遺憾の意

昔、若い子(以下A君、20歳ぐらい)と一緒にテレビを見ていた時に「何とか大臣が何たら事件に対し遺憾の意を表した」というニュースが流れました。

A君が私に「遺憾の意って何ですか？」と訊いてきました。
私は、
「まあ、残念に思います、とか、よくないことです、ってところじゃないかな」
と答えました。

A君はまったく要領を得ない、納得できないという面持ちでした。

それで、よくよく話してみると、A君が「遺憾の意」を、「みかんの“み”」「やかんの“や”」と同じような言い回しで、「いかんの“い”」と解釈していたのがわかりました。
「いかん」というのがまず意味不明で、「いかんの“い”を表する」はますます意味不明ということです。

A君はかなり個性的な誤解をしていたわけですが、それでも「遺憾の意」なんて言葉を使うのは良くないなと思います。