goo blog サービス終了のお知らせ 

創発企業経営

15年目の会社の経営、事業報告

ハイパーインフレの悪夢 (2)

2013年03月03日 | 経営
安倍晋三首相の金融政策が、日本経済にどのような影響をもたらすのか、多くの日本人が期待と不安を持って見守っているように思います。

「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」といいます。 現在の経済政策の最大の懸念はハイパーインフレではないかと思います。 しかし、ハイパーインフレがどのようなものか実際に経験した日本人は、ほとんどいません。

第1次大戦後、ドイツを襲ったハイパーインフについて記したアダム・ファーガソン著 ハイパーインフレの悪夢 (新潮社) は、現在起こっている国内の事象に対する視点を提供してくれます。



2013/3/2付、日経新聞1面に 新・日銀 脱デフレへの道 という記事によると 最近の金融政策に対し次期日銀総裁候補の 黒田氏が 「金融緩和が全然足りないね」とばっさり切り捨てたといいます。 また副総裁候補の岩田氏は、さらに緩和に積極的といいます。

「ハイパーインフレの悪夢」によれば、「ドイツのハイパーインフレの経験は、世界の中央銀行で語り継がれ、貨幣発行の節度が失われたとき、どんな悪夢がもたらされるか新人職員はしっかり叩き込まれる」といいます。

中央銀行の役割は「パーティが盛り上がっているときに、会場からパンチボウルを取り上げる」ようなものだと。 今回の日銀総裁人事は、主催者がパーティの参加者以上に盛り上げ役を買って出る人事のようにも感じられます。

それがどのような影響をもたらすかといえば、誰でも知っていることですが、日本の借金は1000兆規模と世界一です。
物価が上昇したときに長期金利が何%になっているのか? 国債の金利の上昇に対して、金利負担に耐え切れず財政が破たんする可能性はないのか?

現政権の金融政策は、そのことに全く言及していません。

市場は、思惑で動くといいますが、現在の日本経済の株価上昇の今後の政策への期待によるもので、未だ本質的な成長が起っているだけではありません。
実際、同日の日経マーケット総合面で「土地持ち企業株買われる 倉庫や鉄道、昨年来高値」 という記事があり、金融緩和により、不動産価格の反転期待の思惑買いが実際に起こっています。 人口が増えず、不動産が余っている日本で土地持ち企業株が買われるというのは、予期しないことでした。

再び「ハイパーインフレの悪夢」によれば、ドイツでもインフレの初期は経済が活性化し、好意的に受け止められていたといいます。 最近、支持率が70%に達した現政権の状況にも似ているように思います。

ドイツは財政支出を賄うために国債を大量に発行し、市場に通貨マルクが溢れます。これによりマルク安が進み、輸出商品の値段が下がり、経済が活性化しました。 企業は潤い、失業率は低下、株式市場は活性化し、いいことずくめに思えたそうです。

そのうち物価が上昇し始めます。 その時、賃上げがそれに追いつくでしょうか? ある調査によれば、国内で景気が上向いても賃上げに積極的な経営者は1割程度とも言われています。

物価が上がった時に、賃金が上がらない。 あるいは年金生活者にの年金が上がらないとしたら.. (続)

ハイパーインフレの悪夢

2013年02月17日 | 経営
昨年末以来、日本市場の株価上昇が好意的に受け止められていますが、既に円安の影響がガソリンや灯油の物価上昇として現れてきています。

日本経済にとっては、円安による企業損益の改善の方か輸入物価の上昇よりもメリットがあるという前提のもとに実行された政策と思われます。 懸念される点は、設定された物価上昇目標のような緩やかなレベルもインフレにとどまらず、超インフレと呼ばれる状況を招かないかということです。

第1次大戦後、ドイツをハイパーインフレが襲い、ドイツは国家破綻を経験しました。 この歴史について記したのが、アダム・ファーガソン著 ハイパーインフレの悪夢 (新潮社)です。



過去の歴史から学べることと学べないことがあります。時代や環境も異なります。

しかし人間が悪性インフレを経験したとき、どのように反応するかということは、現代の日本人にとっても記憶しておくべきことではないかと思います。

この本の原題は " When Money Dies" です。

この本に池上彰氏が序文を寄せています。

池上氏は、「貨幣が死ぬ」ということについて次のように述べています。

近代において、貨幣とは「共同幻想」です。中央銀行が発行した紙切れを、貨幣であると誰も信じるからこそ、貨幣として通用するのです。そんな共同幻想によって支えられている以上、人々の信頼が失われれば、それはただの紙切れになるのです。

この本の著書(アダム・ファーガソン)はこう書きます。「貨幣はただの交換手段に過ぎない。1人以上の人に価値を認識されて初めて、使われるようになる。認識が広まれば、広まるほど、それは便利になる。誰も認識しなければ、ドイツ人が学んだように、その紙幣には何の価値も用途もなくなる」

貨幣の価値が認識されなくなる時、当時のドイツでは人々はどのような行動を取ったのでしょうか? 

それは結果的に、ナチズムの台頭と第二次大戦を招く環境を提供することになりました。

音声認識ソフトウェア (2)

2013年02月03日 | 経営

AmiVoice の開発元のアドバンストメディアはマザーズ上場でこれまで3期連続経常赤字でしたが、昨年から当期利益は黒字化しています。 昨年のROE(自己資本利益率)は実に52.99% でした。

ソフトウェア産業の常として、一定量を超えれば開発済みのパッケージソフトの売り上げは原則的にすべて利益になります。 音声認識市場は今後5年間は16.2%拡大し、2017年には1130億米ドル(約10兆円)になるという調査もあります。 音声認識市場がブレークしつつあるとすれば、非常に有望な投資先企業です。

音声認識技術を持つ企業の有望性を判断する場合、個人的には AmiVoice は日本語しか認識できないという欠点を感じます。 音声認識市場においては、国内だけの市場規模は単純人口比で世界市場の60分の1に過ぎません。

個人的には単純な辞書機能として音声認識を使用したいというニーズに加え、英語による音声入力を使用したいというニーズがあり、英語入力もできるドラゴンスピーチの新バージョンを使用してみたいと思っています。 

世界市場で成功した日本のソフトウェア企業がほとんどないのは言語が制約になっているように感じます。 認識方法によるのでしょうがAmiVoiceが言語が変われば音声認識ができないとしたら多言語認識ができるソフトウェアと比較した場合競争力が限られるように感じます。

音声認識ソフトについて、2008年に勝間 和代氏が 「効率が10倍アップする新・知的生産術―自分をグーグル化する方法」の中で取り上げていましたが、私は2003年ころから注目していました。

勝間氏が使っていたのは 旧バージョンのドラゴンスピーチ2005でしたが、認識精度を上げるためには、ソフトウェアに「学習させる」時間がかかると書いていました。 AmiVoice もドラゴンスピーチも昨年新しいバージョンが発売され、さらに認識精度が高まったようです。

 

いずれにせよ 文章を沢山書く人たちにとって、音声認識ソフトの使用は、今後ますます広まっていくのではないでしょうか。


音声認識ソフトウェア (1)

2013年01月26日 | 経営

スマートフォンでの検索等に音声認識機能機能が使われるようになり、特に、車の運転等をしている場合に非常に便利だと気づいた方が多いのではと思います。 私も最近、文章の入力に音声認識ソフトを使うようになりました。

音声認識のソフトでよく知られているは AmiVoice と ドラゴンスピーチです。

 

私は、数年前に購入した旧バージョンのAmi Voice を使用していますが、音声変換の認識率を向上させるためにUSBマイクまたはヘッドセットの使用をお強くお勧めします。

これまでアナログタイプのマイク付きヘッドホンを使っていたのですが、マイクの音量を最大にしても感度が悪く、今回 USB タイプのマイク付ヘッドセットを購入しました。 USBタイプにするとノイズが少なく、マイクの感度も非常に良く使い勝手が向上しました。 何より大きな声を出さなくても音声を認識してくれるので、夜間の使用には必須アイテムです。 1人でパソコンに向かってしゃべっているのはおかしな姿ですから、小声での音声認識の必須ではないでしょうか?

音声認識は完璧ではありませんので、音声入力しながらキーボードで修正をしていくという使い方になります。 音声入力はか、手入力の3倍の速度と言われてますので、あとでキー ボードで修正しても、ずっと早く入力できます。 また、タイピングによって、腕が痛くなったりするようなこともありません。

今後、知的生産のため文章を書く人たちにとって、音声認識ソフトの使用はますます広まっていくことと思います。 最近のブログ記事は音声入力を使用しています。


「タッチ+アプリ」賞味期限

2013年01月26日 | 経営
2013年1月25日付 日経新聞朝刊に アップル社の利益拡大ペースの減速に関し「アップル神話 陰り」 という記事が出ていました。 それによると、画面をタッチし、アプリを使うという基本形は初代 iPhone が登場した6年前のままであり「タッチ+アプリ」の賞味期限を意識せざるを得ないとあります。
 
端末サービスの進化に関してこの先考えられる候補としては、個人的には2つの有望な入力方法があるのと考えています。一つは、描画の入力が可能なペン入力。 もう一つは、音声入力です。この2つの入力方法について次回記してみたいと思います。

上海にて

2013年01月20日 | 経営
上海博物館を出ると、20代であろう中国人カップルに写真を撮ってほしいと呼び止められました。
       どこから来たのか尋ねられたので 「日本から」と答えると、「日本のどこ?」と聞くので、「東京の北」と答えると 「春日部?」と意外な地名。 クレヨンしんちゃんが好きだといいます。
 
彼らはの上海の南の杭州から来たそうです。 これからお茶の会に行くので、良かったら一緒に行かないかと誘われました。
丁重にお断りして。南京路に向かいましたが、途中、初対面の若い中国人のグループ同士がお互い挨拶をしあっているのが目に入りました。  非常にオープンに自然に交流している姿を見かけました。     広い国土の様々な地方の人たちが、都会に集まってきて何かしら出会いを求めている。 米国とも日本とも異なる新鮮な交流のスタイルを感じさせる姿です。
 
日本では、様々な場面で、想定外の人から声がかかると非常に排他的な態度をとる人たちがいます。 人によっては、異端視したり、警戒したり、同じ日本という国でそれほど危険な人、警戒する人が多くなったのか?   あるいは日本人が知り合い以外とは付き合わないとても排他的な民族になったのでしょうか?
 
例えば企業には顧客以外にも多くの利害関係者がいます。 将来どのようなあたらしい関係ができないとも限りません。  突然訪ねてきた人がいたらすべて門前払いするのでしょうか?  中には本当に貴重な出会いがあったかもしれないのに。
 
中国ではタクシーに乗ったら運転席の横に乗って、普段無口な人でも大抵運転手とおしゃべりしています。 後部座席に乗る日本とは対照的です。    話がそれますが 上海の運転手は24時間交代で、知人が深夜にタクシーに乗車すると運転手が運転中に居眠りを始めたと言います。 始終話しかけても居眠りしようとするので危ないから途中で降りたといっていましたが..
 
日本は、先進国ですが、社会的には非常にクローズではないかと思います。 これまでは、そのクローズさが精巧で高品質の商品やサービスを生み出すのに役立ってきました。
 
しかし、グローバル化が進む世界では、オープンな関係に優位性が認められ、日本はこのクローズさに対するコストを払わなければならない状況に陥りつつあるように思います。
 

上海博物館

2013年01月16日 | 経営
上海に行く機会があり、休日に上海博物館を訪ねました。
上海博物館は、故宮博物院、南京博物院と並んで中国三大博物館にあげられています。
 
展示品には、磁器、玉器、書画、家具など多方面にわたりますが、青銅器は世界的にも有名なコレクションといわれています。
 
写真は1階の展示室の入り口付近に展示されている 「鑲嵌十字紋方鉞」
 
   中華の華という文字のもとになった夏代晩期の斧。 中央の穴の周りがトルコ石で象嵌されています。
この斧は、大きく重いので、武器としてより、儀仗用に使われたものといわれています。
 
制作年代は紀元前16-18世紀。 日本の邪馬台国が2-3世紀で、場所さえはっきりしないのに比べると、中国4000年の歴史といいますが、本当に歴史の遺物が出てくるところは驚きを禁じ得ません。
 
展示品は、数千年の時間を経ても残っているものを見ると時のフィルターにかけられ、誰が作ったのかもわからず、生活の実用のためのものも、そうでないものも一緒になっている強さを感じます。
 
青銅器に加え、中国文明の文字(漢字)、陶器(China)の発明もにより、歴史的に日本も大きな恩恵を受けてきたことを思いました。

Senkaku island issue (2)

2012年12月18日 | 経営

In this circumstances, there was a territory issue with Japan.

 

Chinese government has arouse patriotismand allowed to join the demo against Japan. Not only for the demonstration, but the people have attacked the Japanese companies and shops. They have destroyed shops and put the goods to the sack. After the attack, most likely the government was surprised its damages and has sent the short mail to all citizens and told "not to join the demo". Then, no one appeared for demonstration at next occasion.

 

If the demonstration is done by the Chinese government’s lead, this is the very bad “communication”.

As a result of the demo, not only for Japan but other countries are afraid of the investment to China.

 

Moreover, I was very disappointed to the Japanese government as they failed to keep a good relationship with Chinese government. In particular, former Prime Minister Mr Noda has had a chance to meet Chinese Secretary General, Hu Jintao before the demo. Mr Noda did not make any result even if he has met Hu Jintao.

 

This year is the 40th anniversary that Japan and China restoring relationship. In this 40 years, the ODAfrom Japan to China was around 40 billion Euro. Surprisingly, Japanese government paid ODAto China in 2012. This is used for the development for China to build road, bridges, subway etc., etc.

 

I think even if Japan has made a lot of efforts to help China, any small mistakes could create a big problem. This is a problem of Japanese government due to the lack of foreign diplomacy.

 

Finally, I would like to say Chinese people and Chinese government are different. As ordinary Japanese people's view, 99% of people has little interests on the territory of small island, even if there is a possibility of oil resource.

 

Moreover, fight or hate each other just for small land should be ridicules. Even if there is a dispute, we should solve the problem through discussion, not through violence.

 

I heard Osaka City Mayor, Mr Hashimoto has told “why not govern the island by China and Japan jointly?” Curiously, little media has reported such a good idea.


That's about it on this issue from my personal view.

 


渋沢栄一 (3)

2012年10月20日 | 経営
日本の実業界発展のための大動脈整備のために第一国立銀行を設立した後、渋沢栄一が手掛けたのは製紙業でした。 これが1873年に設立された抄紙会社、現在の王子製紙です。
 
ここでも渋沢栄一の先見性には驚かされます。
 
当時の日本はまだ和紙が主流で、印刷に適した用紙が普及していませんでした。
 
製紙業は、いまでいう情報産業を支える媒体であり、情報インフラでした。 当時情報伝達のインターネットのブラウザと通信網の役目を果たす役割が「紙」であったということができます。
 
王子製紙株式会社回顧談でこのことを渋沢栄一は次のように語っています。
 
「文運が進歩しなければ、一般社会の智識を発達させるわけにはゆかぬ。 智識が発達しなければ、従って総ての事業も隆盛をいたすことは出来まい。」
 
そうして、渋沢栄一は約500の企業の設立に関与し、その範囲は、鉄道、海運、紡績、保険、鉱山、織物、製鉄、登記、造船、ガス、電気、印刷、製油、石油、セメント、ビール醸造、水産、煉瓦、腎臓肥料、ガラス、ホテル、倉庫、取引所.....
 
日本経済のあらゆる基礎を築いたといっても過言ではありません。
 
2000年上の歴史において、日本が中国の経済規模を上回っていたのは最近100年だけのことで、中国は世界のGDPの20%以上を占める超大国でした。
 
なぜこの100年、日本がアジアにおいて最先進の地位を占めることができたのか? ずっと疑問に思っていました。
 
明治維新に、きら星のごとく驚くべき若い才能が現れ、しかも活躍する場が与えられ..
例えば、海外に行く機会のなかった坂本龍馬がその後の日本の政策の先駆けともいえる政策を作り、日本初の商社を作れたのか?
 
それを可能にしたのは、武士階級の存在と論語教育であり、その基盤を士魂商才として利用した渋沢栄一の存在があったからではないかと思います。
 
この項 了

渋沢栄一 (2)

2012年09月27日 | 経営
写真は深谷市にある「誠之堂」です。
この美しい煉瓦つくりの建物は渋沢栄一の喜寿を祝して、第一銀行の行員の出資により建築されたそうです。
 
渋沢が 500 もの企業設立に係ることができたのは、現代とは時代も背景も異なるのは事実ですが、当時は現代とは異なる困難さがありました。
明治の初め、日本には企業というものがありませんでした。 この状況を渋沢栄一は次のように語っています。
 
日本の農工商の実態についていえば、商はわずかに味噌の小売りに従い、農と云えば大根を作って沢庵漬けの材料を供しているだけだ。 工といったところで、老いた女性が糸車を使って、機織りをしているにすぎない。
 
 
渋沢栄一が明治政府の役人を退職し、最初にしたことは銀行の設立でした。 明治29年に日本初の銀行である、第一国立銀行の初代頭取になり、ここを拠点に活動を開始します。
 
銀行は Bank の翻訳ですが、諸説あるにせよ、銀行という訳語は渋沢栄一が作ったという説があります。 中国でも韓国でも銀行は銀行です。 訳語が日本から伝わったか否かはともかく、東洋における近代的な銀行の先駆けであったようです。
 
Bank は、土手や堆の意味ですが、まさにお金を貯めることにより大きな力を得ようとしたのでした。 これを渋沢は次のように表現しています。
 
「銀行とは大河のようなもので、 役に立つことは限りがない。
しかし、 まだ銀行に集まってこない間は、 お金は溝にたまつている水や、 ポタポ夕と垂れる滴のようなものだ。
これでは人の役に立ち、 国を富ませる働きは現さない。
水に流れるカがあっても、 土手や岡に妨げられていては、 少しも進むことができない。
 
ところが、 銀行を作り、上手にその流路を開くと、 蔵や懐ろにあったお金が集まり、多額の資金となる。
そのおかげで貿易は繁盛し、 産物も増え、 工業も発達し、学問も進歩し、道路も改良されて、人智が開かれ、 国が富み .... 」
 
 
当時、銀行の役割がいかに重要であったかが判ります。 しかし、お金を蓄える目的は、高度成長期後の低成長、デフレ期に安定を求めたサラリーマン意識にはそぐわないこともわかります。 蓄えたお金が上手に流路を開いて、使われて社会を発展させるという意識と結びついていないと意味がないことがわかります。
 
「蓄えたお金を何に使うか」という判断は、洞察力が必要な人間として高度な次元の判断が必要であることもわかります。 自我(エゴ)のために努力する近視眼的な人には見通せない世界です。