
゛裏庭で亀が背負ひ゛し甲羅のよふな大小の石が日向ぼこ゛
陽が燦々と春の庭
大小の踏み石は
カラリと晴れた甲羅干し


ちょっと遠くへ
足を運ぶと、、、、
草原の花
残雪に心を奪われ
封韻された春の道
その冬の面影は
消しゴムで消されたような
長閑な春の出会い
構えた傾斜には
耐え忍んで来た
蕗の薹のモチーフ
根はしっかりと繋ぎ合っている
春一番の草原の花
今
土壌から頭をもたげた
匂って来る若草のエッセス
おお春よ
待っていた若葉の春よ
大雪連邦仰ぎ見る
この北の斜傾に
耐え忍んで来た根っこの群れが
春一番の花となり
土壌に初声をあげる
嬉しい季の春が来た
カラスが鳴き
雀が囀り
幸せな春の始まりだ
土手の上では
しなやかなさ緑色の青柳の葉が
風の向きを見計らっている
封韻されたジョギングコース
今年も草原の花々が
斜傾にほつほつと
春を呼びかける
蕗の薹が咲き土筆が手を繋ぎ
雑草の勢いが
辺りをさみどり色に染めていく
一年の園生の始まりだ