こぬか雨
通り通り
雨の上がって行く様子を見惚れている
頼んで置いた品が届いたので
自分の持ち物にするために
支払を終わらせて来た
たとう紙を開くと
染めの匂いがプーンとして
女心を秋へと傾きかける
黒地に似合いの小物を添えてみる
雨傘がパッと開いた御堂筋
秋の七草がしっとりと花開き
白足袋に草履をはいた足音
私をあの日に戻して行く
懐かしい秋の入り口
こぬか雨
通り通り
雨の上がって行く様子を見惚れている
頼んで置いた品が届いたので
自分の持ち物にするために
支払を終わらせて来た
たとう紙を開くと
染めの匂いがプーンとして
女心を秋へと傾きかける
黒地に似合いの小物を添えてみる
雨傘がパッと開いた御堂筋
秋の七草がしっとりと花開き
白足袋に草履をはいた足音
私をあの日に戻して行く
懐かしい秋の入り口