何のウイルス対策にもならない、アベノマスクお届けが開始されました。あれは、昔、給食マスクと言われていたもので、配膳の際に鼻水や唾が入らないようにするためのものです。また、喋らないことを前提にしているのだろうと思います。マスクの目的は、自分の口から出る唾や、鼻から出る鼻水を受け止めるためのものです。防御としては、多少のチリや埃の侵入は防げても、ウイルスを防ぐには全方位隙間だらけで、使用目的がまったく違います。
誰でも知っていることですが、マスクを最大限効果的に使用するためには、鼻の所にWの形を作って隙間をなくします。そのために、ワイヤーなんかが入っています。そして、顎まですっぽりと覆います。顎が動いてもマスクがずれないようにするためです。最近では、鼻のところにワイヤーが入っていて、立体成型に作られて顔をすっぽりと覆えるような綿マスクもたくさん作られています。ちゃんと、考えられているのです。
日本は文明国なのですから、国会で議論をするのですから、顎が動いてもマスクがずれないように、皆、顔をすっぽりと覆うようなマスクをしています。ところが、そこに一人だけ給食マスクをしている人がいることに驚きを通り越して、笑いを通り越して、恐怖すら感じます。私の人生の中で、このような感情を覚えたことはありませんでした。私は夢を見ているのでしょうか。
ともあれ、アベノマスクのお届けが開始されましたが、もし給食マスクが届けられたなら、使用上の注意点をよく理解した上で、どうしてもコロナ対策のために使わざるを得ない場合には、マスクと口の間に不繊維シートなどを入れるとかして、工夫されることをお勧めします。そして、多少格好悪くても、わざとマスクから不繊維シートがはみ出ているようにして他の人に見せる方が、この時期ですから他の人も安心できるのではないでしょうか。
多分、給食マスクが届くようなことはないと思うのですが、安倍首相がなぜか一人で給食マスクをしているのが気になって、裸の王様のように見えてしょうがないのでエントリーしました。