情報流通促進計画 by ヤメ記者弁護士(ヤメ蚊)日隅一雄

知らなきゃ判断できないじゃないか! ということで、情報流通を促進するために何ができるか考えていきましょう

水戸黄門国家日本の市民は、南アフリカの学生の怒りに学ぼう!~チベット殺戮、イージス艦事故…

2008-03-20 03:33:14 | そのほか情報流通(ほかにこんな問題が)
 朝礼で橋下大阪府知事に反論した女子職員に対し、「府民の代表に対し礼儀がなっていない」「あんな職員はクビにしろ」というメールが次々届いているというが、日本は本当に権力に弱い国なんだなぁって改めて思うよね。「水戸黄門」がいつまでも人気を得ているのに象徴されている感じがする。正義の巨大な権力が小悪を倒すなんてことは本当はめったになくって、巨大な権力は小悪を利用しているだけなのに、権力に期待して崇める…。知事なんてのは公僕の最たるものの一つ何だからずばっと指摘すればそれでいい。女子職員頑張れって感じだ。

 そもそも、市民は自らの権利が侵害されたこと、周りの者の人権が侵害されたことへの怒りが足りない。チベットでは、中国は武器使用はなかったと否定するが、現実には遺体には銃創が残っている(遺体が明確にアップで写っているショッキングな画像なので、見たくない人は、クリックしないでください。※1)。この画像を見ても、北京オリンピックに参加することに賛成しますか。オリンピックが稼ぎ時であるメディアにはなかなか言えないだろうから、市民が言うしかない。抗議のメールっていうのは、橋本知事に苦言を呈した女子職員にではなく、オリンピックボイコットを言い出さない政府やメディアに対して送るべきだ。※1の画像を毎日でも送りつけてやりたいくらいだ。

 南アフリカでは、「差別解消の融和策」として今年から寮で黒人と白人との同居が開始されたばかりのフリーステート大学で、白人学生が小便をまぜた食べ物を黒人の掃除人に中身を知らせないで一気に食べさせようとしたビデオが公表され、大変な抗議が巻き起こっている。




 それに引き替え、私たちは、イージス艦あたごの事故への怒りをすっかり忘れてしまったかのようだ。なめられっぱなしでいいのか!怒りはこちら(※2)へ!

警察官に有罪判決が下った踏み字事件(※3)でクローズアップされた取調の可視化について、裁判所が「取り調べの可視化が実現されていない現状で(警察と被告人の)どちらの信用性が高いとも断定できない」とはっきりとその導入を促した(※4)。この動きも日弁連の署名(※5)でバックアップしよう!



※2:http://blog.goo.ne.jp/tokyodo-2005/e/cbbbf5cc3321f1d0ba98846ef617b54a

※3:http://mytown.asahi.com/kagoshima/news.php?k_id=47000000803190002

※4:http://www.asahi.com/national/update/0318/TKY200803180359.html

※5:http://www.nichibenren.or.jp/ja/committee/list/investigation/shomei.html




★「憎しみはダークサイドへの道、苦しみと痛みへの道なのじゃ」(マスター・ヨーダ)
★「政策を決めるのはその国の指導者です。そして,国民は,つねにその指導者のいいなりになるように仕向けられます。方法は簡単です。一般的な国民に向かっては,われわれは攻撃されかかっているのだと伝え,戦意を煽ります。平和主義者に対しては,愛国心が欠けていると非難すればいいのです。このやりかたはどんな国でも有効です」(ヒトラーの側近ヘルマン・ゲーリング。ナチスドイツを裁いたニュルンベルグ裁判にて)
★「News for the People in Japanを広めることこそ日本の民主化実現への有効な手段だ(笑)」(ヤメ蚊)
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9 コメント

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画像によるトリック (kaetzchen)
2008-03-20 17:19:51
私が集めた情報によると,殺された人のほとんどは中国人で,壊されたり放火された建物も中国人のもの.

つまり,ダライ・ラマ14世は知らないうちに,麻原ショーコー同様のカルトの王様に祭り上げられて,「独立」過激派にうまく利用されているのではないかというのが私の見解です.

ダライ・ラマ本人は宗教的にも偉い人であることは私も認めますが,果たして彼は「独立」を要求しているのであろうか.「独立」には経済的な自立がまず必要です.米軍に洗脳された過激派たちの頭に,果たして「独立」した後の国造りのことまで考えが及んでいるのであろうか.

と,服装から明らかに「中国人の死体」と分からない方々は,コメントを控えるのが賢明であろう.
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ほぼ毎年 (imacoco)
2008-03-20 21:45:37
ダライ・ラマ法王の来日に際してイベントが開催されるので、そちらに参加してみるのも 良いかも知れません。
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キッシンジャーが…。 (田仁)
2008-03-20 23:12:11
いわゆる西蔵工作は、19世紀のイギリスによる「冒険家」ラッシュ以来、連綿と「インドの裏側」としてイギリス主導で続いて来たが、清朝末期から第二次大戦へかけて、アメリカの軍事援助が主役に躍り出た。
今尚、中国人民解放軍の西蔵侵攻が壮絶だったとして語り種だが、当時「宗教奴隷制度」が現存していた西蔵で、どうして壮絶な戦闘が可能だったのか?現代的な戦闘訓練や銃器などの補給は?勿論「反共」を掲げるCIAの支援だ。
以後、対キューバ工作と同様に、ダライ・ラマの逃避行及びインド亡命政権の支援、更に世界に散らばる亡命西蔵人を組織するなど、CIAは「反共」の旗の下に中華人民共和国崩壊の足掛かり育成に労を惜しまなかった。
だが、「ニクソン訪中」!現実路線で有名なキッシンジャーが、CIA工作を止めさせる様に強権を発動し、やがて中華人民共和国も改革解放政策を取る現代史はご承知の通り。
一方、今や「石油目的」と世界に知れ渡っている、現在の米国によるイラク侵攻は’70年代のエネルギー世界戦略の焼き直しであり、西蔵の地下資源が豊富である事も当時から良く知られていた。
米国の外交政策と不可分である「ラジオ自由アジア」は今年に入って「中国は五輪前に崩壊する」キャンペーンを行っており、又、今回「速報」に多大な貢献をした「西蔵人権民主化センター」は西蔵で鉱物資源採掘を行っている外国企業のリストにも非常に詳しい。
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imacoco さんへ (kaetzchen)
2008-03-21 16:04:04
私は田仁さんと同じかそれ以上の情報を持ちながら,あえてバトルにならないように短く書いたのですけど.(彼には拍手!)

文章の裏が読めない人とはあまり議論したくないですね.
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k…何とかサンへ (imacoco)
2008-03-22 03:57:37
アナタ様が凄い事はよ~く存じ上げております。
私など、アナタ様の足元にも及びませぬ。

因みにお伝え申し上げますが、チベットを語る上ではダライ・ラマ法王の教え、意識を学ぶ事は不可欠です。
チベットの精神文化を学ぶ事をk…何とかサンにもお勧め致します。
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軍隊投入というのは? (うろこ)
2008-03-22 10:29:20
中国側が制圧の為に軍を投入した、という情報は違っているのですか?中国側に被害が出ている状態ならなぜ報道規制を?五輪前だから?私はあほだから「裏を読む」なんて高度な技はつかえません;
橋下知事に抗議した女性に抗議メール殺到、にはあきれました。
これじゃ、ますます「裸の王様」の自己愛暴走がひどくなってしまう…( ̄_ ̄;)
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中華人民共和国政府が…。 (田仁)
2008-03-22 22:14:26
強攻策を取っていない、とは私は言ってません。
でもねぇ、米国がクリーン・ハンドとは到底思えない!ってか、「平時の友好国にさえ分裂・破壊工作を旨とする」CIAにとって、西蔵が常時「最前線」だったのも現実で。
ちなみに、今回と同じく「制度的に洗練とは程遠い」強攻策を中華人民共和国政府が取った例で最近大きいのは、ヤメ蚊先生も良くご存知の「法輪功」です。
詰まりね、どちらも中華人民共和国政府のビジョンでは同じなんですよ?国家分裂を画策する内乱罪として、重罪に当たる。
法輪功の教祖様ってば米国在住で、ラムズフェルド他、ネオコンの大立て者と握手してる写真を宣伝用にお使いですからねぇ。
更には、白蓮教から超有名な「青班」など互助秘密結社に到る歴史的な側面、『急激な変化に伴う社会不安を背景に旧勢力と民衆が脆弱な互助組織を形成し反権力化』との中華的伝統も無関係でないですが。
ドクトルKeatzchenがご覧になったCCTV(中国中央電視台)のニュースに映っていた、漢民族の犠牲者も全くデッチ上げ等ではなく、本物ですけどね?西蔵人は激情に駆られるんです。
まあソレは、どんなに虐げられようが大人しい、昨今の日本人の方が世界的には珍しい!との見方こそ公平でしょうが…。
(ドクトル、私はまだ「星の子館」に行ってないです。)
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理屈っぽいとお思いでしょうが…。 (田仁)
2008-03-23 14:54:43
何処のどんな国でも「軍隊が登場して群衆を遠巻きにし、商店焼き討ちなど暴動を何故か傍観して、オモムロに制圧に移る」なんて、シュールで有り得ない光景ですよ?
だったら「遠巻きにされた時点で群衆は何を考えてんだ?」的なお間抜けな話になっちゃうし。
普通は「暴動が起きたので軍隊が呼ばれて制圧」でしょ?
今回の報道はだから、順序がオカシイです。
でも、中国当局は行政手腕的に洗練されては居ないものの、別段非常識な程のお馬鹿ではないので、例え仮にどんなに西蔵を制圧しなきゃいけないような理由があったとしても、このタイミングで自主的に喜んではしませんてば。
オリンピックを控えて、イメージ・ダウンの払拭にも時間に限りのあるタイミングで、西蔵人を挑発なんて!ねぇ。
せめてそれなら、あんな高地の観光シーズンが残り少ない、北京五輪後にやっちゃえば、西蔵封鎖も容易だ、って程度の事は考えますって。
詰まり当局に今回の動機は無いです。
でも、中国の評判を落としたい向きからすれば、絶好のタイミングだった事は皆様ご承知の通り。
んで、ニューヨーク・タイムズ報道に拠れば、西蔵鉄道で鉱物資源がザクザク運び出されてる!って、危機感なんですってさ?!
国際金融資本的には、利益が自分達の手に入らないのが我慢ならない。
社会的に表に出てる、五輪で大金を儲けられる銭の我利我利亡者よりその下の経済人層より、もっともっと上手の怖いのが居る訳ですね…。
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でね!結論としては…。 (田仁)
2008-03-23 17:00:23
結局、泣くのは常に庶民なんですよ!!!操られちゃったヒトをも含め、何族とか国籍とかを超えて、ですが。
今回の犠牲者も重軽傷など被害者も、中に「国際金融資本」と呼ばれる特権階級や大企業の利害関係者とか中国当局の坊ちゃん嬢ちゃんとか、絶対居てませんてば。
日本人観光客は中国人と間違われて殴られちゃった方がいらっしゃるようですが…。
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