ととじブログ

書きたい時に書きたい事を書いている、あまり統一感の無いブログです。

食文化

2009-11-12 05:31:19 | 食品/健康
「たしかにきさまは ずばぬけた能力の持ち主ではあるが しょせん20~30年の訓練の成果でしかない」
「北斗神拳を身につけた おれには 1800年もの間一子相伝によって受け継がれてきた暗殺者としての血がながれている」
(武論尊・原哲夫『北斗の拳1』集英社文庫 1997)

ケンシロウが神の国(ゴッドランド)の首領、大佐(カーネル)を倒した時のセリフです。

長い年月をかけ受け継がれてきたという点では、食文化も北斗神拳と同じです。

食文化は、風土から生まれ、そこに住む人間の体質と係わり合いながら形成されてきました。
日本に住む日本人が培ってきた料理と、ヨーロッパに住むヨーロッパ人が培ってきた料理が大きく異なるのは当然です。

健康を維持するために、いつ、何を、どのように、どのくらい食べるべきか、あるいは食べないべきか。
これは、食文化が答えてくれます。

「ヨーグルトが体にいいらしい」
これは大佐(カーネル)の知識であって、北斗神拳の知識ではありません。
ヨーグルトが体にいいのは、ヨーグルトを何代にも渡り食べ続けてきた人達にとってであり、日本の風土、日本人の体に良いとは限らないのです。

「サプリメントで足りない栄養素の補給を」
これも同様です。
栄養素は、自然の中では極めて複雑なバランスで存在しています。
単体では有毒でも、他の成分と同時に食することで、有効成分となることがあります。
逆に、単体では有効なのに、ある特定の成分と同時に食することで、有害成分となることもあります。
これらを、製薬会社がすべて認識している訳ではありません。

日本人が健康を保ちたいと考えるならば、日本の食文化を重視すべきと、私は考えます。