ととじブログ

書きたい時に書きたい事を書いている、あまり統一感の無いブログです。

経済深刻、進まぬ国家承認=独立宣言から2年-コソボ

2010-02-18 13:49:06 | 政治
「旧ユーゴスラビアのコソボがセルビアからの独立を宣言してから17日で2年となった。セイディウ大統領は議会演説で、「コソボの独立は地域に平和と安定をもたらした」と自信を示したが、依然として汚職、犯罪など課題は尽きず、国家づくりは難航。経済は外国からの支援に頼ったままで、「欧州最貧国」から抜け出す道筋は見えてこない」
(2010年2月18日 時事通信社 時事ドットコム http://www.jiji.com/)

戦争の脅威が薄れると、少数民族や小さな地域が一つの国として独立したいと考え始めます。

そのためには、第一に、「大きな枠組み(ヨーロッパならEU)」と「独自の経済力」の2つが必要となります。
これは最低条件です。

第二に、周辺地域における過去の遺恨を、可能な限り清算する必要があります。

第三に、国際社会への働きかけをし、承認を勝ち取る必要があります。

上記は、あくまで理想であり、必ずしもすべてクリアしなければ独立は不可能というわけではありません。
しかし、コソボの状態はお粗末過ぎます。
コソボ紛争の責任がどこにあるのかという議論を、「第一」の段階をクリアする前に持ち込んではいけないのです。

コソボの独立は早すぎたと、私は思っています。
このツケはコソボ自身と独立を承認した周辺国が払っていくことになるでしょう。
対応を誤ると、思わぬ方向へ飛び火し、大火となる危険性もあります。
日本もコソボの独立を承認しているわけですから、無関係ではないので、日本人である私がこういう言い方をする資格はないのですが、責任ある対応を望みます。