明治39年10月23日の狩野亮吉あて書簡から。
まず、冒頭で、用事ではなく、ただの通信として手紙を送ってきてくれたことが嬉しいと、素直に喜びを述べているところがいいですね。
そして、夢についての他愛のない話が続きます。
いよいよ本題?に入ると、
「自分の立脚地からいうと感じのいい愉快の多い所へ行くよりも感じのわるい、愉快の少ない所におってあくまで喧嘩をして見たい。…(略)…
僕は世の中を一大修羅場と心得ている。そうしてその内に立って花々しく打死をするか敵を降参させるかどっちかにして見たいと思っている。」
というように、漱石の文学に対する意気込みが熱く語られています。
漱石の手紙は、自分の気持ちを実によく相手に伝えるように書いてあって、感心させられます。
岩波文庫『漱石書簡集』でどうぞ。
まず、冒頭で、用事ではなく、ただの通信として手紙を送ってきてくれたことが嬉しいと、素直に喜びを述べているところがいいですね。
そして、夢についての他愛のない話が続きます。
いよいよ本題?に入ると、
「自分の立脚地からいうと感じのいい愉快の多い所へ行くよりも感じのわるい、愉快の少ない所におってあくまで喧嘩をして見たい。…(略)…
僕は世の中を一大修羅場と心得ている。そうしてその内に立って花々しく打死をするか敵を降参させるかどっちかにして見たいと思っている。」
というように、漱石の文学に対する意気込みが熱く語られています。
漱石の手紙は、自分の気持ちを実によく相手に伝えるように書いてあって、感心させられます。
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