前進するために

2010年09月07日 | 活動報告
「この国は、道行く人の目の色が違う。毎日充実して働き、まだ欲しいものがたくさんあり、少しでも豊かになろうとみんな上を向いている。」 上海に新居を構え、中国でビジネスにチャレンジしている日本人が実感を込めて語った。日本の中小企業の実力を中国に売り込みたい。上海に拠点を移した動機だ。中国の合弁相手を見つけ、世界最大の市場で販路を開拓する。上海に長期滞在する日本人は約5万人。ニューヨークを抜いて世界一になった。日本人社会はもっと膨れそうだ。ーーー大勢の日本人が中国に渡る一方、中国マネーによる日本企業の買収や不動産の購入が目立ち、中国観光客も急増する。日中間で新たな現象が同時多発している。底にあるのは、地殻変動ともいえる経済力の変化だ。今年、国内総生産の順位が入れ替わり、日本は1968年以来の「世界第二位の経済大国」の座を中国に譲る見通しだ。【朝日新聞記事抜粋】

日本は、長い間低成長、デフレに苦しみ、未来に対して夢や希望が持てない状況で、社会全体に、閉塞感が拡がっています。
政治は、日本の未来やあるべき姿を国民に示せていないことが現実です。確かに、世界に稀に見るスピードで少子高齢化が進み、財政赤字の上、官僚組織の仕組みを変えることができず、前に進むことが困難です。
しかし、日本は、歴史上のあらゆる困難を幾度も乗り越えてきたはずです。いま一度歴史に学ぶ必要があると考えます。
今、日本の政治は、国内問題ばかりに時間を捉えられ、世界の潮流に目を向けていないように見えます。選挙目当てのマニフェスト。心地よい発言を繰り返す政治家。
もちろん、内政は生活に密着した問題であり、重要な課題です。
しかし、明治維新・戦後復興は、国内の改革と同時に世界に目を向け、開国することによって、飛躍的な成長を成し遂げました。そこには、明確な開拓精神がありました。
日本は、IT・バイオ・観光・農業・工業・環境・人材等々世界に誇れる技術があります。もう一度、世界の潮流をしっかりと捉え、日本の技術を世界に広める事に取り組むべきです。政治家が「世界の中の日本」として目指すべき姿を語るべきです。
私は、世界に羽ばたく日本人を育てることが必要と感じています。
信じられないことですが、外務省に入省した若い官僚が海外勤務を嫌がっているという声さえ聞こえてきます。日本は、「開拓精神」を持ち続けたからこそ幾度もの困難を乗り越え、成長を成し遂げたはずです。
今こそ、政府は、日本人が(大企業や官僚のみならず、農業者・観光・中小企業・学生等々多くの人が)世界でチャレンジする環境整備を政策で示すことが必要です。日本人が誇りを持って、前進するために!