今日の「お気に入り」は新聞の投書。タイトルは「82歳のつれづれなる日常」。
「 無職 川上 正英
(熊本県八代市 82)
82歳になった。オジイサンと言われてもむっとしなくなった。久しぶりに会った友人知人が老けているのに驚く。
年賀状が転居先不明で戻ってくるのが多くなった。あの世までは届かないらしい。新しく来た年賀状は一枚もなかった。
家内は女学校時代、県大会で優勝したバレーの選手だった。今、小柄なバアサンである。家内の顔をつくづくと見るのはやめた。
景色がどんより見えるので黄砂か光化学スモッグだと思っていたら、眼科の医者から白内障で濁りがひどいと言われた。
病院の受付で少し耳が遠いのでよろしくと言ったら以後すべて筆談だった。
待合室に座っていたら、看護師さんが来て、『昨日申し上げたはずですが、あなたの治療は昨日で終わっています』。
電車の後ろの方に立っていると、前の方でしきりに手招きする人がいるので、知人かと思って近づいたら、席を譲ってくれる人だった。」
「 無職 川上 正英
(熊本県八代市 82)
82歳になった。オジイサンと言われてもむっとしなくなった。久しぶりに会った友人知人が老けているのに驚く。
年賀状が転居先不明で戻ってくるのが多くなった。あの世までは届かないらしい。新しく来た年賀状は一枚もなかった。
家内は女学校時代、県大会で優勝したバレーの選手だった。今、小柄なバアサンである。家内の顔をつくづくと見るのはやめた。
景色がどんより見えるので黄砂か光化学スモッグだと思っていたら、眼科の医者から白内障で濁りがひどいと言われた。
病院の受付で少し耳が遠いのでよろしくと言ったら以後すべて筆談だった。
待合室に座っていたら、看護師さんが来て、『昨日申し上げたはずですが、あなたの治療は昨日で終わっています』。
電車の後ろの方に立っていると、前の方でしきりに手招きする人がいるので、知人かと思って近づいたら、席を譲ってくれる人だった。」