「新聞研究」5月号に、読売新聞ロンドン支局飯塚恵子記者が「かなわなかった自衛隊取材」という記事を掲載している。英国外務省の招待で、今年3月、サマワでのオランダ軍撤収・英国軍への権限委譲を取材したが、肝心の自衛隊キャンプが取材できなかったということだ。
当初、英国外務省は、自衛隊のキャンプも取材可能と言っていたが、突如、不可との回答が来た。どうも、東京の意向らしい。ところが、防衛庁に聞くと、「英軍と一緒で安全なら、サマワの宿営地まで来たらいい。陸自の活動はむしろ、見て欲しいんだ」と答えたという。
現地で、英軍に自衛隊キャンプ地までの送迎を依頼したが(オランダ軍キャンプからは車で30分)、やはり、東京の意向で連れて行けないと漏らしたらしい。
権限委譲式には、自衛隊の派遣群群長も出席したため、飯塚記者は、なぜ取材できないのかを直接聞こうと考えた。
しかし、飯塚記者よりも、早く、オーストラリアのテレビ局が質問した。「オランダ軍撤収に伴い、我が国政府は、イラクへの部隊増派を決めた。非常に不評な決定だ。日本の部隊を守り、戦い、死ぬことすらあるかもしれない任務のためにだ。その国のテレビ局に、帰国の部隊の活動状況を公開しないのはいったいなぜなのか」。回答は、「東京が決めたことで、政治的質問には答えられない」というものだったという。
……徹底した秘密主義……
飯塚記者が後で確認したら、取材申請には1ヶ月かかり、オーストラリアのケースは、申請の遅れが理由だったとのことらしい。オーストラリアのテレビ局は、「派遣決定は2週間前だ。どうやって間に合わせるのか。どこが『政治的』なのか。なぜ部隊長にこの程度の判断の権限がないのか」と不信感を爆発させたという。
……1か月前の申請が言い訳なのは目に見えている。その後、自衛隊はオーストラリアのテレビ局に基地を公開したのか?
……そもそも、飯塚記者のケースも1か月未満だったから、断られたのか?飯塚記者あるいは読売新聞社は、裏の理由が分かり、抗議したのか?このような経過は、読売新聞に詳しく掲載されたのか?……記事に書かれた日本の対応にも、また、読売側の対応にも疑問符がつく、というか、政府に気を遣いながら書いているのが伝わってくるような記事でした。
…「大本営発表によると、」……
当初、英国外務省は、自衛隊のキャンプも取材可能と言っていたが、突如、不可との回答が来た。どうも、東京の意向らしい。ところが、防衛庁に聞くと、「英軍と一緒で安全なら、サマワの宿営地まで来たらいい。陸自の活動はむしろ、見て欲しいんだ」と答えたという。
現地で、英軍に自衛隊キャンプ地までの送迎を依頼したが(オランダ軍キャンプからは車で30分)、やはり、東京の意向で連れて行けないと漏らしたらしい。
権限委譲式には、自衛隊の派遣群群長も出席したため、飯塚記者は、なぜ取材できないのかを直接聞こうと考えた。
しかし、飯塚記者よりも、早く、オーストラリアのテレビ局が質問した。「オランダ軍撤収に伴い、我が国政府は、イラクへの部隊増派を決めた。非常に不評な決定だ。日本の部隊を守り、戦い、死ぬことすらあるかもしれない任務のためにだ。その国のテレビ局に、帰国の部隊の活動状況を公開しないのはいったいなぜなのか」。回答は、「東京が決めたことで、政治的質問には答えられない」というものだったという。
……徹底した秘密主義……
飯塚記者が後で確認したら、取材申請には1ヶ月かかり、オーストラリアのケースは、申請の遅れが理由だったとのことらしい。オーストラリアのテレビ局は、「派遣決定は2週間前だ。どうやって間に合わせるのか。どこが『政治的』なのか。なぜ部隊長にこの程度の判断の権限がないのか」と不信感を爆発させたという。
……1か月前の申請が言い訳なのは目に見えている。その後、自衛隊はオーストラリアのテレビ局に基地を公開したのか?
……そもそも、飯塚記者のケースも1か月未満だったから、断られたのか?飯塚記者あるいは読売新聞社は、裏の理由が分かり、抗議したのか?このような経過は、読売新聞に詳しく掲載されたのか?……記事に書かれた日本の対応にも、また、読売側の対応にも疑問符がつく、というか、政府に気を遣いながら書いているのが伝わってくるような記事でした。
…「大本営発表によると、」……
また、記者クラブが一団となって防衛庁に強く抗議したりすると、記者クラブの存在意義を再評価することができるのですが…。
私は読売新聞を読んでいますが,このネタ記事になっていたのですか。もしそうならば完全に読み落としていました(たぶんなっていませんよね。)。
3面記事にはなりそうなネタだと思うのですが(取材拒否の観点が)。
こういうところで強く出るのが本来的なマスコミのパワーだと思います(強行取材という意味ではなく,問題点の指摘,検討など)。