現代へのまなざし

日本とはなにかを探求します。

アベノミクス、現代のシャーマニズムあるいはブードゥー教

2013-05-13 19:56:36 | 日記
 日本書紀や古事記に登場することのない邪馬台国の卑弥呼は、鬼道に事え、能く衆を惑わす(事鬼道能惑衆)シャーマンだったと言われている(魏志倭人伝)。倭国大乱の後、シャーマニズムによって倭国を治めた。
 また、アマテラスについては、スサノオの乱暴(田の畦を壊し、御殿を糞で汚し、さらに、機織りをしているアマテラスたちに屋根の上から死んだ馬の皮を投げ入れ、驚いた機織りの女性が機織りの道具で自分の陰部を突いて死んだ。)に怒って天の岩屋戸にこもると世は暗闇となり、出てくると光があふれたという神話が作られている。これもまたシャーマニズム的な物語である。

 さて、現代に戻る。
 現在の日本では、アベノミクスと言われている経済政策で、円安と株高が発生し、輸出企業や金融機関、機関投資家などに多額の利益をもたらし日本経済がバラ色になってるような物語がテレビを通じて語られている。
 しかし、このアベノミクスと言われるものは、「大胆な金融政策、機動的な財政政策、民間投資を喚起する成長戦略の「三本の矢」で、長引く円高・デフレ不況から脱却し、雇用や所得の拡大を目指す」とした緊急経済対策である。
 大胆な金融政策(日本銀行による大量の資金供給)により国債の暴落、円の価値の急激な低下が予想される。また、機動的な財政政策(50兆円以上の国債発行を伴う公共事業のバラマキ等)により、国債発行残高が1000兆円間近となっており、財政赤字による財政破綻を招くことが予想される。民間投資を喚起する成長戦略は、特区構想など旧来の政策の域を出ないものであることから、過去の経済政策と変わらず、経済成長をもたらすことは困難であることが予想される。

 今の日本では、テレビ放送などによりアベノミクスで経済がバラ色になるかのような布教がなされているが、シャーマニズムを信奉してるような印象をいだく。その政策の内容や影響、将来予測などを行うことなく、目の前の円安と株高がすべてのような放送を行うのは、巧く民衆を惑わす鬼道のようにも感じる。トランス状態になった安倍総理が岸信介の怨念に憑依され、(憲法改正等を行うために選挙で得票するための民衆を騙す手段として)円安・株高を口から発する状態がアベノミクスの本質ではないか。そう、アベノミクスそのものが、現代のシャーマニズムのようなもの、あるいは、アメリカのレーガノミックスを批判したときに使われたブードゥー教のようなものなのであろう。

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