それはね・・・・
昔むかし 海の底に竜宮城があった頃の話です。
その城に住む御妃(おきさき)様が”猿の肝”が食べたいと言い出し、王様が家来に捕ってくるように命令しました。
命令を受けた家来は早速一兵足の亀に指示をしました。
命を受けた亀は早速猿が居る地上に向かっても~スピードで泳ぎ猿を探したそうです。
すると浜に一本だけ生えている松の木の上で昼寝をしている猿を見つけました!
そこで亀は猿に向かって「猿さ~ん! 猿さ~ん!」と大きな声で呼びました。
「オイラを呼ぶのは誰だ~?」と見渡してもわからない
「猿さ~ん! ここだよ! 海の上」
猿は海に浮かんでいる亀を見つけました。
「なんだ、お前か? オラに何の用だ?」
「猿さん、私と一緒に竜宮城へ行きませんか?」
「竜宮城だって?」
「そうです! 綺麗な乙姫ちゃんが居る所ですよ(^^)」
「へ~?」
「そこで美味しいものをご馳走を食べながら乙姫ちゃんと遊びませんか?」
「いいのかい?」
「勿論ですよ(^^v」
「じゃ~お言葉に甘えて行っちゃおうかな(^^、」
そして猿は亀の背中に乗り竜宮城へと向かいました。
「へ~海の中でもオイラ息ができるんだな・・・」
「私の背中に乗っているからですよ」
「・・・・・・・?」
そうこうするうちに竜宮城へと到着しました。
「猿さんお疲れさまでした! ちょっとここで待っていてもらえますか?」
「あ~いいよ! でも噂には聞いていたけど本当にあるんだな~」
すると門番をしていたクラゲ兵が「あんた何しに来なすったんだ?」
「あ~、亀さんがご馳走してあげるから!って言うから来たんだ」
「へ~、亀さんがそんな事をね?」
「猿さん!」
「なんだ?」
「あんた騙されてるよ!」
「騙されてるって?」
「そう! あんたが連れてこられたのはね、猿の肝を御妃さんが食べたがってるからだよ(^^)」
「えっ!! オイラの肝だって?」
その時、亀が現れて「今から王様の所へご案内しご馳走させて頂きますので、さ~どうぞこちらへ・・・」
「亀さん! 悪いな・・・・」
「どうかされたんですか?」
「いや~ 折角なんだけれどね、松の木に”肝”を干したままなのを忘れちゃってさ・・・」
「えっ!? 肝を? そりゃ大変だ! 早速取りに戻りましょう!」と、亀は猿を乗せて一目散に浜へとを向いました。
浜に着いた猿はそのまま松の木の上へ急いで登り「亀さん! 嘘だピョ~ン(^^) 肝を食べられたらオイラ死んじゃうよ! 」
騙された亀は肩を落とし竜宮城へと戻り王様に告げました!
王様はカンカンに怒り家来に言い付けました!
「あのクラゲを骨なしにしてやれ!」とさ