小品日録

ふと目にした光景(写真)や短篇などの「小品」を気の向くままに。

武田百合子 「富士日記」(昭和42年7月3日)

2006-07-03 23:59:46 | 日記文学
まずは、この日の朝食メニュー、「うなぎ蒲焼」にやられました。
夕食では、「プリンスメロン」を巡る会話がほほえましいです。
雨降りの一日だったようですが、雨についての記述がなかなかよかったので、ちょっと抜書きします。
「ここに暮らしていると、空や空間が広いからか、雨が一日中降ると、雨の中に浸されてしまっているような気分になる。水の中に沈んでゆくようだ。いまごろの雨を『卯の花腐し』というらしいが、ここのは、それとも違う。何といったらよいかなあ。雨マルケ、とでもいうかなあ。」
「雨マルケ」って何のことかわからないのですが・・・
中公文庫などでどうぞ。
富士日記〈中〉

中央公論社

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