネが分封(わけもち)王の命によって投獄されたことが分かたので、イエスの友人たちは、彼がガリラヤに居残らない方が一番よかろうと考えた。


 しかし、イエスは言った、「わたしは恐れるに及ばない、わが時はまだ来ない。わが仕事の済むまでは、誰もわたしをさしとめることはできない。」

 そして人々がなぜ神がヘロデにヨハネの入獄を許したかと尋ねたので、イエスは言った、「向うの小麦の茎を見よ。あれが穀粒を成熟させたら用事がないから、倒れてもとの土地の一部となる。ヨハネは黄金のような小麦の茎で、地上最大の殼粒を熟(みの)らせた。彼の仕事はそれで済んだ。

 もし彼がほかのことを語ったら、今の立派な生涯の均斉が無くなるかも知れない。

 そしてわたしが仕事を終えれば、支配者たちはヨハネにやったこと、いやそれ以上のことをわたしにやるだろう。すべてこのようなことは、神自身の計画の一部だ。罪なき者は悪人の支配する間は苦しむ。しかし罪なき者を苦しめる者は禍である。」


 

【宝瓶宮福音書:栗原 基訳】            

第十四部 イエ スのキリスト奉仕者としての第一年
 

第八十五章 先駆者ヨハネ、ヘロデ王の悪事を責む。ヘロデ彼をマケラスの牢獄に投ず。イエス神がヨハネの人獄を許した理由を語る。


1)パラカとガリラヤの分封(わけもち)王ヘロデ・アンテパスは放蕩(ほうとう)者で、利己的な暴君であった。

2)彼は親族の妻で、自分と同様に身持ちのわるい不義なヘロデヤを妻に迎えるために、自分の妻を家から追い出した。

3)ヘロデはガリラヤの湖畔のテベリオの町に住んでいた。

4)さて、先駆者ヨハネはガリラヤの海辺で民衆を教えようとして、サリムの泉を去ったが、悪王とその奪い取った妻のすべての罪悪を責めた。

5)ヘロデヤはこの説教者が、何の憚るところなく、自分と夫の罪を非難したから、大いに憤慨した。

6)そこで彼女は先駆者を捕えて死海のそばのマケラス城の牢獄に入れるように、ヘロデに説きすすめた。

7)ヘロデは彼女の要求に応じた。それから彼女はもう自分を責める者がないので、何のはばかるところなくあらゆる罪悪をほしいままにした。

8)ヨハネの弟子たちはヨハネの災難や投獄を口にしないように戒められた。

9)宮廷の命令で、彼らは公衆の集まるところで教えることをさしとめられた。

10)彼らはヘロデがヨハネの異端と好んだその一層すぐれた生活について語ることができなくなった。

11)ヨハネが分封(わけもち)王の命によって投獄されたことが分かたので、イエスの友人たちは、彼がガリラヤに居残らない方が一番よかろうと考えた。

12)しかし、イエスは言った、「わたしは恐れるに及ばない、わが時はまだ来ない。わが仕事の済むまでは、誰もわたしをさしとめることはできない。」

13)そして人々がなぜ神がヘロデにヨハネの入獄を許したかと尋ねたので、イエスは言った、

14)「向うの小麦の茎を見よ。あれが穀粒を成熟させたら用事がないから、倒れてもとの土地の一部となる。

15)ヨハネは黄金のような小麦の茎で、地上最大の殼粒を熟(みの)らせた。彼の仕事はそれで済んだ。

16)もし彼がほかのことを語ったら、今の立派な生涯の均斉が無くなるかも知れない。

17)そしてわたしが仕事を終えれば、支配者たちはヨハネにやったこと、いやそれ以上のことをわたしにやるだろう。

18)すべてこのようなことは、神自身の計画の一部だ。罪なき者は悪人の支配する間は苦しむ。しかし罪なき者を苦しめる者は禍である。」


【原文:The Aquarian Gospel of Jesus by Levi H. Dowling  

CHAPTER 85

John, the harbinger, censures Herod for his wickedness.
Herod sends him to prison in Machaerus. Jesus tells why God permitted the imprisonment of John.
 

HEROD ANTIPAS, the tetrarch of Paraca and of Galilee was dissipated, selfish and tyrannical.
2) He drove his wife away from home that he might take as wife Herodias, the wife of one, a near of kin, a woman, like himself, immoral and unjust.
3) The city of Tiberius, upon the shores of Galilee, was Herod's home.
4) Now John, the harbinger, had left the Salem Springs to teach the people by the sea of Galilee; and he rebuked the wicked ruler and his stolen wife for all their sins.
5) Herodias was enraged because the preacher dared accuse her and her husband of their crimes;
6) And she prevailed on Herod to arrest the harbinger and cast him in a dungeon in the castle of Machaerus that stood beside the Bitter Sea.
7) And Herod did as she required; then she lived in peace in all her sins, for none were bold enough to censure her again.
8) The followers of John were warned to speak not of the trial and imprisonment of John.
9) By order of the court, they were restrained from teaching in the public halls.
10) They could not talk about this better life that Herod called the Heresy of John.
11) When it was known that John had been imprisoned by the tetrarch court, the friends of Jesus thought it best that he should not remain in Galilee.
12) But Jesus said,
I have no need of fear; my time has not yet come; no man can stay me till my work is done.
13) And when they asked why God permitted Herod to imprison John, he said,
14) Behold yon stalk of wheat! When it has brought the grain to perfectness, it is of no more worth; it falls, becoming part of earth again from which it came.
15) John is a stalk of golden wheat; he brought unto maturity the richest grain of all the earth; his work is done.
16) If he had said another word it might have marred the symmetry of what is now a noble life.
17) And when my work is done the rulers will do unto me what they have done to John, and more.
18) All these events are part of God's own plan. The innocent will suffer while the wicked are in power; but woe to them who cause the suffering of the innocents.
【続 く】