「天の国は近づいた」 マタイによる福音書 3章1~6節
バプテスマのヨハネは、「悔い改めよ。天の国は近づいた。」と言いました。「悔い改め」とは、これまで歩んで来た道を振り返り、改めるべき点を自覚して、同じ過ちを繰り返さない決意を持つことです。「天の国」とは、神さまに信頼して生きる世界のことです。言い換えれば、イエスさんの福音、愛の教えによって生きる世界のことです。
かつての預言者イザヤも、「主の道を整え、その道筋をまっすぐにせよ。」と預言しました。預言者イザヤは、イスラエルの民がこれまでの歩みの中で神ならぬ神を拝んでしまった罪を自覚し、悔い改めなければならないと教えました。そのことは、主をのみ信頼して生きる国を再興するために必要不可欠なことであると教えました。
バプテスマのヨハネは、食べていた物や服装、また政治に対する姿勢から、かつての預言者エリヤを彷彿させる存在として伝えられています。預言者エリヤは、異教の祭司に闘いを挑んだり、権力者に媚びたりしない信仰者であったと伝えられています。このバプテスマのヨハネに見習って、私たちもまた過ぎた年を振り返って悔い改めるべき点は悔い改め、新しい年を右へならえではなく、イエスさんの愛の教えに従って真っ直ぐに歩むようでありたいと思います。