終戦後、シケモク拾いに勤しんでいた「僕」は、進駐軍のいる第一相互ビルの「整備員」(掃除係)の職にありつく。
仕事のときに、米兵たちがくれる吸いさしのタバコをもらうのを楽しみにしている。
ある時、伍長を務める男から、父の勲章と引き換えにパイプを手に入れることに成功するが、その後、PXでシガレットの配給が途切れ、パイプを手放してしまった伍長はすっかりしょげてしまう。
敗戦の虚脱感と飢餓感の中で、劣等感や屈辱感も麻痺させて(というよりも超越して)、たくましい精神で生きる姿を、ハードボイルド(?)に描いているのがいいです。
それにしても、伍長の気の毒な姿がおかしいです。
講談社文芸文庫「ガラスの靴・悪い仲間」で、19ページ。
仕事のときに、米兵たちがくれる吸いさしのタバコをもらうのを楽しみにしている。
ある時、伍長を務める男から、父の勲章と引き換えにパイプを手に入れることに成功するが、その後、PXでシガレットの配給が途切れ、パイプを手放してしまった伍長はすっかりしょげてしまう。
敗戦の虚脱感と飢餓感の中で、劣等感や屈辱感も麻痺させて(というよりも超越して)、たくましい精神で生きる姿を、ハードボイルド(?)に描いているのがいいです。
それにしても、伍長の気の毒な姿がおかしいです。
講談社文芸文庫「ガラスの靴・悪い仲間」で、19ページ。
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