現代へのまなざし

日本とはなにかを探求します。

ソドムとゴモラ-災いをもたらす安倍政権-

2018-04-29 10:21:56 | 政治
 旧約聖書に有名なソドムとゴモラの物語がある。同性の者を姦淫するような性的な退廃、貧しい者を助けないソドムの人達を神が天から硫黄と火とを降り注がせて滅ぼすという物語である。
 神の使いを迎え入れたロト、その神の使いを出せと迫るソドムの人びと、人びとの目的は神の使いの男性2人をレイプしようとするものだ。神の使いは、ロト一家に、神がソドムとゴモラを滅ぼすので早く逃げるようにと告げ、決して後ろを振り返ってはいけないと言った。神は硫黄と火を天からソドムとゴモラの上に降らせ、町とその町の全ての住民をことごとく滅ぼした。ロトの妻は後ろを振り返ったため塩の柱になった、という物語である。

 安倍政権は、アベノミクスと称した経済・財政政策により、法律で禁じられている財政ファイナンスを実質的に行い(日本銀行による巨額の国債購入)、日本銀行やGPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)を使って株価を引き上げている。
 このアベノミクスで利益を受ける企業、経営者層、資本家、投資家達。目先の利益のためにアベノミクスを支持し、将来の日本のことを考えない。そして、多くの民衆は、自分たちには全くメリットがなく、むしろ自分たちには不利益な経済施策であるにも関わらず、あるいはアベノミクスが何かを知らないにも関わらず支持している。その結果がどうなるのか。

 神が硫黄と火を降り注がせて滅ぼしたソドムとゴモラ。憲法第9条の恣意的な解釈により集団的自衛権を認めた安倍政権。平気で嘘をつく安倍総理。安倍総理をはじめ稲田元大臣や加藤大臣、佐川元理財局長、柳瀬元首相秘書官など、閣僚や官僚が虚偽答弁を行い、行政情報を隠蔽し、さらには改ざんまでする始末である。格差を是正することなく、アベノミクスで富める者をますます富ませる安倍政権。安倍政権は道徳的に退廃し、貧しい者を助けることもしないのである。これは神に滅ぼされたソドムとゴモラに近いものである。神に安倍政権が滅ぼされても問題はないが、この政権を生み出したのは日本の有権者である。有権者も滅ぼされるのだろうか。「アベノミクス」で日本の財政、金融が歪められ、その結果、日本国民に硫黄と火が降り注ぐのではないか。

 ソドムとゴモラの物語では、「もしソドムで町の中に50人の正しい者があったら、その人々のためにその所をすべてゆるそう」と神は言った。アブラハムが神との交渉で50人を10人にまで減らしたが、その10人も見つからず、神はソドムとゴモラを滅ぼした。

 今の日本ではどうだろう。神話を事実だと主張し、事実から目を背けるような人達であるネトウヨや自民党ネットサポーター、彼らのように道徳的に退廃した人達が増えれば日本は滅びる。逆に、今の日本には正しい者がどれだけいるのか、少なければ、滅びてしまう。逆にいえば、今の日本に正しい者が増えれば滅びることはない。安倍政権とその御用マスコミに騙されること無く、正しい認識をする人達が増えれば日本は滅びない。事実を多面的に捉え、正しいことは何かを十分検討し、正しい行いをすることが求められている。
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