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新温泉町浜坂にある日本キリスト教団浜坂教会の
牧師日記

思う通りにならなかった

2014年10月30日 | 聖書のお話

「思う通りにならなかった」 ヨナ書 4章1~11節

 ヨナは、神さまから「ニネベに行って、これに呼びかけよ」と命じられたにも関わらず、別の場所に向かって逃亡しました。自分の思いではなかったからです。ヨナは、タルシュシュ行きの舟に乗っているとき、嵐に見舞われて海に放り出されてしまいました。そして、大きな魚に飲み込まれ、魚の腹の中で三日三晩を過ごすという体験を経て、悔い改めてニネベへと向かいました。ニネベに到着したヨナは、神さまから命じられたように「あと40日すれば、ニネベの都は滅びる」と告げました。それを聞いたニネベの人たちは、悔い改め、神さまに立ち帰りました。その姿を見た神さまは、ニネベの都を滅ぼすのを止めました。ところが、ヨナは神さまがニネベの都を赦されたのを見て喜ぶどころか、不満を抱いて怒りました。自分の思い通りにならなかったからです。
 私たちは、健康であったり、順調に事が進むことをありがたいと思うものです。別の言い方をすれば、「思い通りになる」ことを良いことのように思うのです。反対に、「思い通りにならない」ことは、悪いことのように思ってしまうのではないでしょうか。けれども、思い通りにならないことは、すべて悪いことかというと、むしろ、悔い改めたり、神さまに立ち帰る機会になったりするものです。思い通りにならないとき、どうして不満を抱いて怒ってしまうのかを考えてみたり、神さまというお方が愛のお方であるということを確かめ直してみたりと、信仰の良い機会にしたいものだと思います。

 


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