占領を背負った男!

2009年03月07日 | 活動報告
占領を背負った男(北康利著講談社)の本を3度目の熟読をしています。あの占領当時、GHQから、「従順ならざる唯一の日本人」といわれた白洲次郎氏の生き方について書かれた本です。彼の生き方に格好良さを感じるのは、国の将来のため、どんな強大な権力に対しても対峙し、何度もの挫折を乗り越え、私心を捨て情熱をもって戦い抜いた人生そのものにあると思います。彼の生き方を読むたびに、勇気と高揚感が湧いてきます。私も信念・情熱を持って政治活動を頑張りたいと思います。皆さんも是非読んでみてください。お薦めです。
※参考
 【白洲次郎氏について書こうと思い立ったのは、兵庫県三田市の郷土史家として、次郎の祖父・白洲退蔵の実績について研究し始めたことがきっかけである。次郎が社会の表舞台に登場したのは、敗戦というわが国の歴史始まって以来、未曾有の危機の真っ只中であり、それまでに営々と築いてきた精神的世界が一気に否定され、国民全体が虚脱状態に陥っていた時期であった。三島幸夫がかつて嘆いたように、敗戦を境にして、武士道の国として民族的誇りを胸に生きてきた日本人が、一転して卑屈な精神の民族に堕してしまった。そもそも人間は、状況により自分の立場を微妙に、あるいはドラステックに変化させるものである。それは強い相手に出会った時のための、いわば人間の生物としての本能でもあったのであろう。
 白洲次郎という男は、そうした人間の本能に敢然と挑戦していった。GHQの前で卑屈になることも阿ることもせず、自らの信念を真っ向から主張し、それは、しばしば常人からすれば常軌を逸した蛮勇であるかのような印象させ抱かせた。   GHQは本国に”従順ならざぬ唯一の日本人”と報告している。そして、一見破天荒なように見える彼の行動の中に、いつもすっきりと一本、際立った”筋”(次郎はこれを”プリンシプル”と呼んでいる。)が通っていた。そのプリンシプルなるものを彼がどうやって身につけることができたのか、それをどうしても解き明かしてみたくなったのである。】≪北康利氏・あとがき抜粋≫

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