「斟酌」と「忖度」

2010年03月24日 | 活動報告

このごろ、新聞報道等で、「斟酌」と「忖度」という言葉が、登場します。意味は、辞書で調べてみると下記のように書いてあります。

●斟酌…「斟」も「酌」もくみとるの意。
  ①てらしあわせて参考にし、取るべきを取ること。参酌「双方の事情を
    参酌する」
  ②事情をくんで大目にみること。「今度だけは斟酌してやる」
  ③ひかえめにすること。遠慮。斟酌はいらぬ。

●忖度…「忖」も「度」もおしはかるの意。他人の心の中をおしはかること。

「斟酌」と「忖度」どちらの言葉も、誰に重きを置くかが、最も重要なことです。政治にとっては、国民であることが当然です。
しかし、民主党が、一番重きにおいているのは、党内の結束・団結そして組織の維持に見えるのは、私1人でしょうか。民主党のための「斟酌」と「忖度」が、繰り返されれば、残念ながら、民主党に対する期待は、日を追うごとに薄れていくでしょう。

既存の政党が支持率を失う中、今夏の参議院選挙は、日本の政治にとって大変重要な岐路に立つと考えます。いよいよ、昨夏の選挙から私が言い続けた「政界再編」の第一幕が開かれそうに感じています。衆議院小選挙区制度が導入され、政党が離合集散繰り返す中で、政策本位で政党が成り立ったとは思えません。親小沢か反小沢?または、選挙事情、人間関係等によって政党が構成されたといわれています。結果、既存の政党は、政策に大きな違いがあっても「寄らば大樹の・・・」で集まり、選挙互助会の意味が一番大きかったと思います。日本が取り巻く環境が大変厳しい今こそ、国民のために「斟酌」「忖度」できる政党が望まれます。政策本位で、「政界再編」が進むことを期待しています。

【参考記事】

※「斟酌する理由ない」 官房長官発言

市民は「腹が立ちます。あの選挙をどうみているのか。13年間名護市民は苦しんできたのに」「それは許されない。国外県外という責任を果さんといけない」と話しました。また、市長選で辺野古への基地移設反対を訴えて初当選した稲嶺進さんは、民意をくみ取るべきだと不快感を示しました。稲嶺進さんは「民意というのは、行政あるいは政治を行うものにとっては一番大事なもの、一番尊重しなければいけないものだと思う。理解しがたい」と話しました。稲嶺さんは26日朝、こう不満を示し、その上で今後、市議会と協力し、辺野古への基地建設反対決議や政府への要請行動を行う考えを示しました。(琉球朝日放送ニュースより)

※危うい「忖度政治」

小沢氏の敷居は高く、簡単に人を寄せ付けない。小沢氏の真意を推し量るのは容易ではなく、ときにコミュニケーションは断絶し、側近といえども小沢氏の思いと乖離が生まれる。「忖度政治」の限界が透けて見える。(朝日新聞記事抜粋)


自浄作用

2010年03月16日 | 活動報告
田原総一朗さんの「そこが聞きたい」に考えさせられるコラムが掲載されました。

【3月6日の産経新聞の「産経抄」で面白い文章を見つけた。実は私は「産経抄」の愛読者なのである。昭和初期に、東京山の手に説教強盗なるものが出没した。金持ちの家を狙って押し入り、刃物などで家人を脅して説教をするというのだ。「この家は庭が暗すぎます」「犬を飼いなさい」などと教訓をたれた上で強盗をするのである。もちろん強盗されて説教までされたのでは被害者のほうは、たまったものではない。
「産経抄」は、「鳩山由紀夫首相と小沢幹事長との会談で、民主党が企業・団体献金禁止に乗り出すことになった。その論法は失礼ながら説教強盗のそれと似ている気がする。『政治とカネ』を再燃させた張本人が『家の用心が悪いから押し入った。』と言っているように聞こえるのだ」とずばり指摘をしているのである。民主党の議員たちには、ぜひこの「産経抄」を読んでいただきたい。そして思い切り反論をしてほしいものである。もしも民主党の議員たちが、本当に小沢氏に説明責任は無く、幹事長を続けるべきだと考えているならば、この「産経抄」を論破すべきである。その責任がある。[週刊朝日コラム抜粋]  】

まさに、鳩山政権の支持率が続落している原因がここにあると思います。野党やマスコミから、追求されると「まだ半年足らずだから」「自民党から言われる筋合いはない」「そんなにカリカリしないでください」等々、キメ台詞が出てくる。野党当時、菅さんや前原さん長妻さん多くの民主党議員が政権の「説明責任」を舌鋒鋭く追及していたはずです。自民党が政権から離れた大きな原因の一つは、「説明責任」であり、「自浄作用能力の欠如」だと思います。民主党には、政権を持っている責任を果たしてほしいものです。

自らの身を削ることから!

2010年03月10日 | 活動報告
昨年の政権交代は国民の期待によってなされた。しかし、今、政治は、普天間問題・政治と金・成長戦略・税収不足等々の問題を先送り、または決めかねている。期待が大きい分だけ政権に対する不信が増大している。私は従来から、改革には痛みが伴うが、自ら身を削ることからはじめなければならないことを主張してきました。民主党も国会議員の削減・国家公務員の人件費削減をマニフェストに明記したはずです。総理は、必殺仕分け人のパフォーマンスで支持率回復を目論んでいるようですが・・・。まずは、原点である公務員改革・国会議員削減に取り組むべきです。国と地方の税収が、約75兆円(2010年度予想)。公務員の総人件費は35兆円。全税収の40パーセント以上となる。税金を納める国民が苦しんでいる中、税金を給料にしている公務員が、変わらないというのは、どう考えてもおかしい。やはり、議員・公務員制度の抜本改革を最優先でやるべきです。

さて、福岡政行先生著「公務員ムダ論」ー不況時代の公務員のあり方ー角川書店をご紹介します。この本には、政治が最優先で取り組むべき課題が示されています。ぜひ、ご一読下さい。

【◎憲法15条の精神はどこへいったのか。(憲法15条公務員は国民全体の奉仕者)
 日本の国の心臓部は国会であり、霞ヶ関だ。1年間での国と地方の税金総額は約80兆円。 日本中に流れる血液だ。しかし、動脈硬化しているのか、うまく血液がながれていない。 血液の40パーセント以上が、公務員の身体に流れている。それも、恵まれている生活水準 である。明らかに、間違った血流というべき税金の流れである。日本という国に、正しい 血流が戻ってくることを期待したい。今の日本にとって、一番大切なことは、「分かち合う」ことである。限られた資源・限られた財源をどのように公平に分配するか。最弱者を どのようにして最優先するかである。・・・ 

 ◎お任せ民主主義にサヨナラ
  代議士とはあくまでも、私たちの代理人だ。4年間任せはしたが、あくまで期間限定。(ダメなら変える)ということが、選挙民主主義の鉄則なのだ。そこに、力不足の当選者が誕生しても、それも有権者の責任である。308議席の民主党の新人議員が1人のリーダーに、゜右向け右゜と言われ、゜あいさつ゜から勉強していると言う話を聞いたら「プライドを持ってやれ」と言ってやりたい。25歳を過ぎて、いや30歳を過ぎて、そんなことも出来ない人間を候補者にする政党も政党である。・・・・・   

 ◎何のための税金か。
  労働者が誰のために働いているのか。約6400万人と言われる労働者が500万人の程の公務員や独立行政法人・公益法人の職員の給与のために、働いているのは、不思議な構図である。もちろん、雨の中を市民の生活を守り続ける警察官や、火の中をくぐり抜けて人命を救助する消防士の人もいる。学校の先生方も大変なご苦労。自衛隊員も、日本の安全のためにがんばっている。そして、介護・福祉の現場も大変であり、お医者さんも看護師さんも休みなく働いている姿を見る。しかし、32兆と言うか、38兆円という税金はあまりにも多すぎる。日本再生のために、この政権交代を契機として、私たち国民一人ひとりが考えるときだと思う。・・・・・・              [公務員ムダ論抜粋]】

※参考資料 
 《国税40兆円+地方税36兆円=76兆円(2010年予測)・公務員人件費約32兆円(国家公務員  61万人地方公務員308万人)予想通りなら、全税収の公務員人件費が、40パーセント以上を占める。
  公務員の待遇①平均2500~3000万円の退職金。霞ヶ関幹部7000万~8000万②平均700万年収③共済年金月額25万以上 》

            

東京アンテナショップ

2010年03月05日 | 活動報告

今年計画している、「秋田物産展IN東京」の勉強のために、東京の秋田・山形・新潟・北海道・沖縄等々のアンテナショップを訪ねました。土曜・日曜ということもあり、どのショップも賑わいがあり、活気に溢れ、郷土色豊かな新鮮で美味しい物がありました。

さらに、全国の物産が集められている「銀座めざマルシェ」に足を運んだところ北海道・東北エリアのフロアーで、後から「村岡さん」と声を掛けられ、振り返ると湯沢市の女性の皆さんでした。お話を聞くと、東京の各都道府県のアンテナショップで買い物するのを楽しみに来たとのこと。お互いに初めてとはいえ、そこは同県人。銀座のど真ん中を忘れ、秋田弁で各県アンテナショップの比較の話になりました。秋田は、せっかく新鮮で美味しい素材があるのに目玉商品が少ない。加工品が少ない。包装のデザインの工夫等々の話をさせていただきました。湯沢の皆さんありがとうございました。

次の日は、幕張メッセで、開かれている「FOODEX JAPAN2010」に出かけましたが、ブースの広さ、出展数の多さに圧倒された。日本国内のみならず、世界約70カ国から出展されており、世界各国のバイヤーが集まり、真剣なまなざしで食品の目利きをしていました。特に日本国内産に多くの注目が集まっていた。環境・健康・美に、こだわったオーガニック食材や消費者のこだわりに対応する製品が多く、食には多くの関心と需要があることをさらに実感した。

3日間の東京滞在で感じたことは、地方のこだわりの食品・食材等々に、大きな関心と需要があることです。よく秋田は、宣伝・販売が不得手と云われます。しかし、秋田は、決して他県に負けない素晴らしい素材・食文化があります。全国の食の中で注目を集める可能性大と自信を深めて帰ってきました。秋田は、民間の業者の皆さんや地域の皆さんは、大変な努力を積み重ねています。しかしながら、政治や行政が、他県より積極的とは思えない。もっと、他県の取り組みや消費者のニーズをつかむために努力が必要です。私も「秋田を売り込む」ために多くの皆さんと意見を交わしながら積極的に取り組んでまいります。