通常ピアノは「黒鍵36、白鍵52」の
合計88鍵から構成されています。
現在のピアノの鍵盤はほとんどが88鍵です。
なぜ88鍵なのでしょうか?
発明されたときは49鍵しかなく
一般的なバスからソプラノまでの人の声の
音域をカバーする範囲だったそうです。
それがより幅広い表現力を求めるようになり
次第に音域を拡大していきました。
そして、19世紀末頃に現代の
鍵盤の数は88鍵になります。
標準的な88鍵のピアノの、いちばん低い音は
27.5Hzで、いちばん高い音は4186Hzです。
低い方はこれより低いと聞き取れないですし
高い方はこれより高いと耳障りな
不快な音になってしまいます。
人間の耳は約20Hzから20000Hzまで
の範囲の音を聴き取ることができますが、
音程として聴き分けることができるのは
4000Hzぐらいまでのようです。
これ以上ピアノの鍵盤数を増やして音域を
拡大したとしても、人間の耳には低音は
唸りのように聞こえ、高音は音程感のない
ノイズとしか聞こえないようです。
つまり、
音楽的には意味をなさなくなってしまう
のでこの音域が設定されたのですね。
だそうです。