風の音信 2010-06-03 06:05:38 | Weblog 手を繋ぐ群集心理 亡き母を思い出す バッタン急死した六月つづの咲く頃 季をあやしてくれる時知らず 今日は主が留守 一日中 座り続けたスプリングの伸びてしまった 病の椅子に 窓を開くと庭のつつじ 労いの六月の風 ゛元気になりよ゛と注いでくれる はっとする身 ゛虫の音に若葉もはしゃぐ初夏の朝 そんな心境です 小鳥の囀りに ひと雨きそうな気配 ゛初夏の空ひと雨降れば土の中こぞりて種子は芽を競いだす゛ 明日は私の母の命日です 明治生まれの ひなたの匂う或る女 ふと 有島武郎の本のページが 六月の爽やかな風に捲りだす