情報流通促進計画 by ヤメ記者弁護士(ヤメ蚊)日隅一雄

知らなきゃ判断できないじゃないか! ということで、情報流通を促進するために何ができるか考えていきましょう

現実の悪意を持っているのは民主かメディアか~メール事件

2006-02-26 11:31:59 | メディア(知るための手段のあり方)
新聞・テレビは今日もホリエモン・メール問題で盛り上がっている。しかし,こんな些末なネタを取り上げるよりも,今国会でいかなる議案が予定されており,それについていかなる利害関係人がいて,いかなる意図があるのか,実行するための予算はいくらくらいかかるのか,などをきちんと取材して報道することの方がよほど重要だ。

確かに民主党は,ガセネタに踊らされたのでしょう。でも,それは民主党(のうちの一部議員)がとんまだっていうだけであって,新聞が一面で取り上げたり,テレビがわざわざコーナーを設けて大々的に放送するようなものではない。

そもそも,疑惑があればそれを追及するのは議員として当然のこと。というか,追及してもらわなければ,存在価値はないというほかない。

今回は裏付けの調査が不十分だっただけで,「いわゆる現実の悪意」すなわち,「表現にかかる事実が真実に反し虚偽であることを知りながらその行為に及んだ場合又は虚偽であるか否かを無謀にも無視して表現行為に踏み切つた場合」にはあたらない。ガセネタの可能性が大きいと思っていれば,永田議員だって取り上げなかったでしょうからね…。

それに引き替え,ガセネタだって騒ぎ立てるメディアは,このネタを大きく伝える必要はないと知りながら,また,このような報道をすることが4点セットで追いつめられそうになった自民党を窮地から救う効果を持っていることを知りながら,報道し続けているのだから,「現実の悪意」がある,というほかない。早く肝心なことを報道してほしいもんだ。



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