トーネードの無職生活

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JR東日本労組の組合員が半減とか

2018-04-10 21:08:01 | 日記
 JR東日本で最大の労働組合だった、JR東日本労組の組合員が半減しているとのことです。私も労働組合の役員を経験していますが、労働組合のある大部分の労働組合だとユニオンショップ制になっています。これは管理職やパート嘱託などの非正規の社員を除いた正社員は全員がその会社にひとつある労働組合の組合員になるという制度です。これは労働協約で労使で締結しているものなので、新しく入社してきた社員が組合に入りたくないといっても強制的に組合員になります。もし組合員になりたくなければ、会社をやめなければなりません。

 それに対してJRなどはその会社内に労働組合がいくつかあって、どの組合に入るかは自由ですし、組合員にならないという選択もあります。しかし、JR東日本労組はいくつかの労働組合に加入している中で、一番多くの組合員が加入していた組合でした。それだけ会社との交渉などで最も重視される組合だったと思います。

 なぜにそのような組合の組合員が半減するような事態になってしまったのか、ネットの記事ではこれと断定した書き方はしていませんでしたが、今回の春闘でJR東日本労組がスト権を確立して、ストを背景に交渉したことが要因の一つのように書かれていました。たぶんそのような方針を快く思わない組合員が会社側の切り崩しにあつたというように私には感じられました。

 ストライキは労働者に保障された権利なので、それを否定するような会社側の活動があつてはならないのですが、今の多くの組合員はストライキ自体経験したこともなく、交通機関ということからもストライキをしたら多くの利用者に迷惑をかけることになる。そのようなことがあっていいのかと考えるであろうことは無理かなることです。

 JR東日本労組の幹部がどのように考えたのかわかりませんが、組合員に理解してもらう、納得してもらうという活動をどれだけしたのかなという疑問もあります。権利だとはいっても組合員がついてこなくては効果はありませんからね。そういった意味からすると労組の幹部の行きすぎというのがあつたのかなと感じるところです。

 私はユニオンショップ制の労働組合しか経験していませんから、会社内に多数の労働組合のある会社の労使がどのような交渉したりしているのか知らないので、なかなか興味があるところなのですが、今回の事件は労働界にも色々影響しそうだなと感じたところです。