ready go! 

一日も早い回復をお祈りいたします

続きの あと

2007-06-30 15:00:46 | ラジオ


(さめじま)「れいこさん。」 
(れいこ)「え?」
「いい曲だね。」
「そうね。私 この曲好き。」
「何て 曲だっけ?」
「星に願いを。」
「あー、そうか。」
「私 一人で 生きていかなきゃって 思い込んでた。」
「これからは・・。」
「うん?」
「あ、流れ星。」
「うん。」



(たろう)「じいちゃん、泣いてるの?」
「ううん、泣いてないよ。」
「この曲 じいちゃんが 好きなヤツだよね。」
「そうだな。じいちゃんが ジャズクラブで演奏している時に 
 いつも最後に ひいていた曲だ。」


(くどうあかね)
「ゆきさん?」

急に ゆきさんが 泣きだした。

「ゆきさん、大丈夫ですか?」
「あかねさんー、この曲 思い出の曲なんです。」
「そう・・。」
「横須賀のバーで 生演奏をしていたバンドがあって 最後の曲は いつも これだった。
私が 好きだって言ったから バンドのピアノをひく人が この曲を・・(泣)。
私たち 若かったから 失う時 それが どれだけ大切か 気づかなかった。」
「ゆきさん・・。」

(さと)「そっとしとった方が いいよ。」
「でも。」
「いいから。」「はい。」
「心配しなくていいよ。自分のことだけ考えなさい。」
「え・・?」
「今更 帳じりあわされても かなわん。ほっとけ。」
「あの・・。」
「わかってる!何にも言うな!」
「・・ごめんね。」
「しっかり、いい仕事しなさい!」
「はい。」

おかあさんが 私の手を握った。
今度は しっかりと 力強い 手ごたえが あった。

「ごめんねー、かずこ。」


ここで 終わり。
(長かった・・です。)

ラジオを通して 人と人との結びつきを 描く お話なので
同時間に 違う場所での 人々の様子が 出てきて。

全然関係無い 人達が 実は・・って なっていたんですよね。

脚本家の方が どなたかとの 対談で 何かの映画(なんの映画か 忘れました。)も 少しヒントというか 頭のどこかにあったと おっしゃってました。

私は そんなに詳しくないので 
映画で言えば “バベル”が 繋がってる・・とこだけ考えたら 似ている?・・かな と思いました。(最近の映画しか 知らないので そういう風に思うんですけど。)

このお話みたいに ほんとにみんな 繋がっていたら ファンタジーというか 幸せですよね。
最後の おじいさんと ゆきさん は ちょっと時間が足りなかった みたいで残念。
でも みなさん それぞれ いい人。

ラジオも もう何年も?!聞いていなかったけど
(これを機会に)時々 聞いてもいいなと 思いました。

川久保くんも ホント どんなお仕事来ても 大丈夫な感じになってこられたし、
ファン・・として 言えば 色々あるんですけど(泣)
ご本人的には 落ち着いていらっしゃるのかも しれませんね。
今は ご自分のお仕事だけ 考えたいのかも しれません。

でも みんな心配してるんですよ★←ついでだから 言いますけど。
このままだと これからの事が(・・川久保くんが じゃなくて、ファンの立場として) 心配で 正直に作品の感想も 言い難いし、
伝わっているかどうかも 分からなくて、素直に言えなかったり すると思う。
私としては 大げさに言えば「川久保くんから 切り捨てられたファン・・なの?」くらいな 感じで(被害妄想?!) 結構 こちらは こちらで 大変です★
今 気を遣ってしまって あんまり言えないのですが やっぱり感想くらいは すぐ言える環境を 整えて欲しいです。
手紙だけだと タイムラグが あるから、もどかしい時があるんです。
HPのメールも 伝わっているかどうか いまいち分かりませんし。
十分 人気もある方だし、これからもっと伸びる方だし、
ここはひとつ 事務所さま☆

ぜひぜひ お願い致します。



 ちょっと思ってます。
 


29日の続き

2007-06-30 13:26:29 | ラジオ

29日の 続きです。

よーし、いくぞー!ハハ!ィエイ?!

(ゆういち)
くがしま海岸の浜辺で 花火をした。
花火を 手に持って振ると 光の残像が 闇に浮かんでは 消えた。

まりこさんは なんだか 無理して はしゃいでいるように見えた。
「わ~、綺麗! あやかちゃん きれいだよ~☆」 
「きゃ~、ハハハ!」

あやかちゃんは いっぱい笑っていた。朝の雰囲気とは 全然違った。
「お父さん! それ 火つけて。」

刑事の はやみさんは うん、やっぱり楽しそうに見えた。
「さあー、行くぞー!」

で・・、肝心のオレは どうかと言うと・・。

「さえきゆういち! ロケット1号・・ いっきまーーす!!」


(ラジオ)
さーて、みなさんも どしどし リクエスト下さいね。

一通り 花火をやってしまうと みんなで 浜辺に座った。
あやかちゃんのラジカセで ラジオを聞きながら。

(まりこ)「ゆういちくん。」
(ゆういち)「ん?」
「ここまで 来れたの・・ゆういちくんの おかげ。」
「え?(笑) オレ 何もやってない気がするけど。」
「ううん。私ね、彼とは 完全に終わったと 思ってたんだけど。やっぱり 駄目だったみたいで。」
「そんなに簡単に 無理だよ。」
「そういうものかな?」
「・・いいんじゃないかな? 忘れなくても。」
「そうね。でも・・。」
「ん?」
「お陰で ちゃんと お別れできた・・かも。」
「そっか。」


(あやか)
お母さん。今 お父さんと お母さんの海に 来ています。
あやかは 元気です。来週から ちゃんと学校に行きます。
安心してください。

(はやみ刑事)
あやかの事は 心配するなよ。
なんとか二人で やってくからな。
お前の事を 毎日話すよ。お前が やめてって 言うまでな。



~石垣島
(さと)「あーい、あかねさんも ここにいたのね。」

ゆきさんと 夜の浜辺に いたら お母さんが やってきた。
「まったく 仲間外れは ないよ、ゆきさん。」
「ごめんね、さとさん。」
「何 持ってるんですか?さとさん。」
「ラジオ。海で 聞きたくなってね。」

メールの受信音
「あ。」
メールが、放送局のディレクターから 転送されてきた。
あの 例の中学生の女の子からのメール。

その内容は、
「くどうあかねさん。
お母さんの使っていた私の大事なラジカセを 直してくれた おじいさんには もう一度会いたいと 思う人が いるそうです。
その人は ゆきさん・・という名前で おじいさんは その人の事が ずっとずっと大好き だったそうです。
ゆきさんから もらったラジオ。ずーっと大事にしているんです。
だから、私も お母さんのラジカセを 大事にしたいと思います。」

「ゆき・・?」

「あのー、お名前 ゆきさん・・でしたよね?」「えぇ。」
「このメール 見て下さい!」

(さと)「ほれ、ラジオ聞くよ!」
(ラジオ)
えーと、時刻は 10じ54分になります。
あー、本日 最後のリクエストは・・。
今日 実は ハッピーなニュースありましたよねー。
ハワイで 遭難したけど、奇跡的に助かった やまなかこうたろうさん。
実は 彼、漂流しながら ある曲を口ずさんで いたらしいんですねー。
それじゃ その曲 かけちゃいましょう、星に願いを。



(ゆういち)「まりこさん・・。」
(まりこ)「こんな事って あるんだね。」
「この曲・・。」
「この曲は 今日から ゆういちくんとの 思い出の曲にする。」
「ああ。」
「助かって良かった。」
「そうだね。」

星が たくさん あった。
オレは 何を願えばいいんだろう?
すぐには 思いつかないけど、また こんな夜があったらいいな・・と。
まりこさんが そっと手を伸ばしたので 
オレは その柔らかい手を 優しく握り返した。

(あやか)「お父さん!この曲、この曲だよね?!」
「うん、この曲だな。」
「お父さんと お母さんが一緒に聞いた曲だよね。」
「雨宿りした小屋の中でな。」
「お母さんが 大好きな曲。」「ああ。」
「もしかしたら お母さんが リクエストしたのかも。」
「お父さんも そう思う。」
「お母さん 見てるね。」「ああ。きっと見てる。」

私は 心の中で お母さんに言った、ありがとうって。

「お父さん。」「うん?」
「ありがとう。」


また続きます。




スケジュール見ました。

2007-06-30 11:54:41 | 川久保拓司くん

今日は bs-iで22:00~22:54
「怪談新耳袋スペシャル~左 黒い男たち」に
小野田優 役で 川久保拓司くんが ご出演です☆☆

怪談・・怖いですね★ 
いえいえ、1時間番組ですから 沢山写って下さってるでしょう。
怖いより、観たいが 勝ります☆☆

番組のHPの お写真だと 眼鏡かけてる?ように 見えます。
そのせいか、繊細な感じにも 見えますね☆☆

楽しみです。

それから スターダストの芸能3部に
川久保くんの 雑誌掲載が 載ってました。

私は よく知らない名前なのですが、

bourgeon(ボージョン)。

しらべてみたら(違うものかも しれませんが)
「女子大生向け コミック版 フリーマガジン」って書いてありました。

フリーペーパー系は 読むのが 難しいことが多いので、
今回も どうかな~★って 思ったのですが
これは WEB版も あるみたいです。

インタビュー記事も 3つくらい 今月号には あったので
そこに ご出演かも しれませんね。
川久保くんの スケジュール予定は 8/17 だそうです。

(・・って まだ そんなに調べてないから 違うかもしれないんですけど・・。
 どなたか 詳しい方 いらしたら 教えてください。)
 

6/29 の放送

2007-06-30 01:56:37 | ラジオ

青春アドベンチャー ラジオの前で 最終話

(ゆういち)
夕日が 沈んでいった。
まるで 荘厳な儀式のような時間。
オレと まりこさんは 車の中にいた。

空に 一番星が 見え始めた頃、
あやかちゃんと お父さんが 車に来た。

「どうも、自己紹介を まだ してませんでしたね。はやみと言います。」
「あの・・、刑事さん?・・ですよね。」
「娘が 言いましたか?」
「いえ、あの・・。事故で。」
「後ろから、追突・・。」
「あ!あ~ あの時の。」
「その節は 失礼しました。」
「そうですか、あの時の・・。」

「あの・・、花火 しませんか?」(あやか)
「いいね~、そうしよ!」(まりこ)
「電池も買わなきゃ。」
「電池?」
「ラジカセで ラジオを聞くんです。」
「ああー。素敵。」

あやかちゃんと お父さん。
まりこさんと オレ。
思えば 不思議なメンバーだ。
空は まだ 暮れなずんでいた。


(くどうあかね)
石垣島の 夜の浜辺に いた。
「あかねさーん。」
「ゆきさん。」
「気持ちのいい夜ですね~。」 「ええ。」
「さとさん、寝ちゃいましたよ。」
「そうですか、すっかり私を くどうあかね だと。」

「ねえ、どうして ここに来る気になったんですか?」
「この数日 いろいろあって。でも一番 背中を押してくれたのは、このメールかも。」
「はい?」
「中学生の女の子からの。最初は いたずらメールを 送ってきた子なんです。」
「そう。」
「最近 お母さんを亡くして ずっと悲しくて。でも やっとお母さんと過ごした海に 行くことに したって。」
「そう その子、お母さんと話しに行くんですねー。あなたみたいに。」

「私は ずっと母に 愛されてる自信が無かった。でも 思った。自分から 歩みよれば いいって。・・まだ 間にあうかしら。」
「大丈夫ですよ。」


(たろうくんとおじいちゃん)
「じいちゃん、あやかお姉ちゃん また 遊びにこないかな?」
「くるよ、きっと。たろうが 来て欲しいと 本気で思えばな。」
「本気って?」
「へへ、嘘がないって 事だよ。」
「僕 嘘つかないよ!」
「そうかい、そうかい(笑)。」
「いいねー。ラジオは。」
「じいちゃん、もうピアノ弾かないの?」
「そうだなー。たまには 弾くか。」
「うん!」


(れいこ)
私は けいごさんの病院にいた。
今日が 恐らく 一緒にいられる最後の夜。
明日から 身柄は 警察に移され 取り調べが行われるらしい。

「れいこさん。」
「何? どこか痛い?」
「いや、窓。カーテン開けて。」
「あ!星。」

ビルの間から またたく星が 見えた。

「ラジオ伝言板、書いてくれたんだろう?」
「ええ。」
「刑事さんが 教えてくれた。」
「そう。」
「待ってて欲しい。」
「私も 借金の件 ちゃんとしておく。」
「くどうさんに 相談して。」
「うん。」
「星 見える?」
「ちょっと 体の向き変えるね。これで どう?」
「ああ、見える。」
「きれいでしょう。」

「あの伝言板 いろんな人が 聞いてたんだな。」
「そっかー、なんか恥ずかしい。私は ただ けいごさんに・・。」
「誰かが 誰かに贈った言葉が 他の人に伝わって その人の心を動かす。そんな事・・あるかな?」
「少なくとも あの刑事さんは れいこさんの伝言板に 何かを感じたから こうして オレ達を 会わせてくれたんじゃないかな。」
「この 今かかってる曲も 誰かの思い出の曲かもしれない。」
「そうね。」

また 続きます。

28日の続き

2007-06-29 14:02:09 | ラジオ


28日の続き


(ゆういち)
オレと まりこさんは 車の中で ラジオを聞いていた。
(ラジオ)
・・郵便局強盗 犯人は さめじまけいご 35才・・

「捕まったんだ、犯人。」 「ん?」
「いや・・何でもない。」

「良かったね、あやかちゃん、迎えに来てくれて。」 
「ああ。・・で?」
「ん?」
「まりこさんは・・どうする?」
「夜まで ここにいて いい?」
「いいけど・・。」
「少しずつ 慣れるから。」
「ああ。」
「まず、夕焼け。一緒に見よう。」
「ああ。」

「やまなかさん、日が沈んで やっと海から 上がってきて 
その姿が シルエットになってて それ見る度に 私 胸が苦しくなって。」

「そうだよ・・。そんな風に話せば いいよ。
思い出を すべて話してしまえばいいよ。」

「なんで?」
「え?」
「なんで そんなに優しいの?」
「優しくなんか ないよ。ただ・・。」
「何?」
「失いたく・・ないんだ。」


(くどうあかね)
いつの間にか 太陽が海に沈みつつあった。
夕日が 二人をオレンジ色に 染めた。
母は 私を くどうあかね として迎えてくれた。
くどうあかねの どこがいいかを 私に 事細かく 教えてくれた。

「あかねさん。」
「はい?」
「今日は ここに泊まったら いいさ。」
「いいんですか?」
「・・でも あんたー、明日の人生相談は?」
「明日は 休みです。」
「あ~、そうね~。だったら こっちで ゆっくりしていけばいいさー。沖縄は 初めてですか?」
「いいえー。」
「そう、ええとこだよー。特に 石垣は いいよー。」
「はい。」
「へっへー。夢みたいだねー、あの くどうあかねさんが ここにいるなんて。」

私も 夢みたいよ。お母さんと こうして一緒にいるなんて。
お母さん・・。

ここで 終わりです。
今日29日で 最終回。

全部が 幸せな結末に向けて・・という感じですね。
ラジオだと 説明全部が 音や言葉なので テレビより難しいかも?と
思ったんですけど。
会話も 親しみやすくて 分かりやすくて 良かったです。
川久保くんも ほんと このところ びっくりするほど いいです。
なんでしょう・・、この成長ぶりは!(笑)。
(なんて 言うと 前が良くなかった。って言っているみたいですが。
 そんな意味じゃないですよ~。)
こういう感じなら どんなタイプの役でも お仕事でも 大丈夫そう・・。
この役も すごく良かったです。
 

6/28の放送

2007-06-29 12:40:20 | ラジオ

青春アドベンチャー ラジオの前で 9話

(くどうあかね)
私は 今 石垣島にいる。
ラジオ人生相談を休んで ここまで来た。
私が ここに来たのは・・。

コンコン

「こんにちは。」「あー、こんにちは。」
「あの、ここは ひが さと の部屋ですか?」
(・・今 気づいたんですが★ おばあさんのお名前 さとさん・・なのですね、
 ずっと ひさとさん・・だと思っていました★)

「はい・・、失礼ですが・・。」
「ひがさと の娘です。」
「え! 大変!! さとさーん、さとさーん。」

幼い頃から 母に愛されていないと 思ってきた。
家を出て 25年。ずっと 会わないことで 自分を守ってきた。
母に会うのが 怖かった。
でも 私は 母に会うために ここに来た。

ドアの向こうに 年老いて 小さくなった母がいた。

「お母さん。」
「さあー、さとさん 娘さんよ。」
「この人、私知りません。」
「えー、だって この人が。」
「知らんもんは 知らん。」

「あなた お名前は?」
「かずこです。」

私は 東京に出て くどうあかね と名前を変えた。
私の本名は ひがかずこ。

「あーあ 時々 さとさん「かずこー」とか叫んでます。夢に うなされて。」
「娘は・・いない。」(さと)
「あの・・、良かったら ちょっと散歩しませんか?」
「ええ。」

介護ホームの目の前は 海だった。
穏やかに 寄せては返す波が 昔と変わらず 私を迎えてくれた。

「私は やましたゆき と言います。さとさんには 本当に 言葉に出来ないくらい お世話になりました。」
「今は 母が お世話かけてるんですね。」
「このところ 認知症が かなり進んで・・。」
「ええ。」
「自分の娘を 忘れるなんて。」
「飛び出したのは 私なので。」
「あなた・・、雑誌で 見た事あるんですけど。」
「あ、 たまに出てます。」
「もしかして・・、くどうあかねさん?」
「はい、よく ご存知ですね。」

「あー、そうかー! そういう事だったんだ。」
「はい?」
「いえね、さとさんが 大好きで。」
「何を?」
「くどうあかねの 人生相談。毎日 それだけを 楽しみにしてるんです。
 私が ちょっとでも くどうさんの悪口を 言おうものなら、
 違う! あの人は いい人なんだって。」
「そんな・・。」
「あの人は 強くないって。」
「そうですか・・。」

ホームに戻って もう一度 母と対面した。

「今日は 1日気分が 悪いー。」(さと)
「どうしたんですか?」(くどうあかね)
「大好きなラジオ番組に 好きな人が 出てなかった。あの人は どこか体が 悪いのかね~?」
「あの・・。あの、目をつぶって下さい。」
「なんで。」
「いいですから。」

(くどうあかねの 声色で)
「ねえ、奥さん!やめなさい、そんな男。あなたに いいこと ないわよ!」
「あ?! あー、いいなー。くどうあかねさんに そっくりさー。」
「私が 本人です。さとさんが あんまりファンだと 言ってくれるから、ゆきさんが よんで くれたの。」
「え? ホントに、ホントにねー?」
「ホントホント。」
「あー・・、いいなー。よく来てくれたね。遠いところを ほんとに よくねー。」
「いつも 聴いてくれて ありがとう。」
「いやー、あんたは 思ったとおりの人だわー。きれいで、優しい。」
「よく 言うわよ(笑)。」
「くどうさん、ありがとね、ありがとう。」

母は 私の手を握った。
その皺だらけの手は 悲しいくらい 弱々しかった。


(ゆういち)
やっと くがしま海岸に着いた。
途中 渋滞に はまり もう昼を過ぎている。
海が見える駐車場に 車を停める。

まりこさんも あやかちゃんも すぐには 降りない。
オレは 一人 車を降りた。

「はあー、風が 気持ちいい。」(ゆういち)
「あー 気持ちいい。ねえ あやかちゃん。」(まりこ)
「はい。」
「なんかさー、サーフィンする気しないから 海岸でも散歩する?」(ゆういち)
「そうね。あ、携帯忘れた、取ってくるね。」(まりこ)
「ああ。」 「あやかちゃん、どこか 行きたいとこある?」(ゆういち)
「小屋。」
「小屋?」
「漁師さんが 休む小屋です。だいたいの場所は 分かります。」
「そっか。じゃあ 行くか。」
「はい。 あの・・。」「ん?」
「好きなんですね。まりこさんのこと。」
「バカ言うなよ!・・大人を からかうんじゃない。」
「はい(笑)。」
「でも・・。」「はい(笑)。」
「・・当たりだ。」
「フフフ・・。」「ハハハ・・。」
「あやかちゃん、笑うんだな~。」「ハハハハ。」

「何~?なんか 楽しそうじゃないー。」(まりこ)
「ハハハ・・。」

あやかちゃんが 行きたかった小屋は 砂浜の いちばん端に あった。
壁や床の木は 腐り 中には 何も無かった。

「去年は・・、もっとちゃんと してたのに。」
「一年で いろんなものが 変わるね。」
「ここで、雨宿り したんだ。」

あやかちゃんは この海岸で 親子3人で過ごした夜のことを 話してくれた。
真っ暗な中 ろうそくの火を灯し、ラジオからは 音楽が 流れて・・。

「何て言う曲だったんだろう?お母さんが好きだった曲。」
「どんな曲?」
「よく分かりません。」
「・・その夜 星は 綺麗だった?」
「はい。」
「今夜も きっと綺麗だよ、星。」


小屋から外に出ると 一人の男が こちらに向かって歩いてくるのが見えた。

「あ、お父さん。」(あやか)
「え?」「あやかちゃんの お父さん?」

「あー、どうも。娘が 世話をかけました。」 
「いえっ、オレ達・・いや、僕達は そのー、何もー。」
「あやか・・。」
「もう少し・・、お姉さんたちといる。」
「あのー、私たち 車に戻ってます。あそこの駐車場です。また・・あとで。」
「あ・・、すみません。あとで。」
「じゃあね!あやかちゃん。」
「じゃあ。」
「ゆういちくん 行こ。」
「あぁ、うん・・ごゆっくり。」
「あ、どうも。」

よく考えると ごゆっくり・・って言うのも 何か変だな~と思った。
オレとまりこさんは 駐車場の車に向かった。

「なあ・・、さっきから気になってたんだけどー。」
「まりこも。」
「あの人・・、あのお父さん。」
(二人揃って・・のタイミングで)「刑事だ!!」

あの黒ぶち眼鏡 車をぶつけて しまった時の。

「あやか・・、ここ座りな。」
「ズボン 汚れるよ。」 「いいさ。」
「しわに なるよ。」 「いいって。」

「よく・・分かったね。」
「刑事だからね。」
「こんなに 早く来てくれると思わなかった。」
「なあ、あやか。お父さん・・、おまえに 謝らなきゃいけない。」
「え?」
「お父さん、意気地なしだった。
お母さん死んで 辛いのは おまえも同じで その辛さを 一緒に話せるのは 唯一おまえしか いないのに。
お父さん ずっと逃げてた.お父さん 怖かったんだ。
お母さんの事で ずっとお前に責められていると 思ってた。
本当は 大事にしておけば お母さん まだ生きているんじゃないかって。
でも 分かったんだ。
そんな風に 思っているのは あやかも 同じなんじゃないかって。
あやかも自分が もっと大事に しておけば お母さんが死ななくてすんだんじゃないかって。
そう思っているかも しれないって。
ごめんな、お父さん いくじなしで ごめんな。」
「ううん(泣)。」
「いいんだよな、こうやって 二人で 寂しいって 泣けばいいんだよな。」
「お父さん・・(泣)。」
「いっぱい、いっぱい お母さんの話すれば いいんだよな。」
「うん。」
「去年の今頃・・だよな、ここで 泳いだり、花火したり・・。」
「雨が降って 雨宿りして・・。」
「そうだな。」
「ロウソクを 灯して 色んな話をした。」
「そうだ。」
「ねえ、お父さん 一緒に花火しよ。」
「・・今日か?」
「お仕事?」
「いや・・、そうだな 花火するかー。」
「あの おねえちゃんたちも 誘ってあげようよ。」
「そうだなー。」
「私ね、お母さんのラジカセ持ってきたの。」
「そうかー。」
「電池買って ラジオ聞きながら 花火しよう。」
「あの時 みたいにな。」


次に続きます。






予習と思って

2007-06-29 02:23:25 | 映画・DVD

今日 黒い男たち(新耳袋スペシャル bs-i)で
川久保くんと共演される 小出早織ちゃんの予習?
と 思って「舞妓Haaaan!!」を 観ました。

阿部サダヲさんが・・、ずっとあのテンションのままで(笑)。
そうそう 小出さん 舞妓さんの役。
初々しかったです。
でも 素顔が出ない(舞妓さんだから)ので お顔が あまり分からなかった。
(可愛いのは 分かりました。)
土曜日が 楽しみです☆

映画は 観るだけなら
憑神 も観たし、ロストロポーヴィチ・人生の祭典 という
チェリストの方の 映画も観ました。

ただ 今は “ラジオの前で”を書いてるので(台詞を!←ヒマ・・★ですね)
ちょっと余裕がなくて 感想書く自信が ないです。
ロストロポーヴィチは そのうち書きたい と思ってます。
(再来週くらいに・・。)

全く 私事なのですが、ちょっと前から 私 手が痛い・・のです。
もともと 手も 爪も 弱いので 外出時には 必ず手袋持参するぐらい・・
(握力は あるけど★)手が弱いのです。

・・って、何を 言い訳してるのか・・と言うと
「パソコンすると 手が痛いので★」 
ラジオの前で は 今週中に(根性で?)終わらせますが、
黒い男たち の感想は ちょっと遅れます・・と言う事です。すみません★

すみません・・ついでに 来週 日記 何日か 休もうかな?と思ってます。
今まで 休んだ事 たしか無いんだけど
手が痛いので ちょっとだけ 休みますね。

ラジオの前で は ここで休むと 気持ち悪いので
ゆっくりに なってしまうかも しれないけど 書きますね。

体調管理が 上手くなくて 申し訳ないです。

27日 続きのあと

2007-06-28 18:45:58 | ラジオ


(ゆういち)
車は 海を目ざして 走っていた。
突然 あやかちゃんが、

「ラジオのチャンネル 変えてもらって いいですか?」
「え? いいけどー。どれ?」
「あ、待って。私がやる、危ないから 前向いて!」(まりこ)
「はいはい・・。」(ゆういち)

(ラジオ)
「サッと 答える人生相談・・、」

「え~、渋いねー!」(ゆういち)

(ラジオ)
「今日は くどう先生が 風邪で体調を崩された という事で お休みです。
 代わりに 大学教授の 安藤デコ丸先生←(でこまる・・って、どの字を 当てればいいか悩む お名前ですね。)に お越し頂きました。」

「もう いいです。」(あやか)
「え?」
「ラジオ もういいです。ありがとうございました。」
「あ・・うん。」

「お母さんが 待ってるって、待ち合わせしてるの?」
「海岸で 何してるの?」
「ごめんなさい、あの・・。」
「ん?」
「お母さんは 死んでしまいました。」
「え?」
「お母さんが 育った街なんです、くがしま。」
「そう・・。」
「お母さんが 死んで どうしたらいいか 分からなくなってしまって、
 お父さんとも ずっと話せなくて・・。でも もう一度 お母さんと見た海に行きたいんです。」
「そう。」
「くがしまに 行ったら・・、」(あやか)
「私もね!・・会いに行くわ。大切だった人に会いに行って ちゃんと さよならって 言う。」(まりこ)
「・・そっか。」(ゆういち)

「それはそうと、いきなり車に乗るの 怖くなかった?やっぱり この おじさん 優しそうだと 思ったの?」(まりこ)
「おじさんって(怒)!」(ゆういち)
「いえ、あのー、占いのラッキーナンバーが“8”でした。」(あやか)
「また、占いかよー。」


(くどうあかね)
朝早くに ラジオ人生相談のディレクターから 転送されてきたメール。
このあいだの 嫌がらせメールの人からだった。
そこに 書かれていたのは・・。

「くどうあかねさん。この間は 嘘のメールを送って ごめんなさい。
私は 2ヶ月前に お母さんが死んで、だから あなたが『母親なんて関係ない』と言ったので 腹が立ちました。
でも メールを送った後 嫌な気持ちに なりました。
こんな事で お母さんは 喜ばない。
じゃあ どうすれば いいのか?
私は お母さんと一緒に 過ごした海に いつも聞いているラジカセを持って行こうと 思います。
そこで もう一度 お母さんに 話し掛けてみます。」

・・このメールに 背中を押されて 私は 石垣島に やってきた。

ここで 終わりです。この回は 3人の会話が多かったですね。
自分的には ゆういちくんに対して『おじさん』呼ばわり・・★
思わず 息を飲みました・・(汗)。
うーん 相手は10代ですから しょうがない??(汗)。
(いえ・・、川久保くんが 言われた訳じゃないので・・。
 そんなには ショック受けては いません★)

ちさとおばあちゃんの沖縄言葉が 可愛らしい☆☆
「あー、はいはい」って 返事している ゆきさんも いいですね。

もちろん 容赦ない感じで(遠慮ない感じで)自分のペースに巻き込んでいる まりこさんと
年上だから 「もー、なんだよー!。」って言いながらも 結局 受け入れてる感じの ゆういちくんとの すでに 馴染みまくっている 二人の会話も
楽しいです☆☆☆
(今週で 終わるのが残念です。この二人だけで あと少し続けて欲しいです。)
 

27日の続き

2007-06-28 10:02:37 | ラジオ

27日の続きです。

「ちさとさん、昨夜も うなされて ましたよ。かずこって 誰ですか?」
「・・ゆきさん。」
「どうしました、ちさとさん。」
「またー、夢を見たさー。」 「そう。」
「娘の夢。」
「また、足にしがみ付いてた?」
「私はねー、娘に 辛い思いを させたさー。」
「娘さん 今 どこに?」
(話を聞いていないのか、気づかないフリを してるのか)
「どうやって、話したら いいのか、どうやって 構ったらいいのか、分からんかったさー。」
「ちさとさんの 娘さん 今 いくつ くらいなんですか?」
「・・娘? ゆきさん そんなん いないなー。」
「いるの?いないの? ・・どっち?」
「だからねー。」 「だから・・何?」
「あいたいさー。」
「そう・・。」
「うー、あいたい。」

「この年になると もう1度会いたい人 いますよね。生きているのか、死んでいるのか、分かりませんけど。せめて もう1度 会えたらな~って。私にもいるんですよ、そういう人。」
(いきなり元気に)「ゆきさん!はじまるよ!ラジオ。」
「まーだ 始まりませんよ。」
「ゆきさん、ほれ、ほれ早く!」
「ちさとさん、そんな大声だしたら ホーム中の人に 聞こえますよ。」
「あの人最近 元気ない感じするけど、大丈夫かね?」
「え? 弁護士のくどうあかねさん?大丈夫ですよ。」
「なんで分かる?」
「な~んか 強そうな人でしょう。」
「人間ってね、強そうに見える人が 弱くて、弱そうに見える人が あんがい強いんだよ。」
「はいはい。」
「あの人は 好きで きつい事言っている訳じゃないよ。本当は 気が・・。」
「そうですか?普段から きつい人だって 週刊誌に書いてありましたよ。」
「いや、違う! 絶対違う!あの人は 弱い人なんだよー。あい!始まる!」
(ラジオ)
ラジオ人生相談が 始まりました!えー、今日は くどう先生が 風邪で体調を崩されて、という事で お休みに・・

「何か あったのかね?」
「そりゃ 先生だって 風邪ひく でしょうから。」
「大丈夫かね?」
「心配ですね。」
「ゆきさん、ほれ 放送局に電話して 聞いてちょうだい。」
「だーいじょうぶ ですよー。あしたは きっとー、」
「ほれほれ 聞いてちょーだい!」
「はい!」

・・すみません また続きます。



6/27 放送

2007-06-28 07:10:08 | ラジオ

青春アドベンチャー ラジオの前で 8話

(あやか)
夜のうちに 台風は行ってしまった。
すごく いい天気。

朝6時 私は ラジカセを受け取りに やましろさんの家に行った。
もう、起きているかな?
あ!! 家の前に たろうくんがいた。

「あ! あやかお姉ちゃん。」
「たろうくん、おはよ。おじいさんは?」
「いるよ。今から ハト飛ばしに 行くんだ。お姉ちゃんも行く?」
「おねえちゃんは ラジカセを受け取りに きたの。」
「そっか。」

「おー、これはこれは、ずいぶん早くきたね、あやかちゃん。」
「おはようございます。」
「あぁ、おはよう。」
「あの・・直りましたか、ラジカセ。」
「うん、もちろん。」
「あー、ありがとうございます!」

「昨夜は 停電があって、難儀だったけどな。」
「ろうそくに 火をつけたんだよ。」(たろう)
「さあさ、スイッチを入れて。」

(ラジオ)英語講座 初級の・・。

「お母さんと一緒に 聞いた番組です。」
「そうかい。」
(たろうが マネをして)「そうかい。そうかい。」
「へっへー(笑) こいつ!」
「こうして 昔の物を大事にするのは いい事だよ。」
「おじいさんの ラジオも?」
「おお、そうよ。真空管ラジオも ある人から もらったんだ。まだ若かった頃の話だけどな。」
「おじいちゃんは ずっと おじいちゃんだったんじゃないの?」(たろう)
「ははは、ワシにも たろうや あやかちゃん ぐらいの年があったんだよ。」
「へんなの。」

「あやかちゃん、このラジオはね 大切な人から貰ったんだ。」
「そうですか。」
(たろう マネをして)「大切な物はな、あっという間に 無くなってしまうんだ。」
「おうおう、たろうは 賢いなー。昨夜の話を覚えておったか。」

「だからね、おねえちゃん、大事なんだよ 伝えるって。」
「言葉にして。」
「言葉・・・。」
「あとで 後悔しないためにね。」

「ワシにとって ラジオをくれた人は 本当に大切な人だったんだ。なのに ワシは よく分かっていなかった。人は 大切なものを あっと言う間に なくしてしまうんだ。
 だから・・、あかねちゃん。大切なものは 大事にしなきゃ いかんのだよ。」
「だから じいちゃんは この古いラジオ 大事にしてるんだ。」
「そう。」
「おねえちゃんも 一緒じゃないか。」
「ん?」
「おねえちゃんはね、雨の中 このラジカセを濡れないように 服の中に守ってたよ。
 壊れても 捨てないで 直そうとしたよ。」
「そうかー、あやかちゃん それで いいんだよ。」
「はい。」
「あとは ちゃんと伝えることだ。」
「はい。」
「また 遊びにおいでね。」

最後に おじいさんの 大切だった人の名前を聞いて 家をでた。
あの人に メールしようと 思った。


(ゆういち)
待ち合わせのコンビニに まりこさんは 現れた。
ゆういちく~ん☆ なんて 明るくやってきた。
その明るさが・・、ちょっと痛々しかった。

うん、でも とにかく海だ。よし!行くぞ!・・って
車が 走り始めたところで
(ラジオ) 
「次のニュースです。ハワイ諸島、オアフ島のノースショアで 観光用プレジャーボートが 遭難した事件で・・」

「やまなかさん?!」
(ラジオ)
「現地ツアーガイドの やまなかこうたろうさんが 今朝 無事発見されました。」

「ごめん 車停めて!」 「ああ。」

(ラジオ)
「やまなかさんは 衰弱しているものの 意識は はっきりしており 怪我は無いと いうことです。以上 ニュースをお伝えしました。」

「ハワイ・・行くの?」
「え・・、どうして?」
「いや・・。」
「なんで まりこが ハワイに行くの?」
「いや・・ただ オレは 生きてて良かった というか。」
「どうして行くの(涙)?」
「まりこさん・・。」
「私は・・・。」

「とりあえず 戻る?」 「ん?」
「海に行くって感じじゃ・・。」

本当は 一緒に海に行こうぜ! って 言いたかった。
助かったんだしさー、良かったじゃん。
これで あんな男とは 別の道行ってさー、
すべて きれい さっぱり忘れてよー、
オレと 新しくスタートしよう!・・とか 言いたかった。

「帰ろう・・か?」
「ごめん、ちょっと混乱してて・・。」

車を出そうと 思ったとき、
中学生くらいの 女の子が 運転席の窓を たたいた。

「何?どうしたの?」
「あの・・、すみません。この車 これから海に行くんですか?」
「いやー、あの・・。」
「サーフボード積んでいるから 海に行くんですよね。」
「いや、今日は 行かない・・って言うか、その・・。」

「どうしたの?」(まりこ)
「あの、海に行きたいんです。」
「ラジカセ持って?」
「はい。」
「どうして?」
「それは・・。」
「どうしても 行きたいの?」 「はい。」
「乗って!」 「はい。」
「・・って あのー。」(ゆういち)


女の子は 後部座席に ちょこんと座った。

「なんで海に行きたいの? だれか いるの?」
「はい・・。」

「あのさー、電車で行ったら。」(ゆういち)
「連れていって 欲しいんです。」(あやか)
「勝手に連れていったら ほら 子どもの誘拐 とか疑われるから。」

「誰が 待ってるの?」
「お母さんです。」
(小声で)「海より警察に行った方が いいよ。」(ゆういち)
「行こう!」(まりこ)
「警察だな、よし!」(ゆういち)
「違う 海!」(まりこ)
「えぇ?!」(ゆういち)

「どこの海に 行きたいの?」
「くがしま海岸です。」

「そっかー。」
「ちょっとー!」
「ねえ、ゆういちくん。これって やっぱり 行け・・って事だと思う。私と彼との思い出の海って くがしま海岸なの。」

「・・名前は?」
「はやみあやか です。」
「私は まりこ、こっちが ゆういちくん。」
「うすっ!」
「おうちの人には 言ってきたの?」
「メモ・・置いてきました。」
「そう・・、じゃあ 行きましょう! ゆういちくん、お願い!」
「・・・って言うか 何だよ この展開★」

まあ まりこさんが 行く気になったみたいで それは嬉しいけど・・。
とにかく オレは 車を走らせた。
めざせ! くがしま海岸!

次に続きます。