現代へのまなざし

日本とはなにかを探求します。

ネット、テレビ放送における道徳心の欠如-岩手県議のブログに関して-

2013-06-30 08:56:23 | 日記
 岩手県議会の小泉光男議員(56)が、6月25日午前5時頃、一戸町平糠の湖岸で、倒れているところを発見された。小泉県議の着衣に乱れはなく、目立った外傷もないという。岩手県警二戸署は自殺の可能性があるとみて調べている。
 この小泉議員は、6月5日、インターネット上で「俺は刑務所に来たんじゃないぞ。中央病院の責任者!」と題したブログを投稿し、検査入院した際、番号で呼ばれたことに関して、ブログに「ここは刑務所か!。名前で呼べよ。なんだ241番とは!」「会計をすっぽかして帰ったものの、まだ腹の虫が収まりません」などと書き込んでいた。
 これに対し、批判が相次ぎ、小泉議員は6月17日に記者会見で謝罪したが、インターネット上だけでなくマスコミを含めて、小泉議員への批判が繰り返されていた。

 ネット上では、中国人や韓国人を傲慢である、あるいは謙虚さが無いなどと批判し、民度が低いなどとの投稿を見かける。また、放送局では、現代の日本人には道徳心が欠如しているなどとコメントするテレビ番組を製作することがある。しかし、今回の岩手県議の自殺(?)に関して、彼らの行為はどう評価すればいいだろう。

 ネット上では、匿名で個人攻撃を繰り返し、さらには自宅への嫌がらせ電話などが行われる。また、テレビ放送においても、本人に反論する機会を与えることなく、ゲスト出演者や司会者、アナウンサーまでもが一方的に批判的なコメントを行い、批判された側は自分を守るすべもなくどんどん追い詰められていく。
 道徳教育が必要なのは、ネット上で個人攻撃を行う人達であり、マスコミ関係者(特にテレビ関係者)ではないのか。ネットで、ツイッターやブログで個人攻撃を行う人達、ヘイトスピーチを繰り返す人達、テレビ番組で批判を繰り返す人達、彼らこそ道徳心を持つ必要があるんだろう。
 ・自分がして欲しくないことを、他人にしてはならない。
 ・困った人がいたら助けましょう。
 ・ハンディキャップのある人には優しく接しましょう。

 小学生に教える道徳の内容ですら、今のネットやテレビ放送では守られず、正反対の事が行われる。自分がされるのは絶対に嫌だけど、相手は自分に関係無い人だから嫌がらせをしちゃえ、困った人が居たら追い打ちをかけてやれ、弱い者を虐めちゃえ、そういう事がネットの中やテレビ放送で行われている。

 グローバリズムの流入に伴い、日本人の優しさ、道徳心というものが失われているのかもしれない。自己責任などを繰り返し、日本的な伝統や文化を壊すような改革(小泉改革)を行った結果なのかもしれない。日本人の良さを守る必要がある。
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