オペレッタ１６

今朝暫くぶりに知り合いから電話があった。

「もしもし、久しぶりだな～元気してるか？」

大学時代同じバレーボールクラブで共に汗を流し合った田中からの電話であった。

「どうしたんだ？急に電話なんて？・・・何かあったのか？」

「別に特にって事はないんだ！たまたま部屋の掃除をしてたらあの頃の写真が出てきてさ・・・・・ほら！俺たちの学校が最終の最終で優勝した時の記念写真さ！覚えているだろう？」

そういえば・・・・・1点差のシーソーゲームをやりながら延長で相手チームがこちらの打ったアタックを誰もが拾えず決勝打となった試合だ。

確か・・・・あの最後のアタックを打ったのは？・・・そう、田中だった。

田中はもう最後だからと　かなり力んでいた。ジャンプと同時に腹筋に力が入り過ぎてアタックと同時に会場全体に響き渡るような屁をこいたんだった！ブウォ～♪

この屁の音に相手チーム全員が目が点となるような表情となり守備が一瞬止まってしまった。

その瞬間！ボールは床に乾いた音と共に落ちた。

暫くして我がチームや相手チーム、そして審判の肩が揺れだし笑いの渦と拍手で会場を埋めつくしたのだ。

ＡＨＨＨＨＨ～♪　どひゃひゃひゃひゃ～♪　ブヒャヒャヒャヒャ～♪

「どうだ！久しぶりに飲みに行かないか？山本も来るって言ってるんだ！」

「じゃ～後で顔をだすよ！」

その晩聞いた話では・・・・打った瞬間は判らなかったが　ちょっと実も出たらしい！」

つづく