情報流通促進計画 by ヤメ記者弁護士(ヤメ蚊)日隅一雄

知らなきゃ判断できないじゃないか! ということで、情報流通を促進するために何ができるか考えていきましょう

朝日改革~「部制の枠組み」を廃止ってどういう感じ?

2006-04-06 00:55:58 | メディア(知るための手段のあり方)
朝日新聞社によると,同社は昨年8月に発覚した虚偽メモ事件など、一連の不祥事を契機に、編集部門を総点検し、改革案をまとめた。4月1日付で組織と取材態勢を変更し、「読者の求めに応え、時代の羅針盤として頼りにされる新聞」を目指すという。

最も大きな改革は,社会部,経済部,政治部といった部制度を廃止することだろう。

朝日新聞社によると,【「社会部」「経済部」といった「部制の枠組み」を廃止します。新しいテーマ、ニュースに即応できるよう、柔軟で機動的な組織にするためです。呼称は当面変えませんが、年内に組織を再編し、名称を変える予定です。】ということだが,今ひとつ,イメージが湧かない。

朝日の右傾化を危惧する者としては,単に社会部廃止を狙ったものではないか?と勘ぐってしまう。2004年2月1日に導入された生活部も,社会部を弱体化するものであるという見解もあった。

以前,大阪読売には,黒田軍団と異名をとった社会部記者たちがいた。彼らは,弱者の視点に立って,素直におかしいと感じることを徹底的に取材することを目指していたように思う。

その結果,革新・左派色が強いと見られ、黒田社会部長は渡邉恒雄の意を呈した上司に干されるようになり,1987年退社。「黒田軍団」も内部で「戦犯」視され、散り散りになった(ウィキペディア参照)。

今回の東京朝日の改革は,そのデジャブではないのだろうか?杞憂ならいいのですが…。

今回の改革の一環として,「特別報道チーム」なるものを発足させるという。是非,このチームに,東京新聞の特報部のように,豊かな紙面を与え,権力監視という視点からの特ダネを連発して欲しい。


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