「褐色」と聞いても
茶色の濃いめの色だよねとか
日焼けした時使う言葉かなとか
そのくらいしかイメージがわかなくて
最初チラシ見た時は「なんか暗い。褐色じゃなくて背景黒だし。」
と思ったものです。
何か言葉に対して比喩するものとかあるのでしょうか。
「茶色っぽい」のが「付きまとう」。・・なんかやたら面倒くささそうな気がします。
舞台のお話は、説明するのは(見たあとでも)少し難しいです。
おおまかなストーリーは見ていて理解出来るのですが
なにしろ同じ舞台装置で現在と過去を行ったり来たり
同じ間取りの2つの家をシェアしたままで
時には衣装も同じままで
役者の演じ分けだけで理解することになります。
そう思うと役者さんってほんと凄い。
と言いながら途中まで気づかなかったものだから
「何?可愛ぶっちゃって」とか(とか言いながら可愛さに顔が緩んでましたが)
「川久保くんなんで若作りしてんの?」(←お前が言うなよですが)
なんて思ったりもしました。
だって場面変換がある時もその説明も無く
「語り部」がいるわけでもないのでその状態が分かってくるのが
舞台の中盤くらいで随分たってから。
「あーだからあの時あのシーンか」と分かるのが
舞台終ってからだったり。まあ自分の理解力にも問題ありですけど。
パンフレットとかにあらすじとか書いてもらえると嬉しいというか助かりますけど。
(今回パンフ無かったみたいです)
「あれってどうだったんだろうなー」と思うと
気になってしょうがなくて。そういう箇所がいくつかあって。
舞台ってだいたい一回しか見られないことが多いんですが
その1回が貴重な時間なのだから出来たら一番大事なこと、
作者が言いたいことを理解して帰りたいと思う。
舞台慣れしている方なら余裕かもしれないけど
俳優さんとか舞台関係者さんとか業界の方だけじゃなく
一般のお客さんにもある程度手を差し伸べて頂けるとありがたい。
と難しめの舞台を観るといつも思います。
(なので「あらすじ」をパンフの巻末の『袋とじ』でもいいので載せてください)
褐色つながりで言うとこの舞台、
舞台の上でやたら麦茶を飲むシーンが多く、
ペットボトルじゃなくて自分で煮出して作ったっぽい麦茶(ウーロン茶かも)を
依存症かっていうくらい誰もが何度も飲む。
コーヒーとか日本茶とかは出てこない。
ビールあったかもしれないけど覚えてない。
カフェインレスの健康的な生活か?と思ったらタバコはのみまくり。
兄弟が楽しげに(現在も過去も)食べるのが牛丼(たぶん)。
住んでるところが木造の長屋なので住宅も茶色。
色で見るとその辺りが褐色。
出てくる人の内面から滲み出てくるものを指しているんだろうけど
日常に出てくるものの色を揃えることで
何か伝えたいことを言葉でなく環境で表現してるのか、
救いがない暗い話も出てくるけど
4兄弟の仲良い雰囲気にほっこりする場面も多く
そういうところが褐色と言われる茶色だったり栗色だったりするのかもしれません。
今日、千秋楽ですね。
川久保くん演じる「第(だい)」くんの子供時代の食事シーン。
悶絶級の(笑)可愛さは必見です。